<イベントレポ>中島健人が客席からサプライズ登場!miletによる主題歌の生歌唱も♪ 映画『知らないカノジョ』公開直前トーク&スペシャルライブイベント
2025.2.20
miletイベントイベントレポライブレポート中島健人映画知らないカノジョ
中島健人主演、milet映画初出演にして三木孝浩監督の劇場公開最新作【知らないカノジョ】が2025年2月28日(金)に公開される。公開まで約1週間に迫った2月20日(木)に撮影地となった武蔵大学にて【公開直前トーク&スペシャルライブイベント】が行われ、miletの生歌唱、サプライズで中島が登場した。
イベント冒頭、miletとバンド隊による、本作の主題歌『I still』の生パフォーマンスが行われた。演奏前にmiletは「ここはリクとミナミが出会った場所でもあったし、リクが最後大きな決断をする場所でもありました。私もこんな素敵なイベントでまたこのロケ地に戻ってくることができてとっても嬉しく思います。」と挨拶。続けて「今日は1曲だけ皆さんにお届けしたいと思うんですけど、その曲はこの映画「知らないカノジョ」の主題歌『I still』という曲です。『I still』は、私が1人で作ったというよりは、ミナミと一緒に作った、そんな曲のような気がします。大切な人と何度さよならをしても、また巡り合えますようにって、そんな強い思いを込めて歌いました。皆さんの中の大切な人を思い浮かべながら、そしてこの映画を思いながら聞いていただけると嬉しいです。」と曲への想いを語り、『I still』を演奏。伸びやかな歌声とストリングの温かな音色のハーモニーが大講堂を包みこんだ。
余韻冷めやらぬ中、miletが中島の名前を呼ぶと、客席から手を上げながらサプライズ登場。本編シーンの再現に大歓声が巻き起こる中、笑顔かつクールな佇まいで声援に応えながら舞台上に登壇した。
本編同様、客席でmiletの生歌唱を観ていたという中島。感想を聞かれると「映画の撮影当時を思い出して、心がぐっとなるというか、自分のあの時の感動と今の感動が重なって、今しか感じれない音楽の感じ方というか、素敵な時間の流れ方を目の当たりにした気がしました。」と語り、感無量といった表情を見せた。
そんな心揺さぶる演奏を披露したmiletは「待機部屋にいた瞬間から、いつものライブともまた全然違う気持ちになりまして、すごいドキドキしました。」と特別な緊張感を感じたと明かす。また、ミナミとリクが出会う場所に戻ってくることができた喜びと、この日も撮影日同様に楽屋が大学の一室だったことから当時を思い出しながらエモーショナルな気持ちでこの場に今立っていると語った。「miletとしてミナミの曲を歌うっていう、逆のバージョンを体感している感じですね。」とも付け加えた。
この日演奏されたのは特別ver.ということで総勢8名による生演奏で行われた。miletは「今回は自分のバンドも連れてきて、ストリングスまでこの1曲のために来ていただいたりして、皆さんに届けたいという思いで来たので、それが念願叶ってすごく嬉しいです。」と満足げな様子。
そんな豪華な演奏を目の当たりにした中島は「miletさんの伝える音楽って、そこはかとない気持ちがちゃんと込められてるというか、それが改めてステージの上から生身の体1つで、その時だけにしか流れない音楽をしっかりと体感される、そして体現される方なので、僕は客席にいて今日もmiletさんの音楽の温度をちゃんと感じれたのが嬉しかったし、この映画に出会わなければ、きっとこの瞬間にも出会ってなかったと思うんで、感謝してます。」と同じアーティストとして、miletの音楽の魅力を語った。
続いて、撮影の思い出を振り返り。撮影でもこの日と同じ場所でmiletの演奏を聴いていたという中島は「涙が止まらなくなっちゃって。監督に強制退場させられたんですよ(笑)」とその場から退場させられたことを告白。「『ちょっとごめんリク。これ以上はもうまずいから1回帰ろうか』って言われて強制退場させられた思い出もあって、それぐらいここでmiletさんがミナミを演じて『I still』を歌うという、力強さというのがやっぱり印象に残ってるんで、それが画にもちゃんと表れたんじゃないかなって個人的には思ってます。」と、楽曲から受けたパワーを作品に昇華できたと振り返った。
リハ中、miletはリクがいるはずの空席をずっと眺めながら歌っていたそうだが「本番、ようやくリクが来てくれて、やっぱりいると私も歌が変わるんですよね。すごい気持ちがこもって歌えたのを覚えてます。」と、中島の存在の大きさを明かした。
中島いわく「ステージ上の照明から照らされるミナミの表情っていうのが、今でもずっと鮮明に焼き付いてるというか、あの時1番最初に1回、目が合うみたいなシーンがあるじゃないですか、そこがすごい自分の頭に残っていて、ちょうどあの辺の席に座るといいフラッシュバックがあるというか、すごく心地よい気持ちになってます。」とのこと。これから観る人は本編でも注目してみてね。
今回のイベントでは泣かずにすんだとのことで「ステージ上に立った時にべちゃべちゃな姿もきっと大変だと思うので、(今回は)なんとか我慢しました。涙の魔術師なんで、人の涙をめちゃめちゃ引き出せる音楽をされる方だからね。」と口にすると、miletから「泣け泣けー(笑)」と柔らかな煽りが入り、会場からは笑いが起こった。
また、会場に集まった観客からの質問コーナーも。1つ目は『もし生まれ変わったとしても失いたくない今世の大切な思い出を教えてください』。中島は「初めてドラマに出た時に、なかなかOKがもらえなかった中、監督から『よかったよ』ってOKを頂いた時は忘れられないかもしれないですね。」と回答。「当時からNGを36テイクぐらい出して、なかなかOKがもらえなかったみたいな時期もあって、それで初めてOKをもらえた時の瞬間っていうのは、忘れることはできないかもしれないですね。」と語り、見えないところで努力を重ねていることが伺えた。
「いっぱいありますけど、ついこの間ありました。」と話し始めたmiletは、日本の女性シンガーで1番大好きで尊敬しているというSalyuとのエピソードをトーク。「Salyuさんとこの間フェスで一緒に歌うことができて、それが私の忘れられない、すごく大切な思い出になりました。憧れの人と同じステージに立って、一緒に歌えたことが、現実じゃないみたいで幸せだった。」と語り、感慨深げな表情に。
あまり邦楽を聴かなかったというmiletが初めてぐっと来たのがSalyuだということで、音楽の世界に入るきっかけのデモテープでもSalyuの曲をカバーしたのだとか。「やっと一緒に歌うことができて、頭真っ白になりながら同じステージに立って、お客さんがこっちにいるのにずっとSalyuさんのほうを見ていて(笑)」と可愛らしいエピソードを明かした。
もう1つは『これで人生が変わったかもと思うターニングポイント、もしくはこうしておけば人生が変わったかもと思う出来事はありますか?』。お互い音楽の話になりがちなことに気づいた中島は「ステージの話をターニングポイントにあげようと思うんだけど、いいかな?」とmiletに対して断りをいれると、思いがけぬ丁寧な姿勢に会場からは笑いが。「1月に開催した僕の有明アリーナでのソロライブが自分にとってのターニングポイントになりました。有明前、有明後でだいぶ人生が変わったなって思うので」と有明アリーナでのソロライブを挙げた。
さらに、神社で引いたおみくじの1行目にも“有明の光が”と書いてあったそうで、当時は「完全に呼ばれてた」と興奮していた様子。「有明のステージに立った後に、自分の音楽に対して、そして人に対しても、どういう風に気持ちを届けるのかっていう考え方がまた変わったので、僕は有明での自分のソロライブがターニングポイントになった気はしてますね。」と応えた。
おみくじのくだりを聞いたmiletはポロッと「勝ち確定みたいな」と口にすると、中島は「miletちゃんから勝ち確っていう言葉が聞けると思わなかった」とツッコミ。miletも思わず「ちょっと恥ずかしかった(笑)」と赤面する場面も。
この世界に入るきっかけになったのが、友達に歌を聴いてもらったことがきっかけだったというmilet。歌手を志すと踏ん切りがつかずにいた頃、おうちを訪れた友達に数曲披露したそうで「全然歌も下手だったし、歌手になろうとも思ってなかったんだけど、私が歌ったらすごいその子が喜んでくれて感動して。『miletちゃんの歌声には力がある。歌った方がいいよ!』って言ってくれたんです。それで、じゃあ歌の道をちょっと志してみようかなって思ったのが、きっかけだったので。」と当時を噛みしめるように思い返していた。
その友達は、この話が自身であることにまだ気づいていないようで、中島から周年で伝えることを促すと、10周年のときに伝えると語った。
最後に2人からこれから映画を観る人へ向けてメッセージ。miletは「すごくいろんな愛の形を教えてくれる映画だと思います。友情も愛情も、家族愛も、恋人との愛も、色々教えてくれる映画だと思います。皆さんもいろんな形の愛を持っていると思います。それをぎゅっと抱きしめて、この映画と重ね合わせてくれたら嬉しいなと思います。とっても大切な人を思いながら、この映画をまた何回でも見ていただきたいと思います。私もこの映画にすごく愛情を込めて向き合って作ってきました。そして初めての出演作になりました。とっても大切な作品ができたなと思います。これからも皆さんの言葉でこの映画をたくさんの方に広げていっていただけたらなと思いますので、どうぞまた何回でも観てあげてください。」と呼びかけた。
中島は「先ほどのmiletさんの『I still』を聴いて、生で音楽を感じるという素晴らしさを改めて感じました。それがこの映画の中にもリアルにその人の素敵な部分だったり、ピュアな部分、それを生で感じることのできるような感覚になる。それがこの『知らないカノジョ』という作品になっていると思います。僕はこの作品は、素敵な音楽と夢のある物語、そして普段の何か大切なことを思い出させてくれることを感じさせてくれる、その要素が掛け合わさった作品になっていると思います。昨日ああしてればよかったなと、こうすればよかったな、もしもこの世界だったらこうしてたなっていう風に、きっと皆さんいっぱい思うことってあると思うんですけど、じゃあ今生きてる人生をどう生きるかっていうことを考えさせてくれるような作品にも僕はなっていると思います。真心込めて、チームで、そして一緒にこの作品を作りました。多くの方に届くことを願っています。」と映画の成功を祈り、本イベントは幕を閉じた。
おまけ♡
観客の質問がMCから読み上げられるとき、質問に加えて映画の満足度が記入されていたようで、その満足度が313%であったことが伝えられると、中島は「313%は私の生年月日なんです。それはもう私のDNAが入っちゃって、嬉しいですけど(笑)」と照れた様子ながらも、キラッキラのハニカミスマイルが見て取れた。
↓↓↓ページ最下部のギャラリーに写真9枚を掲載中!最後までお見逃しなく♪
【映画『知らないカノジョ』】
公開日:2025年2月28日(金)全国ロードショー
出演:中島健人、milet、桐谷健太、中村ゆりか、八嶋智人、円井わん、眞島秀和、風吹ジュン
監督:三木孝浩(『今夜、世界からこの恋が消えても』『きみの瞳が問いかけている』)
原作:『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(原題:Mon Inconnue)(ユーゴ・ジェラン監督/2021年)
配給:ギャガ
©2025『知らないカノジョ』製作委員会
Photo/Text:Shohei.I