【奥平大兼×佐野晶哉(Aぇ! group)】「花火のシーンはマジで青春」胸キュンエピ&青春炸裂の裏話を激白!<映画『か「」く「」し「」ご「」と「』>
2025.6.4
Aぇ! groupインタビューか「」く「」し「」ご「」と「佐野晶哉奥平大兼映画
2025年5月30日(金)より公開される映画【か「」く「」し「」ご「」と「】。“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”高校生の男女5人を描いた住野よるの同名小説を実写映画化した純度100%の青春ラブストーリーで、人気小説の待望の映画化!同作に出演した奥平大兼くんと佐野晶哉くん(Aぇ! group)がEmo!miuに登場です。撮影現場の裏側はもちろん、おふたりの仲の良さいっぱいのインタビューをお届けします!
奥平大兼が語る「この作品に参加したい」と思った理由と、佐野晶哉が感じた原作の魅力と映画への期待感
■キャストが発表された際、とても反響が大きかったですね。どのように受け止めていらっしゃいましたか?
奥平大兼(以下、奥平) 僕らが共演することを喜んでくれている人が多くてちょっと意外でした!
佐野晶哉(以下、佐野)そうそう!
奥平 一緒に応援してくれている人が多いことを知りました。
■原作、台本を読んだ印象は?
奥平 まず原作を読ませていただいて、「あ、やりたいな」と直感的に思いました。作品の中に流れている空気感が心地よく、そこの現場にいたいなと思いましたね。実際に演じてたときも心地よく、現場にいたいと思うような楽しい撮影でした。
佐野 とにかく引き込まれるストーリーで読みながらワクワクしていて、演じてみたいなと思っていました。小説ならではのマジックあったし、それぞれが持つ“人の気持ちが見えてしまう”という少し特別な能力を映画ではどう表現するんだろうかとか。まったく想像がつかなかったので、頭の中で勝手に映像を作りながら、原作小説を読んでいました。
初日からキャストの心をつないだ“エキストラの子”との出会い
■お互いの第一印象、撮影中に気がついた意外な一面は?
佐野 僕は、大兼が出演している映像作品で影のある役とかを観てきたので「こんな人なんや!よかった~」ですね(笑)。
奥平 (笑)。
佐野 単純すぎて恥ずかしいけど(笑)、素の大兼を知らずに役のイメージに引っ張られてしまっていたので(笑)。
奥平 たしかに顔合わせや本読みでは初めまして!なので、よそよそしくなっちゃうじゃないですか。そこを壊してくれたのが晶哉でしたね。現場でも話しかけてくれて、第一印象をひとことで言うなら“明るい”なんですけど、ちゃんと考えてくれている人なんだなと思いましたね。
―距離が縮まったキッカケは?
奥平 クランクイン初日に、廊下で撮るシーンがあったんですよ。学校シーンは実際にある学校をお借りしていたので、そこの生徒さんがエキストラとして協力してくださっていたんです。
佐野 撮影初日だったから、その生徒さんの話をキッカケにキャスト5人で話し始めたし、その流れで僕がご飯に行こう!と誘うことにもなったし。
奥平 めちゃくちゃいい子だったんですよ。
佐野 その生徒さんのおかげで初日から仲が深まりました(笑)。
「ヅカはそのまんまの晶哉」奥平大兼が語る共通点とは?
■それぞれから見て、キャラクターと本人の共通点は?
奥平 晶哉はヅカまんまだと思う!まわりへの気に掛け方、気遣いに対しての振る舞い方とか。気に掛けてくれたときにすっごく深刻な感じで来られてもこっちが困ることってあるじゃないですか(笑)。そこを感じさせないような明るさがあるところがヅカと似ているなと思いますね。本当にまわりもよく見ているし。
佐野 そうですね、まわりはよく見ているほうだと思います(笑)。
奥平 (笑)。本当にそうだと思うな。
佐野 僕自身、ほんまに似ているなとも思っていたし。監督からもそのままでスクリーンに映ってくれたらいいと言われていたので。僕から見た、京と大兼は真逆じゃないかな?と。
奥平 真逆だね。
佐野 京くんは自信なさげで恋に対しても後ろ向きだし、進路や勉強に対してもネガティブに捉えがちだけど、大兼は、言い方に自信を持っている発言が多くて、そういうところがすごい好きなんですけどね。
―となると、演技のスイッチが入ると奥平さんは変わります?
佐野 本当に変わるからびっくりします。カメラが回りだすと、住野さんが描かれた京くんが目の前にいるので…。俺はそのまんまでやっているので、なに!?と。なんか申し訳ないなって気持ちになるくらい(笑)。
―奥平さんは真逆の京を演じるのは大変じゃなかったですか?
奥平 学生時代、自分が思っていることを言えないという人を近くで見ていたことがあったので、その気持ちは分からなくはないんです。ただ似ていないだけで共感できる部分はあったので大変ということはなかったですね。
新潟ロケの合間にドライブ!夏の思い出は“大兼だらけ”
■撮影期間中、印象に残っていることは?
佐野 新潟ロケの合間にドライブに行きました!
奥平 あぁ、そうだね!
佐野 2時間くらいドライブして。新潟なんで海鮮が美味しいので刺し身を食べたり、魚の串焼きとか食べたり。
奥平 あの日、暑かったな。
佐野 帰り道、海に寄ったんですよ。靴、靴下をぬいで砂浜に降りたら…マジでやけどするくらい熱くて(笑)。
奥平 近くにいたおじさんに言われてたよね(笑)。
佐野 「お前ら、裸足で歩いたら熱いぞ! 皮ずるむけするぞ!」って(笑)。そんな風に過ごしていたので、去年の夏の思い出は大兼だらけです(笑)。
奥平 本当にそう!
―どちらから誘ったんですか?
奥平 元々、佐渡島に行こう!と話していたんですけど、今からじゃ深夜に乗るしかないって言われて、それは無理だねって。佐渡は諦めて、ちょっと遠出して市場とか行く?と。
佐野 撮休も当たり前のように一緒にいましたし、「今日、どこ行くー?」みたいな感じで。
―ドライブ中はどんなお話をされたんですか?
2人 (笑)。(なにかを思い出すおふたり)
佐野 松山千春さんの話ばっかりでした。
奥平 そんくらい流行りました、2人の間で。ドライブ中にこの雰囲気に合う曲をかけよう!となったときに…。
佐野 果し~な~い♪(歌い出す佐野さん)
奥平 松山千春さんの曲が染みまくって…泣きそうになるくらい!
佐野 今、この話をしてもなんかあのときのことを思い出しますもん。そのドライブのときに、音楽の趣味が合うことも分かって。これ知らんやろ!みたいな曲でも、一緒に熱唱できたりして。
奥平 そうだった(笑)。
佐野 「この曲、世界で一番ええよな」とか言いながら曲を流し合ったりして(笑)。
―ちなみにその曲は?
奥平 King Gnuさんの「壇上」です。
佐野 ファンの方々の間では人気の楽曲だと思うんですけど、TVで歌われている曲ではないんですよ。そんな曲をお互いに好きで。そのときのプレイリストがまだスマホに残っています。
―今も聴いたりしていますか?
佐野 俺、何回か聴いてる!
奥平 俺もたまに聴いているんだよね(笑)。
「ファンクラブ入りました!」奥平が語る“主戦場で輝く佐野”へのリスペクト
■こんなにも仲が深まったお2人。どんなところに惹かれたのでしょうか?
奥平 ふたりでご飯に行ったときに、僕のテンションに付き合ってくれることがうれしくて。いろんな現場を経験していますが、撮影初日でご飯に一緒に行くことはなかったですし、さらに僕に付き合ってくれたのが嬉しかったですね。
佐野 2日連続で行ったこともあるよね。立ち食いのお寿司屋さんに行って、新潟だし、せっかくだからとおすすめの日本酒を教えてもらって、「これからよろしく」と乾杯して、「うまー!」ってなって(笑)。
奥平 おかげでスタッフさんとも仲良くなれましたし。
佐野 スタッフさん、みんなとね。まだ連絡取ったりしてますよ。
―佐野さんから見た魅力は?
佐野 映画って細かい空き時間が多いんですけど、その空き時間に「黒板で似顔絵を書こうぜ」と言い出してなにかを始めてくれるんですよ、大兼。なんかずっとしてくれていて。
奥平 みんなも乗ってくれるから。
佐野 なんか笑いのツボというか、そういうのも似ていて。実は今日、取材の合間に「キャストのみなさんの仲の良い空気感がでていていいですね」と言われたときに、ボケで首をかしげていたんですよ、僕。そしたら、みんな首をかしげていたんです(笑)。
奥平 (笑)。
佐野 それみて、すご!と。ホンマに仲良くなったんだなと思いましたね。
■俳優としてのお互いの魅力は?
奥平 キャスト5人と演技をしているとすごく楽しかったんですよ。純粋な反応を出してくれるので返しやすいし、何をしても受け止めてくれるという安心感を感じましたね。
佐野 ただただすごかったですね。だれかの後ろとかに映り込むときとかアドリブも結構あったんですよ。そのときコミュニケーションが苦手な京くんのまんまふざけていたり、影を感じさせた会話をアドリブで出してくるんですよ。それがすごすぎて、こわ!ってなりましたね(笑)。
―また共演してみたいですか?
奥平 もちろん!芝居もそうなんですが、僕コンサートに行ってみたいんですよ。僕、ファンクラブに入ったんですよ!! Aぇ! groupのファンクラブに、本人の目の前で入ったんです。主戦場で輝く晶哉を見てみたくて(笑)。
佐野 スタッフさんも一緒に入ってくれてね。連番でね(笑)。
―チケットを当てたいですね!
奥平 お仕事をしていると招待をしてくださることもあるじゃないですか。でも招待席ってみんな大人な感じで見ているので観客席に座って見たくて(笑)。いつかお忍びで行ってみたいです。
佐野 嬉しいですね。嬉しいんですけど、これだけ音楽の話もいっぱいして、大兼が好きな音楽も知っているし。そんな人に見られるっていう、ハードル上げちゃっていて、そういう怖さはありますね(笑)。
動かぬマンボウに大苦戦!? 水族館で起きた裏話エピソード
■お気に入りのシーンは?
佐野 監督さんから、演者に好きに演じて欲しいシーンはセリフなどが決まっておらず、空欄になっていたんですが、僕が気になっていた京くんの大事なシーンも空欄になっていたんです。そのシーンを完成版で初めて観たんですが、本当に素晴らしくて、みんなに観て欲しいですね。
奥平 僕は5人一緒のシーンが好きですね。とくに花火のシーンがお気に入りですね。
佐野 花火、よかったよね。
奥平 花火のシーンは青春すぎてヤバかったです(笑)。本当になにげないシーンなんですが、絵に描いたような青春シーンを演じられたことが嬉しかったですね。多分観ている人もいいなと思ってもらえると思いますね。
佐野 新潟ロケの最後のほうに花火のシーンがあって、「花火があるから頑張ろう」みたいな感じになっていて。みんなのなかでも“遊び”の予定のひとつみたいな感覚でした(笑)。
奥平 あと水族館のシーンもめちゃくちゃ好きです。僕、ずっと水族館に行きたかったんですけど行けてなかったので、よっしゃ―!と。
佐野 撮影関係なく、まわって見てたな(笑)。僕はマンボウに腹が立っていました(笑)。
奥平 あー!やばかった(笑)。
佐野 多分、そのシーンは使われてないんですよ!
奥平 確かに!!
佐野 当日はマンボウってなかなか動かないからマンボウ待ちがあったんですよ。画角的に入るまで、みんなで眺めながら待つという…。
奥平 まっすぐ泳いでくれたらいいのに、少し斜めに移動するから時間がかかるんだよね(笑)。
あの頃に戻れるなら2人がしたい青春体験
■今回は高校生、青春いっぱいの作品でした。あの頃に戻れるなら、これはしておきたい!ということは?
奥平 旅行に行っておけばよかったかなーと。ちょうどコロナ禍だったので無理ではあったんですけど…。僕、中1の頃から毎年友達と旅行に行ってたんですよ。それがコロナ禍になり、こういう仕事を始めたこともあって行けなくなってしまって。そういう思い出を持っておくって大事だなーと。
佐野 ヅカを演じていて思ったのは部活かなー。運動部を経験したかったかも。
奥平 部活ね、分かる!
佐野 僕、中学は吹奏楽部で文化部、女子が多くて、高校も音楽科で男子が少なかったんですよ。スポーツ好きだし、運動部の男子のノリや一緒に本気になって汗かいてみたいな青春にも憧れます。
―ちなみにお2人で旅行に行くならどこに行きますか?
奥平 佐渡島!! リベンジしたい!
佐野 お世話になった人たちにも会いに行きたいしな。
奥平 いいよね!
佐野 行きたいなー!
■たくさんのお話をありがとうございました!
奥平大兼
2003年9月20日生まれ。東京都出身。
2020年映画 『MOTHER マザー』で俳優デビューを果たし、44回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。2022年WOWOW『早朝始発の殺風景』、2023年、映画『君は放課後インソムニア』で主演、またMIPCOM Buyers’ Award for Japanese Drama グランプリ、2024年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビドラマ 優秀賞、2023年9月度ギャラクシー賞月間賞を受賞した同年日本テレビ ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』に出演し注目を集める。2024年映画『赤羽骨子のボディガード』、『Cloud クラウド』と話題作に続々と出演し、2025年TBS 日曜劇場『御上先生』にも出演。
[Instagram]@okudairadaiken_official/
佐野晶哉(Aぇ! group)
2002年3月13日生まれ。兵庫県出身
男性アイドルグループ・Aぇ! groupのメンバー。2019年2月18日、Aぇ! groupのメンバーに選ばれ、グループではドラムを担当している。2020年ドラマ「年下彼氏」第15話に出演し俳優デビュー。2022年映画「真夜中乙女戦争」に出演後、同年5月公開の『20歳のソウル』で映画初出演を飾る。2024年ドラマ「離婚後夜」、同年映画「明日を綴る写真館」と立て続けに出演し、現在フジテレビ ドラマ「Dr.アシュラ」(2025年4月16日〜)に出演中の他、舞台などにも多数出演している。
[ブログ]https://web.familyclub.jp/s/jwb/diary/F2083?ima=1222
―INFORMATION―
<ストーリー>
みんなには隠している、少しだけ特別なチカラ。
それぞれの“かくしごと”が織りなす、もどかしくも切ない物語。
「自分なんて」と引け目を感じている高校生・京(奥平大兼)は、ヒロインじゃなくてヒーローになりたいクラスの人気者・三木(出口夏希)が、気になって仕方がない。三木の親友で予測不能な言動でつかめない存在の黒田文・通称パラ(菊池日菜子)と、明るく楽しそうな彼女を、いつも遠くから見つめるだけ。そんな三木の幼馴染で京の親友の、高崎博文・通称ヅカ(佐野晶哉)を通し、卒業するその日まで“友達の友達”として一緒にいるはずだった──
ある日、内気な性格の宮里(早瀬憩)が、学校に来なくなったことをきっかけに、5人の想いが動き出す───
【映画『か「」く「」し「」ご「」と「』】
公開日:大ヒット公開中!
主演:奥平大兼、出口夏希
出演:佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩
監督・脚本:中川駿
主題歌:ちゃんみな「I hate this love song」(NO LABEL MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
原作:住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮文庫刊)
配給:松竹
©2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
©2017住野よる/新潮社
TEXT:Kyoko Fuse