さくらしめじ・年末恒例の忘年会ライブ「きのこりあんの集い Vol.8」を開催!2024年は10周年イヤー「みんながびっくりするようなことをいろいろやりますので、楽しみにしていてください。」



2024年に結成10周年を迎える田中雅功(たなか・がく)と髙田彪我(たかだ・ひょうが)からなる新世代ギターデュオのさくらしめじが、12月29日(金)に東京・大手町三井ホールにて、年末恒例となっている忘年会ライブ「きのこりあんの集い Vol.8」を開催した。

2014年6月14日に“ガク&ヒョーガ”として結成し、同年11月24日に現在のユニット名となり、翌年の2015年12月29日に初のワンマンライブを開催。翌年からはファンの呼称である<きのこりあん>を冠にした『きのこりあんの集い』にタイトルを変更し、毎年同じ日に昼夜2公演を行う年末恒例の忘年会ライブとして定着。8年連続8回目となる今年からはFC会員限定のイベントとなり、会場ロビーではリクエスト曲やトークテーマに沿ったアンケートを募集。懐かしのレア曲を中心にした弾き語りライブだけでなく、トークやクイズコーナーなどを盛り込んだ、バラエティに富んだ内容となっており、近年のライブではなかなか見ることのできないリラックスした表情やキュートで遊び心に溢れた魅力を見せた。



キャリア最長となった全国21箇所25公演に及んだ弾き語りツアーや隔月ライブ、バンドセットの東名阪クアトロツアーなど、精力的にライブを行いながら、3年半ぶりとなるニューアルバム『ゆくえ』をリリースした2023年の締めくくりとなる忘年会ライブ。定刻を迎えると、オリジナルのイヤーエンドソングで、「年越しそばより、年越しは“きみ”のそばにいたい」という思いを込めた「年越しそば」のスイングバージョンの音量が上がり、客電が暗転。こたつが設置されたステージにさくらしめじの二人が登場すると、場内からは温かい拍手が送られた。



オープニングを飾ったのは、二人の掛け合いやハーモニーが最も多い「スタートダッシュ」。アコギを激しくかき鳴らしながら、<はじまりの音が/心に響いた/みんなも聞こえるかな?>という、ライブの始まりにふさわしいフレーズを届け、雅功の「忘年会です! みなさん、今年もお疲れ様でした。嫌なことは一緒に捨てて帰りましょう」という言葉とともに観客のテンションを一気に引き上げた。続いて、昔話のようなストーリーが綴られた「こんこんずし」、“テスト勉強あるある”が詰め込まれた「勉強したいのに?」と言った中学生時代に歌っていた楽曲でフロアをほっこりしたムードで満たすと、雅功が「今日は懐かしい曲をいっぱいやりたいなと思ってます。普段あんまり歌わない曲を」と説明。「しりとり」では、雅功の「しりとりは好きですか? しりとりを一緒にやりませんか?」という呼びかけを合図に、入場時に配れられたしりとり表を使い、観客全員が一体となって大声でしりとりを楽しみ、“かくれんぼ”や“おにごっこ”などの子供の頃の遊びが歌詞に盛り込まれた「だるまさんがころんだ」では、ノスタルジックな歌声を響かせ、観客の脳裏に幼い頃の夏休みの思い出を鮮やかに描いてみせた。

ここからは、企画コーナーに突入。さくらしめじの2023年の活動やブログなどのSNSを基にした「○×クイズ」や二人で買い物に行ったという豪華賞品が当たる「年忘れ大抽選会」などを繰り広げて、観客一人一人とのコミュニケーションをしっかりと楽しみ、ステージと客席の距離をグッと縮めた。さらに、入場時に配ったアンケートで観客にお題を選んでもらった「コタツトーク」ではメンバーのプライベートも垣間見ることができ、昼公演では、「今年の年越しは何して過ごす?」というお題に対し、彪我が「年越しのときだけに集まるメンバーと4人でゲーム」と答えて笑わせると、雅功は「俺も今年は何人かの友達と旅行に行こうと思ってる。楽しみです」と回答。「来年10周年イヤーのさくらしめじにやって欲しいこと(約束はできません)」というお題には、昼公演で「ファン参加型のMV撮影をやって欲しい」、夜公演で「さくらしめじの歴史を感じる展覧会」という案が取り上げられ、雅功が「普通にいいね。夢あるね。前向きに検討させていただきたい」と好反応をみせた。



毎年恒例の「リクエスト曲コーナー」では、リクエスト用紙にすでに曲名がプリントされており、リクエストボックスから何枚引いても全部が同じ曲という小芝居を展開。昼公演では「久々に本気出しちゃうよ。可愛く踊るぜ」と意気込み、「てぃーけーじー」を全力で踊ったあと、客席に降りて練り歩き、夜公演では「ゆめがさめたら」をベテラン歌手のようにねっとりと熱唱。スマフォでの撮影も許可し、カメラに向けてハートを送るなど、ファンへの感謝の気持ちが溢れる時間となっていた。

雅功の「ここまでは懐かしい曲をやってきましたが、次は今日、初めてやる曲を歌います。あえていうなら友達に作った曲です」というMCを経て、キャリア初の楽曲提供で、EBiDANの同期であるM!LKに書き下ろした「コトノハ」を初披露。過去の挫折や後悔を全て抱えたままで未来へと向かって歩み進める決意を込めたエモーショナルなロックナンバーを熱唱。さらにアルバムのリード曲として彪我が書き下ろした「エンディング」と最新のナンバーを続けると、雅功の「歌える?」という呼びかけに答えた客席からのシンガロングが発生。初期のライブの定番曲だが、久々の演奏となる「みちくさこうしんきょく」でも再び<♪ラララ>の大合唱とクラップが巻き起こり、会場全体がポジティヴなムードに包まれる中で、さくらしめじのふたりは何度も「ありがとう」と繰り返して忘年会ライブを締めくくり、雅功は「来年も皆さんが世界一幸せになるように歌います」と誓った。



ライブを終えた二人は、最後に、毎年恒例となっている“書き納め”を発表。「今年の総括」をテーマにした昼公演では、彪我が「ヒョウガーって誰?年」と記し、「今年を振り返って、ちょっとだけ自分のことを俯瞰してみれた」と解説。「新譜全部おんぶ」と固い韻を踏んだ雅功は「今年リリースした曲たちは自分たちで書いた。全部自分で背負った」と胸を張った。夜公演では「一日一日に虹をかけるようにしよう」と書いた彪我が「1日を大切に生きていきたい。ちなみに、2024の“24”と1日の“24”時間が“虹”とかかってます」と補足。「自信恐怖心打診マシーン」と書いた雅功は、彪我に「語感だけでつけた?」と突っ込まれながらも、「自信や恐怖心を持っていいのか。1つ1つ打診していくマシーンになる」とあやふやな説明をしながらも、最後は「来年もガンガン曲を書きたいし、みんながびっくりするようなことをいろいろやりますので、楽しみにしていてください。超頑張ります!」と10周年イヤーでの新たな展開を示唆し、「良いお年を!」と声をあげて、満面の笑顔で手を振りながらステージを後にした。

なお、終演後のMCでは、2年連続となる春ツアー「桜TOUR 2024」の開催を発表。2月23日の京都公演を皮切りに、4月21日に兵庫でファイナルを迎える全国12箇所にわたるツアーとなっている。

―set list―

M1. スタートダッシュ
M2. こんこんずし
M3. 勉強したいのに?
M4. しりとり
M5. だるまさんがころんだ

〜企画コーナー〜
・さくらしめじ 2023年○×クイズ
・年忘れ大抽選会
・コタツトーク

M6. てぃーけーじー(1部) / ゆめがさめたら(2部)
M7. コトノハ
M8. エンディング
M9. みちくさこうしんきょく


photo:鈴木友莉
text:永堀アツオ

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