1月からスタートし、ワンナイトから始まる、不器用な男女が織りなす、もどかしいのに愛おしさも感じる恋模様を描いたドラマL『トーキョーカモフラージュアワー』。同名のコミックを実写化した作品で、主演は松倉海斗くん、そして脚本は人気芸人のヒコロヒーさん！

そんな話題作で、若きイケメンバーテンダー・亮くんを演じる【松本怜生】くんがEmo!miuのインタビューに初登場です！

“嘘で人を溶け込ます”ようなクズっぽさのある人

■今回の役どころは？

松本怜生（以下、松本）　常に恋を求めている女の子、目黒ちゃん（樋口日奈）が溺愛しているバーテンダーの亮くんを演じています。父親から受け継いだバーのバーテンダーなのですが、“嘘で人を溶け込ます”ようなクズっぽさのある人で、言葉巧みに目黒ちゃんを自分にゾッコンにさせます（笑）。クズではありますが、面白いキャラクターで、クズさには同情の余地はないんですけど、この作品のいいスパイスになっているんじゃないかな？と思っています。

■バーテンダー役ですが、役作りはしましたか？

松本　衣装合わせのとき、バーテンダーをやっている方に一通りのやり方を教えてはいただいたのですが、バーテンダーの所作は一朝一夕でできるようなことではないので練習しましたね。この指とこの指で持つなど、道具の持ち方が細かく決まっていたり、亮くんっぽく、ちょっとナルシストに見える動き方を考えたり、妥協はしたくなかったし、どうしたほうがキレイに見える！などもこだわりたかったので、いろんな練習をしました。



■主演の松倉海斗くんもインタビューで、“ずっと練習する姿を見た”とおっしゃっていました！

松本　ずっと動かしていないと、なんか馴染まないような気がして、海斗くんとのシーンの合間にもずっといじっていた気がします。マドラーをくるくるするのが、クセになっちゃったくらい（笑）。監督さんにも、亮くんを腕前のあるバーテンダーにしたいと言われていたので、そこはしっかりと再現したくて、取り組ませていただきました。

「亮くんに共感は…できないです（笑）」唯一の共通点とは。

■今回の役、亮くんは女の子を翻弄するクズ役ですが…亮くんに共感する部分はありますか？

松本　出ました、この質問（笑）!!!　答え方をひとつ間違えたら、危なくなる質問です（笑）。えっと…。亮くんは子ども好きなので、そこは共通点かな？と思います。僕も子どもが大好きで、ずっと抱っこしていたくなっちゃうんですよ。

■松本くんが亮くんを本当にクズだな！と思ったセリフは？

松本　亮くんが相手を怒らせるんですけど、「（ドアを）開けて！」と相手の家に押しかけるんです。怒られている側の人が能天気に「開けて！」と行くことがまず考えられないですし、さらに「君が好きなチーズケーキを買ってきたよ」って、物で解決しようとするのもあり得ないし（笑）。その手法を亮くんは２回も出すんですが、２回目は「寒いよ、寒いから中に入れて」って。それで中に入れてもらえるんですけど、中に入ったら「ケーキ、美味しいね」って。僕、結構人の顔色を伺ってしまうタイプなので、相手の感情を考えずに生きられる亮くんをある意味すごいなと思います。そうですね、マインド、嘘をつくところ。亮くんに共感は…できないです（笑）。

海斗くんとお酒を知っているフリをして遊んでいた？仲良しエピソード♪

■撮影現場はいかがでしたか？

松本　今回、撮影に使わせていただいたバーは本当にバーとして営業をしているお店なんです。お酒もいっぱい並んでいて、お酒のショーケースみたいなところの前で、海斗くんが「このお酒はね…」と、お酒を知っているフリをするんですよ。僕らが「このお酒の度数は…？」と聞くと、海斗くんが「ん？　これ？ 何十％」とか適当に答えて遊びながら「こんな風にお酒に詳しい人になれたらいいよね」って。そしたら照明さんのなかに、まさにそんな方がいらっしゃって！　さらっと答える姿を見て、「かっこいいね」ってふたりで話していました。

■普段、お酒は飲まれますか？

松本　飲みますよ！　飲むし、このドラマを機により飲む機会が増えました。今回の撮影で、あるカクテルの作り方を初めて知ったんですよ。コップの縁に塩がついているカクテルを見たことがなかったので「すごい！」って、普通に感動しちゃいました（笑）。いつか注文してみたいですね。

嘘がつけないタイプ？

■今回演じた亮くんは天才的な嘘つき能力がある役です。そこで、松本くんご自身が最近ついた“嘘”があったら教えてください。

松本　なんか嘘ついたかなー。僕が嘘をつくとしたら、マネージャーさんしかいないなー（ちらっとマネージャーさんを見る松本くん）。でもなんかあったかなー。

■本当は苦手だけど、なにか差し出されたら好きです！とつい言ってしまうこともないですか？

松本　それも言えないんですよ（笑）。たとえば知らない人の名前が会話のなかに出ていたとして、その人が分からなかったとしても「この話の流れを止めちゃいけない」と思って、知っている素振りを見せながら会話を続けて探っていくタイプです。あ、誰かにご飯などに誘われたとき、気分が乗らない場合は「明日、仕事がある」とか「お風呂に入っちゃった」とか、そういう嘘は言いますよ。

東京といえば満員電車

■ドラマのタイトルにもありますが、“トーキョー（東京）”と聞いて思い浮かぶもの、イメージは？

松本　東京といえば満員電車ですよね。普段電車に乗るんですけど、もう乗れない！というところから、もう一押しがあるじゃないですか。しかもそれが当たり前かのようにされていて…。僕、東京に出る前に一度大阪に住んでいるのですが、大阪でもあんな満員電車は見なかったなと。東京は３分待ったら次の電車がくるのに、なんでこの電車に乗りたがるの!?なんて言っていたんですけど、これを逃したら乗り継ぎが面倒くさくなる…とか事情を知ったら、「そうだよな」と理解できるようになりました（笑）。

都会のゴキブリには意思があると思っています！

■ドラマの主人公は田舎から東京に出てきた設定ですが、松本くんが上京したとき、強く印象に残っていることはありますか？

松本　これカットされるかな（笑）。街なかでゴキブリに出会うことにびっくりしました（笑）。なんでこんなに会うの!?ってくらい出会いますよね（笑）。

■ちなみにご自宅に出た場合は？

松本　殺せないタイプなんですが、自分の家なら頑張ります（笑）。以前、住んでいたマンションのロビーで見かけたことがあるんですよ。これは僕が始末しないと！と謎の使命感にかられて、部屋から殺虫剤を持って来ようとエレベーターに乗ったら、まさかの一緒に乗ってきて!!　とりあえず部屋がある階で僕だけ降りて殺虫剤を持ってきて、エレベーターの中にいるであろうゴキブリと対峙しようと思っていたら…まさかの僕の部屋の前まで来ていたんですよ！　もう怖すぎて!！　ここまで来るゴキブリはきっと誰かの生まれ変わりで、僕に恨みがあるのかなとまで思ってしまったくらい（笑）。その日から、都会のゴキブリには意思があると思っています！　

表情だけで芝居をするような役に挑戦したい

■松本さんは今回のようなクズバーテンダー役から学生まで、幅広い役に挑戦されています。今後、演じてみたい役はありますか？

松本　一度、笑顔がまったくない役をやってみたいですね。作品の中で、一度でも笑ったら、その笑ったことに意味のあるような役に挑戦したいです。人を殺めてしまったり、犯罪を犯すようなサイコパスな役なのか…表情だけで芝居をするような役に挑戦したいと思っています。

カラオケ待ち時間に心揺さぶられたエピソード

■サイト名にかけて、最近エモいと思ったこと、心が揺さぶられたものがあったら教えてください。

松本　少し前にひとりでカラオケに行ったんです。10分待ちだったのでお店で待っていたんですけど、そのときに隣にいた人に「一緒に歌いませんか？」って声をかけられたんですよ。その方はドイツから来た方で、でも見た目は日本人っぽい方だったんです。翻訳機を通して聞かれたので、僕は「ソーリー、ソーリー」って断りました。
でも、全く知らない方から一緒に歌おうなんて誘われた経験はなかったので、なんかすごく嬉しかったというか、気持ちが揺さぶられましたね。

思い切った芝居をぜひ観ていただきたい

■では最後にメッセージをお願いします！

松本　田舎に住んでいる人も東京に住んでいる人も共感してもらえると思いますし、30分のドラマなのであっという間なのですが、ものすごく満足感が高いと思うので、いろんな方に観ていただきたいです！　こういうジャンルのドラマが好きな方はもちろん、興味のない方も一度観ていただきたいなと。ドラマ終盤にかけて、僕が最後まで意味が分からない！と思いながら亮くんを演じたシーンもあります（笑）。そこの思い切った芝居をぜひ観ていただきたいなと思っています！

■ありがとうございました！

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