僕にとって歌うことは、気持ちを伝えるためのツール。ー松尾太陽「うたうたい」インタビュー



2020年9月2日(水)、超特急のメインボーカルとして知られるタカシが本名・松尾太陽の名義でソロデビューしたことを記念して、Emo!でも独占インタビューを実施!

Vaundy・大塚愛・堂島孝平・浅田信一など錚々たるクリエイターが集結し作り上げた1stミニアルバム「うたうたい」の聴きどころ、ソロデビューをしようと思った理由・ソロ活動で伝えたいことや、幼少期より影響を受けてきたという彼の音楽のルーツかつ本ミニアルバムのテーマでもある<City Pops>との出会い、さらに超特急と歌へ対する想いなど、音楽に対して誠実な彼の素の表情が見える超ロングインタビューをお届けします。

Emo!miu撮りおろしのクールでセクシーなエモいインタビューカットも必見です♡



沢山のエンターテイメントを届けて、ファンを笑顔にしたい。

■ソロデビューおめでとうございます!

松尾太陽 ありがとうございます!

■まずはソロデビューの経緯からお聞きしていきたいのですが、いつどのタイミングで決まったんですか?

松尾 去年の9月に「Utautai」の単独ライブをやらせていただいて、本格的に決まったのは今年に入ってからです。

正直、去年の時点では心の準備がまだできていない状態だったので、すぐには決められなかったです。ソロデビューをするって簡単なものではないと思うし、思い立ってすぐに行動できるものではないと僕は思っていて、だからすぐに行動に移すことができなかったんですよね。

心が決まったのは、自粛期間。超特急の6月のツアーが中止になってしまったり、世間的にもエンターテイメントというものがここまで追い込まれているのを見たことがなかったので、僕の中ではすべてが衝撃的でした。

普段から超特急の活動を通して沢山のエンターテイメントを届けることを大切に思っているんですけど、自粛期間で今まで通りに届けられないことがもどかしくて。その時ちょうど、自分にソロデビューという選択肢があったので、もっとエンターテイメントを学んで、超特急の活動としても広げられるように、また僕個人もエンターテイメントを提供できれば、少しでもファンの笑顔に繋がるのかなって、ソロデビューを決心しました。

「誇らしい」超特急メンバーも応援



■では自粛期間前からソロデビューの話はあったんですね。

松尾 あったんですけど、時期的にファンクラブツアーに挑んでいたり、その時はすぐには決められなかったです。僕は凄く不器用な人間なので、2つのことを一気にできないんですよ。そこでちょっと考える時間が必要でしたね。果たして超特急と松尾太陽の活動を両立できるのか。ソロで活動するのであれば、自分自身の作品をどんどん生み出していかないと説得力がないじゃないですか。それに対するプレッシャーとか、色々考え過ぎていたのかもしれないです。でも、自粛期間に入ってからは、そんなことも言っていられないな。早く動こうって、自然と切り替わりましたね。

■デビューが決まって超特急のメンバーに話した時いかがでしたか?

松尾 ソロデビューを発表した時、メンバーがSNSで反応してくれたり、直接おめでとうって伝えてくれたり、めちゃくちゃ応援してくれているので、素直に嬉しいですね。

■特にメンバーからの反応で、印象的だったものはありますか?

松尾 ソロデビューとYouTubeチャンネル開設を発表した時に、カイがSNSにYouTubeチャンネルのスクショを載せてくれていたんですよ。その投稿に「誇らしい」って書いてくれていたことが凄く嬉しかったですね。

僕「タカシやで!」しか言ってきてないので(笑)。



■素敵ですね。ソロ活動で新鮮に感じることや難しさはありますか?

松尾 レコーディングは元々一人で録っていたので、そこに関しての違いはあまりないんですけど、例えば、今日みたいに一人で取材を受けたり、撮影するのは正直まだ慣れないです。なんだったら僕がこっち(カイさんがいつも座っている席)に座っているの面白くないですか(笑)。

■確かに!いつも号車順に座っていますもんね(笑)。

松尾 そうなんですよ。だから、ちょっと変な感じはしますね(笑)。さっきメッセージ動画を撮影した時も不思議な気持ちになりました。基本的に僕「タカシやで!」しか言ってきていないので(笑)。

■確かにそうですよね(笑)。新鮮でした。

松尾 スタートから「Emo!miu読者のみなさん~」っていうのが新鮮過ぎて、違和感を覚えます(笑)。

物心ついた時から、音楽が流れている家だった。歌のルーツ



■約8年間、超特急のバックボーカルとして、色んな方々に歌を届けているわけですが、太陽さんの歌のルーツはなんですか?

松尾 物心ついた時から、家の中で音楽が流れていたんですよね。親が好きな曲を流していたので、ちょうど親世代の70年代~80年代くらいの楽曲だったかな。邦楽、洋楽問わずだったんですけど、特に邦楽が多かった印象で。今回のミニアルバムの大きなテーマである<City Pops>もありましたし、色んなジャンルの曲が流れていたと思います。一番古いところでいうと、これがルーツですね。

■音楽が流れているお家ってめちゃくちゃオシャレですね。

松尾 いやいやいや。でもスピーカーや音楽を聴く機材を結構買い替えているイメージだったので、(親は)本当に音楽が好きなんでしょうね。

僕の年代だと、音楽を聴く機械の入り口はMDが多いと思うんですけど、僕の場合は、親の影響で小さい時から触れることが多かったレコードやカセットが入り口なんですよね。



■幼少期から音楽に触れていたから歌手になろうと?

松尾 僕は元々、歌手を目指しているというより、カラオケが好きなくらいでした。

小中学生の頃、歌うことが好きな母に連れられて、本当に毎日のようにカラオケに行っていたんですけど、母が歌う曲もやっぱり古いものが多かったので、当時の僕にとっては、聴いたことも見たこともない人の曲ばかりで。だから僕、名前は見たことはあるけど、歌っている方の顔は知らないとかよくあるんですよ。

■まさにカラオケから入ったって感じですね。

松尾 そうなんですよ。カラオケでわかる範囲の知識だったので、当時は曲も名前も知ってるけど、誰だろうって、肝心な顔がわからないっていう(笑)。

だから、音楽に関しては、カラオケでの知識と家で音楽が流れている知識だけでした。

■家で流れている曲は顔はもちろん、歌手名も分からないですよね。

松尾 そうなんですよ。そういう環境の中で育ちましたね。

人が楽しんでいる姿を観るのが好き。好奇心旺盛な幼少期



■ちなみに太陽さんご自身は幼少期どんな男の子だったんですか?

松尾 僕は基本的に、思ったことを口に出したり、誰にでも声をかける、自分に素直で、明るい性格の子だったと思います。

例えば、外食先で、食卓に塩がない時「塩ないんかなここ」ってボソッと母が言うと、僕が「すみませ~ん!塩ありませんか~!?」ってすぐに大声で伝えちゃうんですよ。他の人がボソッと言ったことをそのまま声に出して言っちゃたり、とにかく即行動派でした。

あと人が好きだったみたいです。ある日、ゲームセンターに家族で出かけて僕が迷子になったらしく、親がめちゃくちゃ探してくれたんですって。で、やっとの思いで僕を見つけた時、僕は見知らぬカップルの間に入って、卓球を見ていたらしいです(笑)。



■どういう状況ですか(笑)。

松尾 人が楽しんでいる姿を観るのが好きだったので、よく知らない人の輪の中に入っちゃう子だったみたいです。ボーリングをやっている団体さんの中にも何のためらいもなく入っていっちゃうし。

正直、僕自身は全然覚えていないんですけどね。母の証言なので、嘘かもしれない(笑)。

一同 (笑)。

松尾 でもそういう風に言っていたので、多分本当だと思います。人が好きな子供だったみたいです。

No.1<City Pops>songs…竹内まりやの「今夜はHearty Party」



■ちなみに、今回出されるCDのテーマが太陽さんの音楽のルーツでもある<City Pops>ということで、City Popsの中で太陽さんが好きな曲を一曲あげるとしたらなにを選びますか?

松尾 この年代で好きなのは、竹内まりやさんの「今夜はHearty Party」です。この曲も知ったきっかけは母のカラオケなんですけど、凄く楽しい曲なんですよ。

特に、緊急事態宣言が明けてもまだ身動きがとりづらい今、聴きたくなるような一曲だと思うんですよね。曲の内容を簡単に言うと、仕事をめちゃくちゃ頑張って、疲れている人がいて、その人がはっちゃけるためにパーティーに行くっていう。年代を感じさせるような楽曲なんですけど、実は山下達郎さんと木村拓哉さんが参加しているめちゃくちゃ豪華な曲なんです。

他の曲でも夫の山下達郎さんがコーラスに入っていたり、逆に山下達郎さんの曲に竹内まりやさんがコーラスに入ることはあるんですけど、この曲がさらに凄いのは、歌詞に木村拓哉さんの名前“キムタク”ってワードが出てきて、楽曲の要所要所のセリフを木村拓哉さんご本人が喋っているんですよ!凄くないですか!

■凄い豪華ですね!

松尾 凄いですよね。まさかの竹内まりやさんと、山下達郎さんと、木村拓哉さんの3人が面と向き合って、レコーディングするっていう異様な光景になったという逸話もあって、それも込みで、時代を感じさせる楽曲だなって。

当時だから実現できたコラボだと思いますし、それを抜きにしても曲自体が好きなんですよ。City Popsど真ん中なんじゃないかなって思いますね。

大塚愛さん=お母さんのイメージ。「mellow.P」



■「うたうたい」の収録曲について順番に聴きどころなどを聞いていきたいんですが、まず一曲目の大塚愛さん作詞作曲の「mellow.P」から。Instagramを見て勝手にほっこりしていたんですが、大塚さんから置手紙を頂いていましたよね。「タカシごはんたべなさいよ。母より」って書いてあって(笑)。

松尾 本当にね。何度も会ったことがあるような感覚になるんですけど、まだお会いしたことはないんですよ。でもそういう風に思っちゃうくらいフレンドリーな方ですね。

その手紙を頂いたのはレコーディングの日だったんですけど、スケジュールの関係で、先に大塚さんがコーラス録りをして帰られてから、僕がスタジオに入ったので、残念ながらお会いできなかったんですよ。

それで置手紙を残してくださったんですけど、最後に母よりと書いてあったので、一瞬誰からの手紙だろうって(笑)。そしたらスタッフさんから「大塚さんからだよ」って聞いて、ええ!って、びっくりしました(笑)。だから僕はおこがましいんですけど、大塚さん=お母さんのイメージなんですよね。

■そんな芸能界のお母さんからの提供曲はいかがでしたか?

松尾 曲調は凄くポップなんですけど、歌詞の世界観は割と落ち着いていて、タイトル通りの曲だなと。歌う上でも、大塚さんからもゆらゆら揺れるようなイメージで歌ってほしいとアドバイスを頂いたので、浮遊感を意識して表現しました。

実は、最初のレコーディングでは、曲調に応じたポップな歌い方にしたんですよ。でも、一通り録ってから聴き返してみると、あまりしっくりこなくて。それで大塚さんのアドバイスを頂いて、改めて撮り直してみたら、自分の中でもこれだ!ってしっくりきました。「mellow.P」を通して、また違った方向からの表現が取得できたなって思いますね。

<City Pops>のイメージを具現化したような楽曲。「The Brand New Way」



■2曲目「The Brand New Way」はまた全然違ったアプローチの曲で、作曲・堂島孝平さん×作詞・浅田信一さんととても豪華な面々が揃っていますよね。

松尾 本当に、やばいですよね!いいんですかって思いました。本当に素晴らしい経歴をお持ちのお二方なので、お名前を聞いた時に全てを委ねようと思いました。

■「うたうたい」の収録曲の中で一番<City Pops>感の強い曲ですよね。その時代に生きていないのに、曲を聴くだけで当時の空気を感じられるような。

松尾 まさにそうですよね。自分の<City Pops>のイメージを具現化してくれたような楽曲です。他の収録曲は、デモをいただいた時に、この曲はテンポがいいからポップに歌ってみようとか、これは静か目だからしっとり歌おうとか。そういう風にイメージをゆっくりゆっくり膨らませて、何がこの曲に合う歌い方なのか等よく考えてからレコーディングに入るんですけど、「The Brand New Way」に関しては、初見で聴いた瞬間に、歌い方が決まりました。一発でこれだ!って、こういう歌い方でいこうって。

あと、何よりも歌詞がもの凄く美しいんですよ。本当に小説を読んでいるかのような、絵や映像がなくても、情景が浮かんでくるような歌詞だったので、この言葉を自分自身の歌でもっと洗練して、綺麗なものにしていきたいなって思いましたね。

頑張っている人の背中を押せる曲に。「掌」



■3曲目の「掌」は、太陽さんが歌詞作曲をされた曲なんですよね。曲を聴いて、大阪から東京に通われていた10代の頃のご自身のことも書かれた曲なのかなと思ったのですが、実際はどんな想いが込められているのでしょうか?

松尾 大きなところでいうと確かに、自分の高校時代から今にいたるまでの7.8年間の歴史が集まっている曲ではあるんですけど、実はあまり自分のことばかりを歌っているわけじゃなくて。

例えば、前に進んで歩いてはいるけど、実際は自分がどのくらい前に進めているのかわからないし、ゴールが見えない、そもそも自分はこの道で合っているのかわからないとか、葛藤も書いている曲なんです。新しい生活をスタートしたり、慣れない環境の中頑張っていらっしゃる方、今の時期だからこそ色んな事にもがきながらも頑張って挑戦されている方はいっぱいいると思うんですよ。そういった方にも届けられたらいいなという想いも込められています。

だから、夜行バスとか固有名詞も出てきてはいますけど、それよりも他の言葉をみてもらって、上手く個々に解釈してもらえたら嬉しいです。

■頑張っている人の背中を押すような曲ですね。

松尾 そうですね。ほんの少しでも、誰かの背中を押せる曲になれれば嬉しいです。



■ちなみに、なぜタイトルを「掌」にされたんですか?

松尾 2サビのところで「太陽が味方だから」って歌詞もあるんですけど、こうやって手を太陽にかざした時にちょっと指先が赤くなったり、血潮が流れるじゃないですか。でも子供の頃は、手をかざしても指先までしか血潮が流れていないことに気付いたんです。それで、この掌にはすべての成長が見れらるなって。例えば、掌でマイクを持ってお喋りしたり、ライブをしたり、詞を書くにしても鉛筆を手で持ちますし、掌から始まることって多いじゃないですか。こうやって色々なことを体験して、色々なことを自分の手で描いていく内に、血潮も掌の方まで広がっていって、それとともに心も成長していくんじゃないかなって。

色んな情報を掴めるのも、色んなアクションを起こせるのも手。行動する上のかなめ的な存在=掌だと思ったので、このタイトルが僕の中ではしっくりきたんですよね。

空気の音しか聞こえない空間・ベッドの上で作詞。



■ちなみに、どんな時が一番作詞しやすいですか?作詞する時のきまりなどあれば教えていただきたいです。

松尾 「掌」の作曲は山口寛雄さんと共作でやらせていただいて、歌詞は自分一人で考えたんですけど、基本的にベッドの上で作詞しますね。

テレビをつけながら、音楽を流しながらとか、色々な情報を取り込みながら制作をされる方もいらっしゃるじゃないですか。でも僕は、一気に二つのことができる人間ではないので、テレビも音楽も消して、空気の音しか聞こえないような空間で詞を考えます。

■エモいですね。ちなみに、歌詞する時は手書きですか?

松尾 はい。まず最初に、ノートに書くんですよ。それは歌詞というよりもただの言葉の羅列で、手紙みたいな感じ。例えば16歳の頃のことを書いて、そこから何が一番しっくりくるかなって考えながら、言葉を引っ張ってきてはめていきます。で、形になってきたら、そこではじめてすぐに送信できるようにiPhoneに文字を打ちこむって感じです。

■時間帯は何時くらいが書きやすいなどありますか?

松尾 だいたい、全てのことを終えてからなので23時以降とかですかね。

年下の方に曲を作ってもらって、今更ながら令和を実感。「Sorrow」



■4曲目は、新進気鋭のマルチアーティスト・Vaundyさんが作詞・作曲を手掛けたリード曲「Sorrow」。この曲は、Vaundyさんが「忘れられない悲しみを受け入れて、前に進むために作った僕なりの応援歌」として制作されてそうですが、楽曲を聴いた時いかがでしたか?(【松尾太陽 YouTube ch「うたうたい」】では「東京フラッシュ」をアカペラカバーしている)

松尾 曲を聴かずに「Sorrow」というタイトルを見た時は、しっとりした曲なのかなって思ったんですけど、聴いてみると爽やかで清涼感のある曲だなって。その中に、「Sorrow」っていうタイトルのように少し寂し気な描写があって、明るいのに、少し憂いがある、その温度差が面白いと思いました。気持ち的には、ちょっとブルーなんだけど、前を向いて明るく進もうとしている気持ちが出ているんだろうなって。先ほどお話していた、Vaundyさんがおっしゃっている言葉もそういう意味だと思います。

こうやって年下の方に曲を作ってもらえることに驚きを感じていますし、今更ながら、令和になったなって実感しました(笑)。年下の方に曲を作っていただいて、曲自体もまさに令和の音楽って感じで新鮮。

でもちょっと違った考え方をすると、自分もそれなりに年齢を重ねているんだなって。まだそこまでじゃないと思っているんですけど、15歳から超特急として活動しているので、実際に年下の方に楽曲提供をしていただいたりすると、どうしてもそういう風に思っちゃいますね。凄くいい刺激になりましたし、なんせ曲が凄くいいなって。特に僕たち世代は、この曲は刺さるんじゃないかなって思います。

歌詞だと思ったら…メッセージに驚喜。「libra」



■5曲目「libra」の楽曲について、She Her Her Hersさんは「太陽くんの少しクールでセクシーな一面が見える曲に仕上がったと思います。」とおっしゃっているんですが、実際どうですか?

松尾 実際そうだと思います(笑)。自分の中でそこを目指した面もありますし、他とはまたちょっと色が違った曲で、夜空のイメージが強い曲だと思います。

実は、She Her Her Hersさんからこの曲のデモが送られてきた時に、歌詞も合わせてきたんですけど、その歌詞が凄く長くて。言葉数が多い歌詞なのかなって思って読み進めてみると、途中から歌詞じゃなくて、She Her Her Hersさんから僕に対する想いとこの曲に関する説明文だったんです。こんなにしていただけることは初めてだったので本当に驚きましたし、嬉しかったです。だからこれはいいものを作らないとなって。もちろん他の曲に対しても同じ気持ちなんですけど、そう思いましたね。

レコーディング時にも立ち会っていただけて、直接お話を聞きながら挑めたのでよかったです。この曲は、凄くクールでセクシーな面もありますけど、とにかく綺麗な曲だなって、シンプルに思いました。

お茶を飲みながらまったりタイムに聴きたい。「Hello」



■6曲目「Hello」のみまだ制作中ということで、私も聴いていないのですが、どんな楽曲ですか?(インタビュー当時は制作中)

松尾 アッパーチューンっていうよりも、ベースでいうとアコースティックベースなんですよ。だから悲しすぎず、ちょっと楽しく終われるような楽曲だなって。だからライブで、本編の最後やアンコールのタイミングで披露すると盛り上がれるような曲なんじゃないかなって思います。

あと、曲によってこういう時に聴きたいよねってあるじゃないですか。でもこの曲は結構万能で。お出かけしているタイミングでもいいと思いますし、個人的にはお茶を飲みながらふぅってくつろいでいるまったりタイムに流すのが好きです。

邦楽と洋楽がミックスされたような曲で、凄く好きな曲です。他の曲ともまた違った方向性のオシャレ感。そういったものが表現できるんじゃないかなって思います。

凄くノスタルジーな世界が頭の中に浮かんでくる。「Re」



■iTunes限定曲「Re」もこちらも邦楽だけど、洋楽のようなオシャレな楽曲ですよね。

松尾 そうですね。この曲もShe Her Her Hersさんが作ってくださった曲なんですけど、洋楽っぽくも聴こえますし、個人的にこれも夜を想像させる曲だなって思いますね。「libra」とはまた違った印象の楽曲で、イメージでいうと目をつぶって、情景を浮かべようとした時に、凄くノイズがかっている感じというか。ノイズがかっているんだけど、その先の映像が凄く色鮮やかに鮮明に見えてきそうな、凄くノスタルジーな世界が頭の中に浮かんできました。

この曲も、歌詞と同じくらいのメッセージと一緒に届いたんですけど、タイトル「Re」にはリスタートの意味や、過去はもう変えられないけど、これから先のことは、自分自身の行動とか進む道で変えていけるっていうメッセージが込められているとお聞きしました。

「libra」と「Re」はレコーディング日が同じで、一日に二曲とも録り切ったんですけど、「libra」を録ってから「Re」の順番で録ったので、今日は全然違う曲に会えるなって印象でしたね。

まっさらなところから新しい自分を作り出していく決意を表現。



■CDジャケットのこだわりポイントを教えていただきたいのですが、ジャケ写の歌詞は手書きですか?

松尾 そうですね。僕が書かせていただきました。

■写真からも裸一貫じゃないですけど、歌だけで勝負するんだっていう決意が伝わってくるジャケットだなと思ったんですが。

松尾 まさにその通りですね。ジャケットのアートワーク自体は、今回初めての方にお願いしたんですけど、さっきおっしゃられたように歌で勝負するという気持ちもありますし、ファーストのミニアルバムリリースに、ソロデビューと、本当にデビュー尽くしなので、まずは裸のところからスタートしようと。

服を実力とか経験値で例えたらまだまだ裸一貫で勝負していかないとですし、その先に服を着るならどういう服を着るのか、Tシャツを着るのか、ジャケットを羽織るのか、コートを羽織るのか。それを選択できるのも今後の自分次第だと思います。ジャケットには、そんなまっさらなところから新しい自分を作り出していく意味も込められていますね。

超特急に依存しているし、甘えている。



■なるほど。きっと本名・松尾太陽としてソロデビューされたのも音楽へ対する誠実さや、本気度の表れなんですね。

松尾 そうですね。超特急で活動する時も、バラエティーに出させていただいたり、メンバーによってはドラマに出たりとか、個々に活動する時もあるんですけど、超特急は5人いて超特急だと僕は思っていて。僕のバックボーカルの立ち位置も、メインダンサーがいてこそのバックボーカルだと思っているんですよね。

だからこそ、超特急のタカシとしてソロデビューするというよりも、こうやって松尾太陽として本名で活動させてもらうことに個人的に意味があると思っています。超特急タカシでソロデビューするのは、正直めちゃくちゃ保険をかけていると思うんです。僕自身、めちゃくちゃ超特急には依存をしていますし、甘えているし、だから一人で撮影する時、変な感じがするんだろうなっていう風にも思うんですよね。だからこそ、誠意を伝えるためにも本名で活動しようと思いました。

でも、ソロ活動を通して、色んな方に音楽を聴いていただいて、超特急の楽曲も聴いていただきたいです。だから、このソロ活動が超特急に繋がるツールの一つになればいいなって僕は思っています。

松尾太陽にとって、歌うこととは。



■最後、タカシさんにとって歌うことは何か教えてください。

松尾 僕にとって、歌うことは喋ることです。

喋ることがあまり得意じゃないので、僕にとっての歌は想いを伝えられる一つの手段だと思っているんですよ。同じ曲でも、その時の気持ちや感情が乗っかって、全然違って聴こえる時もあると思うんですよ。それって僕にとっては気持ちを喋ることと同じで、自分の気持ちをリアルに伝えられるコミュニケーションツールなんですよね。僕の歌を聴いて、ファンの皆さんがどうとらえてくださるかは、信頼しているのでお任せしているんですけど。

■気持ちを伝えるツールなんですね。

松尾 そうですね。気持ちを伝えたければ、僕は歌を歌います。それくらい凄く身近なものですね。

■ありがとうございました。


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ーPROFILEー
松尾太陽
1996年9月23日生まれ。大阪府出身。
両親の影響で幼い頃より1970年、80年代の音楽に慣れ親しんで育ち、2012年6月に超特急のボーカルとしてCDデビュー。

伸びやかな歌声と、ソウルフルなファルセットから艶やかに響く低音までを使い分ける表現力には定評があり、
2019年9月に開催した自身初となる単独公演「Utautai」のチケットは完売。

平成生まれながらJ-POPの黎明期に根差した音楽ルーツと豊富な知識、さらに、どんな楽曲世界にも没入して登場人物を演じ切る七色の歌声で、今、大きな注目を集めている。

2020年9月2日に幼少期より影響を受けてきたCity Popsをテーマにミニアルバム「うたうたい」でソロデビュー。

本作ではVaundy・大塚愛・堂島孝平・浅田信一など豪華クリエーター陣が揃い、松尾太陽のソロデビューを盛り上げる。

[HP] https://matsuo-takashi.jp/
[Twitter] @takashi_m0923
[Instagram] @takashi_matsuo0923

―INFORMATION―
mini album「うたうたい」
リリース日:2020年9月2日(水)2020.09.02(wed)
価格:2,530円(税込)

<収録曲>
M1: mellow.P(曲/詞:大塚愛)
M2: The Brand New Way(曲:堂島孝平/詞:浅田信一)
M3: 掌(曲:松尾太陽、山口寛雄/詞:松尾太陽)
M4: Sorrow(曲/詞:Vaundy)
M5: libra(曲/詞:She Her Her Hers)
M6: Hello(曲:山口寛雄)

<CD初回生産分限定封入特典>
松尾太陽 生配信アコースティックライブ視聴シリアルコード
CD「うたうたい」初回生産分限定で、松尾太陽の生配信アコースティックライブを無料で視聴出来るシリアルコード付きチラシを封入。
配信日:2020年9月16日予定(開演時間未定)
※初回生産分特典封入チラシは、初回プレス分には全て封入しております。 どちらの法人さんでご購入なさっても対象となりますが、初回プレス分限定・なくなり次第終了となりますので、早めにご予約ください。

<CDチェーン・Onlineストア購入特典>
・HMV・・・オリジナルアナザージャケット(ステッカー仕様)
・タワーレコード・・・オリジナル9月始まりジャケットサイズカレンダー
・TSUTAYA・・・オリジナルステッカー
・Amazon・・・オリジナルステッカー
・楽天ブックス・・・オリジナルポストカード

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