葉山奨之×上杉柊平×清原翔 映画『サヨナラまでの30分』3ショットインタビュー
2020.1.22
新田真剣佑と北村匠海のW主演で贈る、完全オリジナル映画『サヨナラまでの30分』が、1月24日(金)に公開される。
1年前に死んでしまったバンドミュージシャン・アキ(新田)が遺したカセットテープを拾った大学生・颯太(北村)。そのカセットテープを再生する30分間、 2人はひとつの体を共有し、キセキが起きる——。30分のカセットテープが繋ぐ青春・音楽・ラブストーリー。
Emo!miuでは、生前のアキがボーカルを務めた劇中バンドECHOLL(エコール)でバンドメンバーを演じる、葉山奨之、上杉柊平、清原翔にインタビュー。
大の音楽好きで、本作へ強い想いがあったという3人に、クランクイン前のギター、ドラム、ベースの猛練習秘話、このメンバーなら“いける”と確信した瞬間など本作の見所について。さらに、心揺さぶられる音楽や、ファッションについて、また憧れの男性像など、男女ともにファンの多い3人に、パーソナルな質問にも答えていただきました!
バンド練習をした時に「これはいける」と確信した
■出演が決まった時のお気持ち。
上杉柊平(以下 上杉):俺ら(上杉さんと清原さん)、オーディションだったんだよね。
清原翔(以下 清原):うん。ここ(上杉さんと清原さん)はそうだね。
上杉:俺ときよ(清原さん)は同じオーディションだったんですよ。同じ回で一緒にお芝居をして。
それこそ音楽映画って僕ら(清原さんと上杉さん)世代で、中学生の時からよく観ていたので、「やりたい!」って凄い強い気持ちで行きました。行ったよね!?
清原:(強い気持ちで)行ったよ!!
一同:(笑)
上杉:強い気持ちで行きましたね。自分がやったことがないスキルを求められるし、それこそ僕はドラムだったし、そういうのも興味があったので「絶対にやりたい!」と思ってオーディションで芝居をしましたね。
■そこまで強い気持ちで受けた作品ということは、受かった時の喜びも大きいですよね。
上杉:凄く嬉しかったですよ。キヨも出演が決まったって聞いた時も凄く嬉しかったですし。
でも最初全員のメンバーを聞いた時にみんな個性強そうだから。
一同:(笑)
上杉:みんなの作品を観たことがあって、そういう印象を持っていたから、このメンバーでいけるのかなって思ったんですけど、撮影期間前に2日間くらい、合同でバンド練習をした時に「これはいける」って確信しました。
■清原さんは?
清原:僕も、バンドミュージックを聴くのが凄く好きなんですよ。なので、趣味でギターをはじめようかなって思っていたので、このオーディションの話を聞いた時は凄く嬉しかったですし、やりたいなって思って。で、ベースだったんですけど…。
上杉:嫌だったの?
清原:いや(笑)、ギターが理想だったから (笑)。
みんなで合同練習をする前に各々個人レッスンをしていたんですけど、その頃はベースの楽しさが一切わからなかったんですよ。一人でやっている時は本当に、主旋律を弾かないので(笑)。
葉山奨之(以下 葉山):そんな言い方はやめよう(笑)。
一同:(笑)
清原:でもいざ全員が集まって弾いた時に、ベースはベースでちゃんと役割があるし、気持ちいい部分もみんなと一緒にやっているとあるし、感動しましたね。
「このメンツが揃ったら最初やばいと思ったけど、今は奇跡のメンバーだと思う」
■葉山さんは?
葉山;僕も音楽が凄く好きだったので、嬉しかったですし、やるぞ!って強い気持ちで臨みましたね。
上杉:メンバーをみた時どう思った?
葉山:喧嘩するって思いましたね。
上杉:でしょ!思ったよね!俺も思ったもん。
一同:(笑)
葉山:正直このメンバーで決まったってマネージャーから聞かされた時、みんなと音を合わす前までは、「え!?大丈夫かな」っていうのはありました。本当にみんなキャラクターが濃いので。
清原:奨之は以前からちょこちょこ会ってはいたんですけど、決まった時に奨之から「飲みに行きましょうよ!」って連絡がきて、でもタイミングが合わなくてイン前は飲みに行けなかったんですよ。
上杉:匠海とかまっけん、みんなでその話もしたよね。「このメンツが揃ったら最初やばいと思ったけど、今は奇跡のメンバーだと思う」って。この話をしている時は結構撮影も進んでいて、みんな打ち解けていて。
葉山:撮影に入る前に本(台本)をみんなで読み合わせをするんですけど、その時にもう役割分担が自然にできていたので、僕はその瞬間「いける!」って思いましたね。
上杉:俺あの時は全然やばいって思ったわ。
葉山:うそ!(笑)
上杉:だって、アキと颯太が入れ替わるとか本で読むだけじゃ全然わからないじゃん。どういうこと!?って。
葉山:これは、匠海が凄い大変だなって思った(笑)。
上杉:そう!匠海が大変だなって思ったよ!これ、どっちも覚えるのかって(笑)。
一同:(笑)
葉山:メンタルやられるやつだなって(笑)。
上杉:俺、途中で本読み止めちゃったもん。「ちょっと待って、どっち?」って(笑)。
葉山:確かに止めてたよね(笑)。
あと1、2ヵ月なのに、6曲中まだ2曲しかできてなくて。
■皆さん楽器を元々やりたかったとのことですが、やるとなるとご苦労もきっとあったと思います。
上杉:ご苦労だらけよね。
清原:ほんとね。でも、奨之はギターやってたもんね。
上杉:匠海、まっけん、奨之の3人はギターを弾ける人達なんですよ。
葉山:そうですね。僕は小学生の時にギターはちょっとやってました。
■じゃあ葉山さんは結構すんなり?
葉山:1月くらいから練習をし始めて。でも曲数が結構多くて、難しかったので大変でした。
清原:うん。ビートルズかなんかをひたすらね。
上杉:うん、基礎練習をひたすらやったよね(笑)。
一同:(笑)
葉山:制作に関しての愚痴です。
上杉:違う違う!(笑)
一同:(笑)
葉山:早くくれれば、もっといい音楽ができたよって意味ですねきっと(笑)。
清原:いやいやいや、ちゃんとできたよ(笑)。
■(笑)。上杉さんと清原さんのお2人は初めて触れる楽器だったんですもんね。
上杉・清原:ですね。
■じゃあかなり大変だった?
清原:大変でしたね。
上杉:僕は本当に両手と両足を別々に動かすって頭でわかっていても、こんなにも体はついていかないものなんだなって凄く実感して、滅茶苦茶イライラしたんですよ。でも、先生が優しいから「はい、上杉くん頑張ろうね」って(笑)。でも遅くて僕。あと1、2ヵ月なのに、6曲中まだ2曲しかできてなくて。で、キヨに「今、何曲までできてる?」って聞いたり(笑)。
一同:(笑)
上杉:そしたら「4曲」とか言うから。そこからめっちゃ焦って。
葉山:プロデューサーさんに「みんなどこまで進んでます?」って聞いて。僕もモチベーションはそこでした。「まだキヨは3だよ」って聞いて、よっしゃー!って
上杉:嫌な奴じゃん(笑)。
葉山:本当に違うから!みんなもうできてるんじゃないかって焦りながら、全然できないうわぁーーってなっていて、「すみません。ちなみにキヨさんってどこまでいってます…?」(葉山)、「まだ3曲目ですね」(プロデューサー)、「よっしゃ!俺4曲目だ!」って。
清原:下を探すのよくないマジで(笑)。
上杉:俺、多分遅かった。一回本当に怒られた時あったもんな。
■じゃあお互いにどれぐらい進んでるのかとか探りながら。
葉山:ですね。そこでそれぞれのモチベーションを高めていった。
■みんながいたからこそできた?
上杉:それは本当にそう!
葉山:絶対にありますね。
上杉:演奏に限らずですけど、みんなと24時間、1ヵ月間毎日一緒にいたからみんなの役がどんどんできていったと思いますね。カメラ回ってる、回っていない関係なく。
3年間ピアノをやっていたんですけど、右手だけで終わった
■清原さんも同じように苦労されましたか?
清原:覚えることに関しては大変でしたけど、柊平ほどは苦労しなかったんですよ。僕、小学校2年生の時から5年生くらいまでの4年間ピアノをやっていたんですけど、右手だけで終わったんですね。
葉山:どういうことよ(笑)。
上杉:使わせてもらえなかったの?(笑)
清原:そう(笑)。左手がついてこなかったから、ずっと右手だけでやっていたんですよ。っていうくらいセンスがない。だからベースも大変でした。
上杉:それでレッスン費用を払ってたの?
清原:そう(笑)。
葉山:右手に込めてたんだよね?(笑)
一同:(笑)
■じゃあ、音感的なものはそれで身についた?
清原:ないですね(笑)。でも、覚えるのは柊平よりはすんなりいったんですけど。
上杉:柊平よりはってやめてよ(笑)。
一同:(笑)
清原:でも、演奏中のパフォーマンスというかノリ方のダメ出しは結構されて。ベースの動きって結構難しくて。
上杉:確かにそうかも。
清原:だからそこはずっと言われて大変でしたね。
■それぞれ集まって演奏された時は結構感動的な音?
清原:音は凄くよかったですね。
葉山:めちゃめちゃ感動した。
上杉:きたね。
葉山:2日間朝から晩まで。
清原:2日間みっちりね。
上杉:あの日があったから、お芝居をやりやすかったってのはあるよね。
みんなで演奏をして、それで結構みんなのキャラクターを掴めた部分も凄くありましたし。その環境は、監督さんたちに作ってもらった気がします。
アキ=凄い心地よく引っ張ってもらっている。颯太=一緒に横に並んで走っている。
■先ほど、北村さんが大変だったんじゃないかってお話がでましたけど、演奏している側から見て、歌のアキと颯太の差みたいなものはどうでしたか?
葉山:弾いていて、やっぱり弾き方が変わるというか。僕はそういうのはありましたね。
上杉:変わったよね。
葉山:元々、「ECHOLL」としてやっていた時のまっけんと、匠海とやる時は何か違うというか。自然と僕は感じましたね。どこを変えようとか決めてはいなかったんですけど、勝手に体がそうなるというか。それは凄いありました。
上杉:俺も違ったかも。ドラムの位置だと背中しか見えないから、その中でアキの時は凄い心地よく引っ張ってもらっているんですよ。颯太の時は一緒に横に並んで走っているみたいな気持ちよさがあって。どっちもよかったんですよね。それを自然と感じたし。
あと、演奏しながらキヨと目を合わせることが多くて、それは意識して2人でやっていたんですけど、ドラムとベースが同じタイミングで入るところが多いんですよ。だから目を合わせるんですけど、アキと颯太の時ではキヨの目が違っていて。
■清原さんは?
清原:後ろで弾いていて、自分たちで強く意識するわけでもなく、ボーカルが変われば、演奏の仕方が結構変わったと思います。もちろん意識した部分もありますけど。
■新しい役作りの仕方が音楽から生まれたんですかね。
上杉:そうですね。そういう映画なんだと思います。
葉山「結構憧れてる」 3人の憧れの男性像とは
■絶対的な存在感のアキに対して憧れを抱くバンドメンバーですが、みなさんはどのような男性像に憧れていますか?
清原:ざっくりした答えでいいなら、女性に好かれるよりも男からかっこいいって思われる人の方がかっこいいなって思います。
葉山:でも割と2人(上杉さん、清原さん)そうじゃない?男からかっこいいって。
上杉:いや、キヨは女性にもモテる…(小声)
一同:(笑)
清原:いやいやいや(笑)。
上杉:俺は男だけなんだよ。(清原さんは)どっちもいけるんだよ…(小声)
葉山: 僕も2人をカッコいいって思いますし。
上杉:憧れる?(笑)
葉山:結構憧れてる。
上杉:お~~~!だって!
清原:まだ早い(笑)。(自分たちに憧れるには)年齢がまだ。
上杉:まだ早いか。27歳になったらわかるか。
葉山:確かに20代はまだ、爽やかに可愛らしい感じでも大事にしていこうかと…(笑)。この2人にはまだなれないなって。
一同:(笑)
上杉:俺らもできるよ!(笑) やらせろ爽やか!
一同:(笑)
清原:可愛らしいはきついかもしれない(笑)。
葉山:30歳まで高校生役をやりたいっていうのがあるので。
清原:それは応援するわ。
葉山:やっぱり、そことはちょっと違うんですけど。2人は僕にはないものを持っていてカッコいいなって思います。一緒にやっていて凄く思います。
清原:凄い嬉しいな。取材日、定期的に欲しいな(笑)。
上杉:奨之と取材してモチベーション上げたい(笑)。
一同:(笑)
■ちなみに男性目線からみて、お2人はどんなところがカッコいいですか?
葉山:柊平くんは、兄さんって感じです。
本当に面倒見がいいというか。僕が困った顔をしていると、「奨之どうした?」とか結構気にしてくれるし。
上杉:奨之は可愛いからな。
葉山:だからモテるだろうなって。柊平くんにはなんでも言えるというか色々話せる。
上杉:色々話したよね。
葉山:キヨさんは、空気感がほんわかしていて、いい意味でテンションがずっと一緒なんですよね。
上杉:そこカッコいいよね。
清原:嬉しい。
葉山:そう。誰に対しても同じ目線で話してくれる。そういう僕にないものを2人はもっていていいなって。
■じゃあ、葉山さん自身の憧れの男性像は?
葉山:もちろんこの2人です。
上杉:お~~~!
清原:憧れられちゃったよ。
上杉:そう。恥ずかしいな。
■上杉さんは?
上杉:僕もキヨに近くて、奨之が憧れているって言ってくれたのもそうなんですけど。僕、小さい頃からマフィア映画をめっちゃ観ていたんですよ。だから、近くにいる人のことを本気で大切にできる男が凄く好きで。それこそ親とか仲間とかそういう人達のことを何より一番に考えられる人に憧れますね。あと、最近はネット社会だけど、目を見て話せる人になりたいなと思います。
好きなことをやっている人を男はカッコいいって思う
■上杉さんと葉山さんは男性から憧れられるために意識していることはありますか?
上杉:いやないですね。それを気にして生きている時点で(笑)。
清原:好きなことをやっている自分についてきてくれる人達がいればいいと思うので、自分がやりたいことをやっていればいいんじゃないかなって思います。
上杉:それに合わせるようなことはしたくないしね。
葉山:そう。わざとやっていたら僕は好きになってないです。
上杉:好きなことをやっている人を男はカッコいいって思うし。そういう人達を見て育った部分もあるし。
葉山:なかなか女性には理解してもらいにくい部分でもあるかも。
上杉:好きなことをやり続けるのって難しいけれど、でもやり続けてきてるもんね。
清原:だから所ジョージさん好きですよ。
葉山:あーいいですね。凄くいい。
清原:目標って言い方は違うかもしれないですけど、所さんのあの生き方は本当に好きで。ああいう方が男から好かれるんだろうなって思います。
上杉:俺リリー・フランキーさん。
一同:あー!
清原:リリーさんね、わかる!
葉山:リリーさんカッコいいですね!
上杉:憧れちゃう。あと、森山未來さんも素敵ですね。
葉山:素敵ですね。
清原:そういう感じです。
上杉:僕らは画面越しでしか見ていないですけど、そういうカッコいい方達のいい部分を自然と取り入れていると思う。奨之もみんなそうだと思います。結果、それをカッコいいって言ってもらえるなら嬉しいです。勝手にそうなってたらいいよね。
清原:うん。勝手になっているのが理想。
このメンバーでよかったと感じた瞬間
■先ほど、葉山さんが本読みの時に「いける!」って思ったとおっしゃっていましたが、それぞれこのメンバーでよかったなって感じた瞬間は?
葉山:やっぱり演奏じゃないですか。
■それは練習の時?撮影の時?
葉山:練習の時に思いましたし、回を重ねるにつれてこのメンバーでできてよかったって思いました。フェスのシーンはより感じました。僕も弾きながらグッとくる部分もあったので。でもここで自分が感動してしまうと観ている人に感動が伝わらないなって思ったので、そこは必死にこらえたんですけど。でも「これで終わるのか」って思うと、凄く自分の中で悲しかったし、寂しかったです。僕、撮影後に普段の生活を取り戻すのに結構時間がかかりました。ロスというかホームシックというか、みんなといた時間が凄く恋しかったです。いまだに思いますもん。演奏シーンとかスマホで動画に撮ってあるんですけど、見ますもん!全然違う現場で、モチベーションを高くするために見てから撮影に入ったりしてます。
上杉:たまに「ECHOLL」のグループラインが動くと嬉しいよね。
葉山:嬉しいです。送ってもあまり返事してくれないですけど…(笑)。
上杉:でも上に上がってくると嬉しいのよ。
葉山:キヨさんは返してくれます。
上杉:キヨは優しいからね。
■清原さんは?
清原:演技シーンに一切不安がなかったんですよ。それはこのメンバーだったからだろうなって思いますし。原作がないオリジナル作品なので、自分たちも色々意見を言わせてもらえる部分もあったりして、各々言うんですけど、「確かに。その意見いいね」ってなることがほとんどだったので、素直に楽しかったですね。だからこのメンバーでよかったなって思います。
■それはインする前から演技に対する不安はなかったということですか?
清原:本読みをする段階はまだわからなかったですけど、イン前にみんなでバンド練習をして、より深く各々のことを知ってから入ったからなのか、僕はやりやすかったというか。深く考えてはいるんですけど、考え過ぎずそのままいけるというか。
葉山:それはわかる。感覚でいけた感じはする。
上杉:どうにかなる。全部がいい方向に行くというか、不安はなかったね。セリフは覚えていくけど、あとは現場で。そういう雰囲気が全員の中であったよね。
清原:それが面白かったです。
■上杉さんは?
上杉:よくなかったことがないくらい全部がよかったです。キャストさんに限らず、監督、スタッフ、みんなで1つのチーム。全員で肩組んで進んでいる感じが凄いしたから。そういう映画ってなかなかないし、そういうシーンがなくても、自然と映画から伝わってくると思うんですよ。だから、このメンバーでよかったなって思ったのは完成した映画を観た時かもしれない。もちろん撮影している時も思ったけれど、観た時に「やっぱりこのメンバーでよかったな」って再確認できたのはその瞬間でした。
「役でアキラ100%みたいなのを―」上書きしたいこと
■カセットテープで上書きできるっていうのがこの映画で印象的だったんですが、みなさんが上書きしたいことはありますか?
上杉:上書きしたいことばっかりだな。
葉山:基本そうだよね。僕らの仕事って全部残るもんね。
上杉:なんでもそうだよね。忘れたいことばっかだよ俺。
一同:(笑)
清原:そんなに嫌な人生送ってるの?(笑)
上杉:嫌な人生じゃないけど、忘れたいことって忘れられないじゃん。
葉山:僕は、この現場でこのチームでできたことは一生忘れられないですね。
上杉:いや上書きしたいことだよ?
葉山:消したいこと?消したいことはいっぱいあります。
上杉:でしょ!!
葉山:そんなこといっぱいありますよ。もう言えないですよ!
一同:(笑)
■ちなみにカセットテープで音楽は聴いていましたか?
清原:いまだに聴きますよ。
葉山:うん。
上杉:今そういうの流行ってるんですよね。
清原:アーティストも結構出してるよね。
上杉:出してる出してる。うん、いまだによく聴きます。
葉山:すみません。書ける上書きしたいことが見つかりません。
一同:(笑)
清原:僕は役でアキラ100%みたいなのをやったことがあって。
葉山:なんで?(笑)
一同:(笑)
清原:それはちょっと、ちょっとだけですけど!上書きできるんだったらしたい…(だんだん小声に)
一同:(笑)
清原:ちょっと恥ずかしかったですね(笑)。
葉山:そうだよね(笑)。おぼんが大事だね。
清原:大事(笑)。
上杉:それもう公開されてる?
清原:されてるされてる。結構前のだから。
上杉:じゃあ、ちょっと見るわ。
葉山:見たい。キヨさんのアキラ100%!
清原:いやいやいや(笑)。
上杉:確かに。そういう意味のはあるかも。
劇中で一番お気に入りの曲
■今回演奏した中で一番お気に入りの曲はなんですか?
清原:本当に全部好きなんだよな。
上杉:俺も。全部いいんですよ!
葉山:そうなんですよ。めちゃめちゃいいんですよ。提供していただいた全曲いいんですよ。
清原:僕は「もう二度と」です。
上杉:そう!「もう二度と」
清原:雨パレ(雨のパレード)が作詞作曲の。
葉山:わかる。
上杉:あの曲は特に、ドラムとベースが気持ちよかったんだよね。叩いていて、一番気持ちいいところで入るし、2人が合わせるところも多いので。気持ちよかったよね?
清原:よかったよね。
上杉:「うわ!きた!」みたいな。
清原:最高だったね。
葉山:3人のシーンも好きですけどね。ボーカルがいないから、僕がボーカルとして立って少しだけ歌って。あの曲は凄くいいですね。本当はもっと長い曲なんですけど。
上杉:あれ楽しかったよね。リハの時からね。「歌えよ!」みたいなやり取りしたり (笑)。結構ふざけながらやったよね(笑)。
葉山:2人に助けての目線を送って。
上杉・清原:あれ面白かった(笑)。
葉山:この2人をどうにか笑わそうと(笑)。
上杉:楽しかったね。
■実際ボーカルはいかがでしたか?
葉山:やっぱり、まっけんと匠海は、凄いなって思いましたよ。
上杉:ずっと裏で歌ってますよ。作詞も始めてたし。
一同:へぇ~!
上杉:本当にず~っと歌ってた。
葉山:みんなのことを笑わそうって思って。
清原:サービス精神旺盛というか。本当に凄かった。
上杉:うん。奨之って凄いなって思いました。カッコつけずに、みんなのために汗をかける人なんだなって思って。空気も明るくなるし。
葉山:そうですね。録音部さんをどうにか笑わせようと(笑)。
清原:マイクに向かってね(笑)。
葉山:マイクに向かってずっと歌っていて。その内スイッチを切られるんですよ(笑)。「うるせぇ!」って(笑)。
一同:(笑)
上杉:そう。遠くの方で笑ってるんだよね(笑)。
葉山:「ヤマケンうるさいから切る」って(笑)。
上杉:そんな現場でしたね(笑)。
心揺さぶられる曲
■心揺さぶられる曲ってありますか?この曲を聴くと気持ちが上がるとか、昔の思い出が蘇ってくるみたいな。
葉山:僕は友人でもある石崎ひゅーい君の「シーベルト」っていう曲ですね。凄い上がるというか、結構現場で聴いています。
■移動中とか?
葉山:移動中も聞いています。割とひゅーい君の曲はいろんな現場で、違う役に切り替える度に聞いて、そこから役作りしたりとか雰囲気作ったりとかしていますね。
■清原さんはいかがですか?
清原:ちょっと恋愛寄りなのかもしれないんですけど、清竜人さんの「痛いよ」は結構心揺さぶられますね。
葉山:清原さんや上杉さんとみんなで「痛いよ」を聴く機会があって。
清原:そう。
葉山:その時、キヨさん泣いたんですよ。
清原:いやいや、俺は泣いてないよ(笑)。
葉山:いや、泣いてました!(笑) 男子だけで集まって、それぞれが好きな音楽を聴くみたいな。
清原:そう、好きな曲をYouTubeで流したりとか。
葉山:みんなで酒を飲みながら聴いて。
清原:「いいね!やばいね!」とか言いながら聴き合った夜があったんですよ。その時に俺が「痛いよ」を出したよね。
葉山:そう。「痛いよ」とか、それぞれが音楽を流して、みんなで音楽に浸るっていういい夜があったんですよね。
清原:あれは凄くよかったねぇ。
葉山:あの夜は凄くよかったですね!
■その会自体がエモいですね。いいですね。参加メンバーは、葉山さん、清原さん、上杉さんの3人?
葉山:あと匠海もいて。4人で。
■素敵ですね。ありがとうございます。上杉さんの心揺さぶられる曲は?
上杉:いっぱいあるな。
清原:そう、いっぱいあるのよ。
上杉:いつ聴くかにもよるんだよね。
清原:うん、タイミングあるよね。
上杉: でも、ずっと聴いているのは、よく言ってるんですけど、山下達郎さんの「蒼氓」。この曲、心に沁みるんですよね。もう、一生沁みる曲だと思う。どんなシチュエーションでも好きです。
■聴くと過去の記憶を思い出すとかでもなく?
上杉:過去の記憶を思い出すことはあまりないんですけど、でもずっと聴いている曲なので、その時々に思うことは少し違うかな。
FASHION
■洋服を買う時のマイルールってありますか?
葉山:割と悩みやすいので、本当に欲しいかどうかを考えるのを最近は心掛けています。
本当に欲しい時の自分は、服屋さん入って目に入った瞬間に「これだ!」と思って試着もせずにすぐに買うんですよ。だから、試着する時は悩んでいる証拠なので、「今これは、大して欲しくないんだな」と思って買わないようにしています。
■じゃあピンッときたものを手に取るっていう。
葉山:はい。最近発見しましたね。自分の中で。
■でも怖くないですか?サイズ感が合わないとか。
葉山:今のところは、直観で買ったものは大丈夫ですね。本当に欲しいものだからかな。
■洋服のこだわりあります?例えば、靴にこだわりがあるとか。
葉山:僕、生地にはこだわります。ベロアとか、コーデュロイとか凄く好きですね。
■光沢感ある感じの?
葉山:そういうの買っちゃいますねぇ。
■清原さんが洋服を買う時のマイルールはありますか?
清原:値段が高すぎたら考えますけど、気に入ったものは、なるべく手に入れるようにはしていますね。
■ちなみに何か最近買ったものとかで、これ!ってアイテムはありますか?
清原:最近、シャツみたいな刺繍と襟が付いているシャツ型のニットを買ったんですよ。
■珍しい!襟も全部ニットなんですか?
清原:襟もニットです。刺繍が可愛いんですよ。それを買いました。
■いいですね。これからの季節。
清原:そうですね。これからの季節に向けて。
■上杉さんが洋服を買う時のマイルールはありますか?
上杉:シルエットとサイズ。
■どういうシルエットとサイズ感が好きなんですか?
上杉:でかくて、ダボっとしていればいいかな(笑)。
■ビッグシルエットが好きなんですね。
上杉:うん、ビッグシルエットが好きです。2XLとか3XLとかを選んでダボっと着たいんです。
■身長があるから?
上杉:キヨもダボっとした服とか多いけど、探すの大変だよね?
清原:デカいくせしてそういうの好きだからね(笑)、なかなかないんですよ。
■探すの大変そうですね。
上杉:本当にでかいやつじゃないといけないから。古着屋さんとかでも、そういう服は売れないからないんですよ。そのサイズの人がいないから、買い付けてこないですよね。でも好きなんだよな。
あと、最近僕は素材を気にするようになりましたね。
■どういう素材?
上杉:麻とか。パリッとしている、なんか素材感!がわかるもの。素材で見え方も変わるんで、そういうどういう風に見えるかを若干意識しています。
まぁ、でも一番はサイズ感。
清原:素材は良くてもね。サイズがあってなかったらね。
上杉:ぴちっとしたら…
清原:うん。そしたらもういかないよね。
上杉:だったら素材悪くても3XLのがいいみたいな。
■清原さんもダボっとしたものがお好きなんですね。
清原:好きっすね。
■今サイズ感の話が出ましが、清原さんはこういうアイテムが好きとか。つい買っちゃうアイテムはありますか?靴や帽子を集めがちとか。
清原:それでいうと全部好きなんですよね。
だから、ジャンルでいうとストリートとか綺麗目とか色々あると思うんですけど、全部度外視して、全部好きです。
■さすがですね。ファッションが好きなのが伝わってきますね。
清原:いやいや、自分では定まってないからよくないと思うんですけどね(笑)。
■ありがとうございました!
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葉山奨之
1995年12月19日生まれ、大阪府出身。
2011年にドラマ「鈴木先生」(TX)で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説「まれ」(15)、「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)、「僕たちがやりました」(17/KTV)、「セトウツミ」(17/TX)、「透明なゆりかご」(18/NHK)、「ストロベリーナイト・サーガ」(19/CX)など多くの話題ドラマに出演。主な映画出演作は、『海よりもまだ深く』(16)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、『きょうのキラ君』(17)、『恋は雨上がりのように』(18)、『屍人荘の殺人』(19)など。公開待機作に、主演作『キスカム! COME ON, KISS ME AGAIN!』(20)がある。また、人気恋愛リアリティショー「テラスハウス」のスタジオメンバーに18年の「TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS」(CX/NETFLIX)から加入するなど、多方面で活躍中。
上杉柊平
1992年5月18日生まれ、東京都出身。
2015年にドラマ「ホテルコンシェルジュ」(TBS)で俳優デビュー。主な出演作は、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)、「砂の塔〜知りすぎた隣人〜」(16/TBS)、『A.I. love you アイラブユー』(16/宮木正悟監督)、『一週間フレンズ。』(17/村上正典監督)、「ドクターX〜大門未知子〜」(18/EX)など。第68回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞した『リバース・エッジ』(18)では猟奇的な演技を見せ話題を呼んだ。さらに1980年代の日本のシティポップアイコンとして世界中のDJの間でブームになっている竹内まりやの「プラスティック・ラブ」(84)を新しく解釈したMVにも出演。自身もヒップホップ・クルーKANDYTOWNのメンバーとして音楽活動をしている。
清原 翔
1993年2月2日生まれ、神奈川県出身。
2013年に雑誌「MEN’S NON-NO」でモデルデビューした後、16年より俳優としての活動を開始。主な出演作は、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(17)、『リベンジgirl』(17)、『PRINCE OF LEGEND』(19/守屋健太郎監督)、『うちの執事が言うことには』(19)。「警視庁いきもの係」(17/CX)、「深夜のダメ恋図鑑」(18/EX)などのドラマにも出演し、「虫籠の錠前」(19/WOWOW)ではドラマ初主演を果たす。NHK連続テレビ小説「なつぞら」(19)での主人公の義理の兄、柴田照男役の好演も話題を呼んだ。今秋冬は、「チート ~詐欺師の皆さん、ご注意ください~」(19/NTV)、「死役所」(19/TX)、「アライブ がん専門医のカルテ」(20/cx)に出演。
<ヘアメイク・スタイリスト>
葉山奨之
・スタイリスト:本田博仁
・ヘアメイク:越智めぐみ(ALFALAN/GARDEN aoyama)
上杉柊平
・スタイリスト:服部昌
・ヘアメイク:NOBUKIYO
清原翔
・スタイリスト:李靖華
・ヘアメイク:高橋将氣
―INFORMATION―
<ストーリー>
メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。
1年後のある日、突然大学生の颯太が現れ、メンバーのヤマケン、重田、森の日常にずかずか踏み込み再結成を迫る。誰をも魅了する歌声を持ち、強引だがどこか憎めない颯太に、少しずつ心を動かされていくメンバーたち。実は颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキだった!
偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わる事ができ、1つの体を共有していく。人づきあいが苦手で、はじめはアキを毛嫌いしていた颯太。「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖のポジティブなアキ。30分ごとの入れ替わりを何度も繰り返す、正反対の2人の共同生活がスタート。ひとりで音楽を作っていた颯太も、次第にアキや仲間と音楽を奏でる楽しさを知る。アキも颯太の体を使ってバンドを復活させ、音楽のある生活を取り戻したが、「ECHOLL」を去った恋人・カナだけは戻ってこない。
カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとする2人。そんな日々の中で颯太もカナに心惹かれていき、カナもどこかアキの面影を感じる颯太に、心を開き始める。すべてがうまくいくように見えたが、ふとした事から颯太=アキなのではないかとカナは気が付いてしまう。
一方カセットテープに異変がおき、アキと颯太の入れ替われる時間は短くなっていく――。
【映画「サヨナラまでの30分」】
1月24日(金)全国ロードショー
出演:新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原 翔、牧瀬里穂、筒井道隆/松重 豊
監督:萩原健太郎
脚本:大島里美
企画・プロデュース:井手陽子
音楽プロデューサー:内澤崇仁、安井 輝
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©2020『サヨナラまでの30分』製作委員会