<ライブレポ>ショウタロウ(RIIZE)「日本に帰ってきて、温かく迎えてくれることを幸せだと感じました。」日本初の単独公演&公開インタビュー会を実施!日本デビュー&初ホールツアーも発表
2024.5.15
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RIIZEが、日本初の単独公演【2024 RIIZE FAN-CON ‘RIIZING DAY’ in TOKYO】を2024年5月11日(土)、12日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催。初日にはメンバーから直接ファンへ9月に日本デビューをすることと、7月末から全国9か所15公演の初のホールツアーを行なうことも発表され、記念すべき“初”尽くしのコンサートとなった。
2024 RIIZE FAN-CON ‘RIIZING DAY’ in TOKYO
RIIZEは韓国で2023年9月にシングル『Get A Guitar』でデビューし、発売1週間でミリオンセラーを記録するなど期待度の高さを証明。日本でもまだ正式デビューをしていないにも関わらず、今回のコンサートには2日間で約2万4千席のところに50万件以上の応募があったという人気ぶり。これまでイベントへの出演はあったものの、日本で“RIIZE”の名前を冠した公演を行なうのは“初”ということもあり、BRIIZE(ファンの愛称)はもちろんのこと、音楽ファンの注目を集めた。
RIIZEのグループカラーであるオレンジ色のペンライトの光で埋め尽くされた客席。メインステージ背面を覆う巨大ビジョンに雷が鳴る映像が映し出され、その稲光とともにビジョン裏にスタンバイするショウタロウ、ウンソク、ソンチャン、ウォンビン、ソヒ、アントンのシルエットが見え隠れする。BRIIZEのボルテージが最高潮に達した瞬間、ショウタロウが「東京、行くぞ!」と叫び、 “初”の単独公演はスタートを告げた。
1曲目は「Siren」。正面にグループ名「RIIZE」の由来となった「RISE(成長する)」「REALIZE(実現する)」という文字がプリントされたジャケットを羽織り、高速で細かなステップを踏みながら、目まぐるしくフォーメーションを変えるパフォーマンスで身体能力の高さを見せつける。花火やファイヤーボールの演出も相まって、一瞬にして会場の熱気を上げた。
「こんばんは、RIIZEです」と揃って挨拶すると、ショウタロウが他のメンバーたちは、この日のために日本語を練習してきたことを明かすと、一人ひとり日本語でコメントしていく。「油そばを食べましたけど、すごく美味しかったです」(ソンチャン)、寿司職人を志したことがあるという経歴から「今日は皆さんの寿司職人 ウォンビンです(笑)」というような日本ならではのエピソードも添えて、日本のBRIIZEを喜ばせる。また、ショウタロウは「BRIIZE、ただいま!」と叫び、客席から「おかえり」と返事をもらうと、「幼い時からコンサートをすることが夢だったんですけど、今、こうして日本に帰ってきて、やっとRIIZEとしてコンサートをすることができてすごく感慨深いです」と想いを語った。
続いて、最初の企画コーナーへ。メンバーがクレーンゲームに挑戦し、取ったカプセルの中に入っている質問に答えていく。「無人島に何か一つだけ持って行けるとしたら?」という質問では、アントンが「ソヒ」と回答し、ソヒも照れながら「アントン(笑)」と答える相思相愛ぶりを見せれば、ショウタロウも「ソンチャン」とメンバー愛をアピール。「日本の好きなお菓子は?」には、ウンソクがじゃがりこのサラダ味を挙げたり、ソンチャンが「お菓子じゃない!」とメンバーにツッコまれつつコンビニの野菜スティックを挙げたり、日本に親しんでいる様子も伺わせる。他にも「長い休みがもらえたら?」「本番前に食べたものは?」「尊敬する人は?」などの質問に答え、メンバー同士の関係性やそれぞれの人となりをのぞかせた。
2つ目の企画は「リアルタイム成長期」と題し、韓国・ソウルを皮切りに、東京、ロサンゼルス、香港、台北、マニラ、シンガポール、バンコク、ジャカルタと世界9カ国地域で行われる今回のファンコンツアーを通して、メンバーの成長を見せていくというもの。本ツアーで日本は“初”の海外公演となるが、先の韓国公演でゲームに敗退し、罰ゲームを課されていたアントンとウォンビンが日本でミッションを遂行する模様を公開。声が小さいことを指摘されることが多いアントンが、街中で大きな声で自己紹介をするなど、罰ゲームでありながらメンバーの成長も見られる内容でBRIIZEを楽しませた。
和やかな時間を過ごしたあとは、ライブパートへ。ウンソクが「ここにいる人たちだけが見ることができるステージ」と紹介するとワン・ダイレクション「ワン・シング」をカバー。スタンドマイクを前に6人は横一列に並ぶと、それぞれの声の特徴を生かしながら恋の歌を歌い継いでいく。続けて、ポップな「HAPPY! HAPPY! HAPPY!」を目の前にいるBRIIZEたちに手を振るなどしながら、キュートに届ける。さらに事務所の先輩であるSUPER JUNIORの「엉뚱한 상상(White Christmas)」もカバー。RIIZEオリジナルのダンスで、まさに「ここにいる人たちだけが見ることができる」パフォーマンスを次々と披露。そして、「Love119 (Japanese Ver.)」でこのパートを締めくくる。ショウタロウの「一緒に歌いましょう!」という呼びかけに、BRIIZEは大きな声で応え、ショウタロウとウォンビンが考案したサビのキャッチーな振付がステージと客席で揃うなど、RIIZE&BRIIZEの特別バージョンとなった。
ここで再び企画コーナー。サイコロを振って出た目のゲームをして“兄チーム”のショウタロウ、ウンソク、ソンチャンと、“弟チーム” ウォンビン、ソヒ、アントンが勝負を繰り広げる。負けたチームには前半に行われた「リアルタイム成長期」に繋がる罰ゲームが課されるため、両チームとも必死に挑戦。メンバー同士でお姫様抱っこをしたり、アントンが一人でウォンビンとソヒをおんぶしたりと、身体を張りつつ、メンバー同士の仲の良さが垣間見られるわちゃわちゃも満載。勝負の結果、罰ゲームを追うことになったウンソクは少々不満そうな表情も浮かべていたが、メンバーにもBRIIZEにも笑顔が溢れるひと時を過ごした。
映像を挟んで、最後のライブパートに突入。「Honestly」が始まると、ステージにスモークが立ち込め、そこに当たる照明の光の間を縫ってメンバーが現れる。この曲は6月に発売される1st Mini Album『RIIZING』に収録される新曲で、甘美なボーカルが堪能できるR&Bナンバー。ミラーボールに反射した光が会場を照らす幻想的な雰囲気の中、愛を失った心境を綴った歌詞が切なくも温かく響く。そこから、「Talk Saxy」の激しいサックスの音が会場の空気を一転させると、力強いダンスで盛り上げ、「Get A Guitar」へ。開演前からコールを合わせていたBRIIZEとメンバーとの息はピッタリで、最高の一体感が生まれた。
さらにRIIZEというグループが生まれるきっかけを作ったダンスナンバーの「Joy」に、『RIIZING』に収録される忙しい日々を過ごしながらも前に向かって進み続けるRIIZEの姿とも重なる「9 Days」、MVも注目されている「Impossible」を日本“初”披露。ただ“初”とは思えないほど、BRIIZEは完ぺきなコールを入れていて、最後までメンバーとともにステージを作り上げた。
アンコールのためにステージに帰ってきたメンバーたち。ペンライトを手に持って振りながら、楽しそうにRIIZE“初”のファンソングとなるミディアムナンバー「One Kiss」を歌唱し、歌を通してBRIIZEに変わらない愛を誓う。
そして、ここでショウタロウが「実は大事な、大事なお知らせがあります」と言うと「9月に日本デビューが決まりました!」と発表。まさに会場が割れんばかりの歓声が上がり、ソヒは「発売までまだまだ時間がありますが楽しみにしてください!」とアピールする。さらにショウタロウが「これだけじゃありません」と前振りし、ソンチャンが「7月から日本で初のホールツアーを開催します」と続け、会場は歓喜の渦に。“初”の日本オリジナルシングルに、“初”のツアーとまさに“初”尽くしのコンサートに相応しい発表となった。
改めて、一人ずつ、今の想いをコメントしていくメンバーたち。夏ツアーへの期待感や、“初”の単独公演で緊張をしていたが、想像以上にBRIIZEに温かく迎えてもらったことへの感謝などを述べていく。そんな中、ショウタロウは涙で言葉を詰まらせながら「韓国に渡ってから活動をする中で大変なこともあったんですけど、こうしてまた日本に帰ってきて、温かく迎えてくれることを幸せだと感じました。RIIZEとして単独コンサートをすることができてすごく幸せでした。これからもずっと応援してくれたら嬉しいなって思います」と笑顔で伝えた。
最後は「僕たちにとっても特別な思い出が込められてる曲」(ショウタロウ)と紹介した、RIIZEの存在を世に知らせることになった「Memories」。疾走感のある爽やかなポップソングで、彼らのフレッシュな魅力とぴったりとあった楽曲に、新たな“Memories”となる景色を刻んで、日本“初”の単独公演は幕を閉じた。