やっぱり『チェリまほ』の現場は安心安全だな(笑)。-赤楚衛二×町田啓太インタビュー<映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』>



2022年4月8日(金)より全国公開中の、映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』で、主人公の地味で冴えないサラリーマン・安達役を演じる【赤楚衛二】と、その恋人・黒沢役を演じる【町田啓太】の2ショットインタビューをお届け。

原作は200万部突破の豊田悠原作の人気コミック。2020年10月期(テレビ東京系列)にドラマ化されると、あまりにもピュアなストーリー展開と登場人物達の愛らしいキャラクター像がSNS上の話題をさらい、回を追うごとにファンが激増。さらに放送直後には国内外でもトレンド入りを果たし、国境越えて話題に。映画では、ドラマのその後が描かれる。

Emo!miuでは、そんな大人気作で共演し、インタビュー中も終始褒め合いになってしまうほど信頼し合い、いいバディ感を見せる【赤楚衛二×町田啓太】に、「みんなにまた会えることが本当に楽しみで仕方なかったです。」と話すほど、いいチーム感だったという『チェリまほ』撮影の裏側や、お互いの役との共通項、安達と黒沢が魅力的に見えるシーンについてなど、本作の魅力たっぷりに、語っていただきました。



みんなにまた会えるということが楽しみで仕方なかったです。



■劇場版の制作が決定した時、お二人で声を掛け合ったこと、そして安達と黒沢を演じられる喜びはお二人にとってどのようなものだったのかお聞きしたいです。

赤楚衛二 最初どのタイミングでしたっけ?撮影中でしたっけ?

町田啓太 そうそう!ちょうどその時、他の作品で同じスタジオにいて、「また一緒にやれるね。今度は映画だね」と話して。

赤楚 控え室で「頑張ろうね」っていう話はしましたね!

町田 「凄く楽しみだね」、「早くみんなに会いたいね」と話をしていましたね。

■それは、赤楚さんも同じように楽しみだねっていうお話をされたんですか?

赤楚 はい。そこで二人で盛り上がって話していましたね。

僕は『また安達を演じられるんだ』という喜びと、現場のみんなにまた会えるということが楽しみで仕方なかったです。

■町田さんはもう一度演じられる喜びはいかがでしたか?

町田 喜びは凄く大きかったです。でもその反面、やっぱり期間が空いている中、ちゃんと調整できるかなと不安も大きかったんですが、赤楚くんも言っていたように、『チェリまほ』はいい空気感が出来上がっている現場だったので、自ずとと大丈夫だろうなと思っていました。

本当にドラマの延長線上で続いて撮っているような感覚。



■劇場版では、ドラマを経た安達と黒沢の親密になった関係からスタートしますが、そういった二人の関係性を見せるにあたって、お二人で事前に準備したことや役作りで話し合われたことなどがあれば教えてください。

赤楚 何も知らないところから徐々に関係性を作るっていうより、ドラマで一つのゴールを迎えた上での劇場版ではあるので、お互いにどれくらいの関係性かっていうは話さなくてもわかっていました。もちろんドラマの続きで物語が動き出すので、映画ではどう変えようかっていう話し合いはしたと思うんですけど、そこまで細かくは話し合ってはないですよね。

町田 もちろん現場で相談し合ったりは前(ドラマ撮影の時)からやっていたんですが、事前に「こうしようね」とかはそんなに話してないですね。

劇場版だからといって、事前に準備したり、役作りのやり方を変わたってこともなく、本当にドラマの延長線上で撮っているような感覚でした。

■ドラマに引き続き、劇場版でも心の声が聞こえるというところが面白さの一つだと思います。その心の声のやりとりを演じるにあたり、演技面で気をつけたことや意識したことを教えていただきたいです。

赤楚 ほぼないんですよね(笑)。なんか慣れてしまったというか。

最初、「あれ、この足に触れるのどうやってやったっけ?」って言って、1回やってみたら思いのほかスムーズにいきすぎて、うわ!まだ魔法を使えるんだな、自分。みたいになりましたね(笑)。

町田 今回は、心を読まれているのがわかっていながらやる部分もあって、それが凄く面白かったです。もちろん、黒沢がわかっていない時に安達が心の声を聞いちゃうシーンもあるんですけど、それもカットがかかった時に、あ、触ったんだろうなと自然と思えたので。

赤楚 ドラマの時は、恋人じゃない関係性だったので何を考えているんだろうなって思いながら心の声を読んでいるんですが、映画では恋人同士になってお互いに信頼し合っているという前提があったので、演じやすかったっていうのはあるかもしれないです。

町田 そうだね。より強い結びつきになっているからこそなのかなと。台本上もそういう風になっていましたし。

赤楚 なっていましたね。

早めの同窓会をしに来たみたいな感覚になりましたね。成人式みたいな(笑)。



■他作品の声もあったということで、お二人の関係性も以前より深まったのかなと思うんですけど、具体的にそう感じたエピソードや、印象の変化とかがあれば教えてください。

赤楚 今回は今までにないくらいはっちゃけていたなっていう印象で(笑)。

町田 (笑)。

赤楚 楽しそうな等身大の町田くんでいてくれたので嬉しかったです。もちろん紳士な面も持っているので、そういう面を見ると“さん”付けしたくなるんですけど、僕的には“町田さん”ではなくて元気な“町田くん”でしたね(笑)。

町田 (笑)。いやー楽しかったですね。撮影自体楽しみにしていましたし、やっぱり赤楚くんや共演者のみんなと喋っていると、本当に楽しいので、早めの同窓会をしに来たみたいな感覚になりましたね。成人式みたいな(笑)。

赤楚 カメラを向け合ってキャッキャするみたいな(笑)。

町田 やってたね(笑)。そういう関係性がすでにできあがっていたので、仲が深まったっていう具体的なエピソードはないですが、肩肘張らずに、普通にみんなが現場に行って、何かあれば相談し合える仲間として、友人として、接することができるので、有難いなって思っていました。

やっぱり『チェリまほ』の現場は安心安全だな。



■町田さんがはっちゃけていたとおっしゃっていましたが、具体的にどんな雰囲気だったですか?

赤楚 どこまで言っていいのかわからないですけど(笑)。

町田 (笑)。

赤楚 木にぶら下がっている写真を撮り合ったり(笑)。

町田 ぶら下がってたね(笑)。

■ちなみに、写真はなんで撮り合っていたんですか?

赤楚 撮影期間が短い中でSNS用の写真を撮りたいなって思ったのと、ただただ思い出として知写真に残したかったっていう(笑)。

町田 撮り合っちゃったね(笑)。僕らの中だけの思い出写真も沢山あります(笑)。

赤楚 ありますね。

町田 僕らだけでも撮りましたし、スタッフさんたちとも撮ったり。

赤楚 もうわちゃわちゃしていましたね(笑)。

■メイキングの写真が公開された時に、お二人で踊ってる写真もありましたよね。

赤楚町田  あー!(笑)。

赤楚 ああいうテンション感でずっとやっていましたね(笑)。

町田 何でそれをやったかと聞かれても、答えられないよね(笑)。

赤楚 あの時なんであのポーズしたんですかね。あのポーズをしたことは覚えているんですけど(笑)。

町田 なんでだっけ(笑)。

赤楚 でも前作の『チェリまほ』ではやってなかったですよね。

町田 もうちょっと、とどめていたね(笑)。落ち着いていたというか、とどめていたというか。

赤楚 ですよね。だから、凄く新鮮ですよね、あの写真も。

町田 ね。開放されちゃったんだね(笑)。

一同 (笑)。

■より素を見せられる関係性になったってことですかね。

赤楚町田  そうですね。

赤楚 ずっと笑っていましたね。

町田 やっぱり『チェリまほ』の現場は安心安全だなと心から思いました(笑)。

人気の理由は、黒沢と町田さん。圧倒的なルックスとジェントルマンな姿勢。



■『チェリまほ』という作品は国内外でも、本当にとても人気の高い作品になったと思いますが、ここまで幅広く支持された理由はどこにあると思いますか?

赤楚 僕は二つ理由があると思っているんですよ。

町田 え、何?

赤楚 一つ目は、やっぱり黒沢です。黒沢の圧倒的なルックスというところですね。

町田 何を言っているんだ(笑)。

赤楚 同性の僕から見ても、見た目というところで、世界に通用するかなって。

二つ目も、町田くんの話になるんですけど(笑)。

町田 また僕なの!?(笑)

赤楚 正確に言うと町田くんが演じる黒沢なんですけど。黒沢の一途な想いだったり、相手に何かをしてあげたいっていうジェントルマンな姿勢は、異性から見ても同性から見てもやっぱりグっときますし、何より安達のことを一途に想い続けるっていう、この素晴らしさは世界共通なのかなって。そして、そんな黒沢を町田くんが演じてくれたおかげです。町田くんが黒沢を演じたからこそです。

町田 いいんだよ。そんな言ってくれなくても(照笑)。

赤楚 いやいや。安達のような“素朴な人”はいっぱいいるんですよ。

人気の理由は、安達と赤楚さん。現場のいい空気感は赤楚さんが作っている。



町田 いや僕も言わせてもらいますけど、多くの支持をもらえている理由は絶対に赤楚くんなんですよ。

赤楚 いやいや(笑)。

町田 今、“素朴” と言いましたね?

赤楚 はい。

町田 これ、安達を演じる上でめちゃくちゃ大事なことなんですけど、“素朴”の中に相当な可愛らしさ、ピュアさ、内からにじみ出る優しさがないと絶対に成立しないんです。

安達のそういうところを黒沢は見ていて、お願いだから他の人たちは気づかないでくれって思っているんですが、赤楚くんが演じたからこそ、その安達の良さが引き立ったと僕は思っていますよ。しかもコミカルにおどけたり、うじうじしたりと、そういうことが苦手だと感じる方もいる可能性はあると思いますが、それが一切ないんですよ。それは赤楚くんが安達を演じたからだと言えますね。

そして、この『チェリまほ』の現場は、監督も含めてみんなが「空気感がいい」と言うんですよ。僕もそう思うんですけど、それを作っているのは赤楚くんです。

赤楚 いやいやいや。

町田 これはもう絶対なんですけど、やっぱり主演の雰囲気によるんですよね。

みんながそこに入っていって、自ずとそういう人たちが集まってくるし。赤楚くんの人柄がいいからです。

でも赤楚くん自身は意識してないですし、いやそんなことないと絶対に思っているとは思うんですが。

赤楚 はい。そんなことないって思っています。

町田 でも本当にそうなんだよ。『チェリまほ』のみんなに聞いても絶対そう言うからね。

赤楚 だって、町田くんもですけど、みんな柔らかい方じゃないですか。

町田 そうだね。でもそれはね、赤楚くんが全然違う性格だったら、また違う結果だったと思うよ。

赤楚 え、変わりますかね!?

町田 絶対に違う。

赤楚 それはそれで見てみたいですけど。

町田 あれ、これは何の時間なんだ?(笑)

この話は本当に言い始めると止まらないです(笑)。でも『チェリまほ』のみんなには感謝していますし、本当にみんなのお陰だと思っています。

赤楚 One for all All for oneですね。

一同 (笑)。

町田 もう運命だなと思います。巡り合わせで、本当にスペシャルな事が起きたんだろうなって。

赤楚 『チェリまほ』メンバーが集まったのは、奇跡ですね。

町田 そうだね。

現場にご飯粒を付けてくるとか、寝ぐせをつけてくるなんて、もうリンクでしかない。



■お互いに演じられた役と似ているのではないか思う部分をお聞きしたいのですが、今回は客観的に、赤楚さんは黒沢と町田さんの共通点を、町田さんは安達と赤楚さんの共通点を、お話しいただければなと思います。

赤楚 あります?

町田 凄くあるよ。だってもう色んなところで喋ってるけど、現場にご飯粒を付けてくるとか、寝ぐせをつけてくるなんて、もうリンクでしかないし。

赤楚 (笑)。

町田 あとはやっぱり、本当の優しさを知っているところですかね。

人の痛みを知っているからこその行動や、そういうところはもう完全に一致していますし。だって魔法が使えるようになっても悪用しないですからね。

赤楚 確かに。安達は超ピュアですよね。

町田 赤楚くんも多分しないでしょ。したとしても、ちょっと何か笑えるような、いたずらをするくらいで、絶対に悪いことには使わないだろうなと思うし。

赤楚 それはそうですね。

町田 そういう安心感があったり、本当にいっぱいありますよ。あげ始めちゃうと止まらないです。

赤楚 じゃあ、とりあえずこのくらいにしておきますか(笑)。

町田 (笑)。

「黒沢は安達が車道にない方にいるから右左関係ないです」って答えたんですよ!



赤楚 ちょっと照れくさいので(照笑)。

僕は、自分でその痛みを知っているから、相手を傷つけないように行動するっていう点で町田くんと黒沢は同じだなって思います。きっと、過去に色んな事があったからこそ、それを自分が経験したからこそ相手に対して優しいだろうなって。そういうところが町田くんからもにじみ出ていますし、黒沢は人を想う時の優しさが目元に凄く出ているんですけど、そういう空気感は、黒沢と通ずるものを沢山持っているなって思いますね。

町田 もうね。黒沢は凄すぎて。自分がやっていて、ちょっと恥ずかしくなる時があるよ(照笑)。

赤楚 確かに。凄すぎますよね。

町田 大丈夫なのかな、僕でと。ずっと思いながらやっていましたよ。

赤楚 いやいや!黒沢くんの解釈は、本当に町田くん以外にはできないですよ。もしかしたら原作者さんを超えてるかもしれないって思います。

町田 それはない(笑)。僕はもう必死に、黒沢はどういう人物なんだろうと考えていたからね。

赤楚 でも0から1を作りだすってところでは、本当に原作者さんは素晴らしいんですけど、その1を100位にしたのは町田くんですよ。

町田 そんなことないよ(笑)。

赤楚 だって監督が僕に「安達と黒沢が並んで歩いていたら、安達は右側にいる?左側にいる?」聞かれた時に、僕は「いつも左にいる印象ですね」って言って、「そうなんだ。じゃあ町田くんは?」監督が町田くんに聞いたら、「黒沢は安達が車道にない方にいるから右左関係ないです」って答えたんですよ!その瞬間に、この人黒沢の解釈、怖いくらいに完璧すぎるって思いましたもん(笑)。

一同 (笑)。

赤楚 そこまで答えられる人って絶対に町田くん以外いないですって。右か左かって聞かれたら、大体の人はどっちかを答えますよ。

町田 いやいや(笑)。黒沢のベースがあるから、勉強しないといけないなって思って。

今回は安達から黒沢にアプローチすることの方が多いです。



■赤楚さんには劇場版の撮影を通して、やっぱり黒沢のこういうところが好きなんだなと思ったシーンと、町田さんには安達のこういうところがやっぱり好きなんだなと思ったシーンなどを、見どころと合わせて教えていただきたいです。

赤楚 今回の映画では、ドラマでは見せてくれなかった顔を見せてくれて。弱さだったり、本音っていうところなんですけど、そこを一瞬ぶつけてくれたっていうところで、より愛おしさみたいなものが強くなると思うんですよ。そこが安達の強い芯になってくるところでもあるので、黒沢のそういうシーンはいいなって思いましたし、何より一緒に楽しんでくれますし、楽しませようとしてくれるっていうところが本当に素敵だなって思いましたね。

神社のシーンで、未来について話すところもあるんですけど、そうやってキラキラした未来を見せてくれるような人って本当に素敵だなって思います。

町田 安達は、本当に優しくて素敵な人で、黒沢に対して愛情があるんですが、自分に自信がないところがドラマでは描かれていました。映画では、その優しさに強さが混ざっていて。本当の優しさとは、強さだなと思うんですが、今回それが安達の表情に出ているし、感じ取れるんですよ。そんな安達のことを黒沢を通して見ると、本当にここ(安達がいる場所)が自分の居場所だなと思うし、この人のために何かをしたい、この人と自分が幸せになるために行動していきたいと思える。そういうエネルギーをくれる人だと思っていて。それは凄いことだと思うんですよね。

絶対に相乗効果があるし、お互いにとってプラスでしかないと思うので。そんな安達は本当に魅力的だなって思いますし、今回はそんな安達が見えるシーンが本当に沢山あります。

今まで、黒沢が安達にアプローチしたことは沢山ありますが、今回は安達から黒沢にアプローチすることの方が多いです。そこは本当に見どころなのでぜひ楽しみにしていただきたいですね。

赤楚くんはその感覚を自然と持っているのが凄いなって思いますね。



■今作の安達と黒沢を見て、言葉にして相手に気持ちを伝えることは凄く重要なことだと改めて思ったんですが、お二人が普段から言葉で伝える時に大切にしていることはありますか?

赤楚 基本的に、「ありがとう」「ごめんね」とか、そういうことは常々、お互いに思ったことを伝えているんじゃないかなって思います。

町田 僕も「ありがとう」「ごめんね」もそうですが、相手をちゃんとリスペクトする気持ちは絶対に必要だなと思います。

他を見ていても、赤楚くんはいつも自然体でいるのに、言葉で伝える能力が高いなと思っていて。自然体だからこそはっきり言ってしまうこともあると思いますが、というよりはちゃんと言葉を選ぶ方だなって、そこが凄く素敵だなと思います。

僕自身は、昔から言語化して相手にちゃんと伝わるように話すことに凄く苦労しましたし、今も苦労しながら生きています(笑)。

赤楚 え、今の言葉は信じられないです。町田くんはいつも頭の中で整理をしてから、話されているので聞きやすいですし、僕に足りない部分を町田くんは持っているなって、ドラマの時から思っていました。

町田 そういう努力はしないとなと思っていて。そういう感覚を持つことが凄く大事なんじゃないかなと僕は凄く思っていて。赤楚くんはその感覚を自然と持っているのが凄いなって思いますね。それを感じ取れる能力を持っているから、ちゃんと相手に言葉にして伝える時に、心にすっと入ってくるような言葉を使えるんだろうなと。それって大事なことだよなって赤楚くんから学びましたね。

動物の心が読めるのは夢があるよね。



■もしお二人が安達のように魔法が使えたら、誰かの心を読んでみたいと思いますか?あるいは読みたくないですか?どちらですか?

赤楚 人って色んなことを心の中で思っているじゃないですか。その中でできる限り相手が楽しい時にこそ触れて、楽しい気持ちの時の心を聞いてニヤニヤしていたいっていうのと、ペットの感情は知りたいですね。実家で犬を飼っているんですけど。

町田 僕も読まなくてもいいかなと思いますね。きっとリアルすぎて、びっくりしちゃうから(笑)。

でも、動物の心が読めるのは夢があるよね。

赤楚 ありますよね!僕、犬より猫の方が気になりますね。

町田 なんで?

赤楚 ツンデレじゃないですか。でも本当にツンデレなのか気になりません?

町田 人間の勝手な先入観かもしれないもんね。

赤楚 そうですよね。

■お二人とも動物の心なら読みたいってことですね。

赤楚町田  そうですね。

ジェントルマンになりたい。



■安達は“30 歳”で魔法が使えるようになりますが、実際30歳というのは一つの節目にだと思います。町田さんは 30 歳の時に印象に残っていることはありますか?また 30 歳から心がけようと思ったことなどはありましたか?また赤楚さんは、今年28歳になられたということで、どんな30歳になりたいなど理想はありますでしょうか?

町田 僕はね、大して変わらないなと思った(笑)。

赤楚 やっぱりそうですよね。

町田 小学校、中学校の義務教育くらいの時は、20歳は凄く大人で、お酒も飲めると思っていたくらいで、30歳は想像すらできてなくて。

赤楚 そうですね(笑)。

町田 あとは、バリバリ働いていて、とても大人だなくらいで。でも、実際は全然変わらないです(笑)。

確かに、20歳、30歳はキリがいいので締めって感じがしますし、30歳は人生の中でいったら三分の一みたいなところもあるので、そう言われますが、そんなに変わらないので、僕は変に気張る必要もないし、今まで通り頑張っていければいいかなと思っていますね。

でも、強いて言うなら、体調は大事です。

一同 (笑)。

町田 やっぱり体がどうしても変わってきますね。考え方とかもアップデートされたりして、変わってくる部分もりますが、根底にある人間的な部分は中学・高校時代に出来上がって、そこからあまり変わらないので。でも、体はどうしても変わってきました・・・。いや本当ですからね(笑)。

赤楚 元気な老後を過ごせるために体は大事にしないとですね。

町田 うん。ケアはやっぱりしておいた方がいいなと思います(笑)。なので、僕は人間ドックに行ったり(笑)。

一同 (笑)。

町田 いつまでも健康でいてほしいしね。

赤楚 そうですよね。

僕はこの前28歳だったとはいえ、28歳だからこうしようっていう実感は全くなく、気付けば、そういう目標とかこういうあり方でいようって思うのって、年始なんですよね。

そう考えると、多分30歳だからこうしようというのはなくて。と言いつつも、僕は最近凄くジェントルマンになりたいなと思っているんですけど。

町田 もう十分なっていますよ(笑)。なかなかいないんで、こんなジェントルマン。

赤楚 いやいや(笑)。紳士になりたいですね。

町田 でも僕もそれはわかる。

赤楚 町田くんめっちゃジェントルマンですけどね。

■赤楚くんからすると町田さんのような方のことですかね。

赤楚 まさしく、そういうことです。

町田 絶対に僕は目指しちゃだめ(笑)。

赤楚 ドアを開けて、スッとアテンドしてくれるんですよ。それをさらっとできてしまうっていう。やっぱりジェントルマンですよね!

町田 (笑)。

赤楚 なので、ジェントルマンになりたいなとは思います。

町田 なりたいよね。

二人のエモい瞬間は・・・「これからの日本を背負っていくんだと思うと。」「夕日を見ると。」



■最後に、お二人が最近心揺さぶられた出来事(エモい出来事)を教えていただきたいです。

赤楚 ちょうど昨日ありました。

町田 おー!(笑)。

赤楚 昨日撮影をしていたんですよ。そしたら、中学生くらいの学校帰りの団体が沢山いて、その学校帰りの人たちがみんな筒を持っていて、卒業式だったんですよ。

町田 いいね。

赤楚 その子たちが卒業の記念写真を、撮影現場の近くで撮影していて、写真に撮られながら笑ったり泣いたりしている子たちを見て、うわぁエモーショナルってなりました。

■懐かしくなりますよね。

赤楚 懐かしくもなりましたし、何よりその子供たちがこれからの日本を背負っていくんだと思うと。

一同 (笑)。

町田 我々も頑張らないといけないからね(笑)。まだ終わってないから(笑)。

赤楚 そうですね。その子たちのためにもまだまだ頑張らないとですけど(笑)。

町田 でも、わかるよ。未来が見えるよね。希望が見えるよね。

■町田さんはいかがですか?

町田 僕もう、なんでかはわからないんですけど、なんでなんだろうな。もうね、夕日を見ただけでそういう気持ちになります(笑)。

一同 (笑)。

町田 早朝、現場に向かっている車の中で、朝日が凄く綺麗だと、写真撮っちゃうし。

赤楚 それはわかります(笑)。

町田 でも最近、特にそういうテンションなんだよね(笑)。なんだろうね(笑)。

■エモーショナルな時期なんですかね。

町田 そうかもしれないです(笑)。

■ありがとうございました!



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ーPROFILEー
赤楚衛二
1994年3月1日生まれ。愛知県出身。
2017年に仮面ライダーシリーズ「仮面ライダービルド」(EX)に出演。その後、映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(20)や、TVドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(20/TX)に出演し注目を集める。その他の出演作品に、TVドラマ「彼女はキレイだった」(21/CX)、「SUPER RICH」(21/CX)、「世にも奇妙な物語 ’21 秋の特別編」(21/CX)、「WOWOWオリジナルドラマ 「ヒル」(22)、映画出演作には『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21)、『決戦は日曜日』(22)などがある。

町田啓太
1990年7月4日生まれ。群馬県出身。
劇団EXILEのメンバー。NHK連続テレビ小説「花子とアン」(14)で主人公の義弟役を務め注目を集める。主な出演作品に、NHK 大河ドラマ「西郷どん」(18)、「青天を衝け」(21)、 TV ドラマ「中学聖日記」(18/TBS)、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(20/TX)、「今際の国のアリス」(20/Netflix)、「SUPER RICH」(21/CX)、「ダメな男じゃダメですか?」(22/TX)などがある。NHK総合にて4月より毎週金曜23:15〜「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」がレギュラー放送スタート。また映画『太陽とボレロ』が6月公開予定。


―INFORMATION―
映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
公開日:2022年4月8日(金)ロードショー
出演:赤楚衛二、浅香航大、ゆうたろう、草川拓弥(超特急)、佐藤玲、鈴之助、松尾諭、遠山俊也、榊原郁恵、鶴見辰吾、松下由樹、町田啓太
※榊原さんの「榊」は正しくは「木」へんに「神」
原作:豊田悠「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(掲載「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)(原作情報:コミックス1~8巻絶賛発売中)
監督:風間太樹
脚本:坂口理子

[HP] https://cherimaho-movie.com/
©豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会

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