2019年11月29日(金)より映画公開された、俳優・斎藤工とお笑い芸人・永野の共同プロデュース映画『MANRIKI』とアパレルブランド「B.C STOCK(ベーセーストック)」とのコラボ企画が実施され、コラボに先駆け12月8日(日)にローンチイベントをB.C STOCK代官山店で開催した。



イベントでは、斎藤工・永野に加え、ヨウジヤマモトとのコラボで話題のファッション系Youtuber・なかむを迎え、抽選で選ばれた一般人20名を招いて映画の説明や今回のコラボ企画など笑いありのトークイベントとなった。



様々なキャラクターを演じている斎藤に対しMCが「昼顔のファンが多いと思いますが、北野先生の爽やかなイメージのキャラクターを演じ、二枚目俳優なのにその後サンシャイン池崎のモノマネをやったときギャップ、さらに本作では、嬉しそうに万力を閉める美容整形の先生といった、本当に幅の広い役者さんだなと思ったんですが、個人的にどの役柄が好きですか？」と問いに対して、



斎藤は「どれも思い入れがありますが、僕の中で昼顔の北野先生というのは、内にこもる内臓系のキャラクターだと思っていて、演じるというより自分の中にもあったりするものなので、昼顔の撮影現場で僕、スタッフさんに『今、撮影中なので入ってこないでください』と止められたくらい地味という決してテレビに映る光を持っていないキャラクターだったんです。作品自体はそれで問題なかったんですが、最も地味で好きなキャラクターですね。そこからのサンシャイン池崎さんモノマネが、ちょっと逆サイドみたいな展開に見えたのかなと、全て続いているので、本当にありがたいですね。でもよくバラエティーに出るとサンシャイン池崎さんやってって言われるんですが、疲れるので普通に嫌ですね（笑）。年齢も年齢なので疲れたくない（笑）。」と本音を漏らした。



さらに、今日のファッションについてMCからツッコミが入ると斎藤は「万力とファッションというのは攻めていきたいというのがあって」っと今回のコラボが実現した経緯を語った。

また斎藤「でも『MANRIK』は楽しくて、役作りなどはなく映画を作るまで良くも悪くも紆余曲折あってその間に、永野さんが持っている灰汁みたいな部分と、僕の中の本当にあるものが、瞬間的にシンクロした作品でした。」と語った。



本作が誕生したきっかけとなったのが、永野がファッションイベントのゲスト出演した時に感じた違和感から、着想を得たもので永野は「個人的には上からの偉そうなものとかではなく、単にストレスに感じたんだときっと思います。ファッションだって自由でいいはずなのに『こうでなければいけない』というのがあって、それが単純に嫌だなと思って、衝動で作りました」と本作の真意を語った。



それに対し斎藤は「蓋をしてしまう日常の小さなストレスを、そういったものを永野さんはわざと蓄えてそれを発酵させて爆発させる、そういった人だと思ったんです。細かいものも大きいものも永野さんが人として感じているストレスは僕も感じてることだったり、被害者だったり加害者だったりするんですけど、そのストレスって見て見ぬ振りしてスムーズに生きていかなきゃいけないって、そんな風に世の中に言われているような気がしていて、処世術としてやり過ごすというものを、自分の中に備わっていることに違和感を感じていいんだって永野さんとの出会いがそうさせてくれた」と話していた。



また、Youtuberのなかむとの会話の中で斎藤は「大きな流れとしてどんどんエンタメという世界が今までの感覚で作ったものが、ある意味響かない世代が出てきているという現実が明確にあって、テレビを持っていない10代20代の人がものすごく多くて、それはもう時代のリアルなことだと思うので、その真ん中にあるのがYoutubeというものだと思うので、僕も企画ではあるのですがYoutuber『タクチャンネル』というのを開設して（笑）。でも3ヶ月ぐらいアップしてないですが、僕から電通さんに企画書出したんですよ」と裏話が飛び出すと永野が「僕、それを聞くまでは企画でやらされているって思ってました（笑）」と笑いながら語っていた。