【黒川想矢インタビュー/映画『この夏の星を見る』】『怪物』『国宝』に出演の注目の若手俳優・黒川くんの素顔は?「シャイというか人見知りというか……陰キャなんですけど」<Emo!注目のイットボーイ>
2025.7.19
イットボーイインタビューこの夏の星を見るプレゼント映画黒川想矢
今、Emo!miuが注目している<イットボーイ>、俳優・黒川想矢くんがEmo!miu初登場です!
映画『怪物』で大きな注目を集め、2025年公開の映画『国宝』でも話題となっている黒川くんが出演するのが映画『この夏の星を見る』。
物語の舞台2020年。コロナ禍で部活動を制限された中高生たちずオンラインを駆使して日本各地で同時に天体観測を行う競技「スターキャッチコンテスト」。
黒川くんが演じるのは東京の中学生・安藤真宙です。最初はクラスメイトの中井天音(星乃あんなさん)に誘われて入った理科部。スターキャッチコンテストに参加することで青春を取り戻していきます。
難しいことが多かったという撮影での様子や、黒川くんのパーソナルにも迫ってみました!
■今回、脚本を読まれたときの印象はいかがでしたか?
黒川想矢 まず、懐かしいな、という気持ちが大きかったです。自分はコロナ禍に従うしかなかった部分が大きくて、物語に登場してくる子たちみたいに全力でそのときを楽しむことはあまりできなかったな、って。でも、コロナ禍があったからこそ、つながった人や出会えた趣味もあったと思い出しました。
■2020年と言うと、黒川くんは小学5年生?
黒川 そうです。もう昔のことに感じますね。
水泳を習っていたんですけど、母が迎えに来てくれて家に帰る途中に「明日から休校です」と発表があったのを思い出したりしました。本当に急で、あり得ないことでしたね。
電車の中でもマスクをして感染予防をしていたはずなのに、去年の夏ぐらいから外し始めて……もう幻のような気がします。
■その間に小学校の卒業式や中学の入学式があって……。
黒川 式はちゃんとやったんですけど、小学校のときは修学旅行や林間学校に行けなかったり、行事がつぶれることは多かったですね。
■では本当に役に共感する部分も多かったんですね。
黒川 すごく共感できましたし、多くの方に共感していただける映画だと思います。
■ご自身が演じた安藤真宙はどんな人ですか?
黒川 今まで演じてきた役とは違って、自分からは遠い役だったな、と感じました。僕も真宙もシャイな人物ではあると思うんですけど、シャイの種類が違うというか。
今まであまり悩むことはなかったんですけど、今回は「どうしてこのセリフを言うんだろう?」ということは結構ありました。
■一番難しいと感じたのはどういったところでしょう?
黒川 人との距離感がすごく難しかったです。真宙自体は最初シャイだけど、天音(星乃あんなさん)が話しかけてくれてだんだん距離が近くなっていきます。でもコロナ禍のことなので実際の距離は遠いんですよね。
仲良くなって、心の距離が縮まって、本当だったら物理的にも近い距離で話せるはずなのに、ソーシャルディスタンスを意識しないといけなかったから、最初から最後まで距離が変わらないことが難しく感じられました。演じていて違和感がありましたね。相手と話をしているときに、ずっと間にアクリル板が挟まっているような気分でした。
■山元環監督とはそういったお話はされたんですか?
黒川 監督はマスクをしているから相手や観客のみなさんに感情が伝わりづらいっておっしゃられていて。距離感についてはあまりお話しなかったですね。
ただ、現場で実際に撮影をしているときに天音(星乃あんなさん)や森村先生(上川周作さん)とお話をして関係性が作れたのかな、と思っています。
■真宙とはタイプが違うシャイとのことでしたが、黒川くん自身はどういったタイプのシャイなんですか?
黒川 シャイというか人見知りというか……陰キャなんですけど(笑)。真宙は自分の中で壁を作っていく感じだと思うんですけど、僕は単純に初めましてのあとに話すのが本当に苦手で。初めて会ったときはたくさん話せたなと思っても、2回目に会ったときは「あれ、僕、どんな感じでこの人に接してたんだろう?」と思うことあるじゃないですか。
■分かります、分かります(笑)。
黒川 そうなるともう話せなくなっちゃうっていう。自分から距離を置いてしまうことが多いので、治したいなと思っています。
■撮影で印象的なことはありますか?
黒川 オンラインでのスターキャッチのシーンは、茨城、東京、長崎での撮影だったので、桜田さんや中野(有紗)さんが撮られた映像を観て会話していました。それが難しくて……。例えば、僕がりんごを渡しました、それを相手が受け取ってどういう反応をするか……みたいな本来なら現場で生まれる反応があるんですけど、それが返ってこないことに違和感があって。
現場にいる空気感や天音や森村先生との雰囲気があって撮れたと思うんですけど、リモートというのは自分には違和感でしたね。
■わりと新しいことや難しいことが多い現場だったんですね。
黒川 新しいこと尽くしでした。リモートということで最初はどうしたらいいんだろうと戸惑いました。でも、現場に入る前に一度、星の勉強会で桜田さんや中野さんとお会いしてお話していたので、そういった時間が大事だったのかな、と撮影しながら思いました。そういう時間もこれから大切にしていきたいな、とこの作品を通して感じました。
■黒川くんのパーソナルな部分も教えてください!
芸能界に入ったきっかけは?
黒川 きっかけは覚えていないんですよ。母が子役事務所に入れてくれたんですけど、ちょくちょくモデルの仕事などさせていただいていて、ちゃんとやり始めたのはNHKの時代劇『剣樹抄~光圀公と俺~』です。そのときに舘ひろしさんと出会いました。
その前に『怪物』という映画のオーディションに受かっていて、それが終わったらもうお仕事をやめようと思っていたんです。『怪物』まで、お芝居って顔だったり声色でやるのかなと思っていたんですけど、そうじゃない演技もあるんだなと気がつきました。
同時期に舘さんと出会って、舘さんとこれからも一緒にいたいな、って思いました。それで、「事務所はどこなんですか」って聞いたら「舘プロだよ」と言われたので「そこに入れてください」って。でも「俺、社長じゃないから社長が来たときに言って」って言われて(笑)。
今はこうして舘プロに入って映画に出させていただいて、幸せですね。
■舘さんと同じ事務所に入りたい、と思った一番の決め手はなんだったんですか?
黒川 舘さんはドシッとされているというか、少し怖いイメージだと思うんですけど、本当に話しかけやすくて。すごくいろんなお話をしてくださるんです。何よりもこんな僕に対してもちゃんと話してくださる。ものすごくカッコよくて、自分もいつかそういう人になりたいな、と思ってお願いします、と。
■事務所に入られてからの変化はいかがですか?
黒川 舘さんとこれからもお会いして、お話したいという気持ちがあってお願いして入ったんですけど、今すごく幸せです。
舘プロの一員としてお仕事できているのが嬉しくて。いろいろしていただいているので、これからもがんばっていきたいな、と思っています。
■『怪物』が終わったら…というお話がありましたが、今は役者にまい進していきたい気持ちに?
黒川 今やっていることが本当に楽しくて幸せなので、できる限りは続けさせていただきたいな、という気持ちではあります。
でも僕も宇宙が好きなので、勉強もしつつ、まだ将来については考えていますね。
■小さいころ子役事務所に所属されていた、ということですが、小さいころの夢は?
黒川 ホテルマンになりたくて。ホテルに行って働いているのを見て憧れがあったんです。
恥ずかしい話なんですけど、お金持ちになって、ホテルを建ててやるぞ、って弟とホテルの設計図を書いたりしていたことを今思い出しました(笑)。
■最近、心を揺り動かされたモノやコトを教えてください。
黒川 舘さんに月に一回お食事に連れて行ってもらうんですけど、そのときに話していただく内容が僕にとってはとても大切で。
まだ少ししか作品に出ていないんですけど、監督が言っていることって、「ある人はこう言っていたけれど、この人は違うんだな」ということが多いんです。だから、舘さんがおっしゃっていることが全てではないと分かっているんですけど、やっぱり響きます。
演技についても「常に揺れ動いていていいんだよ」というお話をされたり、そういう話を聞いてそうなのかもしれない、って思ったり。毎回、毎回の作品もそうですし、いただいた言葉を大切にしていきたいな、と思っています。難しいことも多いんですけど。
■ありがとうございました!
Q.好きな色
A.小さいころから僕って何色が好きなんだろう? って今までずっと分からなかったんですけど、『怪物』の時にスチールのカメラマンさんにカメラをいただいたんです。それで写真の撮り方を教わっているんですけど、撮っていると、「あ、自分は青が好きなんだな」っ最近思い始めました。青がきれいだと思うことが多いです。
Q.好きな食べ物
A.餃子です!(即答)
Q.好きな音楽
A.観た映画の主題歌やサントラを聴くのが好きです。
Q.好きな映像作品
A.『リリイシュシュのすべて』。すごく心に残っている、忘れられない作品です。
Q.言われて嬉しい褒め言葉
A.褒められたら、なんでもうれしいんですけど、恥ずかしくなっちゃいます(笑)。
Q.ご自身の長所と短所
A.やり始めると夢中になって周りが見えなくなったり、時間を忘れてやり続けてしまうところは短所だと思うし、いろんな興味が持てるということについては、長所なのかなと自分では思うのでうまく付き合っていけたらな。
\黒川想矢 インタビュー記念/
直筆サイン入りチェキを
Emo!miu読者<1名様>に豪華プレゼント♡

応募締切:2025年8月20日(水)
<応募条件>
Emo!miu公式X(@emo_miu)をフォロー&応募用投稿をRT!
OR
Emo!miu公式Instagram(@emomiu.jp)をフォロー&応募用投稿をいいね!
※X&Instagram両方からの応募もOK!!
[X応募方法]
① Emo!miu公式X(@emo_miu)をフォローする。
@emo_miu をフォローする
② プレゼント投稿をRPする。
プレゼント投稿をRPする
③ インタビュー投稿をRPする。
インタビュー投稿をRPする
[Instagram応募方法]
① Emo!miu公式Instagram(@emomiu.jp)をフォローする。
@emomiu.jp をフォローする
②応募用投稿をいいねする。
インタビュー投稿をいいねする

黒川想矢
2009年12月5日生まれ。埼玉県出身。
5歳から芸能活動をスタートし、映画『怪物』(23)で第66回ブルーリボン賞新人賞、第47回 日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。主な出演作はドラマ「からかい上手の高木さん」(24)、映画『【推しの子】 The Final Act-』(24)、映画『国宝』(25)など。
また、10月に映画『アフター・ザ・クエイク』の公開が控えている。
[X] @soyakurokawa_ST
[Instagram] @soyakurokawa_official
―INFORMATION―
【映画『この夏の星を見る』】
大ヒット上映中!
出演:桜田ひより 水沢林太郎 黒川想矢 中野有紗 早瀬憩 星乃あんな
河村花 和田庵 萩原護 秋谷郁甫 増井湖々 安達木乃 蒼井旬 中原果南 工藤遥 小林涼子
上川周作 朝倉あき 堀田茜 近藤芳正 岡部たかし
原作:辻村深月「この夏の星を見る」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:山元環
脚本:森野マッシュ
音楽:haruka nakamura
企画:FLARE CREATORS
総合プロデューサー:松井俊之(FLARE CREATORS)
プロデューサー:島田薫(東映)
配給:東映
[HP]https://www.konohoshi-movie.jp/
©2025「この夏の星を見る」製作委員会
Photo:須田卓馬、Text:ふくだりょうこ