草川拓弥「急に緊張してどんどん汗が出てきました」!映画『栄光のバックホーム』大ヒットお礼舞台挨拶で投球を披露!!<イベントレポ>



2025年11月28日(金)より全国にて絶賛公開中の映画【栄光のバックホーム】の大ヒット御礼舞台挨拶が12月12日(金)に実施され、W主演を演じた松谷鷹也と鈴木京香に加えスポーツ紙の野球担当記者を演じた草川拓弥が登壇した。

2013年、阪神タイガースにドラフト2位指名され、翌年からプロ野球界でプレーした、横田慎太郎選手の自著「奇跡のバックホーム」と、彼が2023年に28歳でその生涯を終えるまで、母・まなみさんら家族と共に闘い続けた人生の軌跡を描いたノンフィクション「栄光のバックホーム」を映画化した『栄光のバックホーム』。

11月28日より全国で公開されるやいなや、野球ファンに留まらず、子どもからシニアまで多様な層が来場し、初週の週間動員ランキングでは1位を獲得。公開2週目もその勢いは止まらず、土日前週比で動員95.1%/興収96.0%と好調をキープ!全国131劇場では土日前週比100%越えを記録し、週末全国ランキングで2位、邦画作品としては1位と、初週より順位を上げ、動員は54万人を記録し、興行収入も7億円を突破。ネット上でも口コミが広がり、映画サイト・映画.comのアクセスランキングでは、前週の3位からランクアップし1位を獲得(2025年12月1日~7日(集計期間))。TIKTOKでも検索ワードで上昇。Xでもトレンド入りし、まとめ記事が作られるほど大きな広がりをみせている。

感動の波が会場に広がる中、MCの呼び込みにより、W主演の松谷鷹也と鈴木京香、舞台挨拶初登壇となる草川拓弥、そして秋山純監督が登場。松谷の手には横田慎太郎さんから譲り受けたグローブが、さらに撮影で使用した横田さんのユニフォームのレプリカも登壇者たちと一緒にステージに登壇した。



そのユニフォームについて「これはずっと(松谷)鷹也が着ていたもの。毎日、泥と汗にまみれたもので、演出部が毎日洗濯してきました。汗と涙が染み込んだユニフォームです」と秋山監督が紹介すると、松谷も「舞台あいさつにはいつも一緒にいかせてもらっています」と語るなど、苦楽をともにしたユニフォームと横田さんの分身とも言えるグローブとともに登壇できたという喜びをかみ締めている様子の登壇者たちだった。



12月11日木曜の時点で動員54万4801人を記録するなど、大ヒットを記録している本作について松谷は、キリッとした表情で「うれしいですね」とポツリ。非常にシンプルな返答に会場からもクスクス笑いが起こったが、鈴木も「(松谷も)舞台あいさつはかなり慣れてきているんですけど、わたしたち、ちょっと口下手なので。(エンジンがかかるまで)もう少しお待ちください」と呼びかけて会場を沸かせた。

そんな松谷にとっても、映画上映直後の観客の前に立つのは非常に感慨深いものがあるようで、「泣いている方や、鼻を押さえている方もいらっしゃって。皆さんの表情を見ると、僕たちが伝えたかった慎太郎さんの生き様がしっかり届いているんじゃないかなと感じます」と手応えを感じているようだった。

また、周囲からの反響も大きいようで、「慎太郎さんの生き様を通して自分自身も頑張ろうと思った」「一日一日を大切に生きようと思った」といった前向きな感想が多く届いているという。「そういう感想を見て、僕も本当によかったなと思いますし、もっと頑張らないとな、という気持ちになります」と真摯な眼差しで語る松谷だった。

一方、慎太郎の母・まなみを演じた鈴木も周囲からの反響の大きさを実感しているという。「本当にいろんな方から『観ました』と言っていただけたのがうれしくて。普段はあまりしないエゴサーチをしています」とまさかの告白をすると、登壇者を含めた会場からは驚きの声が。

その様子に笑顔を見せた鈴木は「『栄光のバックホーム』で検索すると、皆さんいっぱい感想を寄せてくださっていて。そのおかげでより一層、私の中でこの作品が育ってきているというか。皆さんの感想を聞いたおかげで、私の思う慎太郎さんのイメージがより深くなっていくんです。だからエゴサーチっていいなと思って」と茶目っ気たっぷりに語ると、会場は笑い声に包まれた。



劇中で、慎太郎に寄り添う記者・遠藤を演じた草川は、意外な反響を明かす。「最近、全然関係のない音楽番組に出させていただいた時に、SNSで『遠藤記者が踊ってる!』と書かれていたんです。すごい反響が僕の耳にも届いていているので、嬉しいですね」。



これには秋山監督も「毎日各地を回っているんですが、『遠藤記者が踊ってた』というのが衝撃的でした」と笑いながら振り返ると、「もちろん踊っているのは遠藤さんじゃなくて草川くんなので当然なんですけど、そうやって色んな方にキャラクターが浸透しているのが面白いですね」と笑顔を見せた。



草川自身は本作の舞台あいさつに参加するのは今回が初となるということで、「皆さんが各地をまわられてるのも知っていたので、『自分も行きたいな、登壇したいな』と思っていました。だから今日ここに立つことができてすごく嬉しいです」と笑顔を見せると、「すでに50万人以上動員されてることで。たくさんの方にちゃんと届いているんだなっていうのがすごく嬉しいです」と喜びをかみ締めている様子だった。

劇中での草川と松谷は記者と選手という役柄だったが、同世代ということもあり、現場でも自然と距離が近くなったという。「記者と、野球選手との距離感がここまで近いんだというのが新鮮だったので。(松谷)鷹也くんとの距離感も大事に演じたいと思っていましたけど、鷹也くんの方から気さくに話しかけてくださったので、自然体でいられました」と振り返る。



それに対して松谷は「草川くんは本当にかっこいいんで……嬉しくて話しかけちゃったのかもしれないです」と照れくさそうに笑いながらも、「普段は“鷹也くん”と呼んでくれるんですけど、一回だけ“鷹也”と呼び捨てにされたことがあって。一瞬、お!となって、すぐに『すみません』みたいな感じになったんですけど……僕はそれがめちゃくちゃ嬉しかったんです」と述懐。

それに対し草川は「ちょっとええかっこしぃ、しちゃったんですかね。あまりにも自然に出てしまったので……その節はすみませんでした」と恐縮しつつも、2人の仲の良さが垣間見えるやり取りに、会場にも笑顔が広がった。そんな若手の俳優陣を見守っていたという鈴木は、「わたしはメイク部屋ですれ違う程度でしたが、若手の俳優さんたちみんなの結束力がすごくて。私はそれを母親のような気持ちで、いい青年たちが、一生懸命頑張った現場だなと思って見ていました」と温かな眼差しとともに振り返った。

生前の横田慎太郎さんと交流のあった松谷と秋山監督だが、そんなふたりに「この映画の大ヒットのニュースを天国の横田さんへ報告するとしたら?」という問いかけが。まずは「「本当にたくさんの人に見てもらっています、と伝えると同時に、まだまだ慎太郎さんのことを知ってもらえるように、引き続き頑張っていきます、と伝えたい」と語った松谷。「実際に横田さんが映画を鑑賞したら?」という問いかけには「『僕ってこんな感じですかね?』みたいな感じになるかもしれないですけど、『でもありがとう』とも言ってくれるかなと思います」と返答。

一方の秋山監督は「慎太郎さんの野球に対する向き合い方は本当にストイックで。そこを鷹也が命をかけて野球と向き合ったので、きっと『鷹也、いい感じだよ』と言ってくれると思う」と返答。さらに「友達や記者、お母さんらと接する時は、本当に面白くて愛される方だったんです。映画を見て『泣ける』と言っていただけるのは嬉しいですが、同時に『慎太郎さんってなんだかかわいい、面白い、愛される人だったんだな』といった、そこはかとない魅力も伝われば嬉しい」と語ると、「慎太郎さんだったら『まあまあいい感じですよ』って言ってくれるのかな」と、故人を偲ぶひと幕も。




イベント終盤には、大ヒットを記念してキャスト陣から客席への松谷さんのサイン入りボールの投げ込みが行われた。野球経験者であり、本作の始球式イベントでも力強いピッチングを披露したこともある松谷の「球速136キロまで出したことがある」というエピソードが紹介され、どよめく会場内だったが、その期待の高さを感じて、「もう出ないです!」とあわてた様子の松谷。そこで「一番奥の方に投げます!」と宣言した通り、会場後方に陣取っていたムービーカメラ付近まで飛び、跳ね返るという事態に。「すいません!」と慌てる松谷に対し、司会者からは「今、カメラマンの方が『おうっ』っとなってました」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。




続いてボールを手にした鈴木は、「私も砲丸投げの選手だったので、肩には自信があるんです」と力強く宣言。冗談交じりで「砲丸投げスタイルで」と構えるそぶりを見せながらも、実際には下手投げでふんわりと客席に投げ込んでみせて、会場を沸かせた。


最後は「野球経験がない」という草川。「急に緊張してどんどん汗が出てきました」とプレッシャーを感じつつも、「左側のレーンを狙いたい」と宣言。


その言葉通り、ボールをしっかりと観客に届けることに成功し、「いい感じ!」という声が飛び交った。そんな三者三様の投球スタイルに秋山監督も「慎太郎さんが喜んでくれているような気がします」と笑顔でコメントした。

そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた秋山監督は「横田慎太郎さんの生き様を届けたいと思って、我々スタッフ、キャスト、一丸となってやってきましたが、その映画が皆さん支持されて、『すべての横田慎太郎に捧ぐ』という我々の最後のメッセージのような、大きな映画になってきました。見てくださる一人一人の皆さんも、横田慎太郎さんの一人だと思います。なので皆さんの力をお借りして、もっともっと世界中にこの映画を広めたいと思いますので、ぜひお力をお貸しください」と呼びかけ。



さらに草川が「今日はこうして登壇することもできて嬉しかったですし、こうやってたくさんの方にこの映画が届いてるんだなと思うと、とても心が温かくなります。ぜひこれからも、松谷さんを、そしてこの映画を愛していただけたら」と続けると、松谷も「慎太郎さんの生きた証がいろんな方に届いていると思うと、本当に嬉しい気持ちでいっぱいですし、こうしていろんなところで舞台挨拶をさせていただいて、慎太郎さんのグローブと一緒にいろんなところを回ることができて、本当に嬉しいです。まだまだたくさんの人に見ていただきたいので、引き続き、いろんな人に伝えてもらったり、SNSに投稿していただけたら嬉しいです」とコメント。

そして最後に鈴木が「50万人というたくさんの観客の皆さんに見ていただいて。慎太郎さんも喜んでくださってるんじゃないかなと思います。そして、慎太郎さんを支え続けた家族やまわりの人たちも、本当に喜んでくださってるんじゃないかなと思うんです。先ほども申し上げましたが、私の中では、公開してからどんどん、どんどん慎太郎さんのイメージが、より一層深く、可愛らしく、強く膨らんできているので。これからもまだまだたくさんの人に慎太郎さんのこと知ってもらって。そして今日見てくださった皆さんのお力を借りて、より一層“横田慎太郎ファン”を増やしていけたらいいなと思っています」と会場に呼びかけた。

<ストーリー>
2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された横田慎太郎、18歳。甲子園出場は逃したが、その野球センスがスカウトの目に留まり、大抜擢された期待の新人だ。持ち前の負けん気と誰からも愛される人間性で、厳しいプロの世界でも立派に成長を遂げていく慎太郎。2016年の開幕戦では一軍のスタメン選手に選ばれ、見事に初ヒットを放つ。順風満帆な野球人生が待っていると思われたその矢先、慎太郎の体に異変が起こる。ボールが二重に見えるのだ。医師による診断結果は、21歳の若者には残酷すぎるものだった。脳腫瘍―。その日から、慎太郎の過酷な病との闘いの日々が始まる。ただ、彼は孤独ではなかった。母のまなみさんをはじめとする家族、恩師やチームメイトたち、慎太郎を愛してやまない人々の懸命な支えが彼の心を奮い立たせる。そして、2019年9月26日、引退試合で慎太郎が見せた“奇跡のバックホーム”は人々を驚かせ、感動を呼んだ。しかし、本当の奇跡のドラマは、その後にも続いていたのだった…。

■詳細
【映画『栄光のバックホーム』】
公開日:全国公開中
製作総指揮:見城 徹、依田 巽
原作:「奇跡のバックホーム」横田慎太郎(幻冬舎文庫)「栄光のバックホーム」中井由梨子(幻冬舎文庫)
脚本:中井由梨子
企画・監督・プロデュース:秋山 純
出演:松谷鷹也、鈴木京香、前田拳太郎、伊原六花、山崎紘菜、草川拓弥、萩原聖人、上地雄輔、古田新太、加藤雅也、小澤征悦、嘉島 陸、小貫莉奈、長内映里香、長江健次、ふとがね金太、平泉 成、田中 健、佐藤浩市、大森南朋、柄本 明、高橋克典
主題歌:「栄光の架橋」ゆず(SENHA)
ゼネラルプロデューサー:三田真奈美
プロデューサー:小玉圭太
協力:阪神タイガース
特別協力:東宝
配給:ギャガ
制作:ジュン・秋山クリエイティブ

©2025「栄光のバックホーム」製作委員会

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