【渡部秀×齋藤璃佑インタビュー】暑い中での撮影……最初の本読みで宣言「とにかく楽しくやろう」<ドラマ『キスは捜査のあとで』>
2026.9.13

大人気コミック『キスは捜査のあとで』が実写ドラマ化です♡
人たらしで愛され人情派刑事・多古井(渡部秀さん)と毒舌エリート後輩・塩野(齋藤璃佑さん)が繰り広げるノンストップ・ラブコメディ。
やたらと多古井に当たりが強い塩野ですが、多古井にお見合い話が浮上したと聞いてさらに冷たい態度になっていきます。冷たくされることに心当たりがない多古井は首を捻るばかりでしたが、実は塩野には秘めた想いがあって……。
Emo!miuでは渡部さんと齋藤さんにインタビュー!ドラマへの想いをたっぷりと語っていただきました。
反響にワクワクとプレッシャー

■オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
渡部秀 自分の中でも挑戦的な作品になるな、ということは最初に脚本を読んだときときから思っていました。原作も拝読しまして、これをどういうふうにお芝居にしていくかということは見た段階からワクワクしていたので、早く撮影が始まらないかな、というのはずっと思っていました。
齋藤璃佑 大人気コミックスがドラマ化ということで、発表されたときも反響が大きかったので、ワクワクもありつつ、不安とかプレッシャーも感じていました。でも、自分自身、ラブストーリー系もBLも初だったので、楽しみにしている気持ちが大きかったですね。
■実写化発表のときもそうですが、キャストが発表になったときも反響が大きくて。
渡部 反響が大きい分、プレッシャーもやっぱり少なからずありました。なかなかハードルが高いんだろうなと発表になる前から思ってはいたんですけど、いざ周りの反響を聞くと想像以上で。改めて気を引き締めてやらなきゃな〜と思いました。
齋藤 純粋に、反響が良くて嬉しかったですね。僕、よくSNSをチェックするんですけど原作ファンの方々にも褒めていただけてるっていうことが個人的には嬉しかったです。プレッシャーはやっぱりありますけど、それと同時に楽しんでいただけたらいいなと思いながら、撮影もがんばりました。
数あるBLの中でも「異質」

■物語はBL×刑事モノということなんですけど、その点はいかがですか。
齋藤 ちょっと特殊な組み合わせというか。そんなに BL 作品を多く知っているわけではないんですけども、なかなか面白い組み合わせだなと思いました。BL ドラマがたくさん放送されている中でこの『キスは捜査のあとで』(キスあと)はちょっと別ジャンルになるのではと思っていて、他と比べてもひとつドンって頭抜けられたらいいなと思っています。
渡部 璃佑くんが言ったように棲み分けがはっきりしていますよね。今期、BLドラマがたくさん並んでいると思うんですけど、その中でも異質といいますか。そこは物語しかり、ビジュアル面しかり、設定もそうですし、違った面白さはやっぱり出していきたいなっていうのは最初から思っていました。最初のビジュアル公開の時もそうですけど、そこは多分スタッフ一同、僕たちも意識していたところですね。
■SNSを拝見したら、原作のすう先生も現場にいらっしゃったそうで。お話されていかがでしたか。
齋藤 すう先生のSNS が面白いので、どんな方が来るのかなと思ったら、とても素敵な方で。で、この方が SNS であの暴れ方してるんだみたいな(笑)。めちゃくちゃギャップありました。しかもありがたいことに褒めちぎっていただけて。
渡部 すごくよくお話ししてくださる方なので、あふれ出る想いが聞いていてすごく伝わりました。コメントにも出していらっしゃいますけど、原作を越えてほしい、とおっしゃっていたので、いい意味で原作を越えられるような、そんなアプローチはしていきたいな、とお会いして改めて思いましたね。
齋藤 先生が僕たちのドラマを楽しみにしてくださってて、そういうところは素直にやっぱり嬉しいですよね。
原作者さんが好意的でいてくださるのは、僕たちとしても頑張ろうって励みになります。
役柄と「実は性格が逆だったりする」

■それぞれの役柄についても聞かせてください。演じられる多古井さん、塩野さんはどんな人物でしょうか。
渡部 多古井はお人好しで、人たらしな気のいい兄ちゃんというか。相談は気軽にできるし、懐が深いイメージはあります。やっぱり好かれるな、っていうのは原作も脚本も読んでいて思いますね。
齋藤 塩野は……毒舌で。ちょっとやっぱり癖はありますよね。
渡部 表面上だけじゃなかなか理解できないね。
齋藤 そうなんですよ。表面上はちょっと無愛想だけど、ただ表情に出ないだけで、実は人一倍、愛情があって、人一倍、感情豊かで人一倍傷つきやすかったりするので、演じていて一番人間らしいのかな、と。見てる方にも愛していただけたら嬉しいですね。

■ご自身と似てるところはあるな、と思いますか。
渡部 実は性格逆だったりするよね、ってよく話していたね。
齋藤 ああ、そうですね。
渡部 全部が全部ではないですけど、逆の役として当てはまる部分があるかも。
齋藤 確かにそうですね。僕は塩野と似てる部分が意外と少ないかもしれなくて。それぐらい僕がハッピー人間すぎるんです。あとエリートというよりは、僕はどちらかというとポンコツって言われるタイプの人間なので。感情表現が下手な部分以外は塩野みたいな人になりたいなとも思ったりします。なんでもできてイケメンで、なんて言ったらモテますよ。
■だからこそ、じゃないですけど、最初はどんなふうに演じようと思われましたか。
渡部 それぞれの役柄の年齢に説得力があるので、そこは自然にやっていれば出てくるかなぁ、と、正直自分のポテンシャル任せなところは実はありました。そこに原作と脚本の感じを織り交ぜつつ演じていれば自然となれるのかな、と思いながら演じてましたね。
齋藤 今までやってきた役は三枚目が多くて。塩野のドライでクールだけど、ちょっと感情も見え隠れしたいみたいな役は、表情の塩梅がすごい難しかったですね。冷たいようでいてそんなことはないキャラクターって結構いっぱいいるので、そういうのをいろんな作品を見て参考にしつつ、塩野はどうやっていこうかなと考えていました。言葉ではなく目の動き、口の動き、顔の動きで感情を伝えていくのはなかなか難しかったですね。試行錯誤しながら演じていました。

■実際に演じられてみて、改めて気づいたキャラクターの人間的魅力みたいなのありますか?
渡部 多古井に関しては、知れば知るほどわがままな部分が見えてくるキャラクターだと思うんですよ。誰にでも優しくて、割と間口の広い融通が利く兄ちゃんに見えつつも、実は小さなことで根に持ってたりとか。多古井の人間臭さや自分の気持ちに素直になっていくさまは、後半にかけてさらに見えてくると思います。僕自身も、多古井が誰にでも優しいパーフェクト人間ではなかったなというところが、いい意味で見えてきたような気がします。
■それってギャップでモテる人な気がしますが……。
渡部 やっぱり最初の印象が良いほど、下がっていくと思うんですよ。ドラマ中盤で、一瞬ここは多古井が嫌われそうだな、というシーンがあったりもするのですが、そこは彼のふり幅と言うか。最初が好かれすぎなんですよね。なので、中盤になるといい意味で「ちょっと塩野がかわいそう」って思い始める瞬間がたくさんあるんですよ。そうなってきた時に、今度は冷たくて視聴者からある意味「なんでそんなことするの?」って思われていた塩野と優しかった多古井のイメージが逆転するんですよね。「いや、多古井のわからずや」って思うような現象が起きるのが、この作品の面白いところというか。

齋藤 塩野の魅力は純粋なところですよね。今回この役を演じるにあたって原作を読んでいたら、BLの世界もすごく素敵なんだなと思ったんです。人の目なんか関係なく、純粋に心から好きな人を好きと言える気持ちって本当に素敵だな、と。塩野は一見冷たく見えますけど、愛の裏返しだったりするだけで、一番純粋でまっすぐな人間なんだなって。ちょっと感情表現が下手なだけで、その不器用さも塩野の魅力だと思います。
ただ、現場中スタッフさんと話してて言われたんですよね、彼氏にするなら塩野、旦那は多古井って。
渡部 分かりやすいね。
齋藤 スーパーエリートでイケメンと呼ばれるようなタイプの人間は彼氏にはいいけど、旦那はちょっと違うかも、って。
渡部 でもどうなんだろうな、こればっかりは最終話の判断だよね。最終話後にどう思うかっていうのもあるよね。
齋藤 そのバランスも含めて楽しんでいただけたらいいですね。
仲の良さは「毎日更新」

■お互いの印象についてはいかがですか。
渡部 璃佑くんは誠実で、すごく真面目でまっすぐで、それが一番似合う好青年といいますか。このままでいてくれ、って思っちゃうような…それぐらいキラキラしていて、すごく刺激を、受けます。
齋藤 僕から見た渡部さんはもう「気のいい兄ちゃん」ですよね。本当に多古井みたいな。気さくに話しかけてくださいますし、僕が小生意気なことを言っても笑って許してくれる。心の底では怒りで煮えたぎってることもあるかもしれないけど。
渡部 そんなわけない(笑)。
齋藤 冗談を言っても笑ってくれるので、すごく楽しく撮影に臨めましたし、本当に気のいい兄ちゃんって感じでありがたいですね。
渡部 良かったです。父さんじゃなくて。
齋藤 はははっ!
渡部 ギリギリセーフ。
齋藤 ギリギリ?
渡部 まだ兄ちゃんか。
齋藤 いえ、まだ兄ちゃんです。
渡部 年齢差的に。

■共演している中でギャップを知った、というところはありますか?
渡部 仲良くなってきましたが、初対面の時の誠実さみたいなものはずっと変わらずですね。
齋藤 ありがたいです。よかった。
渡部 そこはもう一貫して、ずっと誠実なままだなって、本当に。さっきも言いましたけど、変わらないでくれよって。
齋藤 プライベートでは、意外とどっちもインドア派だったりして。
あんまり大人数が好きじゃないですよね。
渡部 うん。
齋藤 だから撮影に入る前は現場とかでどういう風に接してくれるのかなと考えてたんですけど、そんなことを忘れるぐらいスタンバイ中も楽しく会話してくださいました。スタッフさんも含めて、常にみんなが笑っていられるような現場なので、改めてありがたいなと感じていました。

■仲が深まったきっかけはあるんですか?
渡部 みんなで話すことが多い現場だったので、わりと序盤からだよね。
齋藤 そうですね、深まったきっかけというよりは…。
渡部 初日から割とこういう感じではありましたね。
齋藤 常に本当に最初からこんな感じで、楽しくやってます。でも、ごはん連れていってもらったくらいから…プライベートで一回一緒に、ってなるとやっぱり変わりますね。
渡部 毎日更新していくみたいな感じですね。
「とにかく楽しくやろう!」

■お話を伺っていると、現場の雰囲気も楽しそうですね。
齋藤 ずっと和やかですよね。
連日ハードなスケジュールで撮影してたんですけども、そんなことを感じさせないぐらいスタッフさんも明るくて。
渡部 やっぱりそこは数々の修羅場をくぐり抜けてきたスタッフの方々、演者のみなさんですよね。みんなプロなので、もちろん疲れてるとは思うし、休みの日は本当に芯まで休んでほしいんですけど。
だからこそ現場では締めるところは締めて、緩むところを緩めて、メリハリつけて、結構みんな楽しんでる…楽しんでたらいいなと思いますけどね。
齋藤 撮影現場は楽しくいたいと思っているところは共通していると思っていて。
渡部 最初の本読みのときにもう真っ先にその話をしたんですよ。暑い中での撮影ですしもうとにかく楽しくやろう、って。
齋藤 撮影を楽しく乗り切りたいなと思っていたら、今回の現場のスタッフさんも、とても雰囲気が良くて。監督の大内さんは“私のことは監督って呼ばないで” とおっしゃって。
渡部 こだわりがね、あるんですよね。
齋藤 なんでですか?って言ったら、“監督じゃなくて大内さんと呼んでください”って。
スタッフさん同士もあだ名で呼び合ったりだとかするので、僕たちも撮影に入りやすかったですし、楽しい空気を作りやすかった環境で、本当に楽しかったです。
○○系男子と名付けるなら……


■公式サイトのキャラクター紹介を拝見したら、塩野くんが執着系ツンデレ年下男子と書かれていたんですが、お互い○○系男子と名付けるとしたらどのようなものにしますか?
齋藤 (手を挙げながら)はい!
渡部 なになに? 怖いな。
齋藤 「親戚系幼い頃の初恋系男子」。
渡部 はははっ。そうなんだ。
齋藤 なんか親戚の兄ちゃんとかにいたら、ちっちゃい女の子とかはその優しさに落ちそう。
渡部 なるほど。


齋藤 ゴールデンレトリーバー系。
渡部 そうそう、犬だったらゴールデンレトリーバーって言われますね。
璃佑くんは、えーなんだろう……。えーっと、あ、分かりました。同級生系目を見れない男子。同級生にいたら相手が目を見て話せない。
齋藤 怖い?
渡部 違う違う。まじまじ見られたらどうにかなっちゃうみたいな。
齋藤 なるほど。いいですね(笑)。
渡部 だから俺が親戚の兄ちゃん系だとしたら、同級生にいたらドキドキする系。席替えで隣の席になったら、え、どうしようみたいな。
齋藤 僕めっちゃ目見て話しますよ。
渡部 でしょ。もうそんなんなっちゃったら、目を見て話せない。ドキドキしちゃうみたいな。
水族館で癒し♡

■最近、心を揺り動かされたモノやコトがありましたら教えてください。
渡部 撮影中、サッカーワールドカップは自分の中でいい息抜きになってたなっていうのはありましたね。
ロケバスの中とかでもずっと見ていたので。そこは自分の中でこうリセットというか、すごい活力にはなりましたね。
齋藤 撮影で水族館に行ったんですけど、やっぱり癒されますよね。童心に帰るというか、あ、昔こんな感じで来てたなと思い出しつつ。
めちゃくちゃインドア派で、休日は一歩も家から出たくないんですけど、なんかこういうのもありかなと思いました。
渡部 セイウチがデカかったよね。
齋藤 デカかったですね。
渡部 本当にデカくて、なかなか最近行ってない身からしたら、こんなにも大きかったんだって、久しぶりに思いましたね。
齋藤 イルカも可愛いかったし。ペンギンも可愛かったな。
揺り動かされたとまではいかないですけど、汚れてた心を洗われたみたいな感じですかね(笑)。
■ありがとうございました!


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渡部秀
1991年10月26日生まれ。秋田県出身。
2010年、平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーオーズ/OOO』にて連続テレビドラマ初主演を務める。
近年の主な出演ドラマ作品に、「科捜研の女」(17-21)、「BLドラマの主演になりました」(24)、「バツコイ」(24)、「君としたキスはいつまでも」(25)「俺たちバッドバーバーズ」(26)などがある。
[Instagram] @shu_samurai
[X] @shu_wa1026
齋藤璃佑
2004年6月16日生まれ。秋田県出身。
2024年、スーパー戦隊シリーズ『爆上戦隊ブンブンジャー』に出演。
その他、主な出演ドラマ作品に「ブラザー・トラップ」(23)、「真夏のシンデレラ」(23)、「おいハンサム!!2」(24)、「新東京水上警察」(25)、「今から、親友やめようか。」(26)などがある。
また、10月期ドラマ「俺たちの箱根駅伝」への出演も決定している。
[Instagram] @saitoryu_616_official
[X] @saitoryu616
Photo:Tomohiro Inazawa、Text:ふくだりょうこ
―INFORMATION―
【ドラマ『キスは捜査のあとで』】
放送日時:毎週日曜 深夜0時10分放送 ※放送時間変更の可能性あり
★ABCテレビでの放送後、TVer・ABEMAで見逃し配信、FODでは独占見放題配信
出演:渡部秀 齋藤璃佑
工藤遥 金井勇太 ドロンズ石本 ⻫藤柚奈 矢柴俊博 菊川怜 ほか
原作:すう『キスは捜査のあとで』(Jパブリッシング)
主題歌:『なつめき』OCTPATH(YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.)
オープニング曲:『推し変禁止条例』THE SUPER FRUIT(Polydor Records)
脚本:村田こけし
演出:大内隆弘
プロデューサー:藤田洋平、寺川真未、川⻄琢(ABCリブラ)
制作協力:ABCリブラ
制作著作:ABC





































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