ONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)約束の日本武道館で初ワンマン公演に1万3千人を動員!<ライブレポ>
2025.5.11
4月7日にユニバーサルミュージック/ Polydor Recordsより全世界メジャーデビューすることをサプライズ発表し、話題沸騰中のボーイズグループONE N’ ONLY。昨日ホールツアーファイナルにて日本武道館公演を1万3千人動員し圧巻のライブパフォーマンスをみせた。
5人組ダンス&ボーカルグループのONE N’ ONLY(通称・ワンエン)が『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N’ ONLY:||』のツアーファイナルを5月9・10日に日本武道館で開催した。結成7周年を迎えた彼らにとっては数年来の目標であり、SWAG(ONE N’ ONLY ファンの呼称)とも約束していた日本武道館での初ワンマンということで、チケットは2デイズ共に完売。繰り返される時間から解放されて進みだす物語をモチーフに、最新のONE N’ ONLYを提示し、最終日にはSWAGからメンバーへのサプライズと秋ツアー&初アリーナワンマンの発表も。涙のステージで2日間に集まった1万3千人のSWAGと、次の夢への約束を交わした。
SNSで発信したMVやダンス動画が海外でもバズり、TikTokフォロワー数は国内男性アーティスト第1位の580万人。2023 年の南米ワンマンツアーを経てLatin(ラテン)カルチャーを取り込んだONE N’ ONLYの音楽性は、今や“J-Pop”と“LatinMusic”を融合した独自のスタイル“Jatin Pop(ジャティンポップ) ”へと進化を遂げている。4月頭にはユニバーサルミュージック/Polydor Recordsより全世界メジャーデビューすることを発表。メジャー進出を控え、メンバーも「ひとつの節目に感じている」ということで覚悟を示すべく、タイトルに自らの名を掲げた今回のツアーは、4月15・16日の千葉公演から愛知、大阪、東京と4都市10公演すべてがソールドアウトを果たした。そのツアーロゴは、音楽記号のリピートに挟まれたONE N’ ONLYの文字に鎖が絡まっているという、何やら意味深なものに。実はこのビジュアルこそが、今回のツアーを紐解く重要な鍵となっていた。
オープニング映像でロゴに巻きついた鎖が砕け散り、音玉が鳴って紗幕が落ちると、リフターに乗ってはるか頭上高くに並び立つ5人の姿が!大歓声のなか「『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N’ ONLY:||』ファイナル日本武道館、さぁ、始めようか!」とリーダーのHAYATOが号令をかけ、今ツアーのテーマ曲「BOOM BASH」が記念すべきステージの幕を上げる。ゆっくりと下降するリフターからステージに下り立った5人は、ONE N’ ONLYのロゴカラーである赤と黒のグリッターな衣装をまとい、ファイヤーボールが次々に打ち上がるなか荒い息遣いを響かせて、ハイスキルかつダイナミックなダンスパフォーマンスで躍動。腰を低く落とし、緻密な計算でピタリと動きをそろえたダンスで目を奪えば、チラリと舌を覗かせて微笑むTETTAやREI、EIKUのタフなボーカルに、HAYATOやNAOYAの挑発的なラップも轟いて、“move on to the next stage(=次のステージへ進む)”というリリックの説得力を高めていく。
そこから「さぁ、始まったぜ、武道館。俺たちについてこいよ」(REI)と、タイトル通り血が滾るような激情を放ちSWAGも大合唱する「YOUNG BLOOD」、マッシブなステップで列を成すブラジリアンファンク「DOMINO」、スタンド席まで伸びる花道に5人が広がり、ポルトガル語も交えてSWAGを煽動する「Set a Fire」と、重低音の利いたラテンチューンを連投。客席では、グループカラーである白に光るペンライトが5人の動きに合わせて振りたくられ、場内のテンションを相乗効果で高めていく。トドメの「Fiesta」では、火花が噴き上がる8本のスパークラーを背にして「約束の地、武道館来たぞ!」と気勢を上げる5人に、SWAGも“yessir”とサビで大きくハンドウエーブ。さらに“OH-E-O”とコールを入れて、夢の舞台へとたどり着いたONE N’ ONLYを祝福する。
「俺らと一緒に身体を揺らしてブチ上がっていきましょう」とリーダーのHAYATOが客席を揺らし、順にダンスブレイクで魅せてからは、イメージ映像で空気を一変。“Time is such a mysterious thing(=時間とは不思議なものだ)”というフレーズを軸に、先に進みながらも繰り返しのような感覚をもたらす時間の不可思議に焦点を当てて、“出口はあるのか?その向こうに応えはあるのか?”と問いかけていく。映像の中では本のページをめくるNAOYA、服を着たトルソーを前にしたTETTA、鏡の中の自分を見つめるEIKU、雑踏の中にたたずむREIが映し出され、最後に時計に向かって空を落下していくHAYATOが。そして時計の針が進む音が鳴り、全身白に着替えて大人びたムードを漂わせる5人がセットの上に現れてからは、序盤とはまったく異なる幻想的な世界観を届けていく。まず、TETTAが“時計が回る”と歌い始めた「DEJAVU」に、光を追い求める「The Light」と、TETTA、REI、EIKUのハイトーンボーカルを主軸に繊細な空気感を届ける2曲では、次々に形を変える可動式セットの隙間からメンバーが登場したり、また、その上に登ったりと、めくるめくパフォーマンスを展開。「DEJAVU」では切ない仕草や、衣装の裾をまくって素肌を見せるセクシーなアクションでSWAGの悲鳴を呼び、「The Light」では天井から差し込む光を、歌詞の通り“手に入れる”仕草で未来への決意を示して、場内を拍手で満たした。
また、雷の音を挟んでの「Hunt」ではHAYATOのラップを筆頭に、喰らいつくような表情と緩急の利いたダンスで君をHunt(=狩り)するが、壮麗なSEで1人ステージに残っていた彼がスモークの中に消えると世界は一転。ピアノとストリングスが美しく鳴る「Only One For Me」のバラードトラックに乗せ、“いくら時が過ぎても”変わることのない愛を、想いのこもった柔らかなダンスと高音域の真っすぐなボーカルで綴っていく。モニターの中に映る黒いシャツを着た5人と、ステージで舞う白い彼らの対比も美しく、全員で順にリリックを歌いつないだ最後に“絶対になってやるONE N’ ONLY”と誓うHAYATOの瞳が灯す光の強さには、場内から感嘆の声が。最後は映像の中のメンバーも白シャツになり、葛藤からの浄化を果たして並び立った彼らと同じく、ステージ上の5人も一列になって愛情いっぱいの眼差しをSWAGに向けた。
ここで、2023~2024年の47都道府県ツアーで誕生したONE N’ ONLY のマスコットキャラクター“スワッくん”がモニターに登場。客席とコミュニケーションを交わしたあとは「スワッくん、ありがとう!ここから一緒に歌って踊って楽しんじゃおう!」(NAOYA)と、デニム衣装に着替えてSWAGと笑顔の一体感を作り上げていく。まず、TikTok動画でも話題となった「Video Chat」でメンバー同士の仲睦まじい様子をモニターに映してから、キュートな振り付けでSWAGと一緒にダンス。続いて、ほぼ全英詞の「LUCKY」で笑顔を弾けさせてのMCでは「ついにここまで来たぜ、武道館!」とHAYATOが声をあげる。追加で販売した見切れ席や立見席まで完売した客席に「満員御礼、パンパンの武道館の景色でございます!」「ギリギリまで詰め込みました、SWAGを!」と喜び、NAOYAも「発表したとき、まさかこんなパンパンになるとは思いもしなかった」と感慨深げ。REIが各地方別にSWAGの声をリクエストすると、なんと海外からの来場者も多数声をあげた。2日目には照明を落としてSWAGにペンライトを振らせ、その幻想的な光景に「異世界来たじゃん!宇宙、ここ?」とTETTAは仰天。そんな光の海を背に「武道館なーう!」と自撮りも楽しんでいたので、今後のSNS投稿をチェックしたい。
また、初日でEIKUが「黒髪にしました」と報告すれば、TETTAが「このグル―プ、俺しか茶髪いないの?」とカラフルな髪色ぞろいだった昔を振り返る場面も。今回のツアー衣装は、そのEIKUがすべてプロデュースしており、デニム衣装には「各自メンバーが希望する文字や数字が入っている」ことも明かされた。NAOYAは“429”と結成日を入れ、EIKUは“ROCK”、TETTAは“with SWAG forever”、REIは“our dreams come true”と意味のある文字を入れたなか、背中に“8810”と入れたHAYATOは「メチャクチャ自分の名前、背負ってます!」と照れる。さらに2日目には、各自の衣装に入っている白い文字をつなげると“Thank you SWAG”になるという仕掛けも種明かしされ、メンバーからも「すごい!」の声があがった。
さらに、ここまでのホール公演ではシングルを順に並べて「7年分の歴史を感じられるセットリストにしていた」ことをHAYATOが伝え、武道館公演ではかなり曲目を変更したと説明。「ホールの最後にやっていた「BOOM BASH」を今日は頭に披露したんですけど、どうですか?」と客席に聞くと、歓声が湧き起こった。ちなみにホール公演では、一度ライブが終わったと思わせて再び開演し、「BOOM BASH」1曲だけを披露して終演するという実にトリッキーな構成となっていたが、それも反復する時間の不思議を表すためのもの。つまり「BOOM BASH」から始まり、その先を見せた武道館公演は、時の呪縛から解放されてONE N’ ONLYが前へと踏み出したことを証明するステージでもあるのだ。
さらに、メンバーそれぞれに俳優業での活躍も目覚ましいことに触れ「これからもONE N’ ONLYと一緒に、未来の扉を開けていきましょう」(HAYATO)と、ONE N’ ONLY主演映画『BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-』の主題歌「Map of The Mind」をタイトルコール。全員でボーカルをつなぎ、声を合わせる爽快なナンバーで描いた未来図への希望を歌いながら、突然クラシックのフレーズにキレキレのラップが入ってくるのが彼ららしい。そのままワンエンの“楽”や“ハッピー”を見せるメドレーへと突入し、まず「Good Day」で爽やかな風を呼ぶと、SWAGの一糸乱れぬコールが心地よい「Nice Guy」に続く「YOU???」ではメンバーの乗るリフターも上昇。さらに「HOLIDAY」で“ワンエン!大好き!SWAG!愛してる!” “やっと!武道館!来れた!うれしい!”とSWAGとのコール&レスポンスを交わし、その喜びを軽快な「Freaking Happy」で飛び跳ねながら爆発させていく。「Step Up」では、花道いっぱいに広がってタオルを振り、TETTAのロングトーンもメロディックに響き渡って、ペンライトを振るSWAGにポジティブな熱を届けていった。
だが、最後に全員でタオルを投げると、すかさず「Fight or Die」の荘厳なイントロが鳴って、ステージ前面にファイヤーボールが次々に噴出。先ほどまでの笑顔は鋭い視線とアグレッシブな歌声に取って代わられ、ここからはワンエンの“激”や“パワー”をアピールしていく時間となる。TETTA(関哲汰)主演の映画『100秒の拳王 -ケンカバトルロワイアル-』の主題歌だけあり、ひたすらに力強い動きとTETTAの突き抜けるボーカルが、炎と共に場内の熱気を急上昇させ、大興奮のSWAGに続けてHAYATOがタイトルコールしたのは「OPEN」。エッジの利いたロック曲で一瞬たりとも止まることのないアグレッシブなパフォーマンスを繰り出し、さらに王道ロックチューン「Burn it out」でも「さぁ、ここへすべてぶつけろ!」とREIが叫びあげる。SWAGと共に拳を振り上げて激情を吐き出し、TETTAとNAOYAが互いの後頭部を引っ掴んで限界まで顔を寄せ、2人でラップバトルする場面も。最後はREIが“明日へShout it out!”とシャウトしてからのロングトーンで大歓声を呼び、そのまま彼らの代表曲とも言えるラテンチューン「EVOL」へと突入する。花道いっぱいに広がって無限に“エヴォエヴォエヴォ”とリフレインする5人に“Hey!”と掛け声を入れるSWAGの声量もとんでもなく、さらに火花のスパークラー、ファイヤーボールが豪快にあがり、トドメとばかりに音玉が鳴るのだから、SWAGの熱狂は限界突破。肌で感じる灼熱のなか、HAYATOは「最高の景色をありがとう!SWAG愛してるぜ!」と心からの言葉を贈って本編を締めくくった。
アンコールはREI(沢村玲)が出演しているテレビドラマ『子宮恋愛』のオープニング主題歌として書き下ろされたラブソング「Bittersweet」で幕開け。「ここにいるみんなに会いを届けたいと思います」とセンターに立つREIが歌い始めると、5人それぞれが乗るリフターが揺れ動く心を描くように上下し、最後はスタンド席の高さにまで上昇して会場中にジェントルな歌声を届けていく。そして各自が想いの丈を話すMCで、初日は武道館にたどり着くまでの7年の月日を「決して順調ではなかった」「いろんな試練や苦難があった」と異口同音に語り、NAOYAは「でも、地道に一歩一歩、歩み続けてきたからこそ、この達成感になりました。オープニングで鎖が外れましたけど、僕自身、一気にこのツアーで解放されました」と告白。足の負傷により愛知・大阪公演で部分休演していたREIは、快復を祈ってくれたSWAGや熱い励ましをくれたメンバーのおかげで痛みが引いたと話し「本当に影でメンバーが支えてくれています。すごく良い奴らに囲まれたな……と。絶対大事にします、こういう出会いは」と言い切った。EIKUは武道館に向けて、プレッシャーに負けて悔しい想いをすることもあったと告げながら「でも、昨日の通しリハのときに映像を見て、改めて“ワンエンってすげぇな”って思ったし、SWAGがどんなときも前を向いて笑顔で応援してくれるから僕も頑張れました」とリスペクトする。TETTAは共に苦境を乗り越えてきたメンバーに「これからもこいつらと……じーちゃんになっても、ずっと一緒にいたい」と声を詰まらせ、「SWAGが応援してくれてることも当たり前のことじゃないし……ホントにみんなのこと、大切にしないとなって心から思います。普段はあんま言わないけど……本当にみんなのことが大好きです」と涙ながらに伝えた。最後にHAYATOは「7年も活動していれば、いろんな出会いや別れがある」と、ここまでの道のりで自分たちを支え、今、ここにはいないファンやスタッフにも感謝。「メンバーもそう。どんなに変化をしても、僕らは変わらずグループ名の通り、唯一無二のアーティストを目指し続けます。ここにいるみんなが、僕らにとってONLY ONEの存在です。なので、どんなに辛いときがあっても僕らが全力で守るので、いつでもライブに遊びに来てほしいし、SNSで連絡してきてください。全部見てるから!」とSWAGを和ませ、「もう立ち止まらないからONE N’ ONLYは!これは覚悟のツアーでした。もっとデカいステージにSWAGを連れて行くんでついてきてください!」と胸を張った。
メンバーの大半が涙を見せた初日に対して、2日目はステージから見える景色の美しさを語り、“共に夢を叶えていこう”という頼もしいメッセージを発信。「みんなで武道館を掴めた」と振り返ったNAOYAは「ホントに最強のパワーをここで得られました。なので、みなさんも頑張りすぎなくていいんですよ。自分のペースで、誰かに認められようとか思わなくていいから。何か辛いことがあったら俺らがステージの上でみんなを励ますし、俺らが落ち込んでたら、そのときは俺らに力をください」と温かな言葉を贈る。REIは満員の景色を見ながら、過去のライブで「全然人が集まらなくて泣いてた日々を思い出します」と邂逅。そして「みなさん夢持ってると思うんですよね。最初ってどんなことも絶対馬鹿にされる日が来る。でも、どんなにすごい人も最初はゼロからスタートするんですよ。世の中って辛いこといっぱいあるけど、そういうものから目を背けずに立ち向かって、自分の大きな夢に一歩一歩近づいていくと、ホントに人生楽しくなると思います」とアドバイスして、「僕たちの夢、まだ終わってません。次はアリーナツアー、これは絶対に実現させるんで!」と明言した。「ここにいるメンバーが僕は大好きですし、SWAGも大大大好きです。愛しすぎてるほど」と言ったEIKUは「楽しいことよりも辛いことのほうが多いかもしれないですけど、そういう人生だからこそ僕は強くなれると思ってます。武道館に立ったからこそゴールじゃなくて、立てたからこそスタート。これから先もずっとずっと側で僕たちの応援をしてくれたら嬉しいですし、僕らも皆さんの夢を応援したいと思います。共に、一歩ずつ夢叶えていきましょう」と笑顔を見せる。また「僕自身、周りから“ポジティブだね”って言われるんですけど、実はそんなことないし。今日もこのステージにあがるまでに、やってやるぞ!って気持ちと共に恐怖心がありました」と意外な告白をしたのはTETTA。「でも、SWAGを見ると前を向けるし自信がつくので、これから先もこいつらとSWAGみんなと一緒にいたいです。SWAGが辛いときは僕たちのライブが明日から頑張る糧になってくれたら嬉しいし、もっとたくさんの人の心を支えられるようなアーティストになれるように頑張るので、これからも応援のほうよろしくお願いします」と頭を下げた。
最後にHAYATOは、武道館に立つまで7年という時間がかかったことに触れ「ホントによく耐えて、踏ん張って俺らも頑張ってきたな、SWAGのみんなもよく僕たちを見つけてくれたなって思ってます。さらに先に進んでいこうという気持ちで今、いっぱいなんですけど、先に行くためには改めて誰も置いて行きたくない。みんなで一緒に同じ景色、同じ夢を見続けたいなと思ってます」と強調。そして大きな決意をSWAGに報告した。
「俺らはもっと前に進み続けるしかないってみんなで話して、覚悟を決めてこのツアー初日に臨みました。そして、みんなで支え合って、SWAGのパワーをもらいながら、やっとこの武道館に立てました。武道館を目標として口に出すのがすごく怖くて、でも、口に出したからこそ叶ったと思うので、今日ここでしっかりと次の目標も口に出していきたいと思います。俺らは絶対、3年後、ドームに立ちます!今までに歩んできた道のり、全員の魂、全部持っていって、まずは武道館、そこからアリーナツアー、そしてドームまで絶対立ってやるんで。これからのONE N’ ONLYの未来を、どうか一緒に、同じ夢を見ていってください!」
そう言い切って全員で頭を下げ、「今日この瞬間も、必ず今後のワンエンの歴史に刻まれます。だから思いっきり笑顔で、この会場を愛でいっぱいにして、ラスト迎えたいと思います」とHAYATOがタイトルコールしたのは、初期から愛される名ラブソング「My Love」。ここでスタッフ主導のサプライズが仕掛けられており、イントロが鳴った瞬間、会場中のSWAGが“SWAGはいつもONE N’ ONLYのそばにいるよ”と書かれたボードを掲げ、メンバーの涙腺を崩壊させた。歌い出しのEIKUは声を詰まらせ、それでもHAYATOが「OK、ラスト笑っていこうぜ!」と煽れば、NAOYAは「必ず連れて行くからな!」と力強くSWAGに約束。曲後半、全員で肩を組み「ラストみんなで一緒に歌おうぜ!」と誘えば、会場にSWAGの本物の大合唱が響きわたった。歌い終えて最後に5人大きなハートを作ると、HAYATOは「マジでやられたわ。むちゃくちゃサプライズされたわ!」と破顔。そして「この景色、一生忘れません。絶対にこれからもSWAGを幸せにします!」と約束してから「以上、僕たちは!」とHAYATOが号令をかけ、5人で手をつないで「ONE N’ ONLYでした!ありがとうございました!」と生声で叫んで礼をする5人に、SWAGから「ありがとう!」の声が降り注いだ。
「ホントにSWAG、1人ひとりが僕たちONE N’ ONLYにとって大切な存在です。これからも僕らのONLY ONEでいてください。愛してるぜ!」とHAYATOが告げると、メンバーもステージを去るギリギリまでSWAGへの愛を伝え、NAOYAは「ONE N’ ONLYもいつもSWAGのそばにいるからな!」と断言。そして「愛してるぜ、SWAG!」とダメ押ししたHAYATOが姿を消してからのエンディング映像では、NAOYAがめくる本の中のリピートマークが消え、EIKUは鏡を拳で割ってリピートマークを粉砕し、最後に“TO THE NEXT EPISODE”の文字が浮かび上がる。最終日には、さらに“秋ツアー開催決定‼”の文字が映し出されて場内から大歓声が。9月20日の宮城を皮切りに、東京、大阪、福岡、愛知を回るツアーのファイナルとして神奈川ぴあアリーナMMの名が出ると、歓声の大きさはマックスへと押し上げられる。興奮冷めやらぬSWAGのざわめきが場内に広がるなか、モニターに映るツアーロゴからは鎖とリピートマークが消え、キラキラと光り輝くものに。あらゆる呪縛から解放され、前へと進みだしたONE N’ ONLY の“EPISODE. 2”は、今、これから幕を開ける。
【ONE N’ ONLY「LIVE TOUR 2025 ||:ONE N’ ONLY:||」】
開催期間:2025年5月9日(金)〜5月10日(土)
会場:日本武道館

〜セットリスト〜
01. BOOM BASH
02. YOUNG BLOOD
03. DOMINO
04. Set a Fire
05. Fiesta
06. DEJAVU
07. The Light
08. Hunt
09. Only One For Me
10. Video chat
11. LUCKY
12. Map of The Mind~Good Day~Nice Guy~YOU???~HOLIDAY~Freaking Happy
13. Step Up
14. Fight or Die
15. OPEN
16. Burn it out
17. EVOL
<アンコール>
18. Bittersweet
19. My Love
Text/清水 文子