【水沢林太郎インタビュー】「少年少女たちになんて話しかけていいか……」現場でタジタジ!?<ドラマ『なんで私が神説教』>
2025.5.9
現在オンエア中の土曜ドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ系)。
2年間、実家にこもってニート生活をしていた28歳の麗美静(広瀬アリスさん)がなんとなく高校教師になり、生徒たちの面倒ごとに巻き込まれ、したくもない説教をするという新感覚!? な学園ドラマです。
今回は、静が担任を務める私立名新学園2年10組の生徒・七海海斗役を務める水沢林太郎くんにインタビュー!
これまで多くの学園ドラマに出演してきた水沢くんですが、今回はある変化を感じているそうで……。
「台本を読み終えて、早く現場に行きたくなりました」
■作品に初めて触れたときの印象からお伺いしていいですか?
水沢林太郎 台本を読んだときは、会話劇の部分が多いな、と感じました。個人的には学園モノでそういったものがあまりない印象でしたが、いろいろなキャラクターが話しているので、これは大変だろうな、と。
でも、いざ読み終わったらすごくおもしろかったので、早く現場に行きたくなりましたね。
■物語としてはいかがでしょう?
水沢 お説教ってどちらかが我慢しなきゃいけないときが絶対にあると思うんです。でも静先生が学生に対して負けじと張り合っていくのは、これまで先生が生徒に対してメッセージを伝えるシーンとしては、作品としてもあまりないという印象があります。そこはすごくおもしろいし、現場がどういうふうになっていくのか、楽しみでした。
茶髪で新たな魅力を発揮!
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■ご自身としては、どういった準備をされたんですか?
水沢 衣装合わせのときに監督含め、プロデューサーの方々ともお話をさせていただいて、まずは七海海斗という見た目をしっかり話し合って作っていきました。
今までやらせていただいてきた学生役とは印象を変えたく、僕から髪色を少し変えることを提案させていただいて、監督も「そういうふうに変えていくのはおもしろいね」と。
中身に関しては、現場でしか作れない部分も多いので、どんな性格なのかなどは考えたりはしましたが、周りの生徒のみなさんとお芝居を通して作り上げていけたらいいな、と思っていたので、大きな準備はしていません。
■撮影を通して、七海の印象やご自身と似ている部分はありましたか?
水沢 海斗がいわゆる一軍グループにいるのですが、僕自身は学生時代に一軍グループでもなかったので、そこはかけ離れているな、と思います。でも、海斗自身は学生のときに誰しもが持っていた正義感というものが人よりもあるな、という印象です。同い年の子たちと比べると、客観的に見ている瞬間が多いな、と思うので、その辺りは共感できる部分がありました。自分の年齢も含めてだんだん広い目で現場を見られるようになってきたな、というところがあるので、似ているとしたらそこかもしれませんね。
■演じる上で大切にされている部分はどういったところですか。
水沢 一番はキャラクターを意識しますが、やっぱりお話全体を通して彼がどんなふうになっていくのか僕次第な部分もあるので、細かなところを丁寧にやれたらいいなと思っています。
17歳に見せることが難しかった
■4話は七海海斗のメイン回かと思います。そこに向けてキャラクターを深く作っていく中で、難しかった点はありますか?
水沢 17歳には見えないということがやっぱり一番難しいです。
自分の年齢も上がるとどうしても当時の感覚にはなれないし、考え方も変わってくるじゃないですか。これだけ学生役をやってきたので、そこはできているんじゃないかと自信はあったのですが、いざこう、監督たちと話すとやっぱり等身大の17歳に見えないという話になりました。お芝居をすると、同級生には見えなくなってしまう部分があるので、そこは意識しないとダメなんだなということに驚いてはいます。
■七海の考え方自体は理解できるけど、演じてしまう、という感じ?
水沢 相手のお芝居を見て、僕の「こう思うな、ああ思うな」ということをお芝居でしたときにやっぱり22歳になってしまうんです。
大学生のままでできるような感覚でもないし、高校時代は不安定な精神状態の時期が多いからこそ、そこをどう表現するのかは、やっぱり難しいなと思いました。
■水沢さんご自身が海斗に説教じゃないですけど、アドバイスするとしたら、今の立場からだったらどういうことされますか?
水沢 七海海斗というキャラクターを人一倍知っているということもありますが、コミュニケーションはもっと取るべきだなと思います。話せばもっとわかる部分もあるし、勝手に諦めているところもあるなと感じます。
それでも助けてくれる人はいるので、どうにかしてコミュニケーションをとってくれたらいいな、なんて思います。
現場は「普通の教師を見ているよう」
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■同年代の方が多い現場かと思うんですけど、現場の雰囲気はいかかですか?
水沢 雰囲気はとても明るいです。主演のアリスさんの性格もあると思うのですが、クラスメイト自体も20代未満の子がわりといるんです。リアル学生の方々が多いので、その子たちはすごく楽しそうに話しています。もちろんメリハリは大事だと思いますが、すごく和気あいあいとした感じですね。写真を撮り合っているのを見たりすると、学生だなあっていうか(笑)。ちょっと自分が大人になっているんだな、と思います。そういうところを見ると、普通の教室を見ているようです。
■水沢さんはどなたと仲良しなんですか?
水沢 塁役の林裕太くんは実はオーディションが一緒だったんです。撮影に入る前から知っていた部分があったので、会った時にオーディション一緒だったよね、って。いろいろ話し合ってがんばっていこう、と現場が一緒の時はほぼずっと一緒にいます。
お芝居もそうですが、プライベートの話もしますし、お互い共通の知人が何人かいるので、その人を含めた上でいろいろな話をしています。
■全体でいるときはやっぱお兄さん的ポジション?
水沢 必然的にそうなってしまうところもありますが、七海海斗というキャラクター自体がそこまでコミュニケーションを積極的には取らないタイプの人間なので、そこも役には影響してくるな、と思います。個人的に気をつけているところもあるので、ほどよく話して、ほどよく距離を取って、という状態が現場に入ってから続いています。
「17 、8歳の少年少女たちになんて話しかけていいか分からない(笑)」
■学園ドラマは人数が多い現場かと思うんですけど、そういう場所で打ち解けるために心掛けていることはありますか?
水沢 正直言うとあんまりないです。ただ、だれ始めると大変なので、そういう嫌われ役なのかな、と勝手に僕は思っています。挨拶含め、メリハリのある部分を自分がやらなきゃいけないな、と感じていています。いろいろな学生役を任せていただくことも多く、僕が16 、7歳で学園モノに出演していたときの先輩方はたくましかったし、カッコよかったし、僕もその姿にどうにかしてなろう、と頑張っています。自分の役目がそっちに回ってきている気がするので自分なりのやり方でやれていたらいいです。
あまり打ち解けられていないのが正直なところです(笑)。なので逆に教えてほしいです。どうしたら僕も打ち解けられるのかわからないし、そんなに僕もコミュニケーションがたくさん取れるわけの人間ではないので。逆に取材した誰かに打ち解け方を聞いたら教えてほしいです!(笑)
■いろいろな学園ドラマにも出てこられたからこそ、楽しみにしていたことはありますか?
水沢 今回、学生役のみなさんは珍しいぐらい初めましての方が多くて。未成年の子たちが多いので、僕も正直この先どうなるかよくわかっていないんです(笑)どこまで仲良くなれるかもわからないし、年下への話しかけ方が正直わからないということもあって……(笑)
■えっ、そうなんですか?
水沢 17 、8歳の少年少女たちになんて話しかけていいか分からなくて(笑)。難しいな、と思っています。こういう学生役をやると、「流行りは何ですか?」って取材で聞かれることが多いんですね。その流行りをいち早く教えていただけるようにがんばろうとは思ってます。
■あ、今はまだちょっと……。
水沢 全くわかっていないので教えてもらえたら嬉しいですね。あと、写真の撮り方も教えてもらえたらいいな、って勝手に思っています……一向に自撮りがうまくならなくて(笑)。
■10代の方々から話しかけられたり、聞かれたり、ということは……。
水沢 本当に初対面の会話しかまだできてなくて、「何が好きなんですか?」「あ、えっと、トマトです」みたいな(笑)。本当に核心を突いたお話が全然できていないのでどうしたもんかな、と。
でも、話すのは好きですし、おもしろいな、と感じています。ジェネレーションギャップもやっぱりあるんです。その当時のアニメやドラマ、有名な方々も含めて、「あれ、知らないの?」があると、「うわ、自分はここまで年齢が上がってきてるのか」って。こんなにも知らないのか、ということがあったりするのでそういう部分は勝手におもしろいなと思っています。
■じゃあ撮影が終わる頃がある意味今から楽しみですね。
水沢 一体どうなっているか……終わりに向けて僕はどうしていけばいいんだろう、という状態ですがうまく話せたらいいな、と思っています(笑)
主演の広瀬アリスさんとは「お友だち」
■今回、静香先生を演じる広瀬アリスさんとお話されて、印象的だったことはありますか
水沢 以前、別の作品でご一緒させていただいていたので、そこからずっとプライベートでも仲がいいです。最初は久しぶりに会うということもあるし、緊張する部分もありましたが、すでに1クールを一緒に乗り越えてきている仲間でもあるので、基本的にいろんな話をしています。
全くお仕事の話はしないです。他愛もないことをただひたすら話しています。教師と生徒という関係値はありますけど、いざ教室を出たら本当にお友だちみたいな状態なので、すごく居心地がいい状態です。
■水沢さんから見て、広瀬さんの先生ぶりはいかがですか?
水沢 僕と話しているときと教室にいるときのアリスさんはもう全然別人。多分教師としての威厳を保ちたいんだろうなあ、と思います(笑)。実際にアリスさんもそんなことを言っていました。なので僕は教室の後ろの方からやんわりとサポートしますねという話はしましたが、教室にいるときはやっぱりカッコいいです。アリスさん自身も学生役をやってきているという話もされているので、そういった意味で接し方であったり、アリスさん自身の言葉の伝え方はとても素敵だなと思う部分が多いので、そういったところを勉強させてもらっています。
22歳の誕生日にもたったオリジナルTシャツ
■最近、心を揺り動かされたモノやコトはありますか?
水沢 22歳の誕生日にマネージャーさんがオリジナルTシャツを作ってくれて。初めてそういうものをもらったんですよ。しかも僕がピースをしている写真だらけのTシャツなんです。あれはすっごく嬉しかったですね。いまだに私服でも着るし……心はとっても動かされました。
誕生日配信をしていたんですが、唐突にそれを着て配信をしたもんだから、見てくれている方もとってもびっくりしたみたいで(笑)
でもすごく好評なんです。どうにかして、いろんな人に見てもらいたいなと勝手に思っています。
■デザインは、マネージャーさんご自身が。
水沢 そうです、デザイナーです!
■もしかしたら今後グッズ化も……。
水沢 ……できたらな、と勝手に思っています。どうなるかは分かりませんがけど、ありですよね。
で、それをマネージャーが黙々と作っているところを勝手に想像したら、いつ作ってたんだろうと思って。すごく心があったかい気持ちになりました。
心を動かされた言葉をくれた現場は?
■心が揺り動かされた、というところに少し繋がるんですが、ここまで説教……というわけではないんですけど、これまで心を動かされた言葉はありますか?
水沢 たくさんあります。15歳で研音に入って、16歳から本格的に活動を始めましたが、いろんな役と出会って、いろんな大人の方々に出会って、いろんな言葉をもらって、泣いて、笑って一番頑張ろうと思えたのは、『俺の話は長い』です。あの作品をやったからこそ、初めて自分は何もできないということを痛感しました。基礎をやっていたつもりでしたが、まともにできない瞬間が多くて。これは改めてやり直さなくては、という部分がもありました。何より監督、プロデューサー、スタッフのみなさんが助けてくださる瞬間が多く、その時にかけていただいた言葉はたくさんありますが、すごく優しさとか温かみを感じてはいるので、あの時いただいた言葉はまだに胸には残っています。
■ちなみに、ご自身が説教したことはありますか?
水沢 いやあ……兄弟喧嘩ぐらいですね。働く働かないとか、時間がどうとか、生活音がうるさいよとか、それぐらいだと思います(笑)。友達同士でケンカしたり、誰かに怒ることもあまりなかったので、弟ぐらいじゃないですね。
■弟さんには響いてそうですか?
水沢 変わらないので響いていないと思います(笑)。
実際兄貴からぐちぐち言われて気に食わない部分もあると思います。僕も気になった時しか言わないですが、年齢を重ねてわかってくれればいいやって感じです(笑)。
チャレンジな役「この子カッコいいよね」と思ってもらえるようなキャラクターでいたい
■最後に、ご自身が演じる七海の注目ポイントを教えてください。
水沢 外見はいろんな人に相談をさせていただいて作り上げました。これまでの水沢林太郎が演じてきている学生役の中ではないタイプですし、何より茶髪っていうのも、これまであんまり髪色を変えてこなかったので、そういう意味では大きなチャレンジだな、と個人的には思っています。
七海自身のキャラクターもどこか大人びている部分もありますが、それでもやっぱり子どもの部分も多くて。周りへの頼り方も知らないし、逆にどうにもできないというもどかしさを感じている部分もあります。いいやつだと思っていただければありがたいです。この七海海人を見たときに、「この子カッコいいよね」と思ってもらえるようなキャラクターでいたいなと思っているので、そう思っていただけたら僕は嬉しいなぁと。
■ありがとうございました!
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水沢林太郎
2003年2月5日生まれ。埼玉県出身。
2017年デビュー。メンズノンノ専属モデル。
主な出演ドラマに、「俺の話は長い」(2019)、「ブラック校則」(2019)、「17.3 about a sex」(2020)「もしも、イケメンだけの高校があったら」(2022)、「恋に無駄口」(2022)、「スタンドUPスタート」(2023)、「マイ・セカンド・アオハル」(2023)、「ビリオン×スクール」(2024)、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(2025)などがある。
[Instagram]@rintaro_mizusawa_official
―INFORMATION―
【土曜ドラマ『なんで私が神説教』】
日本テレビ系 毎週土曜よる9時放送
主演:広瀬アリス
出演:渡辺翔太(Snow Man)、岡崎紗絵、野呂佳代、堀内敬子、豊嶋 花、水沢林太郎、清乃あさ姫、新井美羽、羽村仁成、林 裕太、志田こはく、吉田晴登、松本麗世、島村龍乃介、小手伸也、伊藤淳史、木村佳乃
脚本:オークラ
音楽:横山 克
演出:内田秀実、南雲聖一、苗代祐史
チーフプロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:藤森真実、白石香織(AX-ON)
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
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Photo:Tomohiro Inazawa、Text:ふくだりょうこ