二宮和也が「人生の1本」として選んだ映画とは?「シークレットシネマ」上映イベント開催<イベントレポート>



俳優の二宮和也が6月25日(木)、TOHOシネマズ日比谷で行われた「シークレットシネマ」上映イベントに登壇。

本企画でアンバサダーを務めることになった正直すぎる本音や、年齢と共に変わってきたという映画の観方、さらには映画監督への野望について語った。イベント後には、二宮が「人生の1本」にあげた作品が上映された。

そんな盛りだくさんの内容だった本イベントの模様をレポートする。



 「シークレットシネマ」は、「映画館に行こう!」実行委員会が、映画館の年間動員2億人を目指す取り組みの一環として実施した「映画業界若手戦略会議」で採用された企画。アンバサダーとなった二宮が「人生の1本」として選んだ映画を、当日までタイトルを伏せて上映する一日限定の特別イベントだ。



 やや緊張気味に登壇した二宮は「本日はお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。テーマ通り『二宮和也が選んだ人生の1本』を上映ということで」とうっすら笑みを浮かべ、「笑いながら言ってますけど、自分でもよくこのステージに上ったなと思っています。どうかお手柔らかによろしくお願いします」と挨拶した。

 「お手柔らかに」という言葉には、二宮なりの葛藤が表れていた。二宮は「こういう企画って、映画偏差値みたいなのを問われるじゃないですか。『こいつはどんな映画のセンスをしているんだ』みたいな。普段偉そうなこと言っているけど『お前これなんだ』と透かされてしまう側なんで。今日、客席を見ながら『一体どんな一本を用意してくれてるんですか』って言われているみたい」とプレッシャーを感じていたという。



 だからこそ二宮は「本当は嫌なんですよ」とぶっちゃけるが、「でも若手の子たちが『映画館に足を運んでもらう』という趣旨のもと考え出した企画。それをもう40代になった自分が『嫌だ、嫌だ』と言ってられないなと」という葛藤もあったといい、「『映画がかかるまで何が始まるかわからない』というワクワクを、皆さんにどう共有してもらおうかっていう観点からも作品選定を考えました」と語る。



 本企画が発表されたときから、SNSでは「ニノがどんな映画を選ぶのか」という考察が大きな話題になっていた。そうした盛り上がりを前に、二宮も「300館以上で上映されるんですよね。もうそんな規模だったら自分が出演した映画にしておけばよかった」と笑いを誘い、「二宮が出演している映画ではない」というヒントをさらりと述べる。



 またこの日は司会者から、二宮が常に自身の出演映画の舞台挨拶で「映画界全体が盛り上がって欲しい」と発言していることに触れられると、二宮は「自分が良く見られたいので」と照れ隠ししつつ、「いやでも本当に、街を歩いててすれ違う人と同じように、毎週映画ってどっかで絶対新しいのが始まって、どっかで終わっていくんですよ。でもそれって映画館に行かないと分からない」と劇場に足を運ぶことの大切さを説いた。



 その後、いよいよ二宮が選んだ映画を深掘りしていくことに。二宮は「新作を流すわけではないので、いわゆる今世の中にある作品の中から選ばせていただくということで言うと、もちろん知ってる方もいらっしゃるだろうし、知らない方もいらっしゃる。映画館で見た人もいれば、配信で見ている人もいるかもしれないなど、いろんな背景がある」と膨大な選択肢があることに触れ、「同じ暗いこの空間で、その時、同じ瞬間に笑えたりとか、同じ瞬間に泣けたりとか、キュンとしたりする感動を一緒に共有できる可能性がある作品にしたかった。それが映画の醍醐味だと思っているので、なるべく楽しい作品を選んだつもりです」とヒントを明かす。



 そんな二宮に「映画の好みが年齢と共に変わったか?」と質問が飛ぶと「変わってきましたね」と即答。「若い頃はコスパを重視していたんです。打率を上げたいというか……。でも今は、いいものを知るにはやっぱ悪いものを知らなきゃいけないんですよ。だから僕は割と世間的な評価が著しくないと言われているような作品でも観に行きます」と語る。



 また、二宮が「いつか映画を撮ってみたい」と話していたことにも触れられると、「どうしてもそれがやりたいってわけじゃないですけど」と前置きしつつ、「作品としても、うまくちゃんと段取りができれば、無声映画はやってみたいなとは思います」と野望を述べる。

 その理由について「映画館に行って、テレビとかを見ていてもそうですけど、やっぱり(音が)出ない方が見るんですよ。テレビとかもそうだけど、やっぱり今情報量が多すぎるから。喋ってる人もいれば、テロップが出て、音楽が鳴って、説明が出てきてとかってあるけれど、テレビから音が出ないっていうことはある種の異常事態なわけであって、急にテレビを見たくなる、振り向く」と説明していた。



 その後、司会者から今回選んだ「人生の1本」について3つの質問が。「この映画を観るなら誰と?」という問いには「一人で観ると思います」と回答。さらに「注目シーン」や「作品のキーワード」という核心に触れる質問には「没入感」と答え、「非常に演劇的。『青木さん家の奥さん』という舞台に似ている。そして旅館の話なんです」と、ネタバレスレスレのヒントで会場を盛り上げていた。

 最後に二宮は「自分の好き嫌いに特化するのも愛ですが、好みに合わないものを食べてみるのも、自分の趣味嗜好が分かるというもの」と語ると、「色々な映画に出会っていただきたい。自分の幅を広げるきっかけになってくれたら嬉しいです」と呼び掛け、イベントは終了した。



 二宮が「人生の1本」に選んだのは、2023年に劇場公開された人気劇団「ヨーロッパ企画」が手掛けた長編映画『リバー、流れないでよ』。京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」を舞台に、2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ映画だ。

■詳細
【シークレットシネマ】
開催日:2026年6月25日(木)
アンバサダー:二宮和也

©︎ 「映画館に行こう!」実行委員会

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