【兵頭功海インタビュー】生活と芝居が繋がっている?「野菜を切りながらセリフを覚えています」<火曜ドラマ『未来のムスコ』>



志田未来さんが主演を務める火曜ドラマ『未来のムスコ』が放送中です。

ある日突然、主人公・未来の前に現れた「息子」。父親は「まーくん」と呼ばれているようですが、未来の周りには3人の「まーくん」がいて……。

そのうちのひとり矢野真を演じる兵頭功海さんにインタビュー! 現場でのお話、また役者に対する思いなどについてたっぷりとお話いただきました。



2年前話していたことが現実に



■まずは、『未来のムスコ』への出演が決まった時の気持ちはいかがでしたか?

兵頭功海 約2年前になるんですけど、日曜劇場『下剋上球児』に出演させていただいてる時に、写真集を出したんです。その時の囲み取材で、次はどんな役をやりたいかお聞きいただいて、「今しか残せない、今の僕ができるラブストーリーをやりたいです」と答えたら、記者の方が、「それではTBSの火曜10時の枠とかありますけどどうですか?」って。「ぜひご縁があったらやらせていただきたいです、がんばります」って言ったんですけど、それが叶ったなぁと思いました。

■すごいですね。

兵頭 うれしかったですね。取材していただいてる時のことがフラッシュバックして、「あ、繋がったな」と思いました。



■原作や脚本を読まれた時の印象はどうですか?

兵頭 原作を拝見して、矢野真を演じられるんだなと思うと嬉しかったです。すごく
魅力的な作品、役なので、これはがんばらないといけないな、と。改めて気が引き締まりました。

■具体的に作品の魅力はどういったところに感じられましたか。

兵頭 今、わかっている範囲では未来から息子がやってくるというのは、多分世の中では起きていないことだと思うので、SF という形になると思います。ただ、その出来事によって起きる人間関係の変化だったり、心情の変化、生活の変化は、わりとリアリティのあるもので、観ている方々にはすごく刺さるんじゃないかな、と思いますね。

演じることに「毎回悩んでますね、結局」




■ご自身が演じる矢野くんについて教えていただけますか?

兵頭 矢野くんはどんな人間なのかすごく言いづらいなぁ、と思う役です。今までやってきた役の中で一番言語化、記号化できないですね。
それはいいことでもあるし、同時にとても難しくて。けど、ドラマとして3人のまーくんがいる中で、いろんな設定があって、いろんなキャラクターがあって、違った魅力があって、この中のどれがまーくんなんだ、という作りでもあるので、ある程度記号化しなきゃいけない瞬間もあるんですよね。そのバランスと、けど全然記号化できないな、難しいなって感じて日々葛藤しております。

■じゃあ、クランクイン前の準備も難しそうですね。

兵頭 難しかったですね。掴めなくて。だからそれで言うと、掴みどころがない人です。僕も掴めていないので(笑)、そりゃ掴めないだろうみたいな感覚ではあります。
6話では言語化できなかった人物像が一気にぶち壊されるので、それもまた難しくて。「こんな顔するんだ」「こんな言葉言うんだ」「こんな気持ちになるんだ」と思いました。5話まで積み上げてきた矢野真にはなかった、見せてこなかった部分だったので、そこは楽しみながらも、どこまではみ出ていいんだろう、と考えながらやっていました。

■過去イチ難しいかなっていう感じですか?

兵頭 そうですね……今まで難しかった役ってなんだろう。だけど毎回悩んでますね、結局。なんで悩んでるのにずっとやるんですかね?(笑)

■どうしてだと思いますか?(笑)

兵頭 なんでなんですかね。もうわかんなくなってきちゃって(笑)。

「7年間積み上げてこられたものはない気がする」



■劇団員という役どころですが、少し近いところはありますか。

兵頭 あります、あります。やっぱり役者ならではの悩みはあると思いますし。けど、劇団員の方と会社に属してる俳優とだと、また悩みが違うのもあると思うんですけど。ただ、お芝居に取り組むということに関して言うと、一緒の悩みがあるのかなとか思います。

■これまで役者として悩んだこと、もう解決してるけど、この悩みをよく覚えてるな、といったものはありますか。

兵頭 今も現在進行形で続いてるのは、やっぱり僕って芝居下手だなって思います。

■えー!

兵頭 それはずっと悩んでいます。謙遜とかそういうことではなくて、本気で思うんですよ、下手だなぁ、って。
負けたくない、ということも思うんですけど、やっぱり自分の作品を見て「良かった」と思える瞬間はほぼないんです。良かったな、と思える時は、料理されているときですね。よくわからないけど食らいついてやっていたら、すごい人たちに演出してもらって、編集していただいて、いい役者さんと演じているとき。でもやっぱり自分の芝居だけ見ると、下手だな、と思います。

■悔しいことの方が多いんですか。

兵頭 多いですね。たまにいるじゃないですか、天才みたいな人。僕は天才じゃなかったのでずっと悔しいですね。

■その悔しい気持ちを持続して持ち続けてしまう?

兵頭 持続して持ってる「悔しい」もあれば、やっぱりやっていると、一年に一回ぐらい来ます、そういう悔しい作品が(笑)。来るなよと思うんですけど、毎回来るんですよね。ぼくの中では今回の作品は絶対にそういう悔しい作品。『未来のムスコ』は。できないことばっかりで。



■逆にこれ乗り越えたなみたいなのあります?

兵頭 作品の途中ではないかな。けど、昔、『片恋グルメ日記』というドラマのシーズン1の時にすごく悔しい思いをたくさんしたんですよ。休みの日も現場に行って、モニターの横で監督と本仮屋ユイカさんの芝居を見る、ということをやっていた時がありました。
監督や、本仮屋さん、先輩の平岡(祐太)さんに話を聞きながらいろいろ勉強させてもらったんですけど、そのときの経験がすごく悔しくて。でも、その作品に 2 があったんですけど、その時は監督や本仮屋さんに「成長したね」って褒めていただいて。1 つ悔しいと思った日から時が経ってその場所からは這い上がって、そう言ってもらえるステージには行けたんだなって思いました。

■やっぱり作品を重ねるごとに何かしらを乗り越えている?

兵頭 どうなんですかね。けどこの仕事をやっていて一段一段、階段を上がって芝居上手くなった感覚があんまりないんです。「できてきたな」とか、「階段登れたな」と思ったら、いきなり1階に叩き落とされるみたいな感覚があるんですよ。20歳で始めて、今7年経ったんですけど、7年間積み上げてこられたものはない気がします。

■お聞きしていると、心が折れてしまいそうな……。

兵頭 俳優は心を使う仕事ではあるので、それで大変になるのはしょうがないなと思いますね。なんとかプライベートを充実させたり、心を保つ何かをそれぞれ持ってないといけないと思うので、意識はしています。

料理中もセリフ覚え?



■どういった方法でリフレッシュされているんですか?

兵頭 料理をすることですね。

■得意料理はありますか。

兵頭 なるべく無駄を排除して料理をするんです。健康のために無駄なものを入れない。例えば、みそ汁とか、卵焼きとかそういうのばっかり作っています。けど、凝ったものでいうと、この前、牛すじ煮込みを作ってみました。それは健康を気にして作るというよりは、興味本位で作った感じですね。

■健康も気にしつつ、作る過程が好き?

兵頭 そうですね。普段、心を使ってお芝居するから、そういう黙々とする作業が多分リフレッシュになるんだと思います。野菜を淡々と切る、牛すじを「牛すじ茹でられてるなあ」って眺めているのが好きなのかな。



■確かに、野菜をずっと切っていると精神統一になりますよね。

兵頭 なりますね。あと、切りながらセリフを覚えられます。

■意外な覚え方ですね……!?

兵頭 変な話、野菜を切ることに全集中してセリフを言えたら、もう何があってもセリフが言えるんですよ。逆に、セリフを言うことに集中して野菜が切れなかったら、セリフが入っていないんです。だって、セリフを言うために手が止まっちゃってるから。(野菜を切る振りをしつつ)野菜を淡々と切りながら言えたら完璧に入っています。

劇団メンバーはとても仲良し!



■現場の雰囲気はいかがですか?

兵頭 すごく仲が良いですよ、劇団。こんなに仲良くなっちゃってどうしよう、みたいな(笑)。

■印象に残っているエピソードなどあれば。

兵頭 分かりやすく、みんなでどこかに行ったということはないんですけど、カットがかかってからのみんなの私語の量がすごいです。私語とちゃかし合いと、ジョークの連発と。けど、茶化すって行為は信頼関係がないとできないと思うんですね。信頼がない人に茶化されたら、ただのいじめになってしまうかもしれないし、悪口になるかもしれない。それが何の気遣いもなくできるようなメンバーになっているなと思っていますし、すごく仲が良い証拠なんだなと思います。
例えば、本番始まる前にみんなで楽しく話しているじゃないですか。その流れのまま、ひとつだけワードを物語に合っているものに変えて本番に行っちゃうこともあります。そうすると、話している内容は作品の世界観に合うものだし、テンション感はいつもの劇団員たちの雰囲気が作れます。それができるのがすごくステキだな、と思いますね。

■劇団には3人のまーくんのうち、吉沢将生を演じる塩野瑛久さんがいらっしゃいます。塩野さんとはいかがですか?

兵頭 塩野さんとは 2回目なのでより現場のことやお互いのお芝居の話をしたり。撮影の合間に2人でカフェに行って、喫茶店で温かいお茶を飲みながらお芝居の話を淡々とする仲になりました。
前回一緒だったときは撮影期間が短かったのもありますし、同じシーンがあまりなくて。関係的にも、ひとりの女性を巡ってライバルだったので、あまり距離を縮めていなかったんです。今回は、先輩と後輩でもあるので、連絡先も交換して、プライベートでごはん行きたいね、って話してます。

先輩と話をする時間に心を動かされた



■最近、心を揺り動かされたモノやコトがありましたら教えてください。

兵頭 この業界に入って、尊敬している先輩方がたくさんいるんですけど、その中でも特に尊敬している、お世話になっている方々がいて。その方々に去年あったいろんなことを話したいなと思ってた時に、ある一人の先輩が、僕と会う時間をくださったんです。で、いろいろと話していたらその先輩が、僕がお世話になってきた先輩たちをみなさん呼んでくれて。話す時間を作ってくださって、その日は感動して泣いちゃいそうになりました。

■たくさんお話できました?

兵頭 そうですね。いろんな話をして、いまこのドラマをやっていて、去年はこうこう、こういうことがあって、みたいな話をいろいろしたんですけど。その会を作っていただいたことにすごく感動しましたね。

未来と過去、行くなら……



■『未来のムスコ』の設定にちなんで。兵頭さんだったら未来と過去、どちらに行きたいですか?

兵頭 『未来のムスコ』で、何回かこういう質問があったんですけど、どれも違う答えになってるんですよね。未来に行きたいって言ったときと過去に行きたいっていう時があって……。どっちなんだろうって考えるんですけど、過去ってもう経験してきてるし、50年後の未来って僕が見られない未来かもしれないし、100年後だったら確実に見られないだろうし。そういう見たことがない未来を見たい気持ちと、それを見てしまう怖さがあるから過去に、って僕の中で意見が割れてるんですよね。
でも今日!今日は……過去です。分かっていたら防げたことがありますし。まあそれを防げず、経験するのが人生なんですけど……あとは、「ここをこうしていたら、変わったのかな」みたいなことがたくさんあるので、もし許されるならそれを少し変えたいですね。

■差支えなければ、どこに戻りたいか教えていただけますか。

兵頭 高校最後の野球の大会は戻ってみたいですね。けど、そのときに勝っていたら、この仕事をやっていないのであれなんですけど。

■たしかに戻るタイミング、場所、何するかによって本当に未来が変わる可能性ありますね。

兵頭 ありますね。それは怖いですし。この仕事を始めて、例えば違う作品やっていたらとか、いろいろありますよね。

■ありがとうございます!





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―PROFILE―




兵頭功海
1998年4月15日生まれ。福岡県出身
2018年、「NEW CINEMA PROJECT」オーディションでグランプリを受賞。翌年、映画『五億円のじんせい』で俳優デビューを果たす。その後、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(EX)のカナロ/リュウソウゴールド役で注目を集める。初主演映画『消せない記憶』では、作品が数々の海外映画祭で上映され、アメリカ・リッチモンド国際映画祭にて最優秀主演俳優賞を受賞。2023年には、ドラマ『CODE-願いの代償-』(YTV)や日曜劇場『下剋上球児』(TBS)への出演で話題を呼び、ネクストブレイク俳優として注目を集めた。2024年には、映画『18歳の大人たち』、『ブルーピリオド』、金曜ドラマ『9ボーダー』(TBS)のほか、ドラマストリーム『毒恋~毒も過ぎれば恋となる~』(TBS)でW主演を務め、ABEMA オリジナルドラマ『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』にも出演した。2025年には、ドラマ『五十嵐夫妻は偽装他人』(TX)、『私の知らない私』(YTV)、映画『BADBOYS-THE MOVIE-』などに出演。出演映画「鬼の花嫁」が3月27日に公開予定。

[オフィシャルサイト]https://www.amuse.co.jp/artist/A8911/index.html
[X]@hyodo_katsumi
[Instagram]@katsumi_hyodo_official


Photo:須田卓馬、Text:ふくだりょうこ


―INFORMATION―
【火曜ドラマ『未来のムスコ』】
放送:毎週火曜
時間:よる10時〜
放送局:TBS
出演:志田未来、塩野瑛久、小瀧望、兵頭功海、天野優、吉村界人、ビビる大木、藤原さくら、西野七瀬、マキタスポーツ、神野三鈴
原作:阿相クミコ(『マルモのおきて』)・黒麦はぢめ「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」(集英社「ヤンジャン+」連載)
脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは

<あらすじ>
恋も仕事も夢も行き詰まったアラサー女性のもとに 突然現れたのは“未来のムスコ”。恋人いない歴10年の私が結婚?出産?母親!? この子の父親は一体誰・・・?謎のシングルマザー生活が突如スタート!未来からきた息子がが巻き起こす時を超えたラブストーリー!

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