【中島颯太(FANTASTICS)インタビュー】撮影地イギリスで再認識「僕はどんな状況であれ多分輝くと思う」<2nd写真集『THE SELF』>
2026.6.20

幻冬舎とLDH JAPANがタッグを組んだ【GL-9 ~FANTASTICS BOOKS~】が進行中です。本プロジェクトは、FANTASTICSのメンバーそれぞれの個性を引き出した書籍を1人1冊ずつ刊行。2026年3月よりスタートし、9ヵ月連続で刊行する大型企画となっています。
第4弾として発売されたのが中島颯太さんの2nd写真集となる『THE SELF』です。初めて訪れたというイングランドでさまざまな中島さんの表情をキャッチ。そんな撮影の中で中島さんが再認識したのはご自身の軸となるものでした。
このプロジェクトでメンバーの魅力を実感

■今回9ヶ月連続で刊行というプロジェクトを聞かれた時の印象というのはいかがでした?
中島颯太 びっくりしましたね。メンバーみんなでめっちゃ喜んでいたのは覚えていますし、1ヶ月1作ずつそれぞれの書籍を出せるだなんて「そんな幸せなことあるんですか?」ってなりました。他のメンバーはどんなことするんだろうなとか、絶対に自分の作品を配り合うんだろうなとか、そこまでいっぱい考えましたね。
■実際に配り合ってますか?
中島 配ってました。楽屋で発売された前後ぐらいでみんなが持ってきていました。5月は堀夏くんがメンバーにみんなに配っていて、その場で慧人は熟読していましたね。
■これまでに発売された 3作品を見てみていかがですか。
中島 本当にそれぞれの色が出てるし、めっちゃ魅力的な人たちだなと思いながら、FANTARO(FANTASTICSのファンネーム)も喜ぶだろうな、って。あと今回は自分たちが本当に好きなことをやらせいただいているので、味わいがいろいろ違いますよね。ファンの人からしたらめっちゃ嬉しい企画だなって思いますね。
■改めて魅力を再確認、実感するって感じなんですね。
中島 めちゃくちゃ思いました。
イギリスに着いたんだと思ったらテンションが上がった

■ご自身の『THE SELF』の着想はどういったところから?
中島 ヨーロッパはずっと行きたかったんです。あと音楽とかレコードもそうなんですけど、カメラも趣味だったし、いろんなところに行ってインプットしたものを写真というかたちでアウトプットすることも目標でした。THE SELF(ザ・セルフ)っていうタイトルは帰ってきてから決まったんですけど、撮影のテーマとしては新しい自分を知る、自分を見つめ直すというのもありました。でも実際は、現地で自分の好きなことを思い切りしていただけです(笑)。
■タイトルは結構悩まれたりしたんですか?
中島 いえ意外とすんなり決まりました。行ってみて、自分自身の中にある感情や想いをもう一度知った時に、やっぱり自分って結局自分のことが好きなんだろうなって思ってそういう意味合いも含めたタイトルにしたかったんです。
いろんな感情とか表情とか色んなものを含めて、自分っていう概念っていうものを表現できたらいいなと思う中で、いくつか候補やを出し、アイデアをみんなで出して、「あ、これじゃない?」ってなりました。

■撮影にイングランドを選んだのはどうしてなのでしょう。
中島 UKの音楽って歴史もありますし、自分も好きだったので、ヨーロッパの中でいろんな音楽に触れられたらな、と思ったんです。ロンドンにあるラフトレードっていうレコードショップにも行ってみたかったですし、ビートルズのアビイ・ロードもそうだけど、音楽の街っていうイメージもあったので。
■行かれたのは初めてですか?
中島 初めてです。ヨーロッパ自体初めてでした。
■行ってみてどうでした?
中島 好きすぎました。全てにワクワクしましたね。全部写真に収めたくなるような感覚がありました。風景もそうだし、出会った方全員が素敵な方々でした。すれ違った時に目合っただけで挨拶してくれる。あんまり日本では経験ないんですけど、みんなと友達になりたいので僕は本当はそういうのをしたいんですよ。イングランドではそれが普通の空気感なので、好きだなと思いましたね。
■初めて降り立った時の印象ではいかがでしたか?
中島 寒かったです(笑)。あんなに長時間フライトしたのも初めてでした。 14時間ぐらいなんですけど、フライト中の過ごし方や気分の高め刀をいろいろ調べて、たくさんの映画をダウンロードしていきましたし。でもほとんど音楽聴いていました。で、着いた瞬間はすっごい寒かったんですけど、もう空気の匂いだけでも気持ちいいぐらいで、まだ全然何も見てはいないのに、イギリスに着いたんだと思ったらテンションが上がりましたね。
頼りたいって思える存在になりたい

■印象的だったりとか、思い出深いショットがあれば教えていただきたい。
中島 表紙にもなっているコッツウォルズの草原にギターを持っていけたのはめっちゃ良かったですね。あと写真集の後半にあるんですけど、音楽スタジオでの写真。
今回カメラマンの荒木さんがいろんな感情を出してほしいって言ってくださったんです。ただただかっこいいショットを撮るんじゃなくて、その奥のストーリーとか、あなたの感情を映し出す写真を撮りたい、見た人の心を動かすような写真集にしたい、と言っていただいて。最終的にこの音楽スタジオでのシーンは、自分のなかの負の感情とか、嫌な部分とか辛いこととか全部出してこいって言われたんですよ。でも、僕のなかからネガティブな要素が一切出てこなくて。
■すごいですね。
中島 それが新感覚だったんですよね。
負の感情が出せなくて自分にイライラしたくらいです(笑)。でもふとした瞬間に、いや、これが僕なんだなって思って。そういう感情がないのも自分自身、それが「中島颯太」なんだって気づけた瞬間でした。
■じゃあ普段から負の感情って感じないんですか。
中島 本当にないんですよね。落ち込むというか、悔しいとかはあるんですけど、誰かに対して嫌なこととか、イライラすることとか、もうほんとネガティブなことが出てこなくて。
普段からないので、常にポジティブというかずっと楽しいので、自分の中ではもう全てがうまくいってる気がするんです。「あ、これってじゃあ僕にしかない感覚なのかな」って知れたことが、イングランドに来た意味だったんだなって思いました。荒木さんの力もあるんですけど、撮影中、「僕のままでいいや」って思って笑顔になった瞬間に、荒木さんがめっちゃシャッターを切ってくれて。
負の感情を出せって言われた時に笑った人はあんまり見たことないって言われました。いや、これが自分なんですよみたいな。僕はこれでいいんだって思えた瞬間だったのが、このスタジオで撮った一番ラストのシーンだったんですよ。そこが一番自分の中では気持ちよかったですね。なんか自分を知れたなっていうか、自信がついた感じがしました。

■負がない境地に行くにはどうしたらいいのか、多分みんな気になると思います。
中島 そうですよね。本当にこれが普通だと思っていたんですよ。みんなそうだと思っていたら僕が変わったタイプだったんです。じゃあそれを強みに、今のこのアーティスト活動を通して、誰かの支えになれたら嬉しいし、そういう強い想いをこの写真集にも込められたので、これが届くことで誰かのパワーになったら嬉しいなって思いましたね。
だから最後のAfterword(あとがき)にもそういう感情を書かせていただきました。そのためにやっぱりアーティストをしているんだろうなと思います。多分僕はどんな状況であれ多分輝くと思うので、そこをぜひ見てほしいなと思いますね。
■写真集を経てファンの方に対する気持ちもちょっと変化しそうですよね。
中島 改めて芯からそうだったんだなってもう一回知れたというか。頼ってもいいですよっていう気持ちです。
■確かに合間に綴られてる言葉が強いポジティブな言葉だなと思ったんですけど、それはもう自分の中から出るものをそのまま書いたという感じですか。
中島 今回写真だけじゃなくて言葉も残したいと思って、旅の中で時間があったらメモに書いていました。大好きなアーティストさんたちも、自分の感情をメモしてそれを歌詞に起こしたりしていらっしゃるので、僕もやってみたいなって思っていたんです。憧れから入りましたけど、本当に明るい言葉しか出てこなかったですね。
■この言葉が出てくるのが拝見しててすごいなと思いました。
中島 本当に一語一句ほぼ変わらずにそのまま載せてくれていますね。

■何かを発信する立場であり続けると思うんですけど、そういう時に気をつけてらっしゃる事ってあるんですか?
中島 僕は自分のことがすっごく好きなんですけど、自分が絶対正解だっていうことは思わないようにしています。どんな形があってもいいと思っていますし、アーティストさんによってはネガティブな歌詞を書いて、でもそこに共感を覚えてパワーにしているファンもたくさんいますよね。
ただ、こういう自分を表現しながら、誰にも負けずに多分届け続けていくと思います。そこは変えずに、誰かが頼りたい時にこの人だって思える存在になりたいっていうのは常に思いますね。
■確かにポジティブでも押し付けちゃう人いますもんね。
中島 それがもったいないと思うんです。言葉は発信するんですけど、いかようにも受け取っていただいて、かつ自分はずっとポジティブでいるっていう感覚ではいますね。
いつか作りたい写真集

■今回の撮影を経て、他に新たな発見はありましたか?
中島 絵や楽器もそうなのですが、実は趣味や好きなことでもずっと続けていたものばかりではないんです。
好きなことって発信するのが難しいとか恥ずかしいと思う人もいると思うんですけど、ハマっている時期とそうでない時期の周期があってもいいし、ひとつに限らずいろんなことを好きでいることはいいことなんだなって、僕的には思えた旅でした。 1ヶ月でやめちゃったから自分がダメなんだとか思わずに、 挑戦したことが何かにつながるかもしれないし、また別の形で活きることがあるかもしれないと思います。僕が趣味で続けていたカメラは、僕もまさかこの写真集のなかで自分が撮った写真を掲載したり、ポストカードブック(特別プレミアム版に収録)になったりするなんて思ってなかったので。趣味が形になっているし、それが誰かのパワーになったらいいなっていう中では、全ての行動が夢につながっているんだなっていうのを実感できた写真集だったかなと思います。
■中島さんが撮られた写真(SoTaCaMeRa)も収録されてますが、写真を撮るときにこだわってらっしゃるということってありますか?
中島 今まではめっちゃメンバーを撮っていたので、僕にしか撮れないメンバーの表情を撮りたいなと思ってました。なんかおもしろいなって心が動いた時に撮りたいです。シュールな写真が好きなんですけど、この人は何を考えているのかな、と思って撮ったり、これ変な形だなとか、不思議な色の組み合わせだなとか、自分が面白いと思って心に引っかかる部分を撮るようにしています。

■ご自身で全部撮影して、写真集作るとしたら、どんな1冊作りたいですか?
中島 結成してからこれまでの間で撮り溜めたメンバーのものを出す、自分しか撮れない写真集を作るということを目標にしています。
■じゃあもうちゃんと構想があって。
中島 ずっと最初から構想はありました。
■すごい。これ絶対ファンの方が嬉しい写真集ですね。
中島 そうなんですよ。寮で歯磨きしている写真とか、誰も持ってない写真をいっぱい撮ってるんで、楽しみですね。それはいつか叶えたいです。
■ちなみに今回収録された中で、ご自身の撮った写真でお気に入りってありますか?
中島 キッズとワンちゃんが向かい合っているシーンです。これが結構好きでしたね。実は、キッズが石をワンちゃんに投げたり蹴ったりしている。それをワンちゃんが嬉しそうに避けたりしていて。もうこの二人にしか出せない空気感だなと思っていたんですけど、お父さんも「撮って、撮って!」みたいな感じで。なんかすごいフリーダムな空気が流れていて、めちゃくちゃ素敵な空間だなと思いました。
■最近心を揺り動かされたものやことはありますか?
中島 FM802さんでレギュラーラジオのDJをさせていただいているんですが、1曲ずっと大好きな曲で、僕の祖母も大好きなプロコル・ハルムさんの『青い影』をかけた日があったんです。同じくFM802でラジオDJをされている伊東政則さんがその放送を聞いてくださっていて、その曲の思い出を伊東さんのラジオでも話してくださったことがあります。
伊東さんのラジオのリスナーの中に、好きなものを突き詰めて成功した方がいたので、僕にも音楽が好きだと思うのでどっぷり浸かってとことん突き進んで欲しいと言ってくださいました。そのラジオを聴いて、僕もそういう人になりたいと思い、もう一回熱くなれた瞬間でしたね。
■たくさんお話ありがとうございました!
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中島颯太
1999年8月18日生まれ。大阪府出身。
FANTASTICSのボーカル。2017年5月~12月、約3万人が参加した「VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~」に合格し加入。2018年4月~6月、メジャーデビューに向け「夢者修行 FANTASTIC 9」を敢行し、デビュー前にも関わらず、全国33会場78公演で約7万5000人を動員。2018年12月5日、「OVER DRIVE」でメジャーデビュー。
2023年1月より自身初となるレギュラーラジオ番組FM802「DESIGN YOUR FANTASTIC FUTURE」でDJを担当。映画「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」や映画「ロマンティック・キラー」への出演など、俳優業でも活躍。アーティスト活動のみならず、多方面で活躍の場を広げている。
[Instagram] @sotanakajima_official
[X] @fantastics_fext
Photo:Tamami Yanase、Text:ふくだりょうこ
ーINFORMATIONー
【中島颯太2nd 写真集『THE SELF』】
価格:通常版 3,000円(税別)、特別プレミアム版 8,000円(税別)
仕様:A4判並、176頁
発売日:2026年6月12日(金)

























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