【堀夏喜(FANTASTICS)インタビュー】念願のパリでの撮影!「自分が思い描いたことを形にして表現するのは、僕にとって生きがい」<1st写真集『LIVING FOR』>
2026.5.30

幻冬舎とLDH JAPANがタッグを組んだ【GL-9 ~FANTASTICS BOOKS~】が進行中です。本プロジェクトは、FANTASTICSのメンバーそれぞれの個性を引き出した書籍を1人1冊ずつ刊行。2026年3月よりスタートし、9ヵ月連続で刊行する大型企画となっています。
第3弾として発売されたのが堀夏喜さんの1st写真集となる『LIVING FOR』です。ずっと行きたかったというパリを舞台にさまざまな堀さんの表情が収められています。写真集のページをめくりながら、たっぷりとその魅力を語っていただきました。
念願のファースト写真集

■今回の9ヵ月連続刊行プロジェクト「GL-9~FANTASTICS BOOKS~」について最初に聞かれたときの印象はいかがでしたか。
堀夏喜 個人として書籍を出せることが一番インパクトがありましたね。今まで、FANTASTICSとして2冊写真集を出したことがあるんですけど、個人のものはなかったんです。ファースト写真集は念願だったのでうれしかったです。
■最初から写真集を、と?
堀 そうですね。ずっと出したかったので、「作るならこういうのなんだろうな」というのは勝手に考えてあって。なのでその通りにできたらいいな、と思いましたね。
■では、始めからわりと構成のイメージはあったんですね。
堀 フォトブックとかアートブックとか、写真家の方が撮るスナップショットとか、そういうのがすごく好きで。そのなかで、アーティストの写真集でそういうテイストで作ってるものを僕はあんまり見たことがなかったので、自分で出すならそういうのがいいな、と。家にある本も全部そのテイストのものばっかりなので、それが結構インスピレーションの元になっているかもしれません。
膨大な枚数の中から選ばれた写真たち

■タイトルはどういった経緯でつけられたのですか。
堀 もともとこの写真集にあんまりキメキメの写真たちを載せるイメージがなかったんです。もっとナチュラルに生活しているようなところの切り抜きのような写真たちを入れたいな、と思っていました。なので、「住んでいる」という意味合いを入れたかったのと、あとは帰ってきて、こうやってものを作ったり、自分が思い描いたことを形にして表現するのは、僕にとって生きがいだなって感じたんです。そんな僕の気持ちに『LIVING FOR』という文字がぴったりだったし、どちらの意味も当てはまるということで、このタイトルにしました。
■写真選ばれるのも結構こだわって?
堀 写真もひと通り見ましたね。正直すごい枚数撮影いただいていて。もうパリに行く前の日本の空港から撮っていたし。いつ撮ってもいいし、いつ撮らなくてもいいみたいなルールを決めすぎないふわっとした感じではあったので。正直、載ってないものでもめっちゃいい写真もたくさんあると思います。でもまあ大変でした(笑)。
■行かれる前にカメラマンさんとは結構お話されたんですか?
堀 一回みんなでご飯食べに行きました。そこでカメラマンさんとは初めて会って、いろいろお話してコミュニケーションを取ってから、お願いしますって感じで臨んだって感じですね。
■どんなお話されたとか、覚えていらっしゃいますか。
堀 本当に他愛もない話しかしてないですね。ただ楽しくご飯を食べて。で、その直前に服のフィッティングをしていたので、後半はそのフィッティング画像をみんなで見ながら、「こういうところ行くし、この時この日にこの服を着るのがいいかもね」みたいな話もしました。
「これ1ページずつ喋れちゃう」

■本作の中でも書かれていらっしゃいますが、改めて撮影場所にパリを選ばれた理由を伺ってもいいですか?
堀 音楽とかダンスとかはアメリカの方から影響を受けることがたくさんあったんですけど、そういったのとはまた違うアートとかメゾンの影響をパリから受けていました。アメリカは行ったことがあるんですけど、パリには今まで行く機会がなかったんですよね。このチャンスにぜひと。
■いつ頃からパリは頭の片隅にあったんですか?
堀 20歳ぐらいからです。ずっと行ってみたいなと思っていたんですけど、なかなか行けなかったです。
■初めて降り立った瞬間っていうのはいかがでしたか?
堀 着いた瞬間は「めっちゃパリ!」って感じはしなかったです。空港はやっぱり作りとしては空港だし、着いてすぐに「うわ!」とはならなかったですね。それより、フライトが長かったなとか疲れたなって気持ちのほうが大きくて(笑)。そのままみんなでごはんを食べに行ったんですけど、店を出て、泊まる場所までみんなで歩いていた時の街並みが一番パリだなって、感じた覚えがあります。

■1日目、2日目、3日目…と時系列順になっていると思うんですが、それぞれの日で印象的だった写真など教えていただいていいですか?
堀 1日目はなんといってもお風呂。バスタブのところですね。夜にパリに着いてご飯を食べて、寝て起きた日の朝なんですけど。めちゃくちゃ寒かった覚えがあります。それで撮影で入った時はまだお湯なんですけど、溜めるのにお湯を使い切ったみたいで、次のシーンに映ってるシャワーは水しか出なくなっちゃって。すごく寒かったですね。撮影一日目の始まりが冷えから始まって、一日中ずっと寒かった覚えがあります。
あと、映画館での赤いシートのところの写真なんですけど、今も上映されている映画館で。こういう映画館みたいなシートのところで撮る写真ってかっこいいんじゃないかな、っていうリファレンスを出していたんですけど、まさにぴったりの場所を押さえてもらって、というのがあったので、ここはよかったですね。
……これこのままだと1ページずつ喋れちゃうからダメですね(笑)。
で、本屋さん。絶対に行きたいって言ってた本屋さんなんです。ここも僕の発想のもとになるようなフォトブックがバーッと置いてあるんです。そういうのが好きなので、絶対来てみたかったっていう。
パイプオルガン奏者の方のお宅の屋上もよかったですね。個人宅の屋上だったんですけど、奥にはエッフェル塔が地味に写ってるんですよ。そういうところをで撮影ができたのも思い出ですね。
2日目の一番で1番記憶に残っているのは線路ですね。昔使われていた線路跡地が散歩コースになっていたり、ジョギングコースになったりするみたいで。でも、スプレーでアートも書いてあったりして自然の中にもそういうカルチャーを感じられて、おもしろい場所でしたね。子どもたちと一緒に写っているカットがあるんですけど、僕は片手にカメラ持っていてこの子どもたちの写真を僕が撮っていたんです。その時の写真は写真集の最後のほうに載っています。このエピソードも含めてすごく思い出深いですね。
3日目は急に思い立って、髪切ろうかな、ってヘアメイクをしてくれていたTsubasaくんに相談したらOKって言われて朝から髪切ったんですよ。そうしたら、10歳ぐらい若返りました(笑)。少年みたいな顔してて、すごい、こんな顔するんだ、っていう感じになってます。でもこれも勢いでやっちゃってるんで、すごいリアルだし、思い出に残ってますね。
■確かに若返ってますね。
堀 そうなんですよ、中学生ぐらいに見られちゃいました。
本当に、1枚1枚に思い入れが強くて、どの写真もめちゃくちゃしゃべれちゃうっ
いうのはありますね。
■滞在中、特に印象的だったことはありますか?
堀 先ほども話した1日目のパイプオルガンのところですかね。そのおうちは代々パイプオルガン奏者の方が引き継いで、何代も住まわれている場所だったみたいで。僕らがお邪魔した時も若い子にレッスンされていたんです。で、それが終わったあとに僕らに歓迎の意味も込めて一曲弾いてくださったんですよ。それがめちゃくちゃ感動的で。空間も相まって、ほんと洗練された場所だったんで、だいぶグッときましたね。
「より自分のことを理解できたんじゃないかな」

■巻末のDiaryでは「以前より前向きになった」と書かれていたんですけど、パリに行って変化した価値観はありますか?
堀 インタビューも含めてそうなんですけど、もう一回思い返して、「このときこうだったな」とか「今の自分ってどうなんだろう」とか思い返す時間になりました。より自分のことを理解できたんじゃないかな、とは思いますね。あとは、こうやってものを作ることがやっぱり好きだな、って改めて思いました。
■その中で新しい自分の発見はありますか?
堀 生き生きしてる時って、自分も意外と表情豊かなんだなと思いました。感情とか顔に出にくいタイプだとは思っていたんですけど。写真を見るとそうでもないな、って。やっぱり生き生きしている時はいろんな表情をするし、この撮影期間中はセッション的なことがすごい多くて。「こうしたらいいんじゃない?」っていろんな人が言う時間がすごく良かったんですよね。それで自分がノってきて、いいマインドになっていい表情できたので、そういうセッション的な熱量がぶつかる時間って大事だよなっていうのは再認識しました。
■今までもそういう機会はあったんですよね。
堀 あります。やっぱりライブを作るにも、みんなでああでもないこうでもないとか話し合うので。でも、だんだん妥協も覚えてきたりとかするじゃないですか。現実問題とか、そこで変に大人にならなくてもいいんじゃないかなと、逆に思えるいい機会でした。
■それ以外にも、これまでの堀さんの人生を振り返るようなページも。
堀 こんなに長尺で自分のことを語る機会ってなかなかないので、だいぶ事細かく話させてもらいました。でも初めて言うことも多いんじゃないかなと思います。
■ご自身で振り返ってみていかがでしたか。
堀 やっぱり意外と根本は変わってないな、というか、結構変わってないことの方が多いんじゃないかなとは思いました。0か100の人間なところとか、昔からそうだし。さっき「生き生きしていたらいい表情」とか言ってましたけど、逆に言えば全部表情に出過ぎるところとか、昔から全部そうなので、変わってないなって思いました。
自分で撮った写真も作り過ぎずに

■さっき少しお話も出ましたが、巻末にはご自身で撮られた写真も収録されています。こだわられた点はありますか。
堀 もう感覚ですね。全体通して、作りすぎているものにしたくなくて、本当に自然体が良かったんです。
なので、ずっとカメラだけ持っていて、自分の感覚で「あっ、撮りたい」と思ったら撮るっていうことだけをやっていました。そしたら、たまたま子供がボールを蹴った瞬間の写真が撮れたりして。その写真はすごく気に入っています。
すごい数撮ったんですよね。フィルムなのに200枚ぐらい撮っていたんです。その中からいい写真がこれだけあって……まだ載せきれなかったのもあるんですけど、いい写真がたくさんあったのは良かったなと思います。
■もしご自身がカメラマンとして写真集を作るとしたら、どんな作品を作ってみたいですか?
堀 今回はパリですけど、どこかに行くたびに一応カメラは持つようにしていて。なのでこの先何年、何十年かけていろんなところに出向いて、その度にコツコツ撮っていろんな国のいい写真をぎゅっと集めた写真集を作ってみたいですね。
■ライフワークになりそうですね。
堀 人生の目標みたいになってきますね。
■ちなみにご自身が撮った中で一番お気に入りはあるんですか。
堀 おばあちゃんの後ろ姿のカットです。この日、雨だったんですけど、おばあちゃんが紫色のカッパに茶色の靴に、バッグは緑で。「何これかわいい」と思って撮ったんです。そしたらその瞬間にカメラマンさんが後ろで「ナイスショット!」って言ったんですよ。それがめっちゃ嬉しくて。で、帰国後に現像したらちゃんと撮れていて。本当はマネージャーさんが写り込んでたんですけど、トリミングしました(笑)。
■最後に、最近、心を揺り動かされたモノやコトを教えてください。
堀 『ジョジョの奇妙な冒険』を初めて見てハマりました。あんまりアニメを見てこなかったんですけど、出てくるスタンドの名前がオアシスとかセックス・ピストルズとかスパイス・ガールズとか。それがおもしろそうだなって気になって見始めたんです。そしたらまんまと話にもハマっちゃって。今ジョジョを最初からがんばって見てるところです。
■たくさんお話ありがとうございました!

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堀夏喜
1997年8月6日生まれ、愛知県出身。
LDH JAPAN所属のアーティストで、FANTASTICSのパフォーマー。
7歳でダンスを始め、14歳でEXPG STUDIOに入校。2018年に「OVER DRIVE」でメジャーデビュー。
俳優として、2024年3月放送のCBCテレビ「スパイの人事部」でドラマ初主演を務めるなど、俳優としても精力的に活動し、表現の場を広げている。
主な出演作は、ドラマ「マネキン・ナイト・フィーバー」(20)、ドラマ「恋です︕~ヤンキー君と白杖ガール~」(21)、映画『HiGH&LOW THE WORST X』(22)、舞台「ホームレッスン」(22)、「サブスク不倫」(23)、「きみは面倒な婚約者 『ダイヤ編』『プラチナ編』」(25)などがあり、さらにアパレルブランド「buddix(バディー)」のディレクターとしても活動している。
[X] @fantastics_fext
[Instagram] @natsukihori_official
[STAFF CREDIT]
Photo:Tamami Yanase、Text:Kyoko Fuse
ーINFORMATIONー
【堀夏喜 1st写真集『LIVING FOR』】
価格:3,300円(税込)
著者:堀夏喜(FANTASTICS)
仕様:A4 変型判並/176頁
シリーズ:GL-9 ~FANTASTICS BOOKS~
発売日:2026年5月1日(金)
出版社:幻冬舎
[HP] https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344045194/



























