YEONJUNの投げキスで会場のMOA歓喜!2度目のドームツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : TOMORROW> IN JAPAN』で魅せた5人の溢れんばかりの魅力!!<LIVEレポ>



5人組グループ・TOMORROW X TOGETHERが、グループ2度目となるドームツアー【TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : TOMORROW> IN JAPAN】を開催。2025年11月15日(土)の埼玉・ベルーナドーム公演を皮切りに、名古屋・福岡・東京・大阪の5大ドームを巡る。Emo!miuでは、11月16日(日)に行われたベルーナドーム2日目公演の模様をお届け。

夕暮れを迎えたベルーナドームに、MOA(公式ファンネーム)のペンライトが揺れ、期待の熱がゆっくりと膨らんでいく。開幕を告げる発車ベルが鳴り響いた瞬間、ステージ袖からトロッコが滑り出すと、客席から一気に歓声が弾けた。メンバーが手を振りながら姿を現し、「埼玉、準備はいいですかー!」と呼びかけると、そのまま1曲目「LO$ER=LO♡ER」へ。開幕からファンと至近距離で交わるサプライズ演出に、MOAたちのテンションは一拍目から最高潮に達した。

センターステージに到着したTXTは、「きっとずっと (Kitto Zutto)」「5時53分の空で見つけた君と僕[Japanese Ver.]」を連続で披露。「5時53分の空」でYEONJUNが「一緒にー!」と声を上げると、MOAもその手を取るように大きな声で応えた。続く「Love Language」では、巨大スクリーンいっぱいに映し出されたSOOBINの投げキスに、会場全体から弾けるような歓声が巻き起こった。

最初のMCタイムではTXTらしさが炸裂。BEOMGYUが「今日、YEONJUNさんよりBEOMGYUがかっこいいと思ったら叫べー!」といたずらっぽく煽ると、MOAから割れんばかりの歓声が返る。すぐさまYEONJUNが「俺よりかっこいい人はいないと思うMOAは叫べー!」と対抗し、会場は笑いと歓声に包まれた。さらにSOOBINも「正直、SOOBINが最高だと思う人、叫べー!」と追撃し、MOAの愛を全身で受け止めた。



その様子を眺めていたTAEHYUNは余裕のある微笑みを浮かべながら、「毎回思うけど、MOAって本当に優しいですよね。僕たちが話すこと全部に反応してくれる」とコメントし、TXTらしい“全員がビジュアルセンター”と言わんばかりの軽やかなジョークを添えた。会場からは笑い声と歓声が同時に弾けた。

MC明けに披露した「Danger」では、花道を歩くTAEHYUNの圧倒的ビジュアルに後光がさしたかのような照明が重なり、完璧な瞬間がスクリーンに映し出されると、会場からは割れんばかりの歓声が上がった。

コンサート序盤のセクションでTXTが描いたのは、彼らが等身大で表現してきた“葛藤と弱さ”。柔らかい光に包まれたステージでその想いを丁寧に共有しながら、MOAをTXTの世界へと静かに、しかし確かな温度を持って引き込んでいく。

コンサートは中盤戦へ突入。5人はそれぞれの個性が際立つロックスタイルへ衣装チェンジし、空気が一気に張りつめる。「Growing Pain」、「Frost」、そして闇が一気に爆ぜる「Good Boy Gone Bad[Japanese Ver.]」へと流れ込む。「Frost」ではHUENINGKAIがどこか狂気を孕んだ危うい笑みを浮かべ、会場からは悲鳴のような歓声が上がった。感情が“落ちて、止まって、壊れる”。痛みも混沌も衝動も抱きしめて進む――この圧巻の流れこそ、まさに“TXTそのもの”と言いたくなる瞬間だった。



熱狂の渦のあと、ベルーナドームの空気がしんと冷えたことにふと気づく。静けさに寄り添うように雰囲気がふわりと切り替わる。「ひとりの夜 (Hitori no Yoru)」ではメンバーが階段に腰を下ろし、その冷たさと溶け合う歌声が会場を柔らかく包んだ。続く「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. 幾田りら [Japanese Ver.]」では、一転してマイクスタンドを使用した力強いステージングへ。情熱的でまっすぐなボーカルが響き渡り、静けさの余韻を一気に熱へと変えていった。

続いては5人それぞれが魅せるソロパートへ。TAEHYUNは「Bird of Night」で、澄んだ空気を切り裂くような圧倒的な歌声で会場を支配。MOAたちが歓声を上げることすら忘れるほどの存在感を放った。

SOOBINが披露したのは「Sunday Driver」。「アンニョーン!」とキュートに登場し、ツアーグッズのタオルを肩に掛けてにっこり。「今日は寒いからこれを掛けて、ネギで鍋でも食べようか」と埼玉名物の深谷ネギを盛り込んだアレンジでMOAを喜ばせ、会場はSOOBINらしい温かな空気に包まれた。



HUENINGKAIの「Dance With You」では椅子を使った色気のあるパフォーマンスを披露。女性ダンサーとのダンスシーンでは悲鳴にも似た歓声が上がるほどの盛り上がりを見せた。YEONJUNは「Ghost Girl」と、11月7日にリリースされたばかりの「Talk To You」を披露。「Talk To You」終盤、ジャケットを脱ぎ捨てると会場のボルテージは最高潮に。真っ赤に染まったベルーナドームにYEONJUNコールが響き渡り、MOAの興奮を証明した。最後にステージに上がったBEOMGYUは「Panic」をサプライズ披露。痛みを抱えながらも前へ進もうとする決意が静かに力強く刻まれた楽曲で、柔らかな歌声と言葉が会場全体に寄り添う。緑一色に染まる中、星のような光がひとつまたひとつと輝き、孤独と希望が同時に漂う世界が広がっていった。

5人が再び集まったステージでは「Where Do You Go?」「No Rules」を披露。笑顔と多幸感が弾けるステージングの締めはYEONJUNの投げキス。会場から大きな歓声が起こった。



MCタイムでは本ツアーの見どころでもあるソロステージが話題に。最初にステージを終えたTAEHYUNは、メンバーのパフォーマンスをモニタリングしていたという。「今日は他のメンバーがすごくうまくステージをやっていて、僕の存在感が小さくなったかなと思っていました」と少ししょんぼり。それを否定するMOAに「違いますか? 優しいじゃーん」と照れ笑いを浮かべた。
SOOBINは、ステージで取り出したネギが実は模型だったことを明かし、「本物にしたかったけど匂いがきつくて……」と告白。YEONJUNが本物かどうか確かめるように匂いをかぐと会場はほっこり。

ここでTAEHYUNから「HUENINGKAIが女性ダンサーとアイコンタクトした時の歓声、あれは“いい歓声”ですか? それとも“ダメーー!!”の歓声ですか?」と鋭い質問。MOAが悲喜こもごもな反応を見せると、HUENINGKAIは「今日はMOAのことを考えて踊りました!」と満点の返答で空気を和ませた。



前日の公演で「Talk To You」を初披露したYEONJUNは「僕のジンクスかもしれないんですが、初日より2回目のほうがいつも良くできている気がします。昨日は少し残念に思っていましたが、今日はとても満足できました」と、MOAの反応に手応えを感じた様子を見せた。

BEOMGYUは「バックステージでYEONJUNさんのステージを見ていて……パニックが来ました。なんで僕が次!?」と本音をこぼしつつ、「でも今日の僕、ビジュアルよかったじゃ〜ん」とお茶目に心を立て直したと明かした。さらに「『Panic』を聴いたMOAのみなさんが幸せになってほしい」と温かなメッセージを送った。



コンサート終盤へ。ブラックのナポレオンジャケットに身を包んだ5人は「Deja Vu」で幻想の世界を再び呼び起こし、デビュー当時の歩みが映し出されるメモリアル映像とともに「ある日、頭からツノが生えた (CROWN)」を届けた。余韻の中、成長を象徴するかのようにジャケットを脱ぎ白シャツへと衣装チェンジ。空気が切り替わり、しなやかで力強い“今のTXT”をまっすぐ示すように「Beautiful Strangers」へと流れ込んでいった。

最後のMCでは、5大ドームツアーの初日・埼玉公演を終えた5人の率直な想いが語られた。SOOBINは「前回のアリーナツアーの時にも会場が大きいなと思っていたんですが……やっぱりドームは本当に大きいですね」と笑顔で振り返り、「昨日帰りながら“ドームって、ステージに立っただけで盛り上がるしワクワクしてエネルギーがあふれるね”とメンバー同士で話していました」と、特別な場所であることを噛みしめた。



YEONJUNは「こんなに広い会場をいっぱいに埋め尽くしてくれたMOAの皆さんに、心からありがとうございますと感謝を伝えたいです」と深く頭を下げた。

HUENINGKAIは「ひとりひとりを見ていたら本当に幸せそうで……僕も幸せになれました。2日間ありがとう」と柔らかい声で伝え、TAEHYUNは「こんなに大きな会場を満席にできるというのは簡単なことではないと、誰よりもよく知っているつもりです」と静かに感謝を届けた。



BEOMGYUは「これは夢じゃないかと思えるくらい幸せでした」と胸の内を明かし、「僕は東京ドームに立ちたいという夢があります」と告白。前回の東京ドーム公演では怪我の影響で満足のいくステージができなかった悔しさを振り返り、「今日来てくれた皆さんと、また東京ドームでお会いできたらうれしいです」と続けた。その声には、MOAへの深い想いと次のステージへの決意が宿っていた。

本編ラストは「星の詩[Japanese Ver.]」。冒頭のコメントを担当したBEOMGYUは「僕たちと2日間……」と言いかけて言葉に詰まり、照れたように「大好き♡」とハートポーズで締めると、会場から温かな歓声が上がった。そのあとも悔しさを押し隠せないのか、パフォーマンス中にメンバーへ抱きつき優しく慰められる姿も。微笑ましいやり取りにMOAたちの歓声はさらに膨らんでいった。5人の歌声が重なると、ベルーナドームは一面にMOAの星のスローガンが揺らめき、まるで夜空がゆっくりと降りてきたような幻想的な景色に包まれた。希望の瞬きのように光が揺れ、温かな余韻の中で本編の幕が静かに下りた。

アンコールに応えてメンバーは再びトロッコに乗って登場。「永遠に光れ」「Magic」「MOA Diary」など、Wアンコールを含む計5曲を披露。TAEHYUNはBEOMGYUのねこバッグの触り心地が気に入ったのか、真顔のまま無心で触り続ける姿がスクリーンに映し出され、MOAから笑いが漏れた。SOOBINとYEONJUNが肩を組んで特大ハートを作って見せ、MOAへ愛を届ける一幕も。さらに「Dear Sputnik」ではHUENINGKAIが歌い出しを間違え、今度はBEOMGYUが優しく抱きしめて“お返しハグ”をする場面もあり、会場中が温かさに包まれた。



そして最後はSOOBINが「次はもっとかっこいい姿で、幸せにします!」とまっすぐに約束を残しステージをあとにした。

ベルーナドームで生まれた温かな余韻は、そのまま未来へ続いていく。12月の名古屋・福岡、1月の東京ドーム、2月の京セラドーム大阪――この先のステージで、TXTはまた新しい光景をMOAとともに描いていくだろう。

■詳細
【TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : TOMORROW> IN JAPAN】
開催日:2025年11月15日(土)〜11月16日(日)
会場:ベルーナドーム

(P)&(C) BIGHIT MUSIC


TEXT/Kyoko Fuse

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