【中沢元紀インタビュー】マサムネ君は贅沢!?「小さな幸せを見直してほしいな」<ドラマ『幸せになりたいマサムネ君』>



MBS/TBSドラマイズム『幸せになりたいマサムネ君』が放送中です。

売れない小説家マサムネ(中沢元紀さん)。10年付き合っている恋人・モモカ(秋田汐梨さん)と平穏な幸せがずっと続くと思っていましたが、どうも最近彼女の態度が冷たい……別れの恐怖に駆られたマサムネ君は仕事の先輩・中田(前原滉さん)に誘われて相席居酒屋へ。そこで出会った肉食系女子(齊藤なぎさ)のあざとい押しに流されて一夜の過ちをおかしてしまいます。

Emo!miuでは中沢元紀さんにインタビュー。どのようにマサムネ君を作っていったのか、そして中沢さんが考える幸せについても聞いてみました。



クズ男の思考が分かってきた



■出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

中沢元紀 最初にお話をいただいたときはすごく嬉しかったです。今までやったことがない役柄だったので。それを中沢元紀で見てみたいと思ってくださる方がいるんだな、というところで嬉しかったですし、役の幅も広がるなと思ったので、どんどん挑戦していきたいなという気持ちがありました。

■脚本を読んだ感想はいかがでしたか。

中沢 心理描写が細かく描かれているな、と思いましたし、最初に読んだときはマサムネ君がもっとケチョンケチョンにやられてほしいと思いました。足りないだろう、って。そこは原作と変わっている部分ではあるので、詳しくは言えないんですけど、いわゆる復讐物語ではなくて、どうして間違った選択をしてしまうのかという人間の内側に焦点を当てた作品になっています。新たな視点で楽しめるような作品になるだろうなという印象でした。

■マサムネ君をどのように捉えて演じられましたか。

中沢 クズですけど、可愛らしい部分も結構あって。自分に自信がないところ、人と比べてしまうところがあったり。言われたことを真に受けてすぐ食らっちゃうところとか、すぐに顔に出ちゃうところとか、お仕事に関しては不器用だけど頑張ってるところとか、すぐおだてられるところとか、意外と素直なところもあるんですよね。可愛らしい部分もあるなと思いながら、ただのクズ男で終わりたくないなと思いました。



■演じてみて楽しかったところは?

中沢 人のせいにするんですよね(笑)。すぐ編集者の中田さんのせいにするし、被害者ぶるところはあるんですけどそういうところもかわいらしさだな、と思いながら。あと、クズ男の思考が分かってきて、現場でもマサムネ君の悪口を言っていましたし、言われていました。現場で自分が演じてる役のことに対して悪く言われたことがあまりなかったので、それが新鮮で楽しかったです。

■クズ男への理解が深まった?

中沢 被害者ぶっているというところが、「あ、そういうことなんだな」と思いました。周りにはいないですけど、「流れで」とか「しょうがなく」とか言ってる男性はこういうことなんだろうな、と。何か理由をつけて自分を正当化しようとしているのかな、というのは分かった気がします。

■逆に難しかった点は?

中沢 マサムネ君の空気感というか、まとってるオーラみたいなものを原作に寄せようとは思ってたんですけど、そこは一番難しかったかなとは思いますね。あと、モモカと 10年付き合ってるんですけど、10年の空気感はどんな感じなんだろうなとか。それだけ付き合ってても結構ラブラブなんですよね。ちゃんと恋人同士なんだ、というか、家族に近づいたりしないのかな、とか、そういうことを考えながらモモカ役の秋田(汐梨)さんとやっていましたね。

体型を変えて役に寄せる



■役に自分を寄せるにあたってどんなことをされたのでしょうか。

中沢 基本的に体型から近づけていくんですけど、前のドラマからあまり時間がなかったんですよね。原作のマサムネ君が意外と細いので、とりあえず体重を落として、多少骨を感じるような体型作りをしました。体型が変われば意外と脱力感が出てくるので、筋肉を落とすのが大変でした。筋肉があると生き生きしている感じがするじゃないですか。そうじゃない雰囲気に持っていきたかったんですけど、なかなか落ちてくれなくて。そこは難しかったですけど、少しでも近づけるように体型から変えていきました。

■食事を変えたりとか?

中沢 そうですね、食事と有酸素と。ポスター撮影が最初だったんですけど、そこから インまで1週間ちょっとあったので、そこでガッと落とせたんじゃないかなとは思います。



■具体的にはどういうことをされたんですか?

中沢 本当にシンプルですよ。食べずに走るっていうだけです。

■それも大変ですよね。

中沢 でも目的があれば全然できるタイプなので。

■実際には何キロぐらい落されたんですか?

中沢 1週間ちょっとで3キロ強は痩せられたんじゃないかなと思います。

■それでかなり内面もマサムネ君に近づけた?

中沢 食べてないので元気がなくなるんですよね。目に力が入っていない感じとか。

マサムネ君は「贅沢だなと思っていました」





■『幸せになりたいマサムネ君』というタイトルがついているんですけど、中沢さんは視聴者の人にどんな幸せの形を感じ取ってほしいですか。

中沢 本当にマサムネ君だけじゃなくて、出てくる人たち全員がそれぞれの幸せの形を追い求めてもがいていく物語です。本当にモモカとか○○子は最後にどういう幸せを選択するのかみたいなところが多分一番の山場だと思います。
正直言うと、マサムネ君はずっと幸せなんですよ。10年付き合ってる彼女がいて。仕事はうまくいってないかもしれないですけど、 1発は当てて。で、中田さんっていう編集部の方や、ツバサっていう友達もいて。こんなこと言ったらあれかもしれないですけど、カーストみたいなのがあったら上のほうでずっと悩んでいるような印象があります。小さな幸せをもっと見つめ直してほしいな、と思いながらやってました。でもそれが人間だと思うんですよね。今の環境より上に、っていうのが多分人間の心理だと思うので。でも、見てくださる方には改めて今の状況、小さな幸せを見つめ直してほしいな、と思います。意外と幸せだったりするので。

■それはどこで感じたんですか?

中沢 原作と脚本読んで、『幸せになりたいマサムネ君』ってタイトルですけど、マサムネ君幸せじゃない? って思ったのが最初ですね。で、まあ学生の頃って特に、一軍二軍三軍みたいなよくあるやつでも、まあマサムネ君は上の方にいるだろうし、上の方にいるけど、あんまりしゃべらない一番モテる位置なんだろうな、と。そこから幸せじゃん、贅沢だなとは思っていました。

おじいちゃんちに行くと幸せ



■幸せになりたいというタイトルですが、中沢さんにとって幸せって何だと思いますか?

中沢 難しいですね、幸せ。まあでも幸せのハードルって低ければ低いほどいいですからね(笑)。ご飯食べて幸せって思うのも大事だと思いますし。生きてるだけで幸せって思えたら、それだけで幸せだと思いますし。

■中沢さんが最近幸せだな、と思った瞬間は?

中沢 休みの日に何していいかわからなくて、現場に入ってることが幸せなんだなって思いました。



■理想の休日の過ごし方はありますか?

中沢 ずっと寝て過ごすのもいいですし、ちょっと遠出して温泉に入りにいったりとか、友だちと会うのもいいですし。結構バラバラです。人と会うときは全力で楽しみたいですし、会わなかったら会わなかったでも、一日家にいるみたいなのも別に苦じゃないので。映画見に行ったりして。

■中沢さんご自身は幸せの感じ方がうまいほう?

中沢 いや、うまくはないと思いますね。でも幸せだなと思うのは外に出てる時が多いですね。おじいちゃん家が田舎なんですけど、行くと幸せだなと思います。

■最後に、最近心を揺り動かされたモノやコトについて教えてください。

中沢 監督が今回一人なんですよ。で、 6月撮影で、 7月7日放送スタートなので、編集がえげつないんですよね。多分僕らより大変なんですけど、そんな中でも睡眠時間削ってまで楽しそうにやってるんです。それを見て、「あ、本当にこの仕事好きなんだな」と思いました。僕もそれがなんかすごい嬉しくて、監督のその表情に心動かされました。

■ありがとうございました!



【Movie】

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―PROFILE―




中沢元紀
2000年2月20日生まれ。茨城県出身
2022年にデビューし、ドラマ『ナンバMG5』、『下剋上球児』、『ひだまりが聴こえる』、連続テレビ小説『あんぱん』などで注目を集める若手実力派。さらに大河ドラマ『豊臣兄弟!』で初大河出演を果たす。
映画『沈黙の艦隊』など話題作に多数出演している。
[Instagram]@motoki.nakazawa_


Photo:Tomohiro Inazawa、Text:ふくだりょうこ


―INFORMATION―



ドラマイズム「幸せになりたいマサムネ君」
出演:中沢元紀、秋田汐梨、齊藤なぎさ、簡秀吉、八村倫太郎(WATWING)、前原滉
原作:ヨネマイ『幸せになりたいマサムネ君』(文藝春秋)
監督:山浦未陽
脚本:武田雄樹
制作プロダクション:DOTS&LINE
共同制作:NEWTOWN inc.
製作:「幸せになりたいマサムネ君」製作委員会・MBS

<放送情報>
MBS/毎週火曜24:59~
TBS/毎週火曜25:26~
CBC/毎週火曜25:20~
HBC/毎週火曜25:29~
RKB/毎週火曜25:28~

©「幸せになりたいマサムネ君」製作委員会・MBS

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