<ライブレポ>BEOMGYU(TXT)「かっこいい僕のメンバーとMOAのみなさんと青春を一緒に過ごすことができて幸せ」TOMORROW X TOGETHER、K-POPアーティスト史上最速4大ドームツアー、東京ドーム公演2日目
2024.7.15
K-POPTOMORROW X TOGETHERライブライブレポートレポート東京ドーム音楽
韓国の5人組グループ、TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)が、2024年7月10日(水)、11日(木)の2日間公演を行い、東京ドームでグループ初の日本ドームツアー【TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE> IN JAPAN】のスタートを切った。デビュー5年でたどり着いた念願の東京ドームのステージは両日ともに3時間に渡って行われ、メンバーはもちろんMOA(公式ファンネーム)も忘れられないステージとなった。Emo!miuでは2日目の様子をお届けします!
2019年に韓国でデビューしたTXTは、SOOBIN(スビン)、YEONJUN(ヨンジュン)、BEOMGYU(ボムギュ)、TAEHYUN(テヒョン)、HUENINGKAI(ヒュニンカイ)からなる5人組。『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE> IN JAPAN』は東京ドームを皮切りに、7月27日(土)、28日(日)には京セラドーム大阪、8月4日(日)、5日(月)にはバンテリンドーム ナゴヤ、9月14日(土)、15日(日)には福岡・みずほペイペイドームで公演を行う予定で、K-POPアーティスト史上最速となる4大ツアーとなる。
センターステージから伸びるXのような花道の先端からメンバーが登場。白のマントを羽織ったメンバーが登場すると、東京ドームを埋めたMOA(公式ファンネーム)から大歓声が上がった。デビューアルバムのリード曲「CROWN」を思わせるような宙に浮かぶ王冠をYEONJUNが被る、その様子はさながら戴冠式のよう。さらにこれまたデビュー曲を思わせるモールス信号が流れ、コンサートの開始が告げられると、「東京!!」と高らかに叫び、最新シングル「誓い(CHIKAI)」の収録曲「Deja Vu [Japanese Ver.]」を披露。さらに「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away)[Japanese Ver.]」を続けに披露し、コンサート序盤にしてMOAたちの興奮も一気に高まるスタートとなった。
1日目の公演では嬉し涙を流したSOOBINは「僕の長い間夢だった東京ドームでの公演をMOAたちと一緒にできることが夢みたいだし、実感が湧いていません!」と、また東京ドームに立てることを喜んだ。また現在、足を怪我していることから一部のステージには立てず、1日目に悔し涙を流したBEOMGYUも「今日初めて来てくれたMOAたちも、昨日会ったMOAたちもアンニョーーーン(こんにちは)!!」と叫び、「MOAの応援のおかげで元気なので心配しないでね」とは元気いっぱいの姿を見せた。そして「ちょっと(ステージの)前に(行きたい)…」とBEOMGYUからの要望があり、メンバー4人で椅子ごと移動させる場面はなんとも仲睦まじい様子が見てとれる。最初の挨拶で自分の番になると、イヤモニを外したYEONJUN。もっとMOAの声を聞かせて!と言わんばかりの仕草をすると、MOAからは割れんばかりの歓声が上がった。満足した表情で「東京ドーム叫べー!」と煽ると、「はーい、こんにちはTomo…あっ!」とここまで言って挨拶を仕切り直し。「カリスマもキューティーも兼ね備えた…YEONJUNです(照)」と、自ら修飾語を追加してご挨拶。続けてBEOMGYUは「こんにちは、絶対に泣かない!TXTのBEOMGYUです!」と、2日目は泣かない宣言をするも、メンバーからは「嘘!嘘!」の嵐を浴びていた。そんなBEOMGYUを見てSOOBINは「いつもうるさいBEOMGYUが静かだから変な感じですね」というと、TAEHYUNがすかさず「座っててもうるさいです」とツッコミする一幕も。さらにMOAを幸せにする覚悟を見せるというSOOBINは1日目に続き、2日目もKARAの「GO GO サマー!」を全力ダンス。今回はメンバーも一緒になって踊り、会場を盛り上げた。続けて「0X1=LOVESONG (I Know I Love You)feat. 幾田りら [Japanese Ver.]」、「Devil by the Window」とTXTの代表的な曲を披露していく。
韓国の伝統楽器の音色が響き渡るなか、伝統衣装の韓服をアレンジした衣装にチェンジしたメンバーたち。水墨画のような背景に、扇子使ったパフォーマンスはただただ美しく、麗しい。伝統音楽とK-POPを融合し、その一見相反するかのように思える2つのコンセプトを見事に昇華し、底知れないステージ力を見せつけてくる。そのまま「Sugar Rush Ride」、「Farewell, Neverland」、「Chasing That Feeling」と続けてパフォーマンスし、会場をさらに熱くした。
先ほどとは一転、背中に羽、胸元にはそれぞれの名前の刺繍が施されたカジュアルなスカジャンスタイルでステージに姿を現したメンバーたち。アップテンポなナンバーの「Magic」、「New Rules」を立て続けに披露。途中、YEONJUNは「Let’s go!!!」とMOAを煽り、会場をさらに熱くする場面も。また「MOAのためにいろいろ準備しました!」と言う通り、ステージの合間に愛嬌を見せたり、メンバーが日替わりでサプライズステージを披露することも。2日目の1人目はドーム公演直前にTVで披露したカバー曲が話題となったHUENINGKAIがVaundyの「東京フラッシュ」を披露。その甘い歌声でMOAを魅了。「LO$ER=LO♡ER」ではスタンドマイクを使ってパフォーマンス。MOAの掛け声はより一層強まり、東京ドームに響き渡った。また最新シングルの収録曲でJ-ROCKナンバーの日本オリジナル曲「きっとずっと (Kitto Zutto)」も披露。TAEHYUNがTXTの大きなフラッグをブンブンと振り回し「行きましょうー!」と叫ぶBEOMGYUをSOOBINがおんぶして移動し、機関車仕様のトロッコに乗り、MOAの元へ。おぶられたBEOMGYUの晴れやかな笑顔がスクリーンに映し出されると、MOAの大歓声が響き渡った。続く「Force」でもファンサをしてMOAとの交流を楽しみ、メンバーもJUMP!JUMP!と大盛り上がり。それまで座っていたBEOMGYUも立ち上がって、大きく手を振っていた。
メンバーも飛んで跳ねて、タオルをぶん回して大盛り上がりの「Thursday’s Child Has Far To Go」。HUENINGKAIが「MOAと僕たちが通じる曲はこの曲かな?」と言うと、1日目のセトリにはなかった「Ring」を心を込めて、互いの気持ちを確認するかのようにしっとりと歌い上げた。サビではメンバーがMOAにマイクを向けると、MOAも歌い始め、TAEHYUN、HUENINGKAIがイヤモニを外して聴き入るほど東京ドームに響き渡ったMOAの大合唱。メンバーは口々に「わお!」「すごーい!」と驚き、SOOBINは「一緒に歌ってくれるMOAは本当にかわいくて大好き♡」と愛の言葉を贈った。続いて「今日来てくれたMOAのために準備しました」と、サプライズステージ2人目としてBEOMGYUがユイカの「好きだから」をカバー。さらにメンバー全員で「Trust Fund Baby」を披露し、中盤戦を締め括った。
また本コンサートではユニットステージも披露する場面も。BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIの弟組みが「Quarter Life」で、抜群の歌唱力と甘い歌声でMOAたちを魅了。また白と黒と対照的なタンクトップ衣装チェンジして登場したSOOBIN、YEONJUNは、それまで大きく揺れていたMOA棒の揺れが少し控えめになるほど、MOAたちが食い入るように見つめるなか、男の色気たっぷりに「The KILLA」を披露した。
これまでの雰囲気とは一転、ロックナンバーが続く終盤戦へ突入。TAEHYUNのソロダンスから始まったのは「Back For More」。さらに「Tinnitus」、「PUMA」では色気たっぷりなパフォーマンスに悲鳴に似た歓声が会場のあちこちからあがり、TAEHYUNが腹筋を見せた瞬間の爆発的な盛り上がりをみせた。「Good Boy Gone Bad」では狂気じみたYEONJUNの表情を見せたかと思えば、「Growing Pain」ではTAEHYUNが高音シャウトを轟かせ、HUENINGKAIはギターを使ったパフォーマンスで会場を圧倒。ひとつのコンサートで多様な魅力を見せてくれる。
いよいよ残すところもあと2曲となり、青い爽やかな衣装に着替えたメンバーがステージ上に登場。「Dreamer」と最新シングルの「ひとつの誓い」を歌い上げた。HUENINGKAIがパフォーマンス中に見せたピック投げをMCでおかわりすることに。MOAの「ヒュニン先パーイ!」の声に合わせて、上に弾くも…失敗。すると「(韓国語で)もう一度やってみます」と、まさかの予備ピックをポケットから取り出す、用意周到さを見せ、ピックを咥えた姿を見せ、MOAたちを喜ばせた。BEOMGYUが「ヒョンたちがセクシーさをゆずってくれないとー」と話すと、TAEHYUNが「The KILLA」のセクシーな振りをカバーする流れに。再び腹筋をチラッとみせたTAEHYUNにMOAたちが湧き上がった。そんな様子を見たBEOMGYUは「僕の足が治ったら、TXTのセクシーは俺だ!というのを見せてあげる!!」とMOAたちに“PROMISE”した。そしていよいよ最後の曲になり、「I’ll See You There Tomorrow」を披露。TAEHYUNはBEOMGYUに歩み寄り、ペコリと挨拶、さらに両手をフリフリする姿にMOAは大歓喜。TXTカラーに輝くMOAたちが振るペンライトがより一層揺れた。最後はメインステージへと戻り、「バイバーイ」と大きく手を振りながらステージを降りた。
アンコールステージでは「Magic Island」、「Miracle」、「MOA Diary」、「Ito」の全4曲を披露。SOOBINは「TOMORROW X TOGETHERのメンバーとMOAがいてくれれば、これ以上望むものはないです。僕たちといつも一緒にいてくれるよね?ゆびきりげんまん!」とMOAと永遠に一緒にいることを“PROMISE(約束)”した。最後、メンバーひとりひとりがMOAへ愛と感謝の気持ちを伝え、続く「Miracle」ではコンサートの冒頭で泣かない!と宣言したBEOMGYUの目にキラリと光るものが…。駆け寄ってきたYEONJUNがBEOMGYUを抱きしめ、「BEOMGYUに拍手を!」と呼びかけると、MOAからは労いと感謝の気持ちの拍手が送られた。最後は大切な人と繋がる運命の糸、強く結び合えばそれは“絆”になるというメッセージが込められ、MOAが大好きな曲のひとつ「Ito」で、東京ドーム公演の幕を下ろした。3時間以上に及ぶステージで、これまでの大きなプレッシャーを吹き飛ばしてしまうくらい魅力にあふれたTXTだけの世界観を確立し、その実力を証明した。
最後の挨拶
SOOBIN 「(泣いているの?というMOAの反応を聞いて)えーい!泣かないよ。昨日も話したんですけど、いまだに夢を見ているみたいです。今、リアルな感覚がなくて宙に浮いている、そんな感じです。みなさんのおかげでこんな風に新しい緊張を感じることはできて、本当に感謝しています。夢のような東京ドームは新たな出発点となり、このあと大阪、福岡、名古屋も残っていますよね。今日、みなさんがくださった愛と応援によって残りのドームツアーも最後まで、かっこよく締めくくりたいと思います。今日、一緒にした約束を忘れずに覚えていてくださいね。(日本語で)MOA、好き好き、大好き‼️」(と、大きなハートを作った)
YEONJUN 「まずは昨日と今日、僕たちメンバーがずっと夢に描いてきたこの東京ドームのステージに立つことができるようにしてくださったMOAのみなさんに感謝の言葉を伝えたいです。(MOAから拍手が起こり、その反応を聞いてニコリ)みなさんも同じ気持ちだと思うんですが、東京ドームを準備しながら、予期せぬ出来事があったし、いろんな試練がありました。なにより、誰よりもBEOMGYUが一番悔しい気持ちになっているだろうと思うし、5人でダンスするステージをみなさんも見れなくて残念な気持ちになっていると思います。にもかかわらず僕は昨日、今日の僕たちの最高のステージのひとつだったと思っています。ある意味、すごく危機じゃないかなと思っていたんですが、むしろ昨日と今日、僕とメンバーのみんな、そしてMOAがひとつになって危機を乗り越えたことによって、より僕たちの絆を深めることができたんじゃないかと思っています。だから僕たちのチーム名、TOMORROW X TOGETHERのように、誰かひとりがつまずいてしまったとしても一緒になって、みんなで乗り越えていくことができるような、そんなチームになって行きたいと思っています。今日、ご一緒してくださったみなさん、本当にありがとございました!愛してます、(日本語で)大好きです」
BEOMGYU 「昨日も今日もMOAのみなさんから本当にたくさんの愛をいただきました。だからすごく幸せでした。でも同時にすべてのステージをこなすことができなかったことが心残りです。昨日、今日とみなさんからいただいた愛と僕の中に残っている心残りをモチベーションにしてこれからのドームツアーと、日本のさまざまな活動を一生懸命に頑張りたいと思います。実はメンバーたちがステージをしているとき、ずっと見ていました。その姿は本当にかっこよかったですよ。こんなにかっこいい僕のメンバーとMOAのみなさんと青春を一緒に過ごすことができて幸せだし、嬉しいです。正直、東京ドームのステージに立つのは本当に大変なことですよね。だから本当に残念な気持ちもあるんですが、もしまた東京ドームに来ることができたら、みなさんご一緒してくださいね。(日本語で)これからもTOMORROW X TOGETHERとずっとずっと一緒にいてください。ありがとうございました、大好き」(と♡を作った)
TAEHYUN 「日本語で話してみます。2日間、本当に幸せでした。本当にありがとうございます。MOAたちが大丈夫なら、次のツアーには3日間どうですか?(大歓声を聞いて)ありがとうございます。(ちょっと悩んで)あ、BEOMGYUさん。お疲れ様です。MOAとメンバーたちと一緒で、本当に美しい夏になりました。蒸し暑いですが(笑)。2日間、本当にありがとうございます。大好きだよー!」
HUENINGKAI 「こうして今日まで、本当に素敵な2日間を過ごしました。東京ドーム公演は終わりましたが、まだ3つのドーム公演が残っていますよね。僕たちはまだまだ日本で活動していますので、これからももっと期待していてください。それから、もうじきもの凄い曲が出る予定です!期待していてくださいね。待ってくれますか?(日本語で)あなたが好きです、MOA」
おまけ
「好きだから」の前、SOOBINの水を渡されたBEOMGYU。ストローで飲むことに気を使っていた姿を見て、TAEHYUNが「(韓国語で)家族なんだから大丈夫。そのまま飲みなよ」とひとこと。BEOMGYUは「(日本語で)僕は大丈夫なんだけど、SOOBINさんはちょっと大丈夫?」と、笑って返す一幕も。結局、BEOMGYUのもとには新しい水が無事(?)届き、「あぁ〜うまい♡」とひとこと。MCでのちょっとしたやりとりがなんとも微笑ましかったです。
【TOMORROW X TOGETHER 日本4thシングル「誓い (CHIKAI)」】
発売日:2024年7月3日(水)
<CD収録曲>
01 ひとつの誓い(We’ll Never Change)
02 Deja Vu [Japanese Ver.]
03 きっとずっと(Kitto Zutto)
<ライブ情報>
【TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT:PROMISE> IN JAPAN】
【東京】東京ドーム
2024年7月10日(水) 開場 15:00/開演 17:00
2024年7月11日(木) 開場 15:00/開演 17:00
【大阪】京セラドーム大阪
2024年7月27日(土) 開場 15:00/開演 17:00
2024年7月28日(日) 開場 13:00/開演 15:00
【愛知】バンテリンドーム ナゴヤ
2024年8月4日(日) 開場 14:00/開演 16:00
2024年8月5日(月) 開場 16:00/開演 18:00
【福岡】みずほPayPayドーム福岡
2024年9月14日(土) 開場 15:00/開演 17:00
2024年9月15日(日) 開場 13:00/開演 15:00
TEXT:Kyoko Fuse
(P)&(C) BIGHIT MUSIC