【黒川想矢インタビュー】舘ひろしさんと2度目の共演。どんなときも「敬意を忘れずに」<映画『免許返納!?』>



6月19日(金)より大ヒット公開中の映画『免許返納!?』。
舘ひろしさん演じる主人公・南条弘がふとしたことから免許返納をしなければならない事態に……「まだ返納したくない!」「ハーレーに乗ってショットガンをぶっ放したい!」南条の本音とは裏腹に、世論は免許返納に歓迎ムード。そんな免許返納への旅路の途中、出会ったのが昔からの腐れ縁・尾崎誠(宇崎竜童さん)の息子・来宮亮(黒川想矢くん)でした。

Emo!miuでは黒川くんにインタビュー! 劇中さながら舘さんによって人生が変わった黒川くんに映画のこと、舘さんのことをたっぷりとお聞きしました。



2度目の共演に「ちょっと早くないか?」



■オファーを受けたときのお気持ちはいかがでしたか。

黒川想矢 舘さんとは一回共演させていただいたことがあって、それがきっかけで舘プロに所属させていただけることになったんですけど、今度は映画で初めて共演できるということで「ちょっと早くないか?」と自分では思いました。でも嬉しかったですね。あと、僕、コメディ映画が大好きなんです。だから「え、コメディできるの?」と思ったらすごくシリアスな役でした(笑)。いつかはコメディに挑戦したいな、と思います。

■脚本を読まれたときはどういった印象をお持ちでしたか。

黒川 舘さん演じる南条さんが暴言を吐かれたり、バスローブで現場に来たり、「舘さん、これ読んだときに怒らないのかな」「大丈夫かこれ」と思ったんですけど、その印象が一番大きいです。でも、実際、バスローブで現場に来られるし、暴言も言われることもあるし(笑)。けど、それでもすごく人間味があるのは南条弘も舘さんも一緒だと思うので、すごくステキな脚本だな、思いました。そういう脚本を舘さんが一番現場で楽しんでいたというのがすごく印象的でしたし、やっぱり舘さんってすごくかっこいいな、と思いました。

■撮影に入る前に舘さんと脚本についてお話する機会はあったんですか。

黒川 本読みの機会が一回あったんですけど、その時に舘さんから、僕が結構「おっさん、おっさん」という役だったので、思いっきりやってください、と。その方が嬉しいよって言ってくださったのは、すごく大きかったですね。

舘さんからは学ぶことばかり



■演じられた来宮亮は大人に対する失望を抱える役だったと思うんですけれど、ご自身と重なる部分があったり、もしくは違うな、と思ったところはありましたか?

黒川 違うな、と思ったところが結構多くて。コメディということもあって、感情の流れが飛び飛びで自分の中でやってみて初めて分かることも多かったです。
あと、やっぱり舘さんのことをおっさんと呼んだり、暴言を吐きまくるシーンがほとんどなんですけど、それは緊張したというか。本当に言っていいのかな? みたいな。
共通点としては自分も思春期ではあるので、亮がムカつく気持ちも分かるけど、急に怒ったり、というのは自分の中では理解し難かった点のほうが多かったですね。

■亮は南条によって人生を変えていくっていう役柄ですが、そういった役柄で共演できた喜びっていうのはいかがでしょうか。

黒川 僕自身、舘さんと出会って人生が変わったので。まだ16歳ですけど、今も影響を受けている方です。なので、こう師弟関係というような役で共演させていただけたのはすごく嬉しいことでした。でも亮自体は尊敬しきれていない部分もあって。取材などで、また共演するならどんな役がいい?と聞かれるんですけど、今度こそ、もっと向き合えるような役に挑戦したいですね。



■黒川くん自身も、舘さんによって人生が変わったということですが、やっぱり舘さんの背中を見て学ぶことはたくさんありますか。

黒川 俳優としてだけではなくて、人間としてどういるべきか、ということもよくおっしゃられるので、そういう面においても、学ぶことばかりです。

■舘さんのかっこいいところをたくさんお話いただいているんですけど、黒川くんから見て舘さんがかわいいなと思った瞬間ってあるんでしょうか。

黒川 かわいい……甘党とか? めちゃくちゃ甘党で、撮影中もドーナツいただいたらすぐ食べたり、ご飯とか連れてってくださっても必ず抹茶パフェとかめちゃくちゃ甘いものを食べたりとか。
事務所に入りたての時に舘さんが横浜でスイーツ巡りみたいなことをしてくださったことがあったんですよ。4軒ぐらい。その時に、舘さんこんなダンディなのに、甘いものが好きなんだ、ってすごく意外でした。

■黒川くん自身は食べられましたか?

黒川 いやもう緊張しすぎて味がしなかったです。おなかいっぱいです(笑)。

アドリブだらけの現場!?



■今回、みなさんのコメディのお芝居を見て学んだこととか、やっぱりコメディって面白いなと思ったことってどんなことでしょうか。

黒川 やっぱり、バカバカしいことを大人が本気でやっている姿がすごくかっこよく見えたというか。
本気で何かをするってこと自体がすごくおもしろいんだなっていうことをコメディから学びました。本気でやっているからこそ、観ている人が面白いというか。それってコメディに限らず、日常生活でもよく感じられる部分があるのかなっていうのを思いましたね。

■きっといろんなことが起こった現場だったかな、と思うんですけど、現場で印象的だったエピソードなどあればお伺いしたいです。

黒川 デコトラだったり、車で逃げるシーンがあるんですけど、スタジオの中で撮っていて。今まではこう、空気とか、音とか、そういうものから感じ取るってことを大切にしてきました。でもそれがない空間の中で、想像しないといけないというのは、すごく自分の中ではこう、違和感があるというか。でもこの先、そういう撮影は、車じゃなくてもきっと増えてくるだろうな、と。自分は全く演技ができないと思っているんですけど、いわゆる技術というか、その想像をして演じてみるっていう技術も、少しは必要になってくるのかなと。でも、それもわからないことこそすごく楽しいな、と思いましたね。





■今回、ほかにも初めての経験や新しい発見はありましたか。

黒川 舘さんが演じるだけではなくて、俳優としての目線で監督とすごくお話されていて。僕は50年くらい早いと思うんですけど、脚本について本当に正しいのかなって、少しやってみて考えてみるみたいな、演じるだけじゃない俳優さんみたいな。時代劇の時に演じている舘さんとは違ったので、それはコメディだから、現場で生まれるものってすごく大きいと思うんですよ。台本に書いてないこと、余白の部分はすごく勉強になったなって思います。

■余白がたくさんあるということですが、おそらく豪華な俳優の方たちがアドリブを繰り広げられたと思うんですけれど、その中でも印象に残っているアドリブはどういったシーンでしたでしょうか。

黒川 そうですね。舘さんも台本に書いてあるセリフを、現場の雰囲気でアドリブに変えてしまうみたいな。「ちょっと待ってよ。僕のセリフとか変わっちゃうんですけど」って(笑)

■黒川くんのセリフも変わっちゃって。

黒川 それはどうなんだろうと僕は思うんですけど、実際映画を観ていると、「あ、監督と舘さんこういう意図で話し合いながらこう変えられていたのかな」とか、気づくことが結構あって。それがおもしろかったですね。でも僕としては結構焦りました。



■変えられたものを渡されて、すぐ覚えて……という感じだったんですか?

黒川 段取りするんですけど、そのときに「このセリフちょっと違うな」みたいな。西野(七瀬)さんもそのシーンに出る予定ないけど急きょアクションを繰り広げるみたいなことがありました。やっぱり台本に書いてあることが全てじゃないんだな、っていうのは思いましたし、すごく勉強にはなりましたね。

■いろんなことがあった現場だったんだろうな、と思うんですけど、その中でブレずに大事にしていたのはどういったことですか。

黒川 敬意ですね。いくら親密に接してくださっても舘さんは舘さんだから。取材のときも言葉を選ばないといけないと思うことが多くありました。

18歳になったら免許を取りたい




■黒川くんは将来的には免許はとりたいですか?

黒川 取りたいな、と思っています。18歳になったらすぐに取って、運転をしてみたいですね。高速に乗っている時間が好きなんですよ。高速に乗ってお仕事行ったり、友だちとドライブもしてみたいですね。今はマネージャーさんとかに運転してもらってばかりなので、自分が運転する側になりたいな、と思うこともあるし、いろんなところに行きたいな、と思います。

■アウトドア派? インドア派? どちらですか。

黒川 結構アウトドアだと思っていて。休みの日は必ず外に出ています。

■黒川くんの理想の休日の過ごし方を教えてください。

黒川 朝早く起きて、早いうちから出かけて、朝日を見に行ったり。服を見るのが好きなので、友達と服屋さんに行ったりできたらいいなって思います。

ガリを食べられるようになりました



■最近、心を揺り動かされたモノやコトはありますか。

黒川 写真ですかね。好きな人や大切な人たちを写真に撮ってみて。家族とかに対して自分はこういう気持ちを持っているんだとか思うってことは、自分の中で心がちょっと動くというまでいかないけど、自分を見るきっかけになるというか。それが結構自分の中で最近ハマっていることの理由の一つですね。

■写真はまるで自分をうつす鏡のように感じる。

黒川 そうですね。撮ってから色を引き出す作業をしてみたりして、自分の好みだったり、思いが写真にふとしたところで現れていたりすることが面白いです。



■Emo!miuに登場いただくのは約1年ぶりです。この1年で成長したな、というところはありますか?

黒川 自分ではあまり分からないんですけど、ちょっと食べられるものが増えました。

■何が増えましたか?

黒川 ガリとか。

■大人ですね!

黒川 大人です(笑)。結構野菜が好きになりました。あと、小麦を食べるのを辞めたので、肌が結構変わりました。

■たくさんのお話、ありがとうございました!



【Movie】

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―PROFILE―




黒川想矢
2009年12月5日生まれ。埼玉県出身。
5歳から芸能活動をスタートし、映画『怪物』(23)で第66回ブルーリボン賞新人賞、第47回 日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。主な出演作はドラマ「からかい上手の高木さん」(24)、映画『【推しの子】 The Final Act-』(24)、映画『国宝』(25)、映画『アフター・ザ・クエイク』(25年)などがある。26年11月に主演映画『3ミリの恋』が公開予定。

[X] @soyakurokawa_ST
[Instagram] @soyakurokawa_official


Photo:Tamami Yanase、Text:ふくだりょうこ


ーINFORMATIONー
【映画『免許返納!?』 】
公開情報:2026年6月19日(金) より全国公開中
配給:東映
キャスト:
舘ひろし ⻄野七瀬 黒川想⽮ 宇崎⻯童 ほか
監督:河合勇人(『俺物語!!』、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』ほか)
脚本:林 民夫(『永遠の0』、『ラーゲリより愛を込めて』、『ディア・ファミリー』ほか)

<ストーリー>
舘ひろし史上最高の“ノンストップドライブコメディ”で、史上最弱の主人公を演じる!? 南条弘70歳、職業・俳優。めでたく古希を迎えたが、この歳にして人生最大の窮地に陥る。事の発端は、腐れ縁の俳優仲間が起こしたバイク事故へのちょっとしたコメント。世間は「さすがスター俳優、南条弘!」「南条最高!」と持ち上げ、一人歩きした論調はいつしかマネージャーや家族をも巻き込み、南条の意図とは全く異なる形で拡大解釈されてしまう…「で、南条さんはいつ“免許返納”するんですか?」――まだまだアクションもやりたい映画スター・南条弘。人生最大のこのピンチをどう切り抜ける?

[公式HP] https://menkyohenno-movie.com
[公式X] @Menkyo_movie
[公式Instagram] @menkyo_movie

©2026「免許返納!?」製作委員会

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