津田健次郎が「東京コミコン2024」映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』スペシャルステージに登壇!<イベントレポ>
2024.12.7
ロード・オブ・ザ・リングローハンの戦い映画東京コミコン東京コミコン2024津田健次郎
2024年12月6日(金)より12月8日(日)までの3日間の期間、幕張メッセで今年第8回目となった【東京コミックコンベンション 2024】(東京コミコン2024)が開催され、多くの海外セレブをはじめ豪華ゲストが東京に集結。
2日目となった12月7日(土)には、今冬12月27日(金)より劇場公開される映画【ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い】のスペシャル・プレゼンテーションが行われ絶大な人気を誇る津田健次郎をはじめ、監督の神山健治、プロデューサーのフィリッパ・ボウエンとジョセフ・チョウがステージに登場した。
アカデミー賞®最多11部門受賞を果たし、全世界で空前の大ヒットを遂げた『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の正統なる続編にして最新作として公開される「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」は、『ロード・オブ・ザ・リング』の知られざる200年前の物語。舞台は騎士の国・ローハン。王国滅亡の危機に、運命を託された1人の若き王女ヘラ。津田は、その王女ヘラの最大の敵として、かつて共に育った幼馴染ウルフ役を担当。
そんな映画の世界初解禁の映像も会場で初披露され大いに盛り上がりをみせた。
各人それぞれが冒頭挨拶を述べ、津田は「たくさんの方に集まっていただきまして、本当にありがとうございます。すごいですね、後ろにもいっぱいで。皆さん見えてますか?大丈夫ですか?今回『ローハンの戦い』公開をめちゃくちゃ楽しみにしています。そして本日こうやってコミコンで皆さんにお会いできるのを本当に楽しみにしてました。短い時間ですが、ぜひ楽しんで帰ってください。」と挨拶。
久しぶりの来日となり今回のこのコミコンについてフィリッパは「エネルギーをすごく感じています。すごいなと思いつつ、驚きはありません。関わってくださった日本のフィルムメーカーたちが本当に情熱を注いでくれたからです。」この場に多くの人が集まっていることを喜んだ。また今回長編アニメーションとして制作した経緯について聞かれると「2019年ごろだったんですが、ワーナーさんからアニメーション映画を作らないかという話をいただき、ただアニメーションと言っても本当に幅広いいろんなフォルムがあるわけで、しかもこの膨大な物語の中で、じゃあどのストーリーを?ということであまり話が進まなかったんです。そこでワーナーさんから日本のアニメはどうかと。おそらく私たちが絶対にノーと言うだろうと想定していたと思います。ところが逆なんです。私たちはアニメの大ファンなので、それに可能性があると言う風に思いました。その時わたしの中で『ローハンの戦い』の物語が降りてきたんです。ロヒアリム人の文化というものが、日本の文化にすごく合うところがあるんじゃないかと思ってからです。例えばよく日本の作品で見受けられる忠義、あるいは名誉、あるいは勇気、またそれと対になるように裏切りであったり、何か目的がある中でそのために頑張り過ぎてしまったり、あるいは私たちの短所でもある人間として、と言うところが描かれている。そこから『いける!』と思ったんですが、問題は監督、素晴らしい監督が今回必要でした。それが今お隣にいる、神山監督です。」と日本のアニメファンが故に、長編アニメ映画を日本人の監督に任せたいと、今回『東のエデン』『攻殻機動隊S.A.C』「精霊の守り人」の神山監督にオファーしたのだと明かした。
続いて、神山健治監督へのオファーの経緯についてチョウは「ピーター・ジャクソンが解釈した世界の延長戦の作品である本作ですが、神山監督は映画もアニメもただ見るだけでなく全部頭の中で分析している。そしてかなりテクニカルで脚本家でもあるから間違いないなと。まとめていうと“天才だから”。」と語った。
そのオファーを受けたことについて神山は「ジョセフから話を聞いた時は、内心は踊りだしたいくらい嬉しかったです。でもこれをアニメーションで作り上げることがどれほど大変かということをわかっていたので、『これはすごく難しいね。』って言った覚えがあります。」と振り返り、また、『ロード・オブ・ザ・リング』の新たな物語を創り上げることになったことについて「恐らく今までアニメーションで騎馬隊の合戦というものを映像化したことはないと思うんですよ。アニメでこれをつくるのは不可能だと正直思ったんですが、日本のアニメを作っている人たちを代表して絶対に受けるべき仕事だと思ったので、僕がここまで培ってきたモーションキャプチャーや3DCGなどのデジタル技術などを全部使えば、最終的に手描きアニメーションでもできるんじゃないかなと感じたんです。」と語った。
さらに、一足先に本編を視聴した津田は「やっぱすごいですね。飽きることなく画面に釘付けの状態で最後まで観ることができました。本当に良い作品に出演させていただいたなと思いましたね。」とご満悦。
原作である「指輪物語 追補編」の数ページしかないパートの映像化である『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』。そんな本作のストーリーを作りあげていく過程についてボウエンは「誰の物語であるかが大事だと思います。」と前置きをしながら、「本作の主人公・ヘラは原作では名前がないキャラクターで、表記は『ヘルム王の娘』までです。ただ、この物語では彼女が誰と結婚をするのかというところから始まり、ローハンの戦いのきっかけをつくるんです。そして作品をみていただくと分かる通り、アクション満載の本作の戦いも彼女の視点から描かれます。」と説明。
続いて津田が台本を読んだ時の感想を聞かれると「とても古典の良さが詰まっているんですが、でも現代を生きる僕たちもとても共感できるものもある。そして女性がどう生きていくかなどの現代的なテーマもうまく盛り込まれていて頭から最後まで一気に読んでしまいました。」と絶賛。また、自身が演じたウルフについては「ただの悪役ではないんです。見た感じはすごくワイルドでたくましい感じなんですけど、ちょっと弱さをはらんでいて、登場人物中で最も人間くさい。そして欠落している部分があるんですがそこが魅力的。嫌われながらも愛されるキャラクターになるかもしれない」と解説。
ここでボウエンが津田に対し「ウルフはヘラのことを心から愛していたと思いますか?」と質問すると、津田が「愛していたと思いますよ。」と返すと会場からは拍手が巻き起こるという和やかな一幕も。また、アフレコ現場での様子について聞かれると「結構丁寧に神山監督と打ち合わせしながら収録ができてとてもスムーズでした。吹替の雰囲気も監督の意向も大事にしつつ。そして日本語吹替版も世界中で上映してくださるのは嬉しいですね。」と喜びを交えながら語った。
いよいよイベントも終盤、本作の注目してほしいポイントと最後の挨拶を求められるとボウエンは「自分は脚本家ですが、運が良ければ自分が書いたモノがビジュアル的な名称によって映像化されるんです。今回がまさにそういうことに恵まれたわけです。『ロード・オブ・ザ・リング』はもちろん、映画がお好きな人であればぜひ劇場で観ていただきたいです。とにかくスケールが壮大ですし、津田さんをはじめ吹替版の演技が素晴らしいです。音楽もサウンドエフェクトも劇場が揺れるくらいインパクトがあります。この場を借りまして日本の素晴らしいアニメーターの方々に御礼を申し上げたいと思います。魂をこの作品に注ぎ込んでくださりありがとうございます。そしてこの作品を通して世界に神山監督を知っていただけることも非常に誇らしく思います。」と述べた。
また神山監督は「本当にたくさんのアニメーションを作ってきましたが、これほどのスケールの作品を監督するのは初めてでした。手描きアニメーションでは実現不可能だと思っていた映像をアニメーターの人たちが作り上げてくれました。本当にリアルで力強い映像になっています。そして音楽も本当に素晴らしいモノになっています。『これが映画なんだな。』と自分でも驚くくらいクオリティが高く、作り手たちの情熱が反映された素晴らしい作品です。本当にみていただきたい箇所が沢山ある。でもどこか絞れない。とにかく1度劇場に足を運んでください。そして吹替版と日本語版の両方を観てください。」とそれぞれ熱い想いをアピールしてイベントを締めくくった。
【東京コミコン2024 映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』スペシャル・プレゼンテーション】
開催日:2024年12月7日(土)
場所:幕張メッセ
出演者:津田健次郎、神山健治(監習)、フィリッパ・ボウエン(製作)、ジョセフ・チョウ(製作)、MC:LILICO
<ストーリー>
騎士の国ローハンは偉大なるヘルム王に護られていた。しかし突然の攻撃を受け、王国の平和が壊されていく。
すべての運命は、1人の若き王女ヘラに託された!最大の敵はかつて共に育ったヘラの幼馴染ウルフ。
果たしてヘラは、国の民の未来を救えるのか!? “あの指輪”をめぐる壮大な冒険へと繋がる、
まだ誰も知らない伝説の戦いの幕が開ける!
【映画「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」】
公開日:2024年12月27日(金)劇場公開(日本語吹替版/字幕版同時公開※一部劇場除く)
監督:神山健治(『東のエデン』『攻殻機動隊S.A.C』「精霊の守り人」)
製作:フィリッパ・ボウエン、ジェイソン・デマルコ、ジョセフ・チョウ
製作総指揮:フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン、サム・レジスター、キャロリン・ブラックウッド、トビー・エメリッヒ
脚本:ジェフリー・アディス&ウィル・マシューズ、フィービー・ギッティンズ&アーティ・パパゲオルジョウ
ストーリー:アディス&マシューズ、フィリッパ・ボウエン
日本語吹替版キャスト:市村正親(ヘルム王)、小芝風花(王女ヘラ)、津田健次郎(ウルフ)、本田貴子(オルウィン)、村治学(ロット)、田谷隼(リーフ)
字幕版キャスト:ブライアン・コックス(ヘルム王)、ガイア・ワイズ(王女ヘラ)、ルーク・パスクァリーノ(ウルフ)、ミランダ・オットー(オルウィン)ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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