<イベントレポ>佐藤新(IMP.)「信じられないくらい涙がドバドバドバドバ出ちゃって」!映画『青春ゲシュタルト崩壊』完成披露である体験を告白



スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」にて、2016年から開催されている小説コンテスト「野いちご⼤賞」の第5回⼤賞作品、丸井とまとの【青春ゲシュタルト崩壊】(スターツ出版刊)が NAKACHIKAPICTURES配給にて実写映画化、2025年6月13日(金)に全国公開する。

スターツ出版が運営するケータイ小説サイト「野いちご」は10代、20代の学⽣へ向けた恋愛・青春小説が無料で読める投稿サイト。昨年、同サイトから生まれた原作「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」、「交換ウソ日記」、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が実写映画化され、いずれも⼤きな話題となった。そして、この度、映画化されるのは2021年に単行本化されるとTikTokで話題となり、物語上で描かれる等身大の学生ならではの悩みに絶賛の声が続出した、丸井とまと原作の⼩説「⻘春ゲシュタルト崩壊」。脚本を務めるのは2024年TBSで放送され、最終回後は国内外でロスが多発したドラマ「Eye Love You」を手掛けた三浦希紗。音楽は映画・ドラマの音楽を中心に手がけるほか、山下達郎や竹内まりや、田原俊彦の編曲にも参加している牧戸太郎。メガホンを取った監督は期待の若手、鯨岡弘識が務める。そんな本作のW主演を務めるのはIMP.の佐藤新と渡邉美穂。派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)をIMP.のメンバーでありセンターを務める佐藤新が、自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉(まみや・あさは)を、女優として幅広く活躍をしている渡邉美穂が演じ、フレッシュな青春に全力で挑んだ。

映画の公開を約1ヶ月後に控える5月12日(月)、本作の完成披露試写会が開催され、本イベントで初披露となる本編の完成を祝し、W主演を務めた佐藤新×渡邉美穂の2人はもちろん、聖と朝葉を優しく見守る保健室の先生、雨村叶乃役を演じた瀬戸朝香、朝葉の母・間宮葉子を演じた戸田菜穂の2人も登壇。さらに、朝葉と同じバスケ部で一番親しい友人の杏里役を演じた田辺桃子、青年期失顔症の後輩・中条月加役を演じた新井美羽、聖の幼馴染で雨村先生の甥でもある祈役を演じた藤本洸大らフレッシュなキャストたちも集結し、映画の魅力を語った。



満員の会場に笑顔で姿を見せた、本作のW主演を務める佐藤新。緊張の面持ちで「今回、主演という立場でこういう挨拶をするのが初めてなので、ものすごく緊張しているんですけど、作品の魅力を少しでも伝えられるように頑張りたいと思います」と一言。続けて、映画がようやく初披露となるこの日を迎えられたことについて「この映画の予告映像が完成した時に、それを観ただけでものすごい心臓がバクバク、ドキドキしてしまいました。だから、完成した映画が皆さんの目に届いた時は、どうなってしまうんだろうとドキドキしています」と語る。



さらに、本作で佐藤とともにW主演を務め、朝葉役を演じた渡邉は「撮影したのは去年の夏なんですけど、こうして皆さんのもとにお届けできる日が来て、とてもうれしく思っています」とあいさつ。「わたしは普段、あまり緊張はしないタイプなんですけど、今日はめずらしく心臓の音が聞こえるんじゃないかというくらいドキドキしていて。でもそれと同じくらい皆さんのもとにこの作品が届くということが楽しみです。この後映画を観ていただいて、感想とかSNSとかでいっぱいつぶやいていただけたら」と呼びかけるなど、主演のふたりはともに緊張とワクワクが同居している様子だった。



劇中で主人公・聖(佐藤)の幼なじみ・祈を演じた藤本は、中学時代、聖と一緒に水泳をしていた役どころ。そのため、「水泳を経験している役だったんですけれど、実は水泳がめちゃくちゃ苦手で。だから人生ではじめて苦手だった水泳に向き合いました。いざやるときには、佐藤さんからもアドバイスしてもらって。その熱に応えようとしていました」と述懐。その言葉に「水泳ができる人の役だからめちゃくちゃ練習していたよね」と返した佐藤は、「僕は小学校の時に水泳を習っていたので教えたりもしたんですけど、でも本番ではキレイなフォームで泳いでいて。プロだなと。あそこまでできるのはスゴいなと思いました」と藤本の上達ぶりに感心した表情に。



一方、朝葉の後輩・中条月加を演じた新井は「わたしは主演のおふたりと一緒のシーンが多かったんですけど、いつもは同世代の子たちとの共演となると、年下の方と一緒の機会が多くて。お兄さんお姉さんとの共演があまりなかったので緊張していました。でも、ふたり(佐藤と渡邉)とも気さくに話しかけてくれたのでうれしかったです」と撮影を振り返り笑顔をみせ、朝葉の友人で同じバスケ部員でもある杏里を演じた田辺も「実はわたしも球技が苦手で。ただ(渡邉)美穂ちゃんはずっとバスケをやられていたんで、わたしも苦手なんて言ってられないなという気持ちがあって。美穂ちゃんはボールに触った瞬間に生き生きするんですよ。もちろん普段の現場でも明るくて、みんなの太陽みたいな存在だったけど、ボールを持つとより素の自分に戻るというか。本当にボールに触りたかったんだなと思いました」と当時を思い出し現場の様子を明かすと、その言葉には渡邉も「恥ずかしいな」と照れくさそうな様子に。



そんな朝葉の母を演じた戸田は、若いキャストたちの話を笑顔で聞きながら、「この映画は若い人にも観ていただきたいんですけど、母親世代の人にも観てもらいたい。子どもたちもこんなに苦しんでいたんだなということが分かるような映画になっていますから。だからどんなことでも受け止めてあげたいなと思いました」と大人でも楽しめる作品の見どころポイントを解説。さらに保健室の先生・雨村を演じた瀬戸も「保健室の先生というと、傷の手当てだけでなく、心の傷なども優しく包んでくれるイメージがあります。わたしはこれまでわりと強めのカチッとした役が多かったんですけど、今回は正反対の柔らかい役だったので。それを意識しながら演じました」と振り返った。



トークが盛り上がりを見せる中、本作での注目シーンを聞かれたキャスト陣。佐藤はまっさきに、人生初の挑戦だったという“自転車の二人乗り”シーンを挙げ「初めてだったので…リハーサルにリハーサルを重ねて挑んだシーンです。スタッフ一丸となって撮影しました。」と、かなり練習を積んだ上で撮影を行った秘話を告白。



すると、すかさず渡邉が「二人乗りの時、めちゃくちゃ姿勢がいいんですよ!まな板入ってるのかな?っていうぐらいに背筋がピーン!となっていて。」と佐藤が現場で見せていた意外な素顔を暴露!それに対し思わず爆笑して座り込んでしまうほど慌てる佐藤の様子を見て場内からも笑いがもれていた。そんな佐藤の姿に渡邉は「走り切るぞ!という意気込みが見えるシーンです。注目してください!!」と見どころポイントとしてアピールし、笑顔を見せていた。

そしてタイトルにちなみ、キャスト陣の「青春」エピソードについて質問が。まずは戸田が「わたしは高2の時にホリプロスカウトキャラバンに応募してこの世界に入って。それまでは広島の高校で、サッカー部のマネジャーをしている普通の高校生だったんですけど、その時から自分の世界が変わった気がします。勉強と仕事と、がむしゃらにしていた時代が懐かしいです」と自身の青春時代について語り、続く瀬戸は「わたしは中3でスカウトされて。中学卒業で東京に出てきて、この道を進もうと決めたんですけど、それ以降はいわゆる学生時代というものを送れていなかったなと。でも、この仕事をはじめた時に、ドラマの撮影で10代の同世代の方と共演する機会があって。地方ロケになると、同じごはんを食べて、同じ宿に泊まって。撮影の合間には夜にみんなで星空を眺めたり、花火をしたりということがあって。これって青春じゃんと思ったんです。仕事に絡めての青春を送っていましたね」と、懐かしそうに思い出を明かしていた。



さらに田辺は「学生時代は部活には入ってなかったんですが、その分、お芝居のレッスンに高3まで通っていて。そこには本気でお芝居をやろうという同世代が集まっていたんです。とても熱量が高くて。みんなで切磋琢磨しあいながら取り組んでいたのが私の青春です」と明かし、新井も「中高でダンス部に入っていたのが青春だったなと。お仕事しながらだったので参加できない日も多かったんですけど、月日がたって久しぶりに参加した時は待ってたよ、とみんなが迎えてくれたり。汗だくになるまで踊って、みんなでハンバーグを食べに行った時は、青春しているなと。楽しい日々でした」とエピソードを披露。さらに藤本が「先ほど、僕は泳げないという話をしたんですけど、友だちからプールで泳ぎを教えてもらうことがあって。1時間くらい蹴伸びを教えてもらったんですけど、その後に自販機のアイスクリームを食べたんですけど、食べ終わった後の白い棒でフェンシングをしたことがあって。あれが青春だったなと思います」。とお茶目で可愛らしい思い出を明かし、渡邉は「わたしは小中高、12年間バスケをやっていたので。私の青春はバスケ一色でしたけど、高校時代が一番思い出に残っています。夏休みも練習していたんですけど、このまま帰るのももったいないから、近くの公園で遊ぼうよということになって。練習着のままで水風船を投げ合ったりして。これが青春だなと。あとは、部室でたこ焼きパーティーをしたらブレーカーが落ちちゃったこともあって。めちゃくちゃ激怒されたこともありましたね。」と天真爛漫なわんぱくエピソードも告白。そして最後に佐藤が「僕はIMP.としてデビューしてからYouTubeを開設させていただいたんですけど、未来の自分に手紙を書くという企画をやったんです。7人それぞれが手紙を読んで、グループに対する思いの丈を手紙にして。みんなの前で読んだら、自分でも信じられないくらい涙がドバドバ出てきて。みんなでワンワン泣いたんですけど、ホテルに戻ったその次の日に寝起きドッキリがあって。あの涙を返して!と思いましたけど、今思えば青春だったなと思いますね」と笑いながら、青春秘話を披露していた。



そんなイベントもいよいよ終盤。最後のメッセージを求められた渡邉は「この映画は、学生たちの人間関係の悩み、葛藤を描いていますが、それは学生とか若い人に限らず、大人になっても知らぬ間に人を傷つけてしまったり、傷つけられてしまったり、人間関係に悩むことはあるかなと思うんです。だから全世代に共感してもらえるんじゃないかなと思っていて。自分が生きていく中で、生きやすくするためには、時に手放したりするような選択をしなきゃいけない時もあると思います。人間ってどうしてもネガティブに捉えたり、何かを辞めた時に負の感情になることもあるんですけど、自分がより生きやすい方向に向かうための新しい選択をしただけなんだと。そういうことをこの映画は伝えてくれると思うので。この映画を観て、もっと明日も頑張ってみよう、自分の息がしやすいような環境に身を置けるようにしよう、と。そんな風に皆さんの背中を押してくれる映画であったらいいなと思うので、最後まで楽しんでください」と、素直な言葉を贈り、最後に佐藤が「この作品は、人が生きていく上で感じるやさしさ、ぬくもり、人間関係の苦しさとか、それに気付いた時の人間のもろさ。青春のちょっとした甘酸っぱさなど、本当に生きていく上で感じるいろんな感情がこの2時間にギュッと詰まっていると思います。きっとこの作品を観た後は、自分がこれから生きていく上で、何かヒントになるようなものが得られると思っています。この映画を観た感想をひとりでも多くの方に共有して、ひとりでも多くの方に観てもらえたらと思います」と会場に呼びかけ、盛り上がりを見せたイベントは幕を閉じた。

<ストーリー>
ある日突然、【青年期失顔症】を発症してしまい、周囲に知られてしまうことを恐れた朝葉は誰にも言えず1⼈で悩んでいた。そんな、朝葉の異変に気が付いたのは、唯⼀、同級生の聖だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。彼に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直しはじめ、次第に聖の存在が朝葉の中で⼤きくなっていく。同じく聖も朝葉と⼀緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うように・・・。

■詳細
【映画『青春ゲシュタルト崩壊』】
公開日:2025年6月13日(金)に全国公開
出演:佐藤新(IMP.)、渡邉美穂、田辺桃子、新井美羽、水橋研二、濱田龍臣、藤本洸大、河村ここあ、福室莉音、愛来、戸田菜穂、瀬戸朝香
原作:丸井とまと「青春ゲシュタルト崩壊」(スターツ出版刊)
主題歌:「青空」マルシィ(UNIVERSAL SIGMA)
脚本:三浦希紗
⾳楽:牧戸太郎
監督:鯨岡弘識
企画・プロデュース:横山祐子
プロデューサー:伊藤聖
配給:NAKACHIKA PICTURES
制作プロダクション:AX-ON

©映画「⻘春ゲシュタルト崩壊」製作委員会

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