「俺、50(歳)を超えるんですけど!?(笑)」指ハートにギャップ萌え♡ 津田健次郎 写真集「ささやき」発売記念会見<イベントレポート>



お気に入りカットと同じ表情をしてくれた津田健次郎

アニメ、洋画吹替、ナレーターなどの声優、俳優、監督など幅広く活動している津田健次郎の写真集【ささやき】が2023年10月13日(金)に講談社から発売された。そして、発売の翌日10月14日(土)に発売記念会見が開催され、撮影時の様子や写真集の内容について語った。



イベント序盤、津田は持ち前のダンディで落ち着いた面持ちで登場したと思いきや、マイクを持つやいなや「恥ずかしいです(笑)」ととびっきりの笑顔を炸裂。それもそのはず、写真集は9年ぶりの発売になるとのこと。

写真集のオファーを受けた感想



オファーを受けた当時の心境を聞かれると「びっくりしました。写真集を初めて出させていただいてから9年経つみたいで、もう写真集とかそういうのはないだろうと思っていたんですけど、お話をいただけて、最初はびっくりして戸惑ったというのが正直ですね。」とコメント。熱烈なオファーもあいまって「せっかく写真集を作るのであれば、ぜひ良いものを作っていきたいと思いました。」と写真集を作ることを決断したそう。話が決まってからは「スタッフさんとは(衣装や撮影場所など)かなり密に打ち合わせさせていただきました。」と細かな部分まで津田自身がこだわり作り上げたそうだ。

写真集で特に意識した部分



写真集のコンセプトとして「どっちかというとゆるい日常的な力の抜けた、距離感の近いものや一緒に時間を共有しているようなものがいいなと思いました。力を抜いて、マイペースに過ごすっていうのが一番自然にいられる気がしたので、そこをぶらさない。色々な場所で写真を撮っていただいて、衣装とかも綿密に打ち合わせさせていただいて、ある種の空気みたいなものが生まれて(それが)写真に写って、見て頂く皆様に伝わればいいなと思っております。」と作り込んだ作品というよりも、ありのままの津田健次郎とその周囲の空気感を共有できるように意識したそう。

お気に入りの衣装



約16着を着回した今回の写真集。お気に入りの衣装を聞かれると「どれも気に入っているんですけど・・・」と悩みながら「ちょっと尖った、普段あまり着ないようなだぼだぼっとしたブルーのパンツだったりとか、古書店で本を見ている写真の茶色のシャツとか、日常感あるけど、空気感あるみたいな衣装が良かったなと思います。冬っぽい、コートを着て緑の草の上を歩いている写真もあるんですけど、大人っぽい旅行に来ましたみたいな衣装でよかったなと思います。」と撮影カットになぞらえてお気に入りの衣装をトーク。「今まで着たことないけど素敵だなとか、こういうのも着れるんだなってある種の発見みたいなのがありました。」と写真集を通して新たな一面が見つかったと嬉しそうに語っていた。

一緒に旅をしているような空気感での4日間ロケ



4日間におよぶロケ撮影について聞かれると「楽しかったです!」とひとこと。「ノーストレスでマイペースに楽しくスタッフの皆さんと写真を撮ってたなと、遊びに行ったような感覚でした。」とまるで仕事でないと感じせるくらい円滑に撮影が行われたことを明かした。

そんな京都では、昨今のインバウンドもあって、海外の方を含めたくさんの観光客が押し寄せている模様。津田が「THE 京都という場所だとすごく(写真を)撮りにくいんじゃないかと思ったので、いわゆる観光地みたいな場所を外しているんですよ。それが逆にすごい良くて僕個人だと行かなかったであろう場所がほとんどでした。」と、人気スポットではなく京都のマル秘スポットで撮影することで、人混みを回避したそう。

「京都はちょくちょく行ってたのですが、すごく新鮮で、中々行かない京都もぜひ体感してみてください。」と津田が語るほど。ガイドブックとして見てみるのもおすすめだそうだ。



また、ロケ先で食べた食事について「あぶり餅っていうものがあって・・・大昔に食べた記憶があったんですけど、かざりやさんっていうところで改めて頂いて、こんなに美味しい!? みたいな。」と大絶賛。「お菓子が好きなスタッフさんももしかしたらNo.1かもです。いくらでもいけます。って言ってました。」と津田だけでなく周囲も舌を巻くほどだったそう。

実際に自分で焼くのもチャレンジしたそうだが「やっぱり自分で焼いたのはだめですね。職人さんすばらしいって改めて思いました。」とあまりうまくいかなかったようだ。

MYカメラで撮影した写真



写真が趣味だという津田は撮影に自身のMYカメラを持参したそう。「Leica(ライカ)のM3っていうかなり古いフィルムカメラを持参して、撮影の合間にパシャパシャと。風景を撮影しました。」とのことで、この写真は豪華版に付属する文庫本サイズのミニ写真集でみることが出来るそう。



元々趣味がなかったという津田は「趣味を完全に仕事にしちゃったタイプなので、インタビューとかでもうまく答えられないのが嫌だなと思っていたんですけど、あるタイミングから写真好きだなと思いました。僕の場合はストリートスナップを撮るのが好きなので、好きな写真家とかもウィリアム・クラインとか森山大道さんだったりとか、いわゆるストリートスナップの写真家さんなので・・・」とすっかり熱中しているよう。「それが趣味になって、今回せっかくだからカメラを持っていこうと思いました。」と語った。

フィルムカメラのため、デジタルカメラのようにパシャパシャとたくさんは撮れなかったようだが、その分、1枚1枚に思いが詰まった写真はぜひとも見ておきたい。

古都でのロケを希望した理由



今回、京都など古都での撮影を決めたのは津田自身のようで、理由を聞かれると「めちゃくちゃシンプルなんですけど、京都好きなんですよね。古都が好きで、鎌倉とか京都とか、文化の香りが他の土地よりも強かったりするので、そういう街とか風景がすごい好きで。」と古都好きな一面を披露。

「そういうところで写真を撮れるとより空気が写真に写ってくれるんじゃないかなと思って。」と津田が大切にする“空気感”を表現するのにもぴったりだったようだ。

記者質問



マルチに活躍する津田だからこそ「声優・俳優など、どの面を強く出して写真集の撮影をされたか」と聞かれると、「1つの作品を作るという感覚ではなく、できるだけ被写体としていようと思ったので、僕でいるみたいなのが一番強いですかね。」と職業にはとらわれないありのままの津田を写真集では明かしているそうだ。

“ささやき”というタイトルをつけて理由については「声優としてずっと活動してきたので“声”というのと、距離感ですね。ささやきが聞こえるくらいの距離感・体温・空気・匂いみたいなのが写真集にのっかっていくといいなと思って、それだ「ささやき」というタイトルにしました。」と明かした。



ここで記者から、カメラに向かってささやき声をお願いします!とムチャブリされると、まず「写真集どうだった?」と甘い声でひとセリフ。本人は照れながらもセリフ内容に納得がいかなかったようで、もう一度TRY。「一緒に空気、共有しよう?」とささやくと会場から大きな拍手が巻き起こった。

また、出来上がった写真集を仕事仲間に見せたかと尋ねられると「まだ見せてないですね。これから見せてみ・・・」と言いかけた後「見せるんですか自分で!?」と驚きのリアクション。「だいたいからかわれるからな・・・。男連中が仲良いので見せてみます。」とのこと。どんなリアクションをされると思うか聞かれると「へーって言われると思います(笑)。あまり興味を持ってもらえない気がします(笑)」とあまり期待していない様子であった。

「撮影にあたって特別努力したことがあるか」という質問に対しては「多少ジムに行ってくらいですかね。」と回答。「多少効果は出ていると思います。日常的にジムには行っているので、回数をちょっと増やしたくらいです。」とのこと。



最後に今後歳を重ねるにつれて、大事にしていること・していきたいことを尋ねられた津田は「歳を重ねてくると、どんどん時間の流れが早くなっていくといいますか、びっくりしちゃうんですけど、日々どれだけよりよく生きられるか。とにかく密度高く生きていけたらなと年々思うようになってきていますね。もちろん楽しいことばっかりでは当然なくて、生きていく中で嫌なこともいっぱいありますし、しんどいことも山ほどありますし、でも楽しいこととか喜びもたくさんあって、そういうのがトータルで密度高く、色々なことがあって、色々なことをキャッチして、結果的に活きるのが楽しいと日々重ねることができたらと思います。」と密度高く生きていくことを語った。

また「表現者としては、声優としても俳優としてもものづくりの人間としてもエンジンフルスロットルでやっていきたいなと思っています。あとずっと長編の実写映画を撮りたいので、それは絶対やろうと思っています。」と自身の野望も交えてコメントしてくれた。

津田が100点の出来栄えだと語る写真集をぜひ手にとって見てね。

おまけ♡




フォトセッションでは1人1人のカメラマンに向かってそれぞれポーズをとってくれた津田。カメラマンからのリクエストにも快く応じてくれ、編集部がハートポーズをお願いすると「俺、50(歳)を超えるんですけど!?(笑)」と照れながらもにっこりポーズしてくれた。

マスコミからの質問時も1人1人に「津田健次郎です。よろしくお願いします。」と丁寧に挨拶をしていた。気品あふれる大人なふるまいを見せながらも、くしゃっとした笑顔と柔らかい雰囲気は絶えず、ときには「自分の写真集を出して、みなさんにこうして取材していただくのって、なんかすごい恥ずかしい(笑) すごい戸惑ってます(笑) ずっと笑っておきます!(笑)」と照れる可愛らしい一面も見て取れた。

■詳細
【津田健次郎 写真集「ささやき」】
価格:3,520円(税込)
判型:A4
ページ数:144ページ
発売日:2023年10月13日(金)
※オール撮り下ろし
※初版限定でポストカード1枚封入(全3種のうちランダムで1枚封入)

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