悪い方でのこれがHalf time Oldっていうものを作りたくない。―ロックバンドHalf time Oldミニアルバム「CRISP YELLOW」インタビュー<インタビュアー/両角颯>



2020年10月28日(水)よりミニアルバム「CRISP YELLOW」をリリースするロックバンド【Half time Old(ハーフタイムオールド)】にインタビュー!

今年1月にau三太郎シリーズの最新作「みんな自由だ」篇TVCMソングの歌唱・アレンジを担当し、このTVCMソングはYouTubeにて1,000万回再生突破したのも記憶に新しい。

そんな今後の活動にも目が離せない彼らにインタビューするEmoメンは、モデル・俳優として活躍する両角颯。コロナ禍で行われたという「CRISP YELLOW」の制作秘話から、青春写真を一般募集し完成したMVが話題の「雛の歌」を含む収録曲の聴きどころ、さらにはライブやレコーディング日のルーティン、おうち時間、青春時代の思い出といったパーソナルな質問、そしてこれからの活動についてなど、ロングインタビューをお届けします。

記事ラストには、素敵なプレゼントもあるので最後までチェック!



オンラインライブ

■両角です。インタビュアーは初めてなので、不慣れなところもあると思いますがよろしくお願いします。

Half time Old よろしくお願いします。

■早速インタビューを始めさせていただきたいと思います。
このコロナ禍で活動の仕方も変わっていると思うんですけど、何度か配信ライブをされていましたよね。目の前にお客さんがいない状態でのライブは、どんな感覚ですか?


小鹿雄一朗(Gt.) 正直めちゃくちゃやりづらいです(笑)。でも画面越しとはいえ、観てくれている人はいるので、目の前のお客さんを楽しませたいという思いで演奏をしています。

■自分の中では、アーティストさんのMCに観客が歓声で答えたりする、そのやり取りがライブの1つの醍醐味だと思っているので、きっと観客ももどかしい気持ちなんでしょうね。

阪西暢(Dr.) そうですよね。演奏中の歓声もそうなんですけど、MC中も何のレスポンスがないのがね。基本滑っていますからね。

一同 (笑)。

阪西 そんな状況下でも折れない心で、頭の中で普段のライブだったらこういう風に返ってくるだろうなって想像しながらやっています。

でもだいぶ慣れました。初回は結構バタバタのまま終わっちゃったんですけど、徐々に落ち着いてやれるようになってきたなって。本当にいい経験になっています。

靴・靴下・パンツ・ピアス。メンバーの勝負服




■今はオンラインライブを開催されていますが、ライブなど大切な日に身に着ける勝負服などはありますか?

小鹿 衣装はなんとなく決まっていて、個人的には、コンバースの靴が1番足に密着してくれるので、ライブ中は絶対にその靴を履いています。足元で音を変えるんですけど、その靴じゃないと押し間違いとかしてしまうので。

阪西 みんな衣装っぽいものを何着かもっているので、それを着たら気持ちが切り替わりますね。僕はなるべく自然体でいれるのであれば服はなんでも (笑)。

あ、でも、家にある1番いい下着を着たりします。勝負下着になるのかな。それでなるべく気持ちが上がるようにします。

そういえば、うっちーは軽く香水をつけたりするらしいですよ。

内田匡俊(Ba.) 本当に少量ですけど、ライブの前とか取材の時とか、気合いを入れる時につけます。

■じゃあ、香水の香りがしたらスイッチが入っているってことですね。

阪西 でも、あまり香ったことはないんですけどね(笑)。

■本当に少量なんですね(笑)。

内田 あとよく考えたら勝負靴下にしていました。状態のいい靴下を選んで履いています。

■色や柄にこだわりがあるとかではなく。

内田 デザインにこだわりはないですけど、今日はこんな感じです。(グレーにつま先だけ黄色の差し色が入った靴下)

■つま先にアルバムのイメージカラーの黄色が入っていますね!

内田 そうですね。この靴下のように、つま先の黄色は見えないですけど、気持ち的に上がっています。

鬼頭大晴(Vo.&Gt) 今思いついたでしょ(笑)。

内田 違う違う(笑)。

一同 (笑)。



■鬼頭さんはいかがですか?

鬼頭 ライブに限らず、常に身に着けているのはピアスです。バンドでいいことがある度に1個ずつ増やしていて。結成の時が左に1個空けて、そこからロッキンが決まった時とか、節目のタイミングで1個ずつ増やしています。

■今何個目ですか?

鬼頭 5個です。

■聞いていて、耳なくなっちゃうんじゃないかなって思いました。

一同 (笑)。

鬼頭 でも、どんどんハードルは上がってきていて。初めて、フルアルバムリリースの時にも空けたんですけど、次のフルアルバムリリースの時は空けなかったです(笑)。

レコーディング時のマストアイテムは、ポテチにマヨネーズ。

■身に着けるもの以外で、ライブなど大切な日の前日や当日に欠かさずやるルーティンなどはありますか?

鬼頭 僕の場合は、なるべく普段通りに過ごすことです。ライブの日はテンションが上がりすぎてしまうので、普段通りのメンタルにもっていくと丁度良くなると思います。

内田 よく考えたら、ライブ直前に全員で円陣を組んでるよね。当たり前になり過ぎて忘れていました。

鬼頭 確かに。

内田 円陣を組んで、意気込みを言うみたいなことはしていますね。



阪西 あとは各々ウォーミングアップをしたりだとか。楽器に対する準備はします。

鬼頭 ライブじゃないですけど、レコーディングの時は、ポテチにマヨネーズをドバッとかけて食べます。

■それはなんでですか?

鬼頭 レコーディング日は、のどを沢山使うので、油分を取るために。あとツナにもマヨネーズを沢山かけて食べたり。

■自己流ですか?

鬼頭 油分がのどにいいと聞いたことがあって、実際に試した時に、声の伸びがよくなった気がして、それからマネージャーがいつも用意してくれます。

■油×油の組み合わせって凄いですね。

鬼頭 美味いですよ(笑)。このまま使えるようにマヨネーズをリュックにいれて持ち歩いていたら、ある日爆発していたくらいの元々マヨラーなので(笑)。

一同 (笑)。

■油分がのどにいいのは初めて知りました。

鬼頭 油分を取ると、割とのどの調子がよくなることが多いです。体調は悪くなりますけど(笑)。



■ちょっと自分も試してみます。皆さんはライブ前のルーティンなどありますか?

阪西 早寝早起きをします。あとはさっき言った勝負パンツくらいで、あまりルーティンとかこだわりがないんですよね。事前のアップとかもそうなんですけど、決まりを作った方が自然とコンディションもいい方向に持っていけるとは思うんですけどね(笑)。今後何か作っていきたいとは思います。

内田 僕も早寝早起きかな。

小鹿 逆に僕は早寝できないです。東京ライブがある日もあまり寝れなくて、大体、深夜2時~3時に寝て、3時間くらいで起きて、車を運転しています。

■危ない(笑)。



小鹿 でも不思議といけるんですよね。帰りは眠くなるんですけど、行きはあまり眠くならないんですよ。今日も3時くらいに寝て、6時くらいに起きて。

■普段から寝られない方ですか?

小鹿 ライブの前日は特に寝れないです。

ライブでのルーティンでいうと直前までギターをよく触るようにしています。以前は、音楽を聴きながら待っていたりしたんですけど、最近はギリギリまでギターを触った方がライブが上手くいくって思っていて。だから幕がある時は、待ち時間は楽屋でギターを触って、直前にステージに置きに行くくらい、ギリギリまで触っていますね。

みんなから受け取ったものでいつも上がれる。



■みなさんにとって今日のライブ上手くいったなって思う基準は何ですか?僕らお客さんはいつも今日行ってよかったな。楽しかったなって思うんですけど。

小鹿 シンプルに演奏の良し悪しの部分もあるんですけど、凄く気持ちが入ったなっていう感覚があるかどうかです。逆に今日の演奏はよかったけど、あまり気持ちが演奏に乗らなかったなって時はなんとも言えない、ちょっとやりきれない感じで終わることもあるので。

鬼頭 お客さんの表情ですかね。どれだけ上手く演奏をして歌っても、最前の人がつまらなそうにしていたら、流石にそれはいいライブとは言えない。お客さんが楽しそうにしているライブができたら、その日がいいライブだったなって思えます。

内田 僕もオーディエンスの反応ですね。良かったライブかどうかを決めるのは聴いてくれたみなさんの反応ありきです。もちろん自分の反省点があった場合はいいライブだったって100%は言い切れないけど、お客さん基準ですね。

阪西 僕はドラマーなので、目線的に1番後ろからみんなを見れるからなんですけど、お客さんの反応が良くて、メンバーがそのテンション感に乗っていて、両方がいい感じに組み合わさった時がいいライブだなって思います。配信ライブでお客さんがいなくても、メンバーを後ろから見ていると今日はこういう感じかって、わかるんです。

みんながいい時は僕も相乗効果で良くなりますし、その逆で、自分の調子が良くても誰かが調子悪そうだと何かあったのかなって考えちゃいます。僕は位置的に客観的にも見れてしまうので、僕自身は、みんなから受け取ったものでいつも上がれる感じですかね。

色んな人に愛されるようなパキッとした黄色がいい/ミニアルバム「CRISP YELLOW」




■続いて、10月28日にリリースされるミニアルバム「CRISP YELLOW」について色々とお聞きしていきたいのですが、まずはこのタイトルに込められた意味を教えていただきたいです。

鬼頭 今までは結構、日本語のタイトルが多くて、割と長くてふくみのあるものが多かったんですけど、まずそれから脱却したい、それ以外もできるっていうところを見せたくて、違った視点で英語のタイトルをつけたっていうのがまずあって。

そこからどういうタイトルにしようかなって思った時に、全曲イメージカラーが黄色っぽいなって。その中でも、色んな人に愛されるようなパキッとした黄色にしようと思い、つけたのが「CRISP YELLOW」です。

今までみたいなめちゃくちゃ深い意味はないですけど、とっつきやすいというか。わかりやすいタイトルになったんじゃないかなと思います。

■今回のアルバムに関してはいつごろから制作に入られたんですか?

鬼頭 この曲たちはコロナの自粛期間に入ってからですね。全曲そうだよね?

小鹿・内田・阪西 うん。

■全部その期間で作られたってことは、曲自体にもコロナのことが少なからず影響しているんですか?

鬼頭 そうですね。作り方に関しても、家で各々データを交換しつつって感じで。今まではスタジオに入って、セッションをしながら作っていく感じだったんですけど、スタジオに入れない時期が結構長かったので、作り方的にはだいぶ今までと違いましたね。

全曲、自粛期間に制作。



■今作も含めて、Half time Oldさんはどんな順番でアルバムを制作していくんですか?先にアルバムのテーマからですか?

鬼頭 アルバムのバランスがよくなるようにバラードやアッパーな曲など、最初はとにかく曲を揃えるんですけど、その段階で大体のテーマが決まります。今回だったらコロナ禍でしか書けない曲になったなって、完成してから思ったんですけど、大体同じ時期に書いた曲には何かしらの共通点があるので、どこにまとまりがあるか考えて、最後にタイトルを決めます。だから最初はテーマとか考えずに、いい曲を作るってところから始めています。

■あまりストックはされていないんですか?

鬼頭 ストック自体はちょくちょくあるんですけど、「CRISP YELLOW」に関しては全曲同じ期間に制作しました。

■自分は普段、頂いたベースの上で表現するモデルや役者のお仕事をしているので、0を頂いて1を作る仕事なんですけど、ミュージシャンの方は、何もない所から曲や歌詞を作られていて、0を作ってから1を作る仕事じゃないですか。それって半端ないことだなって常々思っていたんですけど、歌詞は今書こうって思って書けるものなのか。それとも何かがあってから書けるものなのかお聞きしたいです。

鬼頭 僕の場合は何かがあってからです。だから0から1を作っている感覚はそんなになくて。今まで聴いてきた音楽や今まで自分が経験してきたことをベースに作っていくので、経験が1としてあるんですよね。完全にフィクションとして書いている人はわからないですけど、僕の場合は元があるので、そういう感覚はなかったですね。



■僕のイメージとしては何か大事件がないと歌詞って書けないものだと思っていたので、歌詞ができる人は毎日大失恋しているんじゃないかくらいに思っていました。

一同 (笑)。

■それくらい何かメンタルにくる体験をして書いているのかなって思っていたので。

鬼頭 もちろん転機があった時は、それについて曲を書こうと思ったりするんですけど、僕らはそんなに大事件を曲にしていないというか。身の回りにある日常的なことや、友達と飲みにいって、話を聞いて、そういう考え方もあるんだってところから曲を作ることもあるので、普通ですよ(笑)。

■そうだったんですね。
ちなみに作詞をする時は、家のここで書くとか決まっていますか?


鬼頭 家に簡易的な防音室があるんですけど、そこで真っ暗な中、パソコンの光だけでギターを弾いて、歌を入れてっていつもやっていますね。

■ありがとうございます。気になっていても聴く相手がいなかったので、こういうお話を聞けて嬉しいです。

阪西 なんでも聞いてください(笑)。

あえてファーストインプレッションをちょっと外した曲順に。



■ありがとうございます!今回リリースされる「CRISP YELLOW」には全7曲収録されていますが、曲順はどのように決めているんですか?

鬼頭 僕らが曲順を決める時は大体、イントロの1番最初を聴いてから1番最後のアウトロを聴いて、1番ハマりのいい並びにするんですけど、その方法で作っていくと毎回同じような曲順になってしまうんですよ。前回のアルバムも1曲目にちょっとアッパーな曲がきて、2曲目にダークな曲がきてみたいな。そんな感じで大体決まっていくので、今までの感じだと「雛の歌」が7曲目にきて最後フェードアウトして終わっていくっていうのが僕らの定石だったんですけど、今回は色々変えていきたいなって思って、その最初のファーストインプレッション的なところをちょっと外して、曲順を決めていきました。

■ちょっと今までとは違う感じで。

鬼頭 そうですね。聴き心地はいいようには並べたので、今までの感じにも沿ってはいるんですけど、ちょっとだけ外した感じですね。

メンバー各々の推し曲



■僕は、1番「2020」が好きなんですが、このアルバムの中で各々に1曲あげるとしたらどの曲を推したいですか?またその曲のここを聴いてほしいというポイントも合わせて教えていただきたいです。

内田 僕もアルバムの中だと「2020」が1番好きです。この曲は元々は他のメロディとコード進行があったんですけど、自分のルーツの音楽に近いような雰囲気を曲から感じ取ったので、コード面を結構振り切ったアレンジに変更した曲です。ベーシストとしては、全体的にリズムの遊び心とかも聴いてほしいんですけど、レガート(音楽のアーティキュレーションのひとつ)というか。ちょっとジャズっぽい4ビートになるセクションがあるんですけど、そこのベースはベースソロくらい動いているので、ぜひ聴いてほしいポイントですね。サビ直前のところです。

■ゆっくり聴かせていただきます。

阪西 僕は、アルバムの1曲目「my^2」です。2ビートっていうイントロやサビの最初にくるビート部分を今までメインで使ってこなかったビートにして、1曲目から疾走感のある感じで好きです。ドラマーとしてもバンドとしても1個引き出しができたかなって思う楽曲になりました。曲を作っている段階からこの曲が1番好きって言っていたくらい、凄くお気に入りの1曲です。

小鹿 僕は「あまのじゃく」が好きです。この曲は、途中で顔が変わるというか。最初は凄くノリノリでロックな感じなんですけど、途中で凄くエモいグッとくるゾーンがあって、そのゾーンからのギターソロの流れが凄く気に入っています。あとは、ギターじゃないんですけど、ベースが割と前に来るところが2Aとかにあったりして、そこもカッコよくて好きです。

鬼頭 僕は「達磨」です。この曲は、割と最初から最後まで歌詞が良い流れで書けたかなと思っています。1Aの歌始まりは1番暗いところから入って、そこから1Aダッシュにいくところからは、それ(暗いもの)を含めて明るくなって、そこからサビにいくと、さらに明るい歌詞になるんですけど、その構成が僕的に凄く気に入っています。

色んなことができる=Half time Old




■先日、「ツキノトモ」のMVが公開されましたが、6曲目のMVが最初に公開されるのってちょっと珍しいのかなって個人的に思ったのですが、何か理由があったんですか?

鬼頭 いつもPVにする曲が決まってから曲順を決めているので、割とアルバムの1曲目とか2曲目に置くことが多かったんですけど、そこもちょっと外した結果6曲目になったって感じですね(笑)。

■アルバムタイトルや曲順など、今までとは違う決め方をされたのには何か理由があったのでしょうか?

鬼頭 悪い方でのこれがHalf time Oldっていうものを作りたくなくて。色んなことができる=Half time Oldっていう風にしたくて。だから割と毎回色んな挑戦をしてきているんですよ。今回はその挑戦が、アルバムタイトルを英語にしたり、今までと違った曲順にしたって部分でした。



■素敵ですね。ちなみに、「ツキノトモ」の他にMV化される曲は何がありますか?

阪西 1曲目「my^2」と5曲目「雛の歌」です。

■その2曲のMVはどんな内容になっていますか?

阪西 僕らもまだ完成形を見れていないので、まだ何とも言えないんですけど、1曲目は割と曲に合わせて、元気で爽やかでポップな感じです。5曲目の方は、SNSで募集したファンの方の青春写真たちが登場します。

鬼頭 5曲目の「雛の歌」は、コロナで卒業式が中止になる等の報道がされている時期に書いた曲で。正直僕は、卒業式は必要ないと思っているタイプの学生だったんですけど、よく考えたら卒業式ができないことで一生会えなくなる人もいるわけで、それはかわいそうだなと思い立って、この卒業ソングを書きました。

PVも学生が主人公で僕らは音楽で支えている感じにしたいと思ったので、Twitterで青春写真を募集して、その青春時代の写真を盛り込んだPVを制作していただきました。



■ファンの方からしたらめちゃくちゃ嬉しいですよね。PVの一部になれるっているのは。

阪西 そう感じてもらえると嬉しいですね。

■送られてきた写真はご覧になられましたか?

阪西 はい。

鬼頭 まぶしいくらいにキラキラしていました。

学生時代。青春の思い出


■「雛の歌」が卒業ソングということで、みなさんはどんな学生でしたか?青春時代の思い出はなんですか?

小鹿 一言でいうと、陰キャですね。

阪西 (小鹿は)高校の時、部活で剣道をやっていましたよ。

小鹿 やっていましたけど、剣道部も陰キャです(笑)。文化祭の出し物で踊る人達と作る人達がいるとしたら、僕は作るほうでした。でも楽しかったですよ。

■特に印象に残っている青春の思い出はありますか?

小鹿 中学生の時にクラス対抗の合唱コンクールがあって、クラスによるとは思うんですけど、僕のクラスは結構ガチだったんですよ。最後に発表する時は感動まではいかなかったですけど、達成感を感じたのを覚えています。



鬼頭 僕は生意気な学生でしたね。物事を俯瞰で見ているというか(笑)。だから卒業式もなくていいって当時は思っていました。でもこの年になって考えてみるとやっぱりあってよかったなって思います。

でもそんな学生だったので、今回卒業ソングを書くにあたっても、全然学生の気持ちがわからなくて。周りに相談をしながら、最終的にはいい感じに書けたんですけど、先日皆さんから送られてきた青春写真を見てちょっと思ったのが、この写真を見てから曲を書きたかったなって。青春って確かにこういうのを言うんだよなって思わせられる本当にいい写真ばかりで。

■今回は残念でしたが、また卒業ソングを作る時の参考に!
ちなみに、学生時代の思い出で1番印象に残っているものは何ですか?


鬼頭 高校の時からバンドをやっていたので、ライブがある日は帰っていましたね(笑)。高校時代にバンドを始めた時から、音楽を仕事にしたいと思っていたので、何よりもバンド優先みたいな生き方をずっとしていましたね。

だから僕は学校が青春っていうより、学生時代にライブハウスでライブをやっていたことの方が青春でした。おっちゃん(小鹿)も多分そうだと思うんですけど。



小鹿 そうだね。言われてみれば確かに。

■内田さんはいかがですか?

内田 仲のいい子はいたんですけど、特定のグループに属するとかではなく色んなやつと仲良くしていた気がします。1番の思い出は高校生の時の文化祭で、体育館でバンド演奏をしたことですかね。観客は同じ学校のやつらですけど、沢山の人の前で演奏をするのは初めてだったので、今でもよく覚えています。

■どんな曲を演奏されたんですか?

内田 メタリカの曲です。メタラーの子がバンドの中にいて。よく盛り上がったなあれで(笑)。

小鹿 文化祭はなんでも盛り上がる(笑)。



内田 あとデジモン(アニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌)の「Butter-Fly」って曲をやりました。

小鹿 曲の幅が広いな(笑)。

阪西 僕も友達とコピバンを高校生の時に組んでいました。当時のバンドは、キャラも別々でやんちゃな子もいるし、勉強ができるような真面目な子もいるしって感じで、多分(鬼頭や小鹿と)被っているライブハウスもあったと思うんですけど、そういうところでコピバンを組んでいた仲間とは今でもたまに会います。だから僕もその当時のバンド活動が1番の青春の思い出ですかね。音楽は元々好きだったんですけど、バンドをやろうと目覚めた瞬間でした。



■ちなみにバンドで初めてやった曲はなんですか?

阪西 ELLEGARDENさんですかね。あとはアジカンさん(ASIAN KUNG-FU GENERATION)とか僕ら世代が聴いていた曲ですね。

小鹿 僕らもアジカンさん(ASIAN KUNG-FU GENERATION)。初心者でも挑戦しやすい曲が多いんですよ。ドラムは結構難しいのあるけど。

おうち時間は3人でオンラインゲーム


■アルバム制作をやりつつも家にいる時間が長かったと思うんですが、何か新しく始めたことなどはありますか?

小鹿 ゲーム。この3人(小鹿、鬼頭、内田)で同じゲームを始めたんですよ。アウトロー系のものを。

鬼頭 元々はみんなあまりゲームはやってなくて。

内田 本当にやってなかった。



小鹿 自粛期間に入って、1ヵ月くらいはアルバム制作をしたり、ずっとギターを弾いていたんですけど、ある時ちょっとゲームをやってみようかなって軽い気持ちで始めたら、凄くハマっちゃって(笑)。ほどほどにしないといけないなとは思ってはいるんですけど。

■今もですか?

小鹿 やっていますね(笑)。

鬼頭 ちょっとしたミーテイングみたいなこともできるんですよ。

小鹿 そうそう。チャットしながらできるので。

■阪西さんがいないのが気になったんですが。

阪西 僕はハマっちゃうのがわかっていたので遠慮しました。元々ゲームをするタイプでもないんですけど、多分やりはじめたらどんどんハマって、気が付いたら時間が過ぎていくだろうなって思ってやめておきました。3人を俯瞰で見ています(笑)。だから、一生これでいこうかなって思っています。

一同 (笑)。

阪西 勧めてもらったりもしたんですけどね。

小鹿 買ってあげようかくらいまで言ったもんね。

阪西 そうそう。

火起こし・食事・テントも別々。友人とキャンプ



■鬼頭さんや内田さんも新しく始めたことはゲームですか?

小鹿 大晴は結構外出てたよね。

鬼頭 そうだね。元々釣りが好きなので、釣りに行ったり。あとキャンプを始めました。

■1人でですか?

鬼頭 1人でも行きますし、友達と行ったり。友達と行く時は、別々でテントを張って、別々で飯を食っています(笑)。

一同 (笑)。

小鹿 そうなんだ!(笑)

■コロナだから別々ってことではなく?

鬼頭 違います。自由な時間が過ごせることがキャンプのいいところなので。もちろん一緒に行った友達と会話もするんですけど、ご飯と寝るのは別。あと火をおこすことが楽しいので、2人でつけるとかじゃなくて、火おこしも各々で。

内田 そうなんだ(笑)。

鬼頭 各々でちゃんと焚火台を用意します。楽しいですよ。夏の時期だと夏虫の声が聴こえるし、いい感じに落ち着けます。

パリピみたいな人がいるとまた別ですけど。

小鹿 嫌そう(笑)。

鬼頭 いやうらやましいなって。

テイクアウト派・自炊派



■うらやましいなって思いながら各々で火をつけるんですね(笑)。内田さんは新しく始めたことはありますか?

内田 僕はゲームか、ご飯をテイクアウトするのにハマりました。食べに行くのはあまりよくないし、かといってずっと自炊も飽きちゃうし、作るのも面倒くさいなって思って、色んなお店のテイクアウトを利用しました。ラーメンとか、普段やっていないお店もテイクアウトができるのがいいですよね。

■ちなみにオススメのラーメン屋さんはありますか?

内田 名古屋にラーメン福っていうラーメン屋さんがあるんですけど、そこがおいしいです。確か塩とんこつですね。

■名古屋に行く際にはチェックさせていただきます!阪西さんは何か始めたことはありますか?

阪西 洗濯・料理・掃除の家事全般をやっていました。何か達成感がないとその日に飲むビールが美味しくないなって思って、とりあえず家事を頑張ろうと。暇な時間が多かったので。

■おいしくお酒を飲むために。

阪西 そうですね。だから家事の中でも料理をする時間が多くなりました。つまみになるようなものを作ったり。前回のインタビューでも料理について言ったと思うんですけど、その延長で自炊を凄くやるようになりました。なんなら作りながら飲んでいるんですけどね(笑)。



■作った料理で特に美味しかったのは何ですか?

阪西 最近は、ミートソースを1から作りました。そんなに難しくはないですよ。

■凄い!逆に作りやすい料理ありますか?

阪西 カレー。こだわろうって思ったらこだわれるし、簡単っちゃ簡単。

■そうなんですね。僕、まったく料理を作らないんですよ。そろそろ実家をでるので、料理しないとなとは思っているんですけど、何から始めればいいのか。

鬼頭 最初は楽しいけどな。

内田 うん。楽しかった。

鬼頭 あと、スーパーで材料を買いにいくんだけど、1人用でちょうどいい量がないんですよ。

阪西 確かに。材料余るよね。

鬼頭 だったら外食とかコンビニで弁当を買った方が安く済むよなって思っちゃって、だんだん作らないようになりました。

阪西 そうならないようにしてください。

■頑張ってみます!

阪西 応援しています。Instagramとかにあげてください。見ているので(笑)。

■急に料理あげ始めたなってなりますね(笑)。

(ミニアルバム収録のDVDで、)ライブの熱量を味わっていただけたらなって思います。




■最後に、今コロナ禍でライブやイベントができなくなってしまい、音楽はもちろんエンターテイメントのあり方、発信の仕方が変わりつつあるというところで、今後どんな風にみなさんの音楽を届けていきたいですか?また、どんな状況だからこそ、みなさんの音楽がどんな存在でありたいかお伺いしたいです。

鬼頭 ライブはもちろんやりたいし、来てもらいたいですけど、今はそれもできない現状なので、この自粛期間に制作したCDを手に取っていただきたいです。ちゃんとCDをCDとして楽しめるように僕らも作ったので、それを生活の一部として、楽しんでもらえたらなと思います。

小鹿 今後、どうやって音楽を届けていくかってことに関しては僕らもまだ模索中のところもあるんですけど、でも今はYouTubeやサブスクなど色んな発信方法があると思うので、そういうツールを通して沢山の人に僕らの音楽を聴いてもらいたいなって思います。そして、やっぱり今回のことで暗い気持ちやネガティブな気持ちになっている人も多いと思うので、僕らの音楽を聴いて、少しでも元気を出してもらえたら嬉しいです。

内田 今は少し緩和されましたけど、遠くへ外出することもあまりできないですし、親戚に会ったり、人と会う機会もだいぶ減ってしまっているがゆえに、自分と向き合い過ぎて、どんどんネガティブな方向に向かってしまう時もあると思うんですけど、そういう時こそ音楽に力をもらってほしいです。僕らの音楽が活力剤じゃないですけど、元気の源的な存在になれるように努力したいなって思います。

阪西 本当にメンバーそれぞれが言っていることが全てですし、やっぱりライブに勝るものって考えても考えても出てこないです。今はまたライブができるように、各々が行動するしかないと思います。とは言いつつまだライブができないので、僕らに今できることは、ライブに変わる何かがないか引き続き考え続けることと、いい音源を作り続けて、いいものを発信することです。

今回のコロナ禍で時間が増えた人もいらっしゃると思うので、この機会に、楽器を趣味にしたり、音楽を始める人が増えたら嬉しいです。それが今後の音楽業界にとってもいい追い風にもなると思います。

僕らは音楽でちょっとみんなの生活に刺激を与えつつ、引き続きバンドを頑張れたらなって思います。

鬼頭 あと「CRISP YELLOW」の初回盤にライブDVDが付くんだよね。

阪西 そうだね。

鬼頭 初めて僕らのライブをDVDで観てもらえる機会ができたので、この機会に、DVDを観ていただいて、ライブがちゃんとできていた時のライブの熱量を味わっていただけたらなって思います。

■僕も改めてミニアルバム聴かせていただきます。本日は貴重なお時間をありがとうございました!


インタビューを記念して
メンバーの「サイン入りスポーツタオル」をプレゼント!





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応募締め切り:2020年11月28日(土)



―PROFILE―
Half time Old / ハーフタイムオールド
鬼頭大晴(Vo.&Gt.) / 小鹿雄一朗(Gt.) / 内田匡俊(Ba.) / 阪西暢(Dr.)

2011年に結成。これまでに、「イナズマロックフェス」出場を賭けた「イナズマゲート2013」で優勝を獲得。
2014年、「COUNTDOWN JAPAN」への出場を賭けた「RO69 JACK 14/15」でも同じく優勝を獲得。

2019年、数々のライブサーキットにて入場規制、大型フェス「FREEDOM NAGOYA 2019」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」へも出演し、PV「アウトフォーカス」がYouTubeにて400万回再生突破!
2020年、au三太郎シリーズの最新作「みんな自由だ」篇TVCMソングの歌唱・アレンジをHalf time Oldが担当し、このTVCMソングはYouTubeにて1,000万回再生突破!!
[HP]https://www.halftimeold.com/
[Twitter]@Half_time_Old
[Instagram]@halftimeold

―INFORMATION―
ミニアルバム「CRISP YELLOW」
リリース日:2020年10月28日(水)

<タイプ>
【初回盤(CD+DVD)】
価格:2,700円(税別)
DVD収録内容:「宅配便で現実を送りつけて Release Tour」at 2019.12.26 SHIBUYA WWW より
101 分の 1 の本音 / アナザーロード / 愛してるよ /『0』/ 道 / マッシュルームソング / 愛の真ん中 / ミニマリスト / アウトフォーカス

【通常版(CD)】
価格:1,800円(税別)

[CD収録内容]※初回盤・通常版共通。
M1 my^2
M2 OverEats
M3 2020
M4 達磨
M5 雛の歌
M6 ツキノトモ
M7 あまのじゃく

<特典情報>
・TOWER RECORDS:オリジナルラバーバンド
※オリジナル特典は、特典が無くなり次第終了となります。予めご了承ください。

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