原因は自分にある。が10月15日に4th single『パラノイドランデブー』をリリース！ これを記念して行われた「『パラノイドランデブー』発売記念リリースイベント」の模様をお届けします。




定刻になると、会場は暗転。SEが流れグッと会場のテンションが上がる。
ステージ上にメンバーが現れると大きな歓声に会場は包まれた。「楽しもうぜ！」という大倉空人の言葉から『因果応報アンチノミー』をまずは披露。
パワフルなパフォーマンスで冒頭から盛り上げたのち、MCに藤原倫己を迎え、新曲『パラノイドランデブー』についてトークを繰り広げた。





今回の『パラノイドランデブー』はなんと言っても川谷絵音提供の楽曲だ。
川谷と原因は自分にある。の初タッグについて問われた杢代和人は「僕と長野くんは川谷絵音さんのラジオに出演しまして、実際に話したんですけど、その時に川谷さんも原因は自分にある。の尖った、個性的なグループだからこそ、この曲が作れましたと言っていただいて、本当にいい経験になりました」



さらに、実際に今回その尖った精神が入っているか聞かれた大倉は「やっぱり今までたくさんのクリエイターの方々に提供していただけて、その中でも僕らに大事にしてる部分と、これからも作っていく自分のオリジナリティ、個性というものが、向こうからの歩みだったり、僕たちからの歩みによって、お互いに手を取り合ってできた作品で僕たちは活動してきているので、その尖りっていう部分が、原因は自分にある。の世界観だけでなく、ネットカルチャーだとか、各々クリエイターの皆さんが思う『原因は自分にある。とは』という部分が毎作品融合されているな、という感じがある」と言い「まさに、歌詞にもあるように『メタにメタを重ねて』じゃないですけど、そういう部分が今回の楽曲でも感じられるんじゃないかなと思ってます」



さらに、印象的なのは「パラノイドランデブー』というタイトルだ。テーマについて問われたのは長野凌大。「テーマとしては逃避行ということで、現代に生きる我々人間がいろいろと直面する課題に向き合って、それをどうポジティブに捉えていくかとか、原因は自分にある。という名前だからこそ、一見ネガティブに見えるものをポジティブに捉えていくっていう、そういう一種の抗いっていうところをテーマにして、この曲と向き合って歌いました」



パフォーマンスについて語ったのは吉澤要人。歌詞に「ハイポーズ」などのワードが入っているが、吉澤がそのパートを担当しており、「みなさん、ハイポーズと覚えていただいて、楽しみにしていただければと思います」と言い、メンバーから「どういう意味？」とツッコミを受ける場面も。また、「とにかくこの楽曲のパフォーマンスに関してはフォーメーションがとても、とても多いので、常に移動している。そんな楽曲になってますので、みなさんも飽きずに1曲を通して見れるんじゃないかなと思っております」と疾走感溢れるパフォーマンスについて解説した。



レコーディングの時に工夫したことについては武藤潤が。「結構スピーディーな曲なので、途中ブレスがちょっと難しかったりして、途中に息苦しくなったりしてることもあったんですけど、逆にやっぱこう、逃避行がテーマになってるので、その緊張感というか、何かに追われているその緊張感がブレスで表現できたのかな、おもしろいな、音楽って思いました」とにっこり。



また、サプライズで楽曲を提供した川谷絵音からのメッセージ動画が届けられた。
2019年にグループ名が気になるってSNSで原因は自分にある。について言及していた川谷だったが、それがきっかけで携わることができて嬉しい、とコメント。
さらに「歌詞に関しては前向きな歌詞ではない。今のタイミングで歌うべき歌詞だなと思ったので、書かせていただきました。いろんな深読みもできると思いますし、何回聞いても楽しみな作品になっていてほしいなと思っております」とメッセージを伝えた。

このメッセージを受けて、武藤が「喋り声かっこよ」「聞いてる声も喋る声もかっこいんだ、いいな」と笑顔を見せる場面もあった。



サプライズはフォトセッションでも。オフィシャル、ファンの撮影タイム、と続いたが、会場のファンとメンバーが一緒に撮影という段で登場したのがスペシャルゲストのかが屋の加賀翔。実は今回のイベントの撮影を加賀も担当していたのだ。



ステージ上に上がった加賀は「すでに1300枚撮りました」と笑顔を見せ、メンバーたちを驚かせつつ、メンバーと観測者の記念撮影を担当した。そのあとは恐縮しつつも、メンバーたちとのフォトセッションを行ったが、間近でメンバーたちの表情をカメラで捉えることも忘れず、カメラマンとしての任務を遂行した。



さて、芸能界でも写真愛があると言われている加賀。独特な視点で写したオフショットやライブ風景の写真が SNS でも話題になっている。
ライブ写真で大事なことは何か問われ、「距離感」と回答。「うまく撮ろうとあんまり思わずに、やっぱりお互いでしか撮れない距離感がある。好きだと思ったら好きだと声をかけてあげるとか、かっこいいところならかっこいいと素直に言ってあげる。これがプロへの道です」とコツを語った。




そして、このまま加賀も参加した『写真愛があるのは誰だ？！ ゲンジブフォト選手権』へ。「はい、チーズ」や「はい、ポーズ」という歌詞があるところに由来している。
事前にこだわりの写真をメンバーがそれぞれ一枚ずつピックアップ。

まず、大倉がチョイスしたのは長野との写真。大倉が行ったファンミーティングに長野が来たときの楽屋での一枚だ。「左下の燃えるゴミをしっかり写すということで、楽屋感も出しました」とポイントを語った。



小泉光咲は2年前の初めてのアリーナに立ったときの写真を。「『藍色閃光』を披露しているときの。この瞬間だけでもげんじぶ全体の愛が感じられるんじゃないかな」。

杢代もライブの際の写真を披露したが、こちらは7人で円陣を作っているときのものを。「円陣ってこのメンバーでしかやったことがない」と言い、メンバーとの絆を感じさせた。



桜木雅哉は「載せちゃいけない写真ばっかり出してたんで……唯一ギリいけるのがこれでして」と前置きして出したものが『核心触発イノベーション』での撮影のときの吉澤の写真。「撮影の風景ってみれないから。貴重かな、って」。

長野は原因は自分にある。で初めて写真集出したときに、自身がフィルムカメラで撮った写真を。長野しか撮れない6人の表情が映し出されたものとなった。



武藤は小泉とのプリクラ写真。「プリ機でこういうポーズで撮るのかな、ってお互い考えながらハートを作って揃った瞬間です」と愛が溢れる写真を。

ラストの吉澤は桜木と武藤のツーショットを披露した。
「遠征にいったときの仕事の合間に中華屋さんに行ける時間があって。最年少と最年長が一緒にご飯食べている姿はメンバーから見ても愛おしい姿なので」と語った。

そんな7枚の中から、加賀がメンバー愛を感じた一枚として「どれも選び難いんですけど」と言いつつ選んだのは長野の写真。「みんなデジタルで撮ってるけど、長野さんは現像代がかかってるから。大倉さんもちょっと迷ったんですけどね」と選んだ理由を明かした。ちなみに、加賀と長野は同じ雑誌で連載しているという縁もあり、この日出会えたことに喜びをにじませていた。




そして終盤には『パラノイドランデブー』のMV初披露、さらに、楽曲も披露しイベントを盛り上げた。

最後に長野は来場のお礼を改めて述べた後、「僕ら4枚アルバムを出しているんですけど、4枚目の新曲ということで、アルバムにやっと新曲が追いつくという。なかなかないことだと思うんですけども、みなさんのおかげで無事発売することができました」と感謝を伝え、「これからも自分たちの世界感だったり、伝えたい音楽を追求して、素敵な音楽をみなさんに届けられるように日々がんばっていきますのでぜひともまたライブでお会いしましょう」と締め括った。

また、12月10日には7月12日、13日に開催した国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブが収録されたBlu-ray「ARENA LIVE 2025 序破急」の発売が決定したことも告知された。こちらについても楽しみに待ちたい。

▼最後に、加賀翔(かが屋)が撮影した写真を一挙公開！

▼photo:高橋まりな