【山崎まさよし×酒井大成インタビュー】「大切な人と一緒にご飯を食べたいなと思っていただけるような作品」現場でも美味しいごはんに大満足!?<ドラマ『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』>



MBSドラマフィル枠にて7月25日よりスタートしたドラマ『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』。

50代のイケオジ有名料理研究家・三ツ矢歩と、元球児の雑誌編集者・石田友也が美味しいごはんと丁寧な生活を通じて心を通わせていくヒューマングルメラブストーリーです。

今回、三ツ矢先生役の【山崎まさよし】と石田役の【酒井大成】のお2人がEmo!miuに初登場!インタビュー現場で顔を合わせるなり、楽しそうに言葉を交わすおふたりの和気あいあいとしたインタビューの模様をお届けします!



「大成くんに引っ張ってもらいました」



■出演が決まったときのお気持ちを伺わせてください。

酒井大成 僕は1年半ほど特撮のお芝居をさせていただいていたので、決まったときは現実に寄った芝居ができるという新鮮な気持ちがありました。
ですが、それと同時に、一年半同じ役と向き合ってきたので、新しい環境で大丈夫かな、という不安はありました。

山崎まさよし このお話をもらったとき、今までやったがことないような役だったんですが、原作を読ませていただいて興味が湧きましたね。
W主演ということで大成くんに引っ張っていってもらったところはあります。

酒井 いやいや……!

山崎 彼と初めて本読みしたときに「そっくりやな!」と思って。

酒井 ははは!

山崎 髪型も寄せてきてるし。

酒井 そうですね。当時はもっと長かったですからね。

山崎 そうそう。だから、これはうまくいくんじゃないかな、と思いました。

酒井 すごく嬉しいです!

「(山崎さんの)いろんなこと知ってます!」



■演じる上で楽しかった部分ですとか、難しかった点はどういったところでしょう?

酒井 僕が難しかったところは……シーンで言うと、カツ丼を作るところですね。

山崎 (笑)。

酒井 石田友也もあまり料理をしない役だったんですけど、僕自身もあまり料理をしないんです。カツ丼って揚げるじゃないですか。片栗……粉…?

山崎 小麦粉だね。卵、パン粉。

酒井 と、いうことも知らなくて。初めてカツ丼を作ったので、とても難しかったですけど、楽しかったですね。僕にとっては印象的なシーンでした。

■石田という役を演じるにあたって印象的だったことはありますか?

酒井 石田が先生の殻を破るポジションではあるので、発信し続ける、というのは難しい部分ではあったかもしれません。そこも監督とも話し合いましたね。キャラクター性を立たせるために、1話から3話の部分は特に大事にしていた部分かな、と思います。



■山崎さんはいかがですか?

山崎 なにせ過酷な状況というか。物語は1年を通して描くので、暑い最中にタートルネックを着たり……僕、暑いの苦手なんです。今日も腕まくりしてますけど(笑)。
ただ、セリフが関西弁だったんですよ。映画のお仕事のときは大体標準語なんですけど、コッテコテの関西弁。それは楽でしたね。でも、東京の方が長いので大阪出身のスタッフさんにイントネーションをツッコまれていました。

酒井 方言も難しいですよね。

■おふたりでお話もたくさんされたんですか?

山崎 毎日共演してたからね。

酒井 そうですね。もう本当にずっとご一緒させていただいたので、山崎さんの色々な部分を知れたんじゃないかと思います。

山崎 あと、彼はよう食べますよ。

酒井 撮影に出てきた鯛茶漬けも全部食べちゃいました!(にっこり)

撮影現場は過酷だった!?



■共演されてみて、第一印象と変わってきた部分はお互いにありましたか?

山崎 教えて、教えて。聞きたい(笑)。

酒井 いや、僕たくさんありますから!

■めっちゃ聞かせてください!

酒井 たくさんある中でも一番強く思うのは、山崎さんは自分にすごく正直に生きられている姿が格好いいな、って。楽しいときはすごく楽しそうにしているし、少し疲れたときは僕にもそういう姿を見せてくれました。

山崎 はっはっはっ!

酒井 僕がもう少し色々な経験をしたら、山﨑さんみたいな大人になりたいです。こんな男性になりたい。

山崎 ありがとうございます。

酒井 ご一緒させてもらって、石田友也と三ツ矢先生という役柄的にも僕と山崎さんの心の距離は縮まっていったな、ということは勝手ながらすごく感じていました。



■山崎さんはいかがですか?

山崎 若い人って少し未知なところがあってわからないな、という思いがありました。でもすごく真摯に仕事に向き合っているし、僕も演技経験はそんなにない方なのでどう振舞っていいかわからないんですけど……僕はもう愚痴ばっかり言っていました(笑)。「暑いわ」とか「なんやねん!」とか。
最後の2日間は顔が険しかったですからね。「あっつ!」って(笑)。

酒井 ははは! 僕も暑かったですよ。
季節的にもしょうがないですよね。ちょうど暑い日が続いたタイミングで。

■料理のシーンもあると余計暑くなりますよね。

山崎 そうなんですよね。音が出るので扇風機を切ってください、って言われて余計に暑くて……。あと、夕方の5時半になったら、チャイム鳴るんですよ。

酒井 そうでしたね。

山崎 毎回、「すみません、あと3分でチャイム鳴るから」って。

酒井 山崎さん、毎回そのチャイムにツッコむんですよ。

■まさかチャイムも山崎さんにツッコまれるとは(笑)

山崎 もう50歳過ぎたら愚痴ばっかりですよ(笑)

当時の山崎さんもパンクな時期があった?



■作中でもそうですけど、酒井さんにとって山崎さんは大先輩で……。

酒井 もう大大大先輩です。

■これを機に聞いてみたいことなど、あったりしませんか?

酒井 えっ、いいですか?
勝手なイメージですけど……聞いていいのかな。『月とキャベツ』を観て……。

山崎 ああ、はいはい。



酒井 『月とキャベツ』で演じられた役が、少し尖っているような役だったじゃないですか。当時の山崎さんもパンクであんな感じだったのかな、と。

山崎 ……そういうことにしとく?(笑)

酒井 ははは!

山崎 パンクでも尖ってもいないけど、何に対しても腹は立っていたかな(笑)。
後輩から、事務所に入った頃は怖かった、って言われた。

酒井 えーっ!

山崎 僕は別にそういうつもりはないんやけど、最近はすごく優しくなった、って。

家族が絶賛する得意料理



酒井 僕はすごく優しい山崎さんしか知らないので。
あともうひとついいですか?

山崎 なに?

酒井 得意料理が聞きたいです。料理されるので。

■それはぜひお聞きしたいです!

酒井 ですよね、この題材として。

山崎 うちの奥さんが言うには、チャーハンとペペロンチーノだけは私は作らないって。僕が作った方が美味しいから、って。



酒井 パスタ料理全般じゃなくて、ペペロンチーノが?

山崎 ペペロンチーノが。「あれは、あなたの方が絶対美味しいから、私は絶対作らない」って。

酒井 ペペロンチーノ限定なんですか。ミートソースパスタとか。

山崎 ペペロンチーノだけ。それだけでね、胃袋を掴んだわけです。
でも最近、息子の方がうまいチャーハンを作るようになって。

酒井 チャーハンはなにを入れるんですか?

山崎 チャーハンは、チャーシューと卵、あとニンニクか。

酒井 何がそんなに違うんでしょうね。

山崎 なんやろなぁ。昔働いていたお店で、チーフに教えてもらったんですよね。

現場で美味しかった「鯛茶漬け」



■お料理の話が出たところで、おふたりにとって元気が出るパワー飯をお聞きしたいです。「これを食べると元気出るな」とか、逆に「元気がないときにはこれが食べたいな」という料理だとか。

山崎 難しいな、美味しいものなんでもいいな。

酒井 そうなんですよ、僕も何でも美味しいんですよね。

山崎 今回出たもの全部美味しいよね。

酒井 本当美味しいですよね。
鯛茶漬けは本当に美味しかった!

山崎 美味しかったね。

酒井 撮影中の時間がない中でも隙を見ては食べていました。

山崎 でも、ほら、ああいうのは食べられないスタッフさんもいるから、ちょっと申し訳ない気持ちになるよね。

■相当美味しかったんですね、鯛茶漬け。

山崎 いやあ、美味しかった!

酒井 原作を読んでいるときも鯛茶漬けがとにかく美味しそう、って思ってたんですけど、映像化されても間違いなかったです!

何事も「できるだけ穏便に済ませたい」



■やはり、三ツ矢先生と石田の出会いはお互いにとって大きなものになったかと思うんですが、おふたりは今までに印象的だったり、影響を受けた出会いはありますか?

酒井 俳優というお仕事を本格的にさせていただくようになったのが、この事務所に入ってからなんですけど、いろんな現場でいろんな方に出会えて。このお仕事だからこそ、これだけ出会える機会があるのかな、と思います。

山崎 若いときは全ての出会いが大きいんですよ。
出会いね……うーん、なんか難しいこと聞いてません?(笑)

■すみません!(笑)

山崎 やっぱり、若いときはなんでも刺激になるし、影響されるし。でも、50代までいったらもう僕を惑わさないで、って思ってしまうんですよ。

酒井 そうなんですか!?

山崎 なんていうのかな。衝撃的なことがあったら、頭痛くなる(笑)。

酒井 そんな!(笑)。じゃあ、もうそういう刺激を求めなくなるってことなんですね。

山崎 もうできるだけ穏便に済ませたい。

酒井 わりと最近になってからそうなんですか?

山崎 50歳になってからかな。
でも、やっぱり家族との出会いですかね。子どもとか。励みになりますね。

大切な人と一緒にごはんを食べるということ



■もしかしたら次の質問も難しいと言われるかもしれないんですけど……。

山崎 じゃあやめて(笑)。

■聞かせてください!(笑)Emo!miuにかけて、最近、心を揺り動かされた出来事はありますか?

酒井 最近だと、それこそこの作品かな、と僕は感じてます。演じる上で、徐々に三ツ矢先生と石田の距離が縮まっていく感覚とか、切なかったり寂しかったりという感覚はお芝居をしていても心が動きました。
あとは、食事をすることですね。この作品を通して五感で感じるものってすごく感情が揺さぶられるな、と感じました。

山崎 やっぱり大成くんが言ったように近々だとこの作品ですね。
人間を好きになるっていうことがどういうことなのか、ということを理解できるようになったかなと思います。それがもしかしたら、心を揺り動かされたことにもなるかなと。




■では最後に、作品を見てくださる方にメッセージをお願いします。

酒井 作品を観ていただいて、大好きな人と会いたいなと思ったり、大切な人と一緒にご飯を食べたいなと思っていただけるような作品になっていると思います。そういう部分をぜひ感じて、温かくなっていただけたら。

■たしかに、大切な人とごはんを食べるって幸せなことですよね。

酒井 そうですよね。それはこの作品を通して改めて僕も感じた部分でした。

山崎 本当に大成くんが言ってくれた通りで、好きな人と、美味しいものを食べるっていうことに尽きますよね。そこが肝だなとは思います。

■ありがとうございました!



【Message Movie】
coming soon…



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―PROFILE―




山崎まさよし
1971年12月23日生まれ。滋賀県出身。
1995年に「月明かりに照らされて」でデビュー。
1997年公開の主演映画『月とキャベツ』の主題歌「One more time, One more chance」がロングヒットし、ブレイク。精力的な全国ツアーを⾏ってきたほか、全国各地のフェス・イベントへの出演、ミュージシャンとしてのセッション参加なども数多く、音楽ファンのみならず多方面から支持を得ている。 2019年11月全国公開の長編映画『影踏み』(原作・横山秀夫、監督・篠 原哲雄)への主演、主題歌、サウンドトラックを担当し、大きな話題に。 2020年9月25日にデビュー満25周年を迎え、2021年9月22日アニバーサリーイヤーの締め括りとなるメモリアルアルバム『STEREO 3』をリリース。
2024年5月、映画『ハピネス』に俳優として出演し、初の父親役を演じた。
2024年7月25日から放送のMBSドラマフィル「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」に、主演と主題歌「フリト」の書き下ろしを担当。
同年9月25日、デビュー30周年イヤー突入を記念し、シングル「フリト」を発売することを発表。
10月4日からは『YAMAZAKI MASAYOSHI LIVE FOR BOOGIE HOUSE TOUR 2024』を開催する。

酒井 大成
1998年4月1日生まれ。福岡県出身。
2021年末から2022年にかけて⾏われた「レプロ30周年主役オーディション」に合格。「イカロス 片羽の街」(2022)にて映画初出演、BSテレビ東京にて放送された「親友は悪女」(2023)にて初のドラマ出演を果たす。その後、スーパー戦隊シリーズ第47作目となる「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系)にて5000名の中からレッド役に選ばれ、主演を務めた。


―INFORMATION―
MBSドラマフィル枠『三ツ⽮先⽣の計画的な餌付け。』
原作:松本あやか『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』(ぶんか社刊)
出演:山崎まさよし 酒井大成
川面千晶 三原羽衣 今森茉耶 /丸山智己 / 宇野祥平
監督:野尻克⼰(ドラマ「きのう何⾷べた?」、映画『鈴⽊家の嘘』)
脚本:吉川菜美(Netflix「彼⼥」、映画『交換ウソ⽇記』)
音楽:原田智英
製作:「三ツ⽮先⽣の計画的な餌付け。」製作委員会・MBS

<放送>
MBS:毎週⽊曜25:29〜(1,2,3話のみ10分押し、25:39〜)
テレビ神奈川:毎週⽊曜25:00〜
テレビ埼⽟:毎週⽉曜24:00〜
群⾺テレビ:毎週⽕曜24:30〜
とちぎテレビ:毎週⽔曜25:00〜
チバテレ:毎週⽊曜23:00〜

<配信>
MBS放送後から「TVer」「MBS動画イズム」にて最新話無料配信。FODで見放題独占配信。

[X]@dramaphil_mbs
[Instagram]@dramaphil_mbs
[TikTok]@drama_mbs
[HP]https://www.mbs.jp/mitsuyasensei


Photo:Tomohiro Inazawa、Text:Fukuda Ryoko

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