【小森隼×中務裕太インタビュー】6月にそれぞれの舞台を上演!大切なのは「自分がどれだけワクワクできるか」<舞台『小森隼の小盛のハナシ』&『中務裕太のマルチダンス』>
2025.6.7
GENERATIONSGENERATIONS from EXILE TRIBEインタビュープレゼント中務裕太小森隼
2025年6月に関西と関東で各2公演行われる『小森隼の小盛のハナシ』と『中務裕太のマルチダンス』。
GENERATIONSでパフォーマーとして活躍するふたり。そんな中、ソロで行うこの公演はふたりにとって「ライフワーク」となるものだと言います。同じグループにいながら、表現の形は全く真逆と言っていいほどのふたり。そんなおふたりがどのような公演を作りあげていくのか、お聞きしました!
ダンスとトーク、見せ方は全く異なる!
■始まったタイミングはそれぞれ異なりますが、どういった経緯でイベント自体はスタートしたのでしょう?
小森隼 「小盛りのハナシ」をやる前の年に『芸人交換日記』という朗読劇をやらせていただいたんです。実際に芸人さんとコンビを組んで、一夜限りの舞台を届けるというテーマだったんですけど、GENERATIONSというグループを出てひとりで完結できるものを作っていきたい、ライフワークとして何かできるものがないか、ということで、鈴木おさむさんにご相談させていただいたのがきっかけでした。
中務裕太 僕もダンスを中心とした舞台はずっとやりたいと思っていたんです。普通にやるのもおもしろくないので一緒に踊りたい人や、新たに挑戦したいジャンルの人たちを呼んで、一緒に踊るのはどうかな、と。僕も鈴木おさむさんからいろんなアイディアをいただきながらやりました。僕もこれをライフワークにして行きたいと思っています。
■中務さんの「マルチダンス」はダンスとトークが中心?
中務 そうですね。でも、今年は昨年よりもダンスを皆さんにお見せできる内容になっているかなと思います。
■小森さんはもう……
小森 僕は逆にノンストップで話すストロングスタイルでやらせてもらっています(笑)。
それぞれの舞台の大変さは?
■小森さんは脚本もご自身で?
小森 はい、企画、演出、脚本、全部自分でやらせていただいています。
■え、大変……。
小森 大変です!(笑)
中務 ははっ(笑)。
小森 自分でやりたいと言ったものの、何年この身を削るような舞台をやり続けるんだろう、と自分でも思い始めている5年目です(笑)。
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■ネタはどういうふうにこうピックアップされているんですか?
小森 もう1年通してですね。毎日、日記をつけているんですよ。で、その中で出会った人だったりとか、起きたことだったりから探しています。本当に自分のライフワークにすることがテーマなので自分の人生で起きたこと全てがネタです。日々ネタ探しって感じですかね。
■中務さんは今回どういった感じになりそうですか?
中務 昔の自分のダンスの先生に出ていただくので、より僕のダンスのルーツがわかるステージになるんじゃないかと思います。
■今回もTHE RAMPAGEの陣さんが。
中務 陣には毎年MCやってもらっています。陣に回してもらいながら、踊るところは一緒に踊ってもらっています。毎年、「ここ踊って」って直前に言うんで。いつもがんばってもらっています。
小森 だから一番ハードル高いのは陣(笑)
中務 急に「この振り覚えて」って言うので、実は陣が一番大変かもしれません(笑)。
陣はリハーサルをしたいタイプなんですけど、「裕太さん、全然リハーサルしないから、それについて行かないと」って毎年ひぃひぃ言ってます。
■陣さんにとっては過酷な……(笑)。
中務 ある意味、彼の修行ではあるかもしれません(笑)。
でも陣とはGENARATIONSのメンバーより付き合いが長いので、陣ともいい雰囲気で舞台ができているのかなと思います。
中務さんお気に入りの小盛りのハナシは?
■お互いの舞台を観て、どういった印象をお持ちですか?
小森 裕太くんが作り出す舞台はやっぱりすごいですね。クオリティも含めてですし、ダンスに対する前向きさ、ひた向きさがすごいなと思うんですけど、それ以上にトークでダンスに対する思いを語っていたり、裕太くんが本当にしんどそうに踊る表情だったり……。裕太くんがダンスに対してどういう感情を持っているのか、その機微が見えるのが人らしいステージでいいな、って思います。GENERATIONSとしてパフォーマンスしているときって、エンターテイメントの世界で非日常を彩っているものだと思うんですけど、より人らしさ、飾らないというか、裕太くんが見られるのがすごく魅力的だな、と思います。
■ダンサーとしても結構刺激になるものですか。
小森 やっぱりすごいですよ。逆にひとりで約2時間作れって言われたら、絶対に僕はチャレンジできません。
それを好きだという熱量で向き合えているのが、裕太くんの才能だな、って思います。
■中務さんはいかがでしょう?
中務 1年の振り返りというか、その日までに起きたことをいろいろ話してくれたりするんですけど、俺が知らないところでそんなこと起きてたん?みたいなことを知ることができるのでおもしろいですね。毎年、知らない隼の一面を僕でも見れたりするので。だからファンの方はより隼人の知らない部分を見れる舞台になっていると思います。あと、隼のことを知らない人も楽しめる内容になっているので、そこはすごいな、といつも見てて思いますね。
■ちなみに一番面白かったお話とか……。
中務 ブラックリストの話、好きなんですよ。これは普段から聞いていたんですけど、それをまた事細かく話しているのがおもしろかったですね。
小森 僕がデリバリーサービスというより、ドライバー運に恵まれていないという話で。
届いたものが袋の中でこぼれていたり、何かが足りない、ということが頻発していたので毎回、問い合わせていたら、僕がブラックリストに入るっていう……
中務 ただのクレーマー扱いされるっていう(笑)。
小森 そうそう。でもその後も便利なんで結局頼み続けていたら、ドライバーさんが僕と別の人の荷物を逆で届けちゃったんですよ。フルーツサンドを頼んだんですけど、僕が頼んだものと、誰かが頼んだものを同時に配達していたんでしょうね。僕、母親と一緒に暮らしてるんで、結構な量のフルーツサンドを買ったんです。で、僕のところに届いたフルーツサンドが2個だけ。さすがに「これ違うんですけど」って送ったら、「すみません、ブラックリストを登録されてるんでご対応できません」ってなって。
中務 はははっ!
小森 知らない誰かにたくさんのフルーツサンドをおごった、という話でした。
で、結局、フルーツサンド店に直接電話して、改めてフルーツサンド屋さんに直接買いに行きました。
■それぞれクリエイティブ面においてはどういったことを大切にされているんですか?
中務 自分がどれだけワクワクできるか、ということですね。そこの自分の直感を信じて、いつも舞台は作っていくことが多いなあ、と思います。
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■やっぱりやっていて楽しいですか?
中務 そうですね。自分が楽しいと思わないと、見ている人も楽しめないと思うので。自分の直感を頼りに作っています。
小森 『小盛りのハナシ』に関しては勇気を持って妥協することを大切にしています。
自分で脚本も演出もやっているので、継ぎ足し、継ぎ足しになっちゃうんですよ。それで余分なものが気づかないものがたくさんくっついていたりしていって。最終的に通し稽古をしたときに、舞台監督さんにいただくアイディアから「意外とここでいいのかもしれない」と自分で思うようにすることは意識しています。
■実際にやってみないとわからないところもあるんですね。
小森 そうなんですよね。意外と妥協せずにやっていくとおもしろい範囲を超えてしまう瞬間があるんです。そうしてしまうと、どうしても鮮度が落ちてしまうというか。意外と数が少ない方がよかったりもするんです。その塩梅がすごく難しいので、ちゃんと妥協できる自分でいようと思っています。
意外と僕ら、正反対なんです
■全く違うジャンルの公演をやられるわけですけど、長いお付き合いがあった上で、お互いにいまだからこそ「すごいな」と思うところについて教えてください。
中務 僕は1人であんなに話せないです。ひとりだともう1分が限界なんで。舞台も陣が助けてくれますし。
ひとりで2時間、しかも決まった台本をちゃんと覚えているのがすごい。EXPG高等学院で学長をしているんですけど、この前、入学式と卒業式あったんですよ。学長挨拶は全部決め打ちで行ったんですけど、全く覚えられなくて。
小森 あははっ!
中務 3分ぐらいの挨拶ですら覚えられないのに、2時間分を丸暗記してやっているのは本当にすげえなって思ってます
■学長挨拶となると、長いイメージが……。
中務 僕は長くしゃべれないんで、もう本当短めに言いたいことを凝縮させています。一応台本も用意してもらって見ていたんですけど、見ながらでも話せません(笑)。
小森 裕太くんは常に誰かの中心にいられるっていうことが、才能だなと思うんですよね。今回の『マルチダンス』もそうですけど、人が集まって、その中心に裕太くんがいる。それってその人に魅力がないとできないことだと思うんですよね。
逆に僕はそれが苦手なので、ここまで一人を貫いてきたみたいなところもあります。そこは裕太くんの良さであり、魅力であり、引力のようなものなのかなって思いますね。
■小森さんも人が集まってくるタイプなのかな、と思っていました。
小森 僕は人と一緒にいるのが得意なタイプじゃないんですよね。たくさん人がいる場所に来てくれませんか、ということは言われますけど、僕の何かにみんなが来るみたいなこと、実はあんまりないっていう。意外と僕ら、正反対なんですよね。
「ああ、いいな、GENERATIONSって」と思いました。
■最近、グループで心を揺さぶられたモノ、コトはありましたか?
中務 いま、ひとりずつ楽曲をプロデュースしているんですけど、亜嵐くんの曲はすげえなと思いました。亜嵐くんも作曲に参加しているんですけど、亜嵐くん自身、音楽が好きなんですよね。自分が好きなものを好きなだけ詰め込んだものをグループで表現するとこうなるんだろうな、というものを作っていたので、やっぱりすごいなあ、と思いましたね。あと、僕が好きな曲調だったんで、刺激を受けましたね。
小森 この間フェスに参加させてもらったときに空き時間があって。いろんな方が出演するフェスだったので楽屋もこじんまりとしていてGENERATIONSの6人でいたんですけど、その時にみんなで他愛もない会話をずっとしている瞬間にエモさを感じました。
十代の頃から一緒にいるメンバーが20代になって30代を迎えるこのタイミングで、日常の会話を一緒にできるんだ、って。デビューして13年目になりますけど、やっぱり仕事として一緒にいる時間の方が長くなってくるわけじゃないですか。で、大人にもなっていくので、プライベートと仕事の線引きだったり、各々の価値観だったり、生活感が変わっていく中で、みんなでこう交える場所が自分たちの中でまだあるんだなあ、とふと楽屋で感じたんですよね。「ああ、いいな、GENERATIONSって」と思いました。
別に大した話はしてないんですけどね。最近は植物性のものがいいとか、お茶の話とか(笑)。でも、それがすごく良くて楽しかったですね。
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■個人では、そういった心を揺さぶられたモノ、コトはありますか?
小森 レギュラーのラジオを丸5年でやらせてもらっているんですけど、2年前ですかね。学校で人間関係がうまくいかなくて、通信制の高校に行きますっていう相談をしてくれた高校一年生の子がいて。その時は生放送ということもあって時間もない中、無理やりじゃないですけど、時間に合わせる形で電話を切ってしまったことがあったんです。その日は、僕も生放送中に悔しすぎて涙を流して、そのまま番組が終わるっていう。
で、そこから2年の時が経って、この間、3月に同じ子がまたラジオに電話をくれて、「私、高校卒業、ちゃんとできました」って話してくれたんですよ。2年前は学校が嫌で全日制をやめるって言ってた子が高校生活楽しかったですって言ってくれて。その日も生放送中に電話してくれた子と号泣しながら終わりました(笑)。
誰かの人生に寄り添えるお仕事をさせていただいている中で、本当に誰かのそばにいられたんだなあ、と感じられたこと、あと、直接報告してくれた、ということもあって、すごく心を揺さぶられましたね。
中務 この前、EXPG学院の学長になってから初めての卒業式だったんです。三期生を送り出したんですけど、卒業式前日に三期生の卒業公演があって。三期生が自分たちで振り付けを作って、作品を作って発表する場で、僕も一緒に踊らせてもらうんですけど、三期生のみんながいい顔していたんですよね。入学してきた時とは違う顔をしていました。あとひとりひとりと面談しているので、当時悩んでいた子が吹っ切れた顔で踊っている姿を見てステキだな、と思いましたね。
小森 それはいいね。
中務 そういう子たちが頑張っている姿ってかっこいいなって見ていて思いましたし、刺激をもらえましたね。
■では最後に、改めて今回の公演、見どころそれぞれいただければ!
中務 自分のルーツをたどる舞台になっています。あと東京と大阪で出演者が変わるので、そこはぜひ誰がどこに来るのか楽しみにしていてもらえると。その分、覚える分量が増えるんですけど、まだ僕がいい意味で苦しそうに踊っているので、ぜひ見てもらえるといいかなって。
小森 いいですよ。振り絞られてるのが。
中務 振り絞ってるんですよ。やっぱりそこをぜひ見に来てほしいなあと思います。
小森 5年目ということと、僕が30歳というメモリアルな開催にもなりますし、初の関東関西での公演もあります。自分的にもグループ的にもいろいろな分岐点を経た2024年から2025年の一年間の自分を話していこうかなと思いますので、ぜひ会場に来ていただければ。今回、配信もないので本当に現地に来ていただいた方だけに届ける作品になってますので、ここでしか聞けないお話をたくさん用意しています。あとは一生懸命、ここから仕上げていきたいなと思います!
■たくさんのお話ありがとうございました!
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小森 隼
1995年6月13日生まれ(29歳)
三重県出身、A型
2012年11月、GENERATIONS from EXILE TRIBE パフォーマーとしてメジャーデビュー。2023年8月にはEXILE TRIBEの新音楽ユニット・EXILE B HAPPYのメンバーとしても活動を開始。グループの中でもMC力に長けており、2020年4月からはこもり教頭としてTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」でパーソナリティーを担当し、2021年10月からは校長に就任。俳優としては、2019年10月 映画「HiGH&LOW THE WORST」にて初出演を果たし、2020年1・2月にはBOOK ACT「芸人交換日記」で朗読劇にも初挑戦。2021年1月には初の単独トークライブ「小森隼の小盛のハナシ」を開催、以降4年連続で開催している。2024年2月には4月には朗読劇「私の頭の中の消しゴム」に出演。また、「AMAZING COFFEE AICHI NAGOYA」のプロデューサーに就任するなど、アーティストだけでなく、ラジオパーソナリティー・タレント・プロデューサーなどマルチに活動を行っている。
中務裕太
1993年1月7日生まれ(32歳)
大阪府出身、B型
幼い頃からダンスを始め、2011年よりGENERATIONSのサポートダンサーとして活動をスタート。2012年11月、GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてメジャーデビュー。夢を追いかけてきたEXILEが、子どもたちに夢を叶える場所を提供したいという想いのもと開校したダンス/ボーカル/演技、すべての表現者を育成するスクール・EXPG STUDIOのスーパーバイザー、「I AM ME.」のディレクターを務めるなど、ダンススキルだけでなく、ダンスに賭ける情熱も高いメンバー。俳優としては、2019年公開の映画「HiGH&LOW THE WORST」に初出演を果たし、2020年2月にはBOOK ACT「芸人交換日記」で朗読劇にも初挑戦。2022年1月より、新たなダンスの可能性を探るニュータイプのLIVE「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします~」を初上演。年に1度、自身で企画・演出を手掛ける作品に挑戦している。そして2024年4月より、EXPG高等学院の2代目学長に就任。日本初ダンスバトルエンターテインメントショー CX「R4 Street Dance」(シーズン1)にクルーバトルのRep(代表)としてレギュラー出演、TBS番組「その道のプロが選ぶ本当のNo.1 プロフェッショナルランキング」では、30代部門第4位にランクインするなど、驚異的なダンススキルと体の造形美から”マッチョマンダンサー”と称され、注目を集めている。
ーINFORMATIONー
【「小森隼の小盛りのハナシ 2025」2公演】
公演日:2025年6月21日(土)
【「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします2025~」2公演】
公演日:2025年6月22日(日)
会場:[関西]@大阪・サンケイホールブリーゼ
【「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします2025~」2公演】
公演日:2025年6月28日(土)
【「小森隼の小盛りのハナシ 2025」2公演】
公演日:2025年6月29日(日)
会場:[関東]@神奈川・洗足学園音楽大学前田ホール
Photo:Tomohiro Inazawa、Text:ふくだりょうこ