【本島純政インタビュー】初の時代劇挑戦「いい意味でファンの人をどんどん裏切っていきたい」<ドラマ『まめで四角でやわらかで』>



本格時代劇ショートドラマ『まめで四角でやわらかで』が9月26日(土)に時代劇専門チャンネルにて全20話一挙にテレビ初放送されます。
本作は江戸の人々の何気ない暮らしを丁寧に切り取った温かな作品となっています。主演の柳葉敏郎さんのほか、大原優乃さん、本島純政さんら多彩なキャストが登場。素朴な江戸の生活の一コマを届けます。

Emo!miuでは本島純政さんにインタビュー。初めての時代劇挑戦で大変だったこと、京都撮影所での思い出についてお聞きしました。



時代劇の衣装に「楽しませていただきました」



■今回、時代劇に初挑戦ということになります。オファーを受けたときの心境を伺わせてください。

本島純政 挑戦したことがなかったジャンルだったので、不安はあったのですが、それと同時に新しいことに挑戦できるワクワク感がありました。撮影に至るまでに、自分にできることはしようと、いろいろな動画を見て、武士としての歩き方や所作などを研究しました。主演の柳葉敏郎さんやスタッフの皆さんにも教えていただいて、本当にいろいろな方にお世話になりました。

■初めて衣装を身にまとったとき、どんな気持ちでしたか?

本島 楽しみつつも大変でした。何枚も重ね着しているので本当に重いですし、着崩れたら直す必要もありますし、江戸の人たちはこれを毎日自分で着ていたのかと思うと、とても大変だっただろうなと思いました。
一度、「仮面ライダーガッチャード」の修学旅行を描いた回で着物を着たことはあるのですが、今回はカツラも全部つけてフル装備の扮装だったので、全く違った雰囲気があるなと楽しませていただきました。

■周りから反応はありましたか。

本島 作品が公開されたときに、ご覧になった方たちから似合っていると言ってもらえて、本当に嬉しかったです。



■時代劇にはどのような印象を持たれていましたか。

本島 実は、これまでほとんど時代劇を観たことがなかったんです。祖父の家に行ったときに一緒に観るぐらいだったのですが、今回しっかりと時代劇に触れてみて、その時代に生きる人たちの上下関係や、ひとつひとつの所作が現代とは全く異なることを実感しました。

■クランクイン前に何か時代劇は観られましたか。

本島 スタッフの方に教えていただいて、『三屋清左衛門残日録』を観ました。

■ご覧になっていかがでしたか。

本島 初めて観たときは、時代背景も違いますし、言葉の意味が難しく、物語を理解するのに少し時間がかかりました。
実際撮影でも一番苦戦したのは言葉遣いかもしれません。「~でござる」などは今まで日常生活では言ったことがなかったので。

温かさを意識してお芝居した



■原作や脚本への第一印象はいかがでしたか。

本島 江戸の人たちの温かい暮らしがとても丁寧に描かれているなと思いました。時代劇を今まで観たことがない方でも楽しめるお話ですし、僕だったら、1日のホッとする時間に観たいな、と思えるような作品です。

■今回、ご自身が演じられた萩ノ輔はどういった人物でしょうか。

本島 萩ノ輔というキャラクターの背景から、暗い人物なのかなと思っていたのですが、全くそんなことはなかったです。むしろ、台本と原作を全部読ませていただいて、とても前向きな人物だなと思いました。その明るさの背景にあるものは何か考えたときに、江戸の人たちの温かさに触れて萩ノ輔自身も変わっていったのではないかと思ったので、物語全体を通して、温かさというところを意識してお芝居させていただきました。



■どういったところにこだわりを持って演じられたのでしょうか。

本島 所作にはこだわりを持って演じました。また、萩ノ輔の包容力やお兄さん感を出せるよう意識してお芝居しました。
手習いのシーンがあるんですが、そこでは萩ノ輔の素の優しさが出たらいいな、と思って意識していました。

■いろいろな人に慕われているシーンが印象的でした。

本島 そういうシーンは演じていてとても楽しかったです。

■お兄さん感があるとおっしゃっていましたが、ご自身と似ているな、と感じられたところはありますか。

本島 しっかりもののお兄さん感は自分とはなかなか似ていないと思います。(笑)がんばってお兄さん感を出さないと、と思いながらお芝居しました。

■現場ではどちらかというと弟キャラなんでしょうか。

本島 弟キャラかはわからないのですが、現場の方にはいろいろなことを指導していただきました。

ずっと続いている役作りの習慣



■時代劇が初めてということですが、今までのお芝居の経験が活きた部分があれば教えてください。

本島 キャラクターの背景を考えることを大切にしていて、その考え方は今回の作品にも活きたと思います。

■今回の役においてはどのような背景でしょうか。

本島 萩ノ輔の生い立ちについてや、江戸にやってくるまでの道中は、本作の中で詳しくは描かれていなかったので、「彼がどのような人生を歩んできたのか」「江戸にたどり着くまでどんな茨の道を歩んできたのか」などは自分の中で考えました。江戸にたどり着いて柳葉さん演じる喜兵衛さんからおにぎりを渡されるシーンがあるのですが、そこに至るまでの苦悩を自分の中で想像して、おにぎりを 1口食べたときの感動のお芝居が嘘じゃなくなるように意識しました。

■監督とも話し合って背景は考えられたんですか。

本島 監督にも相談させていただきました。自分で考えていったことを「それでいいと思うよ」と言っていただいたので、嬉しかったです。

■それを台本に書き込んだりするんですか?

本島 携帯のメモアプリを使うことが多いです。役作りのメモは「仮面ライダーガッチャード」が始まる前からなので、もう4年ぐらい続けています。

柳葉さんとのシーンは緊張したけれど…



■現場の雰囲気はいかがでしたか。

本島 京都の撮影所=厳しいというイメージがあったのですが、全くそんなことはなく、とてもアットホームで温かったです。毎日行きたくなるような現場でした。

■柳葉さんとのお芝居はいかがでしたか。

本島 最初はとても緊張したのですが、柳葉さんがとても温かく包み込んでくださいました。鍬で畑を耕すシーンがあったのですが、そのシーンの撮影は待機時間があったので、その間に鍬の持ち方を教えていただいたりしました。そのほかにも、撮影の合間で色々なお話をさせていただきました。またどこかでご一緒できるように頑張りたいです。



■お芝居以外のこともお話しされたんですか?

本島 例えば、食事の話とかをさせていただきました。京都の撮影所には食堂があるのですが、そこで「今日、純政くん何食べたの?」などと聞いてくださって。

■ちなみに、何がおいしかったですか?

本島 魚と、豚の生姜焼きがおいしかったです。

■柳葉さんから演技面で学んだことはありますか。

本島 たくさんあります!お芝居を拝見していて、キャラクターが台本を超えて、本当に魅力的なんです。柳葉さんが屋根の上からちょっと落ちそうになるシーンがあるのですが、恐らくアドリブでされているんです。そういったアドリブによってキャラクターの人間らしい魅力や温かさが自然と観ている人にも伝わるのだなとすごく勉強になりました。

「味噌おでんが好きだな、って思いました」



■監督からのディレクションで印象的だったことはありますか?

本島 姿勢や歩き方、所作です。僕は、物を取るときにガバッと勢いよく取ってしまうのですが、「指を揃えて取ったほうが綺麗に見える」と教えていただいたことや、歩くときは「背中に1本の線があると思って歩く」と教えていただいたことなどが印象に残っています。

■撮影が終わったあとに、その所作が活きる場面はありましたか。

本島 本作の撮影後に舞台に出演させていただいたのですが、姿勢がいいと言われました。

■今回の作品を経て何か新たな発見はありましたか。

本島 味噌おでんが好きだなと思いました(笑)。雪見酒をみんなで呑むシーンがあるのですが、そこでおでんとそばを食べるんです。寒い日の撮影だったのですが、味噌大根おでんがとても沁みて。帰京時に、味噌を買って帰りました。

■自炊もされるんですか?

本島 3食自炊しています。なるべく現場にもお弁当を持って行くようにしています。

■京都の撮影所周りにも名物がいろいろあったと思うんですけど、何かトライされましたか?

本島 おでんを食べに行きました(笑)。撮影が空いたときに、スタッフの方に教えていただいた美味しいおでん屋さんに味噌おでんを食べに行きました。

また江戸時代の役を演じてみたい



■また時代劇に出るとしたら、どの時代の役を演じてみたいですか?

本島 江戸時代ですね。今回、学ばせていただいたことが多いので、その学びを活かしてもう一度江戸時代の役に挑戦してみたいなと思いました。

■もし、ご自身が江戸時代にタイムスリップしたら、何かしてみたいことはありますか。

本島:江戸時代の人たちと雪見酒を楽しみたいです。江戸の人と今の自分の価値観の違いについていろいろと話し合ってみたいなと思いました。

■江戸の人情やご近所付き合いなどに憧れは抱かれましたか。

本島 はい。住んでいるところにもよるかと思うのですが、僕はご近所さんに知り合いがいないので、うらやましいなと思います。

細かいこだわりにも注目を



■今後、「こんな俳優になっていきたい」という目標があったら教えてください。

本島 いろいろな役に挑戦してみたいですし、それと同時に応援してくださる方をいい意味でどんどん裏切っていきたいです。作品を観たときに、「こんな役もできるんだ」「最初誰か分からなかった」と驚いていただけるような、そして応援するのを楽しいと思ってもらえるような俳優になれたらいいな、と思っています。

■最後に『まめで四角でやわらかで』の一挙放送をご覧になる方にメッセージをお願いします。

本島 テレビ初放送されるということで、とても嬉しいです。大画面で観るとセットひとつひとつにこだわっていることがより分かると思うので、一度観ていただいた方にも、異なった楽しみ方をしていただけると思います。また、初めてご覧になる方はこの時代の温かさや人と人とのつながりを感じながら楽しんでいただけたら嬉しいです。ぜひご覧ください。

■ありがとうございました!


【Movie】

coming soon…




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―PROFILE―




本島純政

2005年1月5日生まれ。東京都出身。
2023年9月、テレビ朝日系列で放送の特撮ドラマ『仮面ライダーガッチャード』で、主人公の一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャード役に抜擢され、テレビドラマ初主演を果たす。そのほか主な出演作に、ドラマ「未成年〜未熟な俺たちは不器用に進行中〜」(W主演)、「スクープのたまご」、「UNREAL-不条理雑貨店-」、映画「禍禍女」、舞台「光が死んだ夏」、舞台「オーファンズ」などがある。

[X]@junjunmj_0105
[Instagram]@junsei_motojima


【STAFF CREDIT】
Hair&Make-up:木内真奈美、Styling:津野真吾(impiger)
(衣装/ジャケット ¥17,050(Re:stock/New Style Japan ☎︎052-265-8399))

Photo:Daiki Hosomizo、Text:ふくだりょうこ


―INFORMATION―
【まめで四角でやわらかで(全20話一挙放送)】
放送日時:2026年9月26日(土)よる7時ほか TV初放送
放送局:時代劇専門チャンネル
出演:柳葉敏郎/大原優乃/本島純政/松岡依都美/小野武彦
プロデューサー:田倉拓紀/塚田洋子/沖原範充/土橋玄
原作:ウルバノヴィチ香苗『まめで四角でやわらかで』(リイド社刊)
監督:堀場優
脚本:三谷昌登
音楽:遠藤浩二
IP プロデュース:田中渉也/林健太
キャスティング:清水拓哉
制作プロダクション:東映京都撮影所
製作著作:KDDI 株式会社/日本映画放送株式会社

<あらすじ>
人々の活気と温もりに満ちた町・江戸。行き交う人々の笑顔、軒先で商いをする店主の威勢の良い声、そして夕暮れ時に漂 う煮炊きの香り。質素ながらも温かみに溢れた暮らしには、家族の絆と隣人との助け合いが息づき、四季折々の行事や祭り が日常に彩りを添える。そんな心が温まる一日が今日も始まる・・・。

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