【森愁斗×西山智樹インタビュー】演技初挑戦の西山智樹「ワクワクの前に不安が95%ぐらいでした」<映画『口に関するアンケート』>



大ヒット公開中の映画『口に関するアンケート』。

手のひらサイズの装丁、たった60ページの短い物語で話題になった背筋さんの同名小説が原作の本映画。

心霊スポットとして知られる墓地の「呪いの木」に肝試しに行った4人の大学生たち。しかし、そのうちのひとりの女子大生が姿を消してしまいます。残されたのは3人と、彼らとは別に墓地を訪れた大学生2人の証言のみ。独白スタイルで描かれる証言シーンもまた印象的です。

今回は墓地を訪れる大学生・堀田役を演じた森愁斗さん、そんな堀田に強引に同行させられた川瀬役の西山智樹さんにインタビュー!撮影時の様子についてたっぷりと語っていただきました。



西山智樹、初の演技はホラー!



■本作への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

森愁斗 初めてのホラーへの挑戦ということで嬉しかったですね。もちろん、それに伴って不安はありましたが、それよりも好奇心が強くて、撮影を待ち望んでいました。

西山智樹 は演技自体初めてだったので、不安がとにかく大きくて・・・。ワクワクの前に不安が95%ぐらいでした。

■脚本や原作を読まれていかがでしたか。

西山 原作のあとに脚本を読んだんですが、原作はすごくコンパクトなのに読み応えがあるんですよね。それを90分尺の映画としてどう膨らませるのかという点も含めて、とても興味深かったです。

■怖いのは平気でした?

西山 大の苦手です(笑)。ホラー映画1回も観たことなかったんです。ホラーが題材の小説を読むのも初めてでした。

 僕も原作を読ませていただいたあとに脚本を見て、僕たちのキャラクターもちょっと違うんです。原作だとオカルト研究部の2人なんですが、また違う立ち位置の2人になっていて。4人のシーンとまたちょっとした対比というか、撮り方もそうなんですが、2人のシーンもおもしろそうだな、って思いながら読んでいました。台本の読み合わせのときに、自撮りでいくと監督がおっしゃっていたのも楽しみでした。

「こんなにアブノーマルなんだ」



■西山さんは演技初挑戦ということで、新鮮なこともたくさんあったと思いますが、いかがでしたか。

西山 いわゆるドライと言われるリハーサルみたいなものがあって、それを全く知らずに現場に入ったので、スタッフの方々がすぐ近くにいて、カメラもあって、お相手の方もいるという環境が、こんなにも独特な環境なんだっていう感覚でした(笑)。本当に非日常的で。今まで僕がお茶の間で楽しんで見てきたドラマや映画は、こういう環境で作られているんだということにも衝撃を受けました。

撮影が進むにつれて、慣れない部分はありながらも、愁斗くんをはじめ、スタッフさんや監督が温かく受け入れてくださったおかげで、少しずつその環境にもなじんでいって、気づけば現場にいる時間が好きになっていました。

 今の話を聞いて、初めての現場を振り返っしていたんですが、知らないことだらけでしたし、その不安の中で撮影していたんだろうな、と思うんですが、その中でもホラーっていうジャンルはなかなか特殊だと思って。ホラーで初演技っていうのは逆にすごいな、と思いました。



■流れだとか、森さんから何か教えたりということは。

 いや、特には教えてないです。わりとその場に馴染んで臨機応変に動いてたんじゃないかな、と思います。

西山 でもアドリブのシーンが多かったので、何もないところから話し始めるのは、僕にはまだ難しかったんです。役柄の関係性もあって、愁斗くんが自然とこちらに選択肢をくれるようなやり取りをしてくれて。それが本当にありがたかったです。

■パスを渡して、リードするということは意識されたところはあったんですか。

 キャラクター的にも引っ張ろうという意識はそこまで強くなかったです。逆に初めての演技ということで、2人のキャラクターがより生きるような構図に自然となっていったのかな、と思います。

■脚本を読まれたときはどのように演じようかとか、演技プランはありましたか?

 どれぐらいチャラい要素や、やんちゃな要素があるのかは撮影中も話し合いました。ただやっぱり誘っているのは川瀬という、なよなよしたキャラクターなので。
堀田も堀田で川瀬しかいないんじゃないかっていう。その中での2人の上下関係があるという、絶妙な立ち位置というか、やんちゃすぎず、強すぎないけど、でも関係性はしっかり見せたい。絶妙なところを狙っていきたいと監督と話していました。

西山 この役をいただいたときに監督から言われたのは、構図的にはいじめっ子・いじめられっ子というある程度主従関係がある中で、川瀬自体は同等、あるいはなんなら堀田のちょっと感情的なところをバカにしているのが最初から描かれてるといいよねと言っていただいて、そこはすごく意識しました。

もうかっこいい。



■初めて顔合わせしたのはどのタイミングですか。

西山 本読みです。

■お互いの最初の印象はどうでしたか。

西山 もうかっこいい。活動も拝見していたので本当に「あ、本物だ」「この方と演技するんだ」っていう。素人の意見なんですが、「芸能人と仕事するんだ」と思いました(笑)。

 本当に不安でいっぱいなんだろうな、というのは雰囲気で伝わってきたんですが、一緒にいいものを作れたらな、と思いました。



■本読みのときに森さんから声かけをしたり?

 僕も人見知りなので、話しかけられなかったです。

■どの辺りから距離を縮めていこうとされたんですか。

 撮影が始まって撮り進めていくと、話し合いながらみんなで作っていく時間が増えるので、自然と会話も増えました。「ここをこうしたいね」みたいな、小さな話題から広がっていった感じはします。

■西山さんはどの辺りから芸能人ではなくて同じ俳優として一緒に仕事できているな、という感覚になりましたか。

西山 墓地でのシーンは、1週間前くらいにリハーサルとカメラチェックがあったんですが、そのときに「あそこはこうしてみよう」とか、「こういうアドリブを入れてみようか」と相談しているうちに、「本当に仕事として作品を作っているんだな」という実感が湧きました。



■共演してみて、改めてどういう人だと感じていらっしゃいますか。

西山 クールで優しい。ライブも見させていただいて、パフォーマンスもそうですし、演技とか普段の感じもそうですが、僕にはない色気があります。僕のほうが年上なんですけど(笑)

■色気があると言っていただいていることに関しては、何か色気の極意はありますか。

 あんまり自認はしていないです(笑)、勝手に出ちゃってる感じです。こうやって個人になるとやっぱり落ち着いちゃうんですよね、どうしても。グループだと結構うるさくて本当に子どもみたいな感じなので、色気はむしろないです。



■森さんは西山さんに対していかがですか。

 すごい真面目なんだろうな、という印象がありました。意欲的に分からないことを聞いていたので、わからないなりに努力できる人なんだな、と思って。一緒のシーンを撮れてよかったです。

西山 ひとつひとつの仕事に取り組むとき、自分ひとりで考えていても、多分もう答えは出ないって分かっているというか。だから、悶々としたままやり過ごすことだけはしたくないなって思っています。「聞いてみて、うるさいよって思われたら、そのときはやめよう」くらいの気持ちで、とにかく聞いてみたり、チャレンジしてみたりしていました。

実はクランクインだった、あのシーンとは。



■カメラに向かっての独白シーンってすごく難しいと思います。やられてみていかがでしたか。

西山 僕は演技経験がないからこそ、逆に相手がいるお芝居のほうが難しかったです。独白に関しては、ダンスや歌をやっているときと通じる部分があって、カメラに向かって表情を作る感覚は少し似ているなと思いました。だから、独白のほうが振り切れる感覚はあったんですが、撮影した場所が本当に真っ暗で……何て言うんですかね、人の気配も音もなくて、空間自体がすごく異質だったんです。だから演じている最中に、不思議な感情になりました。難しかったというより、その場の空気感も相まって、何とも言えない感情の中で演技をしていたなという印象があります。

 あのシーンがクランクインでした。怖いシーンが自分にもあるんだろうな、と思っていたんですが、撮影していないのでもういかんせん分からなくて。「あのときどういう感情だったかな」というのも想像で撮っていかないといけなかったんです。

リハーサルを思い出しながら、なんとか感情をつながないといけないんですが、僕はそういうときは対人のほうがやりやすくて。
涙するシーンも感情なので、人と目を合わせたりしてキャッチしてっていうのがやりやすいんです。対カメラだと自分一人で作らないといけない。ひたすら想像を膨らませて、本当に怖かったものだけを思い浮かべて頑張りました。



■結構感情がフルスロットルになっていきますが、わりと問題なくできましたか。

西山 できたかどうかは本当に観てくださる方の判断かな、と思いつつ。シーンごとに表情を変えるということは意識したつもりです。

■ああいう感情は非日常では出さないですよね。やっていて楽しいのか、疲労感があるのか……。

 もしかしたらストレス発散になるかもしれないですね。でも、その分体力も使う気はします。

■やっぱり疲れますか。

 うーん、やっぱりちょっと気分が落ちるような感じの疲れ方はしますね。

西山 でも、楽しみながらできた感覚はあります。普段はああいう感情表現をするタイプではないですし、怒るときも声を荒らげることないので、すべてが非日常でした。でも、それを役として表現できたことが、逆に楽しかったのかなと思います。

2人が最近ゾッとしたこととは?





■最近、ゾッとした出来事はありますか。

 ベランダで音楽を聴きながら風呂上がりに涼んでいたんです。有線なのでノイズキャンセリングなしで、ちょっと外の音が聞こえる状態で。そうしたら、ジリジリジリジリみたいな。なんか雑音かなと思って無視して部屋の中に戻ろうとした時に特大なハエが窓にぶつかってたんです。ちょっと格闘しながら家の中に入りました。あの音の大きさだったからわりと近くにいたんだな、ってゾッとしました。

西山 活動していく中で肉体的に疲労が来る時がたまにあって。そこで年齢が26歳だっていうことに改めてゾッとするというか。筋肉痛ってもっと早く治ってなかったかなっていう感覚なんです。今も筋肉痛なんですが、1週間ぐらい引きずるんですよ(笑)。

 長い。

西山 25歳で絶対変わりますから。

 怖いな。

西山 なんか、ケアのアドバイスとか欲しいです。

 僕もあんまりケアしてないので。でもやっぱストレッチがいいですね、僕も最近踊ったりしてると腰がちょっと危ないなっていうときがあって。とにかくストレッチをするようにはします。
お尻をほぐしたりとか。ストレッチポールとかストレッチのマット、家にあるので、それをやるようにしてます。

西山 絶対やりましょう!

 やってください。

「口」のチャームポイント



■最近、心を揺り動かされたモノやコトはありますか。

 ライブがファイナルまで終わって。いろんなところ飛び回れて楽しかったです。ケガしていたので、やっぱり歌って踊れることって当たり前じゃないな、というありがたみを感じるツアーでもありました。

西山 少し前の映画なんですけど、『湯を沸かすほどの熱い愛』を拝見して、すごく心を動かされました。人生にはどうにもならないことがあって、逃げたくなったり、立ち向かったり向き合ったりすることが難しいと感じる場面も多いんです。でも、この作品を観て、無理に乗り越えようとしなくてもいいというか、結果がどうなるか分からなくても、まずはその現実に向き合ってみること自体が大切なんだなと感じて、学びになりました。



■最後に「口」にまつわるところで、自分の口のチャームポイントを教えてください。

西山 僕、歯ですね。歯磨き1時間するって話題になったんですけど。

 削れるって(笑)

西山 削れるのがちょっと怖くて、時間を短縮したんですけど。一時期それだけで知名度が上がった感覚はちょっとあったので(笑)、歯を大事にしていこうかなと思います。



■今はどれぐらいになったんですか?

西山 今頑張って短くして。一時期15分にしてたんですけど、30 分に伸びました。

 でも長いわ。僕唇にホクロがあるんですよ。これめっちゃ嫌だったんですけど、チャームポイントになりました。
中学生ぐらいの時にできて、絶対にノリついてるよとかって言われるので、よくガリガリ触ってたんですけど、取れなくて。でも可愛いかなと思って、最近チャームポイントって言ってます。

■ありがとうございました!

【Movie】

coming soon…





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―PROFILE―




森愁斗(BUDDiiS)
2002年9月18日生まれ。東京都出身。
2022年『君の花になる』で俳優デビューを果たし、その後映画『バトルキング!! -Weʼll rise again-』(23)にも出演。
そのほか主な出演作品に、「ジャックフロスト」(23)、「ぼさにまる」(23)、「Maybe 恋が聴こえる」(23)、「シンデレラ・コンプレックス」(24) 、「ROOM〜史上最悪の一期一会」(24) 、「御上先生」(25) 、映画「かくかくしかじか」(25)、ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』(25)などがある。
初の主演映画「ウォーターガーディアンズ」が8月21日(金)に公開される。
また、ダンスボーカルグループ・BUDDiiSメンバーとして、リアル兄弟ユニット「もーりーしゅーと」としても活動中。

[X] @MORRIE_SHOOT_MG
[X] @buddiis
[Instagram] @shoot_mori_official

西山智樹(TAGRIGHT)
2000年2月23日生まれ。東京都出身。
ダンスボーカルグループ「TAGRIGHT」のメンバーの1人。語学が堪能でダンスインストラクター経験があり、2024年大型オーディション番組「timelesz project -AUDITION-」で高いパフォーマンス力を見せつけ注目を集めた。2026年7月15日にデビューシングル『ZERO』のリリースを予定している。
本作で、俳優としても本格的に始動!

[X] @tomoki_root
[Instagram] @tomoki__nishiyama


Photo:Tamami Yanase、Text:ふくだりょうこ


―INFORMATION―
映画『口に関するアンケート』
公開日:大ヒット公開中
出演:板垣李光人/綱啓永、吉川愛 MOMONA(ME:I)、森愁斗(BUDDiiS)、西山智樹(TAGRIGHT)、柄本時生/中村獅童
原作:背筋『口に関するアンケート』(ポプラ社刊)
監督:清水崇 脚本:山浦雅大 音楽:大間々昂
インスパイアソング:オレンジスパイニクラブ「口」(WARNER MUSIC JAPAN)
プロデューサー:田口生己 佐藤孝樹 白石裕菜 石田基紀
製作:映画「口に関するアンケート」製作委員会
制作プロダクション:ホリプロ
配給:松竹

<ストーリー>
「あの夜、何があったかお話ししますね」
心霊スポットとして有名な墓地の呪われた木についての噂を聞き、肝試しに出かけたある大学生たち。しかし、翌日グループの一人が行方不明になってしまった。その日を境に、彼らの身の回りに不可解なことが起きるようになり、次第に何かによって追い詰められていく…。果たしてあの日、何が起きたのか?あの日にまつわる証言に導かれて明らかになる、<おそろしい結末>とは――。

[HP]https://movies.shochiku.co.jp/kuchi-movie/
[X]@kuchimovie
[Instagram]@kuchimovie

©2026映画「口に関するアンケート」製作委員会

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