【佐藤流司インタビュー】故郷・仙台でとらえた20代最後の姿「30歳からは自分と向き合うことになりそう」<写真集『Reason』>



佐藤流司さんの4冊目となる写真集『Reason』が発売中!

20代の締めくくりとなる本作は故郷・仙台で撮影を敢行。佐藤さんのルーツをたどることができるような作品となっています。

今回は佐藤さんに写真集の見どころ、そしてご自身のこれまでについて振り返っていただきました!



役者に始まり、役者に終わる



■今回はコンセプチュアルな写真集ということで、改めてどういったものになっているか、お伺いしてもいいですか?

佐藤流司 『Reason』というタイトルなんですけど、今まで自分が生きてきた理由、生きてこられた理由が追体験できる写真集になればいいな、と思って作りました。

■30歳という節目での写真集です。

佐藤 20代の姿を最後に残しておきたかった、ということもあって30歳になる前に撮影をさせてもらいました。

■撮影を振り返ってみていかがですか?

佐藤 撮影は東京で1日、仙台で2日という形だったんですけど、本当に目まぐるしくってバタバタでしたね。でも、いい作品になっているんじゃないかな、と思っています。

■お気に入りポイントをお聞きしてもいいですか?

佐藤 なかなか決められないですけど……。最初と最後は真っ白な衣装で狐のお面をかぶったりして、少しコンテンポラリー風に表現しているんですけど、これが今の佐藤流司を象徴するカットだと思っていて。
いろんな姿の自分がいるけど、根底にあるのは役者であって、「佐藤流司」という存在はもう自分の中にもないというか……離れていっている、遠くにいるような気がしている、ということを表現しています。役者に始まり、役者に終わるというか。結局、最初になりたいと思った職業も俳優だったし、未だにこの業界以外では生きられないと思っています。
最初も最後も結局役者なんだな、と自分でも思っています。

懐かしのライブハウスへ




■仙台は思い出の場所だと思うんですけど、特に思い入れのある場所はどこでしょう?

佐藤 バンドのシーンは『MACANA』っていう場所で撮っているんですけど、そこは自分の意志で初めて行ったライブハウスなんですよね。そういった意味では思い入れが強いです。

■久しぶりに行かれたんですか?

佐藤 本当に久々でしたね。震災があってから場所も変わったみたいで、建物の中には懐かしさはないですけど、『MACANA』という文字が見られてよかったです。あとは、その当時のスタッフさんもいらっしゃって、お会いできたのは嬉しかったですね。

■当時の思い出もお伺いできれば。

佐藤 なにかあったかなあ。でも自分でシンバルやバスドラを運んだりしていたので。若いながらにエネルギッシュだったな、と思います。

■そのころのエネルギーと今は少し変わっている?

佐藤 今はもう少し現実が見えるようになったので。ある種、もっと精度の高いエネルギーを出すようになったかな、と思います。

子どものころと性格は変わった



■今回、故郷・仙台での撮影ということで、今の佐藤さんから見て、子どものころの佐藤さんはどんな子ですか?

佐藤 目立ちたがりでしたね。クラスの中心にいたいと思うタイプの人間でした。
やんちゃというよりは、学級委員とか、そういうタイプ。

■真面目に引っ張っていくタイプだったんですね。

佐藤 まあ引っ張れてなかったんですけどね。いじめられて内向的になりましたけど。10代は「もう誰も許さない」というメンタルで生きていました(笑)。好みも変わっていたし、お天道様の下を歩けるようなタイプではないな、と思い始めたのが10代です。



■どうしてまたそんなふうに思うように……。

佐藤 人間として暗くなってしまった、というのももちろんありますし、引っ張るのが苦手になったんですよね。そのころの自分を思い出しても嫌だな、と思うので、性格がかわったんでしょうね。

■佐藤さんはストイックなイメージがありますが、実力で引っ張っていくタイプなんでしょうか。

佐藤 口で言うは易しじゃないですか。なので、行動で示していければいいなとは思ってますけど。でも、別に引っ張っていこうなんていう考えはないですね。

猫の存在がモチベーションに



■20代は振り返ってみていかがですか? いろんな役を演じてこられたと思いますが。

佐藤 本当に、一心不乱に突き進んだ毎日だったなと思います。いろんなことを顧みず、その瞬間、瞬間を一生懸命、生きてたのかなって思います。
もう思い出せないぐらい思い出がいっぱいですね。

■このあたりが転機になったな、ということはあるんですか?

佐藤 ありすぎて……仕事を選んじゃうとえこひいきになっちゃうんでね。あんまり選びたくないんですけど、やっぱり猫を飼ったあたりですかね。そこから少しずつ人生が変わりました。仕事へのモチベーションが猫においしいもの食べさせたいに変わりました。



■猫をお迎えしたきっかけは?

佐藤 声帯の手術をしたことがあるんですけど、全くしゃべっちゃいけないんです。文字も読んじゃいけない。

■えっ!

佐藤 実は人間って本を読んでる時に、喉はしゃべっちゃってるんです。完全に脳内で処理できているわけではなくて、喉でしゃべって確かめながら読んでるんですけど。それすらしてはならない、という完全沈黙と呼ばれる期間が暇すぎてペットショップに寄っちゃって、出会ってしまいました。しかも、しゃべれなくてもコミュニケーション取れるから、そういう相手が欲しかったんです。すごく孤独だったんですよ、家も無音の中で過ごしてるのがしんどすぎて、ペットショップに行ったら猫がいたんで。



■一緒に暮らすようになってから改めて魅力を感じたところもあるんですか?

佐藤 実はガキの頃から本当に猫が好きで。家で飼えなかったんで、橋の下に毎日、缶詰とかを野良猫にあげに行っていたりしてたんです。少しシンパシー感じるんでしょうね。

■確かに佐藤さんも少し猫っぽいですよね。

佐藤 そう、よく言われるんです(笑)。
子どもの頃からずっと好きだったので、その時もなんかなんとなく心の中ではずっと飼うだろうなと思っていたし。だって、そもそもペットOKのところに引っ越しちゃってますから。

■心づもりはあったんですね(笑)。

佐藤 もともとね。声が出ないことによって踏ん切りがついたって感じですからね。

ファンのみなさんがいるからこそ



■30代はどんな10年にしたいですか?

佐藤 健康と美容に気を遣っていきたいなって。ここが大事な10年になる気がしてます。今まで何も気にしてこなかったんですよ、正直、体がぶっ壊れてもいいな、くらいに考えていました。ぶっ壊れてもいいって言ったら失礼ですけど、壊れない自信があったし、実際、破天荒に生きてきて、大丈夫だったんですけど、そうもいかなくなってきたし。今まで肌のことなんて気にしてなかったけど、10年後、20年も見据えたら、この辺から気にし始めた方が良いのかなと考え始めています。

■あ、じゃあ新たなステップみたいな。

佐藤 ちゃんと自分と向き合うことになりそうな気がしてますね。

■写真集のイベントでファンのみなさんともたくさんお会いされるかと思います。ファンのみなさんとの時間って、佐藤さんにとってどういったものなんでしょう?

佐藤 常々、めちゃくちゃ大事な時間だとは思っています。ただ簡単なことにはしたくないなっていう思いがあるから、ずっとやってなかったんですけど。
個人的には1対1でお話ができるのは、すごく大事な時間だな、と思っているので、短い時間ですけど、大切に過ごしたいですよね。

■普段からファンのみなさんの声は力になっている?

佐藤 それがないとやっぱり、やっていけないですからね。壁打ちでお芝居してるわけじゃないんで、「感動しました」とか「笑いました」って言ってくれるのは本当嬉しいなと思います。



■最後に。最近心を揺さぶられたモノやコトはありますか?

佐藤 少し前までバンドのツアーがあったんですけど、作詞や作曲もやらせてもらっていまして。歌ったときに改めて「俺、天才だな」って思いました。めっちゃいい歌詞書いてるな、って自分でも思えるぐらい素晴らしい作品だったなと思います。

■舞台に立たれた時もそうですけど、いいものができた時って、自分の心もすごく動くものですか?

佐藤 そうですね。ただ、お芝居に関しては脚本家がいて、演出家がいて、当然自分一人の功績ではないというか、なんなら自分の功績ってすごく少ないなと思ってて。
アーティストはやっぱり自分の表現だから、自分の功績によるところが大きかったりするから、なおさら嬉しかったりします。

■たくさんのお話ありがとうございました!



【Message Movie】
coming soon・・・


【Making Movie】
coming soon・・・



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―PROFILE―




佐藤流司
1月17日生まれ。宮城県出身。
『仮面ライダーフォーゼ』(EX)佐竹輝彦役で俳優デビュー。主な出演作は、ミュージカル『刀剣乱舞』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』、舞台『呪術廻戦』。TVドラマでは『君とゆきて咲く ~新選組青春録~』、「REAL⇔FAKE」、「とりあえずカンパイしませんか?」、「日暮里チャーリーズ」。映画作品では、『トラウマ。~日常に潜む恐怖をあなたに~』『HiGH&LOW THE WORST X』などがある。

また、俳優業の他にもアーティスト“Ryuji”名義で、ロックバンド「The Brow Beat」、ダンスユニットZIPANGOPERAとしても活動中。

[HP] https://sato-ryuji.com/
[Instagram] @ryuji_japan
[X] @ryuji7117


―INFORMATION―
佐藤流司 4th 写真集「Reason」
発売中
価格:3,850円(税込)
判型:A4
ページ数:112P
撮影:大靍 円

★『【電子版だけの特典カット40ページつき】佐藤流司4th写真集 Reason』各電子書店にて配信中

© 大靍 円/講談社


Photo:藤記美帆、Text:ふくだりょうこ

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