Lienel(リエネル)、1stワンマン『Lien éternel』を開催!EBiDANの先輩楽曲メドレーという超ド級のサプライズも!
2023.12.28
超特急やM!LKなどが所属する、スターダストプロモーションの男性若手アーティスト集団・EBiDAN。今年は『輝く!日本レコード大賞』の企画賞を受賞するなど、一気に注目を集めたEBiDANより、4月にデビューしたばかりの新星グループ・Lienelが、12月28日に1stワンマン『Lien éternel』をZepp Haneda(TOKYO)で開催した。4月29日のお披露目ステージでメンバーにサプライズ発表され、この1stワンマンに向け、ひたすらに邁進してきた6人。そんな8ヶ月の研鑽が華開いたステージに、彼らは時に涙も見せながら、Lienと呼ばれるファンと共に忘れられない時間を作り上げた。
2022年に開催されたEBiDAN初の大型オーディション『EBiDAN AUDITION』の合格者6名により結成された、平均年齢16歳のメインボーカル&ダンスグループ・Lienel。グループ名はフランス語で“永遠の絆”を意味する“Lien éternel”を由来とするもので、メンバーとファンで絆をつないでいきたいという願いが込められている。そのフレーズを1stワンマンのタイトルにしたということは、彼ら自身の本質がそのまま表れたライブになるということに違いない。客席にはグループカラーである紫のペンライトを手に、大勢のLienが詰めかけ、メンバー紹介のオープニング映像に続いて6人が現れると、鼓膜を破るような歓声の嵐が!「みなさん、僕たちがLienelです。今日は全力で盛り上がっていきましょう!」と武田創世が呼び掛けて、デビュー曲「LOVE Communication」から記念すべき初ワンマンは開幕した。かすかにレトロな香りのするロックナンバーで、スモークのなかキビキビと踊る6人からは、この初ワンマンを絶対に成功させるのだという気合が十分。17歳の森田璃空は口元を撫で上げるセクシーな仕草で、さっそくLienに悲鳴をあげさせる。続くユーロビート曲「Neo ROMANTIC」でもハイスピードなトラックに乗って、手振りの複雑なパラパラ風のダンスをシンクロ率高く展開。“未体験…”と呟きながらピースでカメラに抜かれるメンバーの姿も、実に堂に入ってLienを沸かせるのだからお見事だ。
デビュー曲から濃厚な愛をテーマにしていたことからもわかる通り、年齢に似合わぬ大人びた表現をガンガン打ち出していくのが彼らの持ち味。白のインナーにきらびやかな紫のベストにジャケットという装いも、その印象に拍車をかける。とはいえ、実年齢は全員ティーンの真っただ中。歌謡ロック調の「純情シンドローム」では、熱に浮かされたような熱情を漂わせながらも、Lienのメンバーコールや掛け声が独特なポップ感を生み出すという、Lienelならではの空気感も生み出していた。最後にジャケットを肩からすべらせて黄色い悲鳴を浴びると、最初のMCへ。森田は「今日は一生忘れない思い出にしましょう」と呼びかけ、高桑真之は「健康第一で盛り上がっていきましょう」と最年少の14歳らしい無邪気さを垣間見せる。また、このライブはU-NEXTで生配信もされているとのことで、カメラにも挨拶。会場のLienも画面の向こうの視聴者もひっくるめ、高岡ミロも「僕たちのことを見てくれている全員を幸せにして帰します!」と約束してくれた。
「今日は最高の思い出作りましょう!」と、ここからは、さまざまな楽曲スタイルで、さまざまな感情を表現。シンフォニックなサウンドと王子様のような笑顔で、美しい音楽の世界へと誘う「Beautiful Music」に、失恋ソングの「Over Days」では、身体を大きく使った舞うようなダンスと切ない表情で、狂おしいストーリーを描き出す。武田のボーカルも真っ直ぐに響いて奥深く余韻を残す一方、ギターが唸る熱いロックチューン「Don’t look back!」では、マイクスタンドを巧みに操るフォーメーションに初挑戦して、スター然としたパフォーマンスも。“諦めない どこまでも”“夢で終わらせない 新たな世界を切り開くまでは”といった台詞も交えて、グループとして走りだした自身の覚悟を力強くアピールしていく姿に拍手が湧く。そんなシリアスな空気を「Everybody! Let’s ride on!」という高岡の煽りと、ミラーボールの光で覆したのが、今回が初披露となる新曲「親指☆Evolution!」。ファニーな仕草と可愛い振りを見せながら、“スキ スキ ベイビー”“キミに夢中!”と親指を突き出して、愛するLienへ等身大なメッセージを届けていくと、客席は初披露とは思えないほどの盛り上がりに。高岡も「たくさん声が聞けて幸せでした!」と破顔し、武田も「みんなで“笑顔でやろう”と言ってたけど、コールとかもあって自然と笑顔になれました」とLienたちに感謝した。
MCでは武田が“可愛い告白”にチャレンジし「全部大好きだよ」と指ハートを出して「恥ずかしい、これ!」と悶絶。逆に“クールな告白”に挑んだ高桑は「大好きだよ!」と同じ指ハートを超真顔で差し出して、Lienたちを喜ばせた。また「やってみたいことがある!」という森田の発案で、客席のペンライトによるウエーブも。そして「このまま、まだまだ盛り上がっていきましょう!」と始まったのが、11月に発表した2ndシングル「kimito」だ。涼やかで洗練されたトラックと、透明感あるファルセットで場を一気にスタイリッシュな空気に変えるが、2番サビ終わりには“大好き!”とLienたちに叫んだり、メンバー同士ハグしあったりするギャップもLienelらしい。そんな姿に“可愛すぎる!”とLienからの声があがったところで、雨音から始まった「Navy Blue」は叶わない恋を歌ったナンバー。“「幸せになれよ」なんて言えない”と、複雑な男心を10代とは思えないほど情感豊かに表現して、年齢詐欺を疑わせる(笑)。
ここで、世界に一つしかない300ピースのLienel特製ジグソーパズルに6人でチャレンジする映像『はじめてのLienelパズルチャレンジ』を挟み、ソロパートをつなぐダンスブリッジでLienたちにサプライズ。スポーティーなスタイルに衣装替えして、最年長の芳賀柊斗を皮切りに、たくましく躍動するスキルフルなダンスで圧倒すると、さらにEBiDANの先輩楽曲メドレーという超ド級のサプライズをかます。まずは高岡&森田のラップでONE N’ ONLYの「Category」に斬り込むと、場内からは悲鳴のような歓声が。続いてBUDDiiSの「Magic」では、軽快なトラックに高音域のボーカルを乗せて心地よい空気を振りまき、キメの“Baby I’m falling for you”を武田、最後に“It’s like Magic”を芳賀がウィスパーすると、Lienも沸き返る。超特急の「No.1」でも武田と森田をメインボーカルに、高岡がラップを入れる彼らならではの分業を果たしながら、曲中のダンスパートまでしっかり先輩をリスペクト。
手慣れたコールを入れてテンション爆上がりのLienたちを引き連れて、ここからアッパーチューンの連投でクライマックスへと駆け上がる。高岡と森田が鋭いラップで牽引する「Party Now!」で、にぎやかにステージを跳ねて文字通りのパーティータイムを繰り広げれば、「皆さんの声援と僕たちの熱量で、ここを夏にしましょう!」と、間髪いれず「Summer Boy!Summer Girl!」へ。ステージを上へ下へと移動しながら、タオルを振って「まだまだいけるでしょ!」とあおると客席からはクラップが湧き、最後は6人の腕で大きなハートを作ってニッコリ。そして1stワンマンを終えようとしている今の気持ちを、それぞれが率直に口にしていく。
最年少ながら「長くEBiDANでライブを重ねてきました」という高桑真之は、「今日のライブが人生で最高のライブになりました!」と喜びを表し、地元の大阪から通いながら活動している森田璃空は支えてくれた両親への感謝を吐露して、「息子が璃空で良かったって思ってもらえるような人になりたいです」と涙をこぼした。小学生の頃に、EBiDANの別グループでデビューをした経験のある高岡ミロは、当時から支えてくれた人々のおかげで今日、ここまで導かれたと語って、「今日こうしてステージに立てて幸せです」と感慨を露わに。EBiDANでの活動のために北海道から上京した近藤駿太も、上京後の少なからぬ苦労を語って、「8ヶ月の成果が見せられて嬉しいです。北海道から出てきてよかったなと思えるステージでした」と笑顔を見せた。芳賀柊斗は「最年長というプレッシャーもあった」と告白しながら、客席を見渡して「ここまで人が集まってくれるんだなぁって、とても驚きで感謝してます。もっと僕たち前に進んでいきますので、みなさんついてきてくれると嬉しいです」と、最年長らしく未来への期待を抱かせる。サプライズで発表された1stワンマンに、しばらくは実感がわかなかったと話した武田創世も「ホントに今は感謝しかない」と強調。「大きな舞台で幸せな時間を共有できて、今、人生で一番幸せです。これからのLienelのパフォーマンスで、もっともっと感謝を伝えていけたらいいなと思います」と決意を語ってくれた。
それぞれが想いを伝えて「LienelとLienのみんなで、これからも絆を深めていきたいです」と最後に贈られたのは、リリースイベントから歌い続けられてきた「Fly High」。これから羽ばたいていこうとする彼らにはピッタリの晴れやかなナンバーで、“夢を語り合い 共に笑い合おう”と武田が、“いつでも絆は 繋がっているから”と森田が真摯なLienへのメッセージを歌い紡ぐと、天井からは紙吹雪が! 美しい景色の中に響く美しいLienの歌声に、高岡は「僕たちLienelは、この6人だけじゃないんだな、みんながLienelなんだなって実感しました」と語り、これからもひたむきに進んでいくことを客席に宣言してくれた。
鳴りやまないアンコールの声に「アンコール、すご!」と驚きながら出てきた6人は、「まだまだ僕たちと盛り上がりましょう!」と、1stCDシングル「Love Me Madly」を披露。“もっと僕を好きになれ”“君の細胞よ全部僕になれ”と歌う、本来は怖いほどに情熱的なラブソングだが、武田は曲中で指ハートや投げキスを贈ったりと、Lienたちと時間と空間を共有できる喜びを隠しきれない模様だ。最後は「みなさん、まだまだいけるよね!?」と再びデビュー曲の「LOVE Communication」をドロップ。Lienたちに手を振りながらメンバー同士で顔を寄せ合ったり、高桑がピースをしたり近藤はハートを作ったりと、ライブ冒頭の1回目よりもグッとLienたちと心の距離の近いパフォーマンスで楽しませる。最後は紫色の銀テープが発射されて、メモリアルなライブの成功を祝福。高岡は「今日は僕たちにとって、絶対に成功しなきゃいけないライブだった」と告白し、「これからもっともっと大きいステージで最高の景色見せたいし、もっともっとたくさんのLienに会いたいです。でも、ここにいるLienのみんながいるから、この先があるわけで。今日ココに来てくれたみんな、マジでリスペクトです!」と力を込めた。最後にステージの中央で武田が「それではまた!」と挨拶して去ると、LEDビジョンに“緊急告知”の文字が。「Lienel 1st Live Tour 2024 〜My Youth〜」の開催が発表され、Lienたちの喜びの声が場内に満ちた。来年5月12日に大阪・松下IMPホールで、5月19日に東京・日本橋三井ホールで行われるステージで、また一段とレベルアップしたLienelのパフォーマンスと彼らの“My Youth”、すなわち若さが爆発することを期待したい。
M1:LOVE Communication
M2:Noe ROMANTIC
M3:純情シンドローム
M4:Beautiful Music
M5:Over Days
M6:Don’t look back!
M7:親指☆Evolucion!
M8:kimito
M9:Naby Blue
M10:Category(ONE N’ ONLYカバー)
M11:Magic(BUDDiiSカバー)
M12:No.1(超特急カバー)
M13:Party Now!
M14:Summer Boy! Summer Girl!
M15:Fly High
EN1:Love Me Madly
EN2:LOVE Communication
text:清水素子
photo:笹森健一
―LIVE情報―
【Lienel 1st Live Tour 2024 〜My Youth〜】
日時:2024年5月12日(日) 開場16:00/ 開演17:00
会場:松下IMPホール(大阪)
日時:2024年5月19日(日)
1部公演:開場13:00/ 開演14:00
2部公演:開場17:00/ 開演18:00
会場:日本橋三井ホール(東京)