【白岩瑠姫(JO1)インタビュー】「人生が180度変わった」ヨウのように人生を変えた出会いは、夢を諦めかけた自分のために家族が内緒で応募してくれていた“PRODUCE 101 JAPAN”。<映画『アズワン/AS ONE』>
2025.9.5
白岩瑠姫(J01)が、長編アニメーション映画『アズワン/AS ONE』で声優に初挑戦!
『アズワン/AS ONE』は、劇場版「名探偵コナン」シリーズを手がけてきた静野孔文が監督を務め、「新世紀エヴァンゲリオン」、「サマーウォーズ」などで知られる貞本義行がキャラクターデザインを担当するSFアニメ。
本作で主人公・ヨウの声に加え、主題歌『巡星』の作詞作曲に歌唱まで務めた【白岩瑠姫】くんがEmo!miuに登場です!
JO1のワールドツアー期間に主題歌制作
■アフレコ初挑戦!オファーが来たときの気持ちは?
白岩瑠姫 まさか自分が声優をやるなんて!と。声優に挑戦するなんて思ってもいなかったので、お話が来たときはめちゃくちゃビックリしましたし、同時に「できるかな…」と不安になりました。さらに今回は主題歌を作ってほしいというオファーもいただいて。これまで楽曲は作ってきてはいたんですが、なにかのために書き下ろすということが初めてだったので、ダブルで…いけるか?という気持ちになりましたね。
■主題歌『巡星』の制作はスムーズにできましたか?
白岩 JO1のワールドツアーをまわっているときだったんですよ。そもそも日本にいないっていう(笑)。移動の飛行機で歌詞を書いたり、楽曲を作ったりして。結構、カツカツなスケジュールのなかで作らせていただきました(笑)。でも今思うと、そのおかげで制作意欲に火がついたと思っています。
セリフとセリフの間の吐息に苦戦
■初挑戦のアフレコはいかがでしたか?
白岩 右も左も分からない、分からないことだらけだったので、ディレクターさんに最初から「なにか思ったことがあれば、すぐに言ってほしいです」と伝えていました。できるだけ改善できるように努めるので、本当にどんな些細なことでもいいので、全部言ってほしいと、ブースに入る前にお願いしましたね。アフレコは急激にうまくなるということはないかなと思っていたので、現場で指示をいただいたものをいかにうまく表現できるか、いかに対応できるかを考えていた気がします。
実は最初、実写映画などの演技と“演じる”という点では一緒かな?と思っていたんです。でも、実写の映像系ではなかなか表現されないセリフとセリフの間の吐息など、それを初めて経験して苦戦しました。
オファーのきっかけは、ヨウと同い年くらいのときに作った楽曲『ひまわり』だった
■『アズワン/AS ONE』の台本を読まれたときの印象は?
白岩 すごくストーリーが面白くて、最初っから読む手が止まらなかったですね。違う星に生きている人たちが出会い、お互いを支え合いながらいろんなキッカケで自信をつけていくというストーリーがそもそも好きなタイプだったので一気に読みました。スムーズに読めたので、すぐに楽曲作りに取りかかれたのを覚えていますね。
■今回演じたヨウとご自身は似ていますか?
白岩 ヨウは夢を追いかけるもなかなかうまくいかず、すべてのことに自信がなくて中途半端で不器用なんですけど、でも曲を作ることは諦めないんです。最初、弱かったヨウが、いろんなことをキッカケに自信をつけて行く姿は自分を見ているような気がしました。実は今回、オファーをいただくことになったキッカケになった『ひまわり』という楽曲があるんですけど、それを作ったのがちょうどヨウと同じくらいの年なんです。楽曲を作って誰に届くんだろう、なんのために作るんだろうと思っていた当時の自分と重なる部分があって、懐かしい気持ちでヨウを見ていました。
■運命的に導かれたような作品なんですね。
白岩 『ひまわり』のMVを観たときに制作陣が「この子しかいない」と思ってくださったようで。本当にたまたまなんですけど、『ひまわり』のMVで着ている制服もヨウの制服にそっくりなんですよ!本当に運命が引き寄せてくれたのかなと思います。
いつものクセでマイクの目の前に立ってしまって「近すぎだよ!」と言われました(笑)
■アフレコに挑戦するにあたって、練習したこと、役作りで心がけたことは?
白岩 アニメを観ることは好きだったので、いろんなアニメを見直しました。僕、結構、アニメは幅広く観るんですよ。少年系も観るし、少女漫画系も観るし。スポーツも観るけど、ただロボット系を観てこなかったので(笑)。激しい動きをしているときって臨場感を出さないといけないと思うんですけど、声だけで演じなくてはいけないので、『鬼滅の刃』や『進撃の巨人』なども観たりしましたね。
■JO1の活動が今回の声優に活きた!というものは?
白岩 レコーディングというもの自体に慣れていたということですかね。なので、レコーディングに向かう怖さみたいなものは感じませんでした。ただアフレコをするときに、いつものクセでマイクの目の前に立ってしまって「近すぎだよ!」と言われました(笑)。
メンバーを気遣い、映画出演を誰にも言ってなかった
■『アズワン/AS ONE』出演を知ったメンバーの反応は?
白岩 僕、誰にも言ってなかったんですよ(笑)。自分のことは自分でやりたいという気持ちもあったし、楽曲制作のときはワールドツアー中でメンバーも大変かなと思っていたので、あえて頼らずというか、迷惑をかけたくないなという気持ちもあって。だから『アズワン/AS ONE』出演、主題歌の書き下ろしも、公開された予告で知ったメンバーが多かったんじゃないかな。めちゃくちゃビックリしていました(笑)。
本当に頑張ってよかった。めちゃめちゃ込み上げてくるものがありました
■完成作品をご覧になった感想は?
白岩 簡易的な映像を見ながらアフレコをしたんです。だから正直、想像がまったくできていなかったんです。だから試写を観たときは本当に素晴らしすぎて、ずっと感動していました。ストーリーも面白いですし、グラフィックのアクションも素晴らしかったです。観ながら楽曲制作をしていたときのことやアフレコを頑張ったときの自分を思い出しちゃって、さらに感動してしまいました。
正直、結構スケジュールが大変な時期だったんです。韓国から帰ってきてそのままレコーディングをしたりしていて、「本当にやりきれるのかな」と思っちゃったりしたんですけど(笑)、でも本当に頑張ってよかったなと。そんな想いもあって、めちゃめちゃ込み上げてくるものがありました。そんな想いも込めて、ひとりでも多くの方に劇場に足を運んでいただきたいなという気持ちが強くなりました。
ぜひ劇場で聴いていただきたい
■スクリーンを通して主題歌『巡星』を聴いたときは?
白岩 『アズワン/AS ONE』のために書き下ろした楽曲なので自信を持ってはいたんですが、改めてスクリーンを通して大きなスピーカーで聴く『巡星』はこれまで何度も聴いてきた『巡星』の中でも一番でした。もしかしたらこれから配信とかされるかもしれないんですが、ぜひ劇場で聴いていただきたいですね。
※主題歌「巡星」各種音楽配信サービスにて現在配信中
■書き下ろした歌詞でお気に入りの部分は?
白岩 全部なんですけど、あえて選ぶとしたら…。Aメロの歌いだし部分かもしれないです。“ねぇ 聴こえてるかな? キミと出逢って生まれた このメロディ”という部分はヨウくんがラコちゃんと出会ったことで生まれた音楽、歌詞を表していて、まさに『アズワン/AS ONE』かなと。あとはサビ部分、“巡り回るボクとキミは”というサビがあるんですが、作品の世界観、疾走感を大事に意識しながら作ったので、サビはまるごとお気に入りですね。
人生を180度変えた日“PRODUCE 101 JAPAN”
■人との出会いで変化していくヨウのように、白岩さんの人生を変えたもの、出会いは?
白岩 僕、一度は芸能界を諦めかけたことがあるんです。でも、そんな僕を見ていた家族や周りの人が、僕には内緒でPRODUCE 101 JAPANのオーディションに応募してくれていたんです。審査当日、急に「オーディションに行くよ」って。自分の中で夢に区切りをつけていたし、「向いていないからいいや」と思っていたので、オーディションへ行くことに戸惑っていたんです。でも、今思えばあの日に会場に行ってオーディションを受けていなければJO1になることはなかったわけで、あの日が人生を180度変えた日だと思っています。だから僕にとって人生を変えたものは、“あの日”だと思います。
■諦めた道に再び進もうと思ったキッカケは?
白岩 最初は「オーディションには行かない」って言っていたんですけど、結局、受けたんです。自分の中では諦められていないなという思いが少しあったし。そのオーディションで、最初の101人の練習生に選ばれたとき、このままの気持ちだとオーディションに対しても、101人に入れなかった人にも、オーディションを観てくれる人たちにも申し訳ない、無礼だなと思って、そこで再びエンジンを入れ直しました。
最近のお気に入り曲は、合唱曲でお馴染みの「旅立ちの日に」
■『アズワン/AS ONE』(ひとつになる)にちなみ、常に白岩さんと一体になっているものは?
白岩 音楽!仕事で疲れて帰ってきたときも音楽に癒やされるし、落ち込んだときは元気をもらうし、テンションを上げたいときにも聴く。どんなときも音楽があります。
■最近、よく聴いている音楽はありますか?
白岩 「旅立ちの日に」。歌が始まる前のイントロがすごくいいんですよ。聴くとすっごく心が落ち着くので、よく聴いています。中学生のとき、合唱で歌ったことがあるのでその頃の思い出とかも蘇ってきたりするし、ちょっとした悩みなら忘れちゃうし。本当にオススメです! ラジオでかけちゃおうかな(笑)。そんくらいお気に入りなんです。
小中の友達とBBQをして、最後に花火。エモい夏の思い出
■サイト名にかけて、エモいと思ったことは?
白岩 少し前、ちょっとだけお休みをもらったんですよ。僕が小中の友達に、休みがあるってことを伝えたら、「じゃあ、集めるわ!」と周りに声をかけてくれて7人くらいで集まりました。久しぶりにドライブをして、都内を離れて自然豊かなところに行ってBBQをして、最後に花火!もうエモい、まさにEmo!miuじゃん!!
あなたの人生のうちの90分を『アズワン/AS ONE』に捧げていただけたら嬉しいです!
■最後にメッセージをお願いします。
白岩 みなさん、生きていたら勉強や夢、家族の悩みとかいろいろあると思うんです。ヨウくんも自信がないところから始まり、ラコちゃんと出会うことで自信をつけていくんですが、そんなヨウに共感できるところはあると思うし、悩んでいる人の背中を少しでも押せる作品になったらいいなと思っています。僕自身、SF系アニメーションは初心者なんですが、そんな僕でもめちゃくちゃ感動したので、ぜひこれまでSFアニメーションを観て来なかった方もぜひ観てほしいなと思っています。あなたの人生のうちの90分を『アズワン/AS ONE』に捧げていただけたら嬉しいです!
■ありがとうございました!

白岩瑠姫(JO1)
1997年11月19日生まれ、東京都出身。
大活躍中のグローバルボーイズグループ・JO1のメンバー。個人としては、「JO1のオールナイトニッポンX(クロス)」のメインパーソナリティーを務めている。22年にJO1主演ドラマ「ショート・プログラム」(Amazon Prime Video)に出演、23年公開の映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』で映画初出演・映画初主演を務めた。本作が声優初挑戦となる。
【STAFF CREDIT】
Photo:sugimoto haruka、Text:Kyoko Fuse
―INFORMATION―
【長編アニメーション映画『アズワン/AS ONE』】
全国公開中
出演:白岩瑠姫(JO1)、白石晴香、武内駿輔、日笠陽子、丸山隆平
主題歌:「巡星」RUKI(JO1)(LAPONE ENTERTAINMENT)
監督:静野孔文
キャラクターデザイン:貞本義行
メカニックデザイン:形部一平
原作 星と翼のパラドクス
© SQUARE ENIX, SUNRISE
© ASONE製作委員会