丸山隆平「佐藤二朗の“脳みその中身”が気になった」!映画『名無し』横浜国際映画祭上映後の舞台挨拶にMEGUMIとともに登壇!!



俳優・脚本家・映画監督としても活躍する鬼才、佐藤二朗が原作・脚本・主演を務める、映画【名無し】が2026年5月22日(金)より全国公開する。

鬼才・佐藤二朗が映画にすべく執筆するがその過激なテーマと特殊な世界観ゆえに、お蔵入り寸前となっていたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化した「名無し」。数奇な運命を背負い“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描破するこのサイコバイオレンスは好評を博し、“映像化不可能”の烙印を覆し昨年10月、瞬く間に映画化が決定した。

自ら生み出したキャラクター“名無し”を演じるのは、『爆弾』(25)で冴えない中年男の皮を被った知能犯・スズキタゴサク役を怪演し、第49回日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞受賞をはじめ、様々な映画賞を席巻している佐藤二朗。得体の知れない人間を演じさせたら右に出る者はいない唯一無二の個性と、セリフを徹底的に排除し、これまでのパブリックイメージを真っ向から覆す“静”の狂気を体現した。

共演には、近年俳優としての評価を高め続ける丸山隆平、タレントの枠を超え女優、プロデューサー、実業家としても活躍するMEGUMI、同じ演劇畑出身の佐藤の熱望に応えて駆けつけた佐々木蔵之介が名を連ねた。そして『悪い夏』『嗤う蟲』(25)などで知られる当代屈指の映画職人・城定秀夫監督が劇中に仕掛けられた謎とタブーに潜む深い闇をえぐり出す。見えない刃が光るとき、切り裂かれたスクリーンの向こうから、名もなき怪物の魂の叫びが日本を震撼させる。



5月1日(金)より開催されている横浜国際映画祭のセンターピース作品として出品されている本作。このたび、上映後の舞台挨拶に丸山隆平、MEGUMIが登壇した。

本作は、俳優として唯一無二の存在感を示す佐藤二朗が、原作・脚本・主演を務め、城定秀夫が監督を務める。右手で触れるだけで人を殺めることができる異能を持った山田太郎(佐藤)。その数奇な運命を背負い、“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描く。

身寄りも名前もなかった少年期の「山田」の名付け親となる巡査・照夫を演じた丸山は、台本を読んだ際の印象について「原作が佐藤二朗さんということで、どういう脳みその中身をされているのかなという興味がありました。僕は結構スプラッター映画やサイコホラーが好きなんですけど、こういうテイストのものは見たことがなかったので。台本の時点では当然文字なので、これがどんな風に映像に落とし込まれるのかを、すごく楽しみにワクワクしながら読みました」と語る。

一方、山田と同じ児童養護施設で育ち、共に暮らしていた山田花子役のMEGUMIは「私は二朗さんとはコメディ作品でご一緒することが多く、ふざける人でしかなかったんです」と笑うと、「こんなことを考えていたんだというのはすごく衝撃的でした。でも、特殊な能力を持った太郎のファンタジーと、人が生きていく中での切なさ。一番近い人に理解してもらえないとか、一番近い人に自分を受け入れてもらえないといった切なさが見事に混じり合っていて。本当に見たことがない、体験したことがない映画だなと。すごく面白いなと思って拝見しました」と感想を述べた。

主演を務めた佐藤とは「ほとんど現場で会う機会がなかったんです」と残念な表情を浮かべる丸山。撮影前のお祓いの際に会ったときも「『本当に今回、本作を受けてくれてありがとうね』という会話ぐらい」と語ると、「『エイトレンジャー』という堤幸彦監督作品で一度ご一緒しているのですが、そのときは(佐藤が)コメディラインの役で、アドリブバチバチの二朗さんだったので、今回はかなり違うトーンの芝居だったのが新鮮でした。セリフは多くないのですが、相当いろんなものを背負っていることを滲み出させるような表現で演じていらっしゃいました」と佐藤の芝居に鬼気迫るものを感じていたという。

また丸山は「二朗さんが『自分が書いたものを他の人に演じさせるわけにはいかない。これを他の人に演じてもらうと、相当な重圧と負荷をかけてしまう』とおっしゃっていたんですけど、自分が背負って演じるんだという気概を感じました」と語った。

MEGUMIも「主演もやって、原作も書かれて。でも監督が全体を指揮しているというのは、すごく難しいポジションだろうなと思っていました。でも最初に城定監督と二朗さんがたくさんディスカッションをしていて、『あとは任せるよ』という感じで。すごく潔く監督の指示に従いながらやっている姿は、本当にすごいなと思いました。シーンによってはこちらにもいろいろ相談してくださり、とても楽しく充実した現場でした」と撮影を振り返った。

メガホンを取った城定監督について、丸山は「現場の方々が皆プロフェッショナルなので、とにかく早い。それについていくのが大変でした。どちらかというと太郎と花子の演出を厚く撮っている感じで、僕のテイクは結構任せていただいたので、責任感を持ってやらせていただきました」と述べる。MEGUMIは「私はとにかくハードなシーンが多かった。コンビニでお弁当を万引きするシーンは、実際のコンビニをお借りして撮影したのですが、あまりにも過激すぎて、お弁当を買い取らせていただき、二朗さんと2人でいただいたんです。あまりにお腹が空いてしまって、カップラーメンか何かも添えながらいただきました」と秘話を披露した。

作品の内容にちなみ「映画の鍵となるのが右手の能力ですが、右手が山田太郎のようになってしまったら、どのように生きていこうと思いますか?」という質問に、丸山は「いろいろ考えたんですけど、最初に思いついたのは右手を切断すること。そうすれば左手だけで生きていけるから、誰にも迷惑をかけずに済むんじゃないかなと。あとは映画的に考えるなら、ダークヒーローのようになって裏で悪いことをしている人を抹殺していくとか。すごくいいオチっぽい設定になっちゃいますけど、誰かのために右手を使うことは考えるかな」と回答。同じ質問にMEGUMIは「私はダークヒーロー側をやりたい。自分を傷つけたり、周りを傷つけた人を上からシャッてやりたいなと思います」と発言した。

また「右手にこんな能力が宿ったら便利だと思うことはありますか?」という質問に、MEGUMIは「料理がパラパラっとやったらすごいものが作れるとか。出汁とかも一秒くらいでシャシャシャっと」とユニークに答えると、丸山は「触ると人の病気が治せる能力がいいな」と回答。MEGUMIは「ずるくないですか。私がこんなことを言った後に、人の病気を治すとか……。ファンの方がいらっしゃるからですか?」とツッコミを入れ、会場を笑わせた。

丸山は本映画祭で審査員も務めているが、「やっぱり横浜国際映画祭もめちゃくちゃ盛り上がってきているので、いろんなものを勝手に背負いながらやっていました。あんまり変なことは言っちゃダメかなと思って」と胸の内を明かすと、「昨日、審査員として10本の映画の中からあらゆる賞を選出する作業をしたのですが、どの映画も嫉妬するぐらい素晴らしくて。普段僕は観る映画に少し偏りがあるんですが、こういった役割をいただくことで、自分では観ないような作品にも出会える。新たな経験や刺激をもらえたので、こういう機会は本当に大事だと思います」としみじみ語った。

最後に丸山は「この『名無し』という作品は、佐藤二朗さんが本当に心血を注いで作られた映画なので、多くの方に観ていただきたいです。それは皆様のこれ(スマホ等)にかかっていると思います。二朗さん自身も『どんな感想でもいいから、とにかく知りたい』とおっしゃっていたので、辛辣な意見でも構いません。たくさんの方に観ていただきたいです」とアピール。MEGUMIも「なかなか衝撃的な作品だったとは思いますが、こういう作品を観て『これはどういうことなんだろう』と考える時間はすごく尊いと思います。自分に重なる部分や、理解できないことを理解しようとする行為こそが映画体験だなと。二朗さんが何年もかけて形にされた作品なので、その熱量も感じていただきつつ、ぜひ楽しんでいただきたいです」と呼びかけた。

横浜国際映画祭は、日本有数の国際都市・横浜の知名度や立地を生かし、世界中の映画ファンが集い交流できるフェスティバルで、今年で4回目を迎えた。

■詳細
<ストーリー>
白昼のファミレスを襲った無差別大量殺人事件。防犯カメラに残された容疑者の中年男。被害者は誰もが鋭利な刃物のようなモノで切りつけられていたが、映っているはずの凶器の姿だけが目視できない。鍵を握るのは男の右手。その手が向かう先には必ず何かが起こる。目に見えない力の秘密に隠された、恐るべき真実から逃がれることはできるのか?

【映画『名無し』】
公開日:2026年5月22日(金)全国ロードショー
原作・脚本:佐藤二朗
出演:佐藤二朗、丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介
監督・共同脚本:城定秀夫
配給:キノフィルムズ
2026年|日本|カラー|原作:佐藤二朗「名無し」(HERO’S Web)|PG12

©佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ ©2026 映画「名無し」製作委員会

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