<イベントレポ>中村倫也「料理は好き。得意とは言わない」!『THE やんごとなき雑炊』発売記念♪ “雑談”イベント開催



KADOKAWAは、2024年3月14日(木)に中村倫也【THE やんごとなき雑炊】を発売。その書籍の出版記念各イベントを翌日3月15日(金)、東京・HMV&BOOKS SHIBUYAで開催した。

本書に掲載されたメニューはすべて“雑炊”!雑誌『ダ・ヴィンチ』で2022年4月号~2023年10月号まで連載された誌面「中村倫也のやんごとなき雑炊」に、本書撮り下ろし&書き下ろし(第20回、「あとがき」「まえがき」ほか)を加え書籍化したもの。

本書のレシピを参考に雑炊を作った読者が、SNSに出来上がり写真をアップするなど、すでに大きな反響を呼んでいる。

「料理は好き。得意とは言わない」という中村。自ら「雑炊」を作りながら自由に「雑談」をし、その調理過程からイマジネーションしてショートエッセイを執筆。「雑炊×雑談×俳優」という斬新な企画。「料理本ではありますが、自分の人生観が表れていると思います」と中村自身も、本書の手応えを語っている。



今回のイベントも、本書に合わせ“雑談”がテーマに。

――そもそも、なぜ「雑炊だけの本」を作ろうと思われたのでしょうか?

中村 “やんごとない”願いが込められてるんですよ。エッセイ集『THE やんごとなき雑談』(2021年刊行)を出させていただいたときに、『雑』まで一緒で、まったく違う内容の本が書店に隣に並んでいたら面白いな、と。それで『雑』から始まる二字の熟語を調べて。雑菌、雑穀ですとか……(笑)。その中で『雑炊』が目に止まって。「雑」に「炊く」という。これなら様々な食材を使えたり、場面に合わせたり、見栄えも広く考えられて、いろいろな展開ができるんじゃないかと思ったんですね。

――本書『THE やんごとなき雑炊』では料理撮影後に、毎回ショートエッセイをご執筆いただいていました。第18回のショートエッセイでは<仕事に追われる日々の中で自分の息抜きは何なのかと考えてみると、ここ最近は「料理」だと感じている。>と書かれていましたが、毎日の生活のなかで、中村さんにとって改めて料理とはどのような時間なのでしょうか?

中村 料理は、それ以外の何とも違う時間です。仕事とも脳の使い方がまったく違う。陶芸のろくろを回しているときと近いのかもしれません。一人だけの空間で、素材と向き合って。単純に食べるものを作るというだけでなく、(作っている過程で)『どうなるかな』とワクワクもしています。



――まさに雑炊ばかりを作り続けてこられた約2年間(企画構想期間を含む)の雑誌連載でしたが、撮影中の思い出を教えてください。

中村 監修協力のフードコーディネーターのタカハシユキ先生や編集・スタッフさんなど、皆さんが楽しんでくださったのが、嬉しかったですね。それぞれがやるべき仕事をして、雑炊を作ることに本当に『興味』を持って動いてくださっていて。僕が帰ったあともタカハシ先生から調味料をもらったりお菓子を食べたりして、2時間くらい現場に残ってスタッフはおしゃべりしていたらしく(笑)。

あの空間の、スタッフの皆さんの笑顔を一番に思い出します。



――書籍撮り下ろしとして、中村さん自身が考案したレシピ「第20回・タイトル『さば缶を使った年末調整雑炊』」も本書に収録されています。この回のために他にもメニューを考えられたとうかがいました。

中村 さば缶を使って、あと2つ考えました。味付けや、何を入れるかなどのバリエーションで。料理をあまりしたことのない方も作れる、料理の入り口になるようなものになればいいなと思ったんですね。調味料も他の料理にも応用の効く基本的なものを使っています。

“雑談”には、イベント来場者から事前に寄せられた質問に答える時間も。



Q. 一番悩んだ雑炊のタイトルは何ですか?(毎回の雑炊のタイトルは中村が決めている)

中村 どれかな。ひどいんですよ、後半になるとタイトル面白くなくなってきた、とかタカハシ先生にも編集さんにも言われて(笑)。「ただの俺」シリーズ(※中村さんがフードコーディネーター・タカハシユキさんのレシピをもとに、普段料理をするように自由にアレンジしながら調理していくという本書内の一企画)は、毎回(※先生に教えてもらうという他メニュー回より能動的な作業になるため、中々インスピレーションが湧かず)難しかったのですが、第18回「如実な素人雑炊」(※冷や汁雑炊)かもしれません。

Q. 次にチャレンジしたい料理はありますか?

中村 煮物かな。じっくり時間をかけてコトコト煮る系。和食を攻めたいですね。お出汁が好きなので。

“雑談”が今後の「やんごとなき」シリーズの展開に及ぶと、会場からは大きな拍手が湧いた。



中村 『THE やんごとなき雑炊』を眺めながら、さっき思いつきました。「雑草」!僕、ちょっと良い話をしていいですか?この間、河津桜を見に行ったんですよ。花見するときにいつも心がけていることがありまして……。桜がぱって咲いている足元には、たんぽぽ咲いている率が高いんですよ。だから毎回桜を見た後、たんぽぽを確認して愛でるみたいなことをやっていて。花見の席では桜がメインで、たんぽぽは気づかれないので、僕はこっちに気づいてあげたいっていう……。自己満足ですが、そういう気持ちがあります。

というのも、僕が、たんぽぽ側にいたからなんですよ。気づいてあげて嬉しかったというか、例えば(若手のときに)現場で、挨拶されて嬉しかった、ありがたかったとか。

「雑草」で調べたらめちゃくちゃ綺麗な花を咲かすのとかもいっぱいあって。

「雑草」をテーマにすれば、皆さんの身近な散歩も楽しくなるんじゃないかと思うんです。

「実は人にプレゼントするために(本書を)3冊買った」という中村の告白(?)でイベントは終了。終始笑いが絶えず、和やかな雰囲気に包まれていました。果たして「やんごとなき雑草」は実現するのか――。次の展開にも期待したいところ。

三浦獠太もアシスタントとして参加!



さらに3月14日(木)、『THE やんごとなき雑炊』発売日を記念して、中村倫也が所属事務所の後輩である三浦獠太をアシスタントに迎え、オンラインクッキングトークライブを開催。その配信イベントの様子も紹介。

一癖も二癖もある内容がクセになる、「おかわり必須」の配信イベントに!

イベント開催前、先だって行われた「雑炊総選挙」(※書籍『THE やんごとなき雑炊』メニュー内のうち、イベント時にどの雑炊を作るのか?を選ぶ投票が公式ホームページで事前に行われていた)で選ばれた、第1回『中国の、田舎町の、怖い先輩雑炊』を作ることに。慣れない生配信に緊張&普段料理をしないという三浦に、中村は「料理は難しくなく、早くて安い!がポリシー」と話し、続けて「ちょっとでも面白いな(料理を)と思ってもらえるきっかけになったら」と優しくフォローしながら調理を開始。

連載当時の話や普段の2人の関係、三浦が出演中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の話などトークも広がり、調理が進んでいく中、この日のために『THE やんごとなき雑炊』熟読してきたという三浦は、徐々にナイスアシストをみせ始め、動画を生配信で見ていた視聴者から「りょうたくんがんばってる」「いいコンビ!」など三浦を応援するコメントも寄せられていた。

さらに生配信中盤では、こちらも同じく中村の後輩である萩原利久が生配信を視聴しており、コメント欄から「りょーたがんばって」「雑炊届けてください!!!!」などとコメント。中村は、即座に「住所書いてもらっていい?コメント欄に(笑)」などとオンライン上で掛け合い、視聴者を沸かせている間に雑炊が完成。

食レポに挑戦した三浦は、満面の笑みで雑炊をほおばるも「ラー油先輩が怖すぎます」と今回作った雑炊タイトルにかけ、独特の感想を伝えた。そんな三浦の感想の理由に、中村も配信中一番の笑い。そのほか、中村がみせた“生活力”、三浦家の“食”事情や、視聴者を巻き込んだ“エプロン事変”など、一癖も二癖もある内容がクセになる、「おかわり必須」の配信イベントとなった。この生配信された動画はアーカイブとして販売も決定している。

■詳細
【雑炊総選挙 やんごとなきオンラインクッキングトークライブ2024】
チケット価格:1,500円(税込)
視聴・購入期間:2024年3月15日(金)~4月15日(月)23:59

【THE やんごとなき雑炊】
価格:1,870円(税込)
著者:中村倫也
監修協力:タカハシユキ
判型:A5判 
頁数:136頁(オールカラー)
発売:2024年3月14日(木)

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