Sakurashimeji “会いたい人に会いに行く”対バンツアー 『Sakurashimeji Live House Tour 2026 Nice Two Meet You』 ファイナル公演を開催!<ライブレポート>



Sakurashimejiの対バンツアー『Sakurashimeji Live House Tour 2026 Nice Two Meet You』が、7月22日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてファイナルを迎えた。

“会いたい人に会いに行く”というテーマで開催した今回のツアーでは、埼玉公演でthe paddles、千葉公演で猫背のネイビーセゾンを迎えた。最終日の東京公演には、“おいしい音楽”をコンセプトに掲げる4人組バンド、chef’sが出演。ポップで遊び心溢れる音楽が届けられると、フロアは温かな空気に包まれた。



Sakurashimejiの田中雅功と髙田彪我は、ブルーを取り入れた夏らしい衣装を纏って登場。2人が向き合ってギターを鳴らす印象的なシーンを経て、「ハウリング」からライブは幕開けた。2人の歌やギターの音色、熱量をダイレクトに受け取った観客は、手拍子をしたり、腕を突き上げたりしながら早速盛り上がっている。さらに2曲目の「春が鳴った」の直後、雅功が「メインディッシュきたぞ!」と宣言すると、フロアのテンションがもう一段階跳ね上がった。これは、先ほどライブを行ったchef’sが、ゲストである自分たちを“前菜”、ホストであるSakurashimejiを“メインディッシュ”と喩えていたことに倣っての発言。続く「ランドリー」では、ステージ中央に躍り出た彪我のギターソロが炸裂するなか、満員のオーディエンスのシンガロングも響いた。



最初のMCでは、雅功がchef’sに対する思いを「ずっと聴いてたし、ずっと会いたかった。バンドとしてもクリエイターとしても尊敬してます」と語った。また、先ほどchef’sのライブを観ていた時の感覚が、高校生の頃、軽音楽部の先輩たちのライブを観た時の感覚と似ていた、とも。冒頭3曲の時点で、いつになくピュアで泥臭い一面を見せていたSakurashimejiだったが、このMCを聞いて腑に落ちたファンも多かったのではないだろうか。



そして「メインディッシュとは言いましたけどチャレンジャーの気持ちで来たので、全力でぶつかっていきたいなと思います」という意気込みを、飾らない思いを歌った「simple」に託す。腕を左右に振る観客と一緒にギターのネックを揺らしたり、バンドメンバーとアイコンタクトをとったりと、心から楽しむ2人の姿が印象的だった。



ドラマティックなバラード「ただ君が」を挟み、ライブ中盤で飛び出したのは、なんとchef’sの楽曲「ヒールマニュフェスト」のカバーだ。続く「英雄のススメ」では、サポートベーシスト&ドラマーのソロに続き、彪我もギターソロを披露。痛快なプレイが重なるごとに、フロアの熱気は一段と高まっていく。因みに、ゲストの楽曲のカバーは、Sakurashimejiの対バンツアーでは恒例となっている。「ヒールマニュフェスト」は雅功がchef’sの中で特に好きな曲であり、今回のライブが決まってから、「英雄のススメ」を2曲連続で披露しようとワクワクしながら目論んでいたそうだ。



楽しかったツアーも今日で終了。雅功が「今日に全部置いてくるつもりできたんですよ」と手応えを語ると、大きな拍手が起こった。いつもと違う気迫を纏っていたこの日のSakurashimejiに、観客も何か気づいていたのかもしれない。雅功は「ああ……生きてるー! これをやるために生きてるんだから!」と喜びを溢れさせながら、「今日みたいな気持ちになれるのって本当に幸せだと思うし、それはみなさんの熱量込みのものなので。本当にありがとう」と感謝を伝えた。

また、彪我は、自分と同じく“タカダ”姓であるchef’sの高田真路(Ba)から「陽のタカダ」と言われたことに対し、「僕は“陰のタカダ”です!全然キラキラしてない!」と弁明。「新曲の『スタンプ』を聴けば、たぶん分かる。この曲には、ここ最近の僕の日常が描かれてます」と自身が書いた楽曲の話へ繋げると、「日常って特別なことばかりではない。むしろ平凡なことだけでできている。そういう日常も僕たちなりに、ちょっとだけ輝かせられたらと思います」と語り、そのまま「スタンプ」を歌い始めた。5日前にリリースされたばかりの新曲だが、メンバーとファンの掛け合いも既に息ぴったりだった。

9曲目の「恋春日和」からラストスパートへ。メンバーも観客も一斉に「ばーか!」と叫ぶ「大好きだったあの子を嫌いになって」で感情を思いっきり開放させたあと、雅功の「ラスト!」という叫びとともに放たれたのは「who!」だ。彪我の高速ストロークが情熱的に刻まれるなか、一糸乱れぬクラップの中、雅功の歌声が力強く響く。一直線に駆け抜ける爽快なライブは、雅功の「ありがとう、満腹です!」というchef’sリスペクトも滲む言葉で幕を閉じた。

なお、Sakurashimejiは11月より、東名阪をまわるツアー『Sakurashimeji Live Tour 2026』を開催する。今回のツアーで得たエネルギーを携え、彼らは次のステージへと向かう。

<SET LIST>
M1. ハウリング
M2. 春が鳴った
M3. ランドリー
M4. simple
M5. ただ君が
M6. ヒールマニュフェスト / chef’s cover
M7. 英雄のススメ
M8. スタンプ
M9. 恋春日和
M10. 大好きだったあの子を嫌いになって
M11. who!


Photo:鈴木友莉、Text:蜂須賀ちなみ

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