夫婦ふたりだと自信がないし、荷が重いけどけれど、「三人」ならどうにかやっていけるかもしれない！？　そんな新たな夫婦の形を描くドラマ「三人夫婦」。

あるとき、元カノ・美愛（演:朝倉あき）から今カレ・新平（演:鈴木大河）を紹介された拓三（演:浅香航大）。それからもう二度と会うことはないかと思われた三人でしたが、新平から三人で結婚というとんでもない提案をされるところから物語は動き始めます。

今回は天真爛漫で無邪気なダンサー・里村新平を演じる【鈴木大河】くんにインタビュー！作品についてはもちろんのこと、所属するグループ・IMP．のお話も伺いました！

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しっくりきた「三人夫婦」という関係性

■少し変わったテーマの作品ですが、最初にこのお話を聞かれたときの心境をお願いします。

鈴木大河　「三人夫婦」というタイトルの前に、3人の関係性を先に聞いていたんです。僕が演じる里村新平が2人とどういう関係で物語を繰り広げていくのかを聞いて全く想像がつかなかったんですけど、タイトルを聞いて「なるほど！」と。3人で夫婦という、世間的にはない言葉ですし、想像もつきづらいですけど、いざ脚本を読んでみたら、「こういう関係性ってどうして今までなんでなかったんだろう？」と思うくらい、僕の中ではしっくりきました。

読んでいくうちに、拓三だったり、新平、美愛というそれぞれのキャラクターがどんどん好きになりましたし、観た方が登場人物のことをおもしろいなと思ったり、共感したり、何かを感じて、キャラクターを好きになっていただけたらなと思います。



■ご自身が演じる新平についてはどういうところを意識されましたか？

鈴木　最初は、ハツラツとしていて、元気の塊！みたいなイメージだったんです。
年齢も拓三さんたちよりはちょっと下で、自由で、みたいな。でも、演じているうちに、拓三さんや美愛ちゃんから受け取ったことに対して、元気に振る舞ったり、場を明るくしたり、ということを気にかけている人なんだな、と思って。それは監督もおっしゃっていましたし、シリアスになる場面もあるんですけど、そういうときは、新平だけはその場を明るくしよう、ということを意識しましたね。セリフ自体は結構深刻なことを言っているんですけど、それをいかに深刻にならないようにするかを考えていました。

二度目のドラマ出演……「自信にもなりました」

■一方で、演じる上で大事にされたことはどういったことでしょう？

鈴木　新平は、自由なので、瞬間で考えるようにしました。事前に考え込んで用意するんじゃなくて、拓三さんだったり、美愛ちゃんからそのとき感じたことを表現しよう、ということは心がけています。考えて持ってくると、予定調和になったりするので。新平って多分そういう人じゃなくて、その時々で感じたことで自分を表現する人だと思うので。

■監督の演出で印象的だったことや、どういったコミュニケーションを取られましたか。

鈴木　僕はドラマに出るのが2作品目で、基本のところも全然知らなくて。本読みの前に1回、監督と一対一でお話させていただく機会をいただいて、そのときから「不安なところはない？」とか、「何かわからないことあったら聞いてね」と、優しくいろいろと教えていただきました。

その中でも印象的だったのは、撮影しているときに監督が考えていた芝居との相違があったときは必ず「違う」と言うのではなく、「どういう気持ちでお芝居をしたの？」と聞いてくださったこと。そこで僕が答えると、「そうなんだ、それなら全然いいよ」って。否定をしない教え方をしてくださって、経験のない僕にとっては自分で改めて考える機会にもなりましたし、それであとあと褒めていただいたときに自信にもなりました。そういったところでメンタル的なケアというか、助けていただいたなと思います。

あとは、自由に大胆に、という言葉をたくさんおっしゃっていて……。その言葉は新平にとっても、多分それぞれにとっても落とし込める言葉だったと思います。その言葉のおかげでによって1個、肩の力を抜いてお芝居することができましたね。

■現場で印象的なことは？

鈴木　もうどれも印象的すぎて……丸々1週間、ホテルから現場に通ったときは本当にドラマ合宿みたいな感じだなって。その分、より新平という役に集中できましたし、撮影のスタッフさんとの絆も深まりました。その期間を乗り越えたときの撮影現場の一致団結した空気は印象深いですね。あの期間はやっぱりこの作品を語る上では外せないですし、とても楽しかったです。

寝付くまでの時間が大好きなんです

■最近、心を揺さぶられたモノやコトはありますか？

鈴木　うーん……あるな……絶対あるな……（熟考）。
でも、ツアーではやっぱりそういう瞬間はありますね。いろんな地方を行かせていただいてるんですけど、昔立ったことがある舞台と同じ舞台に立てていることですね。自分たちのライブとして、ツアーで訪れることができているのはすごく幸せだと思います。そのときの町並みも思い出しますし、「あのときはあそこでご飯食べたよね」って話したり。またメンバーと行くことができているのが嬉しいですよね。

■今回の作品の中では「３人だと幸せや嬉しさも3倍になる」というセリフがありましたが、メンバーといるときに、最近幸せだな、と思った瞬間はありますか？

鈴木　メンバーの椿が公演日がちょうど誕生日だったんですけど、MCのときにサプライズでお祝いをしたんですよ。ありがちと言えばありがちな話なんですけど……。

僕はサプライズした側ですけど、椿くんの戸惑っている姿とか、中学生からの付き合いなので、それが27歳になってステージ上でたくさんのファンの人に祝わってもらって……っていう。こんなこと想像したこともなかったなと思い返してみたらすごく幸せだな、と感じましたね。

■確かにグッと来ますね……！

鈴木　いや、本当に電車に2人で一緒に乗って帰ってたんですよ。1時間ぐらい電車に揺られて、居眠りして……みたいな。そんな話もエモいですけど（笑）。寝過ごしちゃったね、とか言っていたころから、今の状況を誰が想像できたか、っていう……幸せですよね。



■最後に鈴木くんご自身が最近プライベートで幸せだと思った瞬間を教えてください！

鈴木　なんだろう。うーん、悩むけど……。でも、こういうことがないと思い返さないからこういう時間も好きなんですけどね。
……これっていうのがね、思い浮かばないですよね。

■なかなか、普段から幸せだな、と思いながら過ごすのって難しいですよね。

鈴木　でも小さいことだったら結構ありますよ。寝るのが好きなので、寝付くまでの時間が大好きなんですよ。寝付きに困ったことがなくて。よくいるじゃないですか、ベッドに入っているのに眠れない、みたいな。逆に僕は寝付くまでの、何もしない時間が好きなのに、寝付くのが早いからその時間を楽しめないんです！　本当に記憶がないぐらい。ああ今日も頑張ったな、幸せだな、と思っていたら、もう次の日の朝、みたいな。好きなのに気絶するように寝ているという。

■確かにそれだと幸せをかみしめるタイミングがないですね。

鈴木　メンバーと遠征に行ったときにも「2秒で寝てたよ」って言われてるぐらい、寝つきが良くて。
でもいっつも1人でにやけてます、ベッドに向かってるあの時間（笑）。

いつも、ルーティンで間接照明をつけて、暗いのが好きなんで、部屋も暗くして……という時間が本当に好きで。ベッドの枕にいつもタオルをかけているんですけど、よし寝るぞ、みたいな時間、幸せです。でも、あの時間ももっと味わいたい！（笑）

■ありがとうございました！

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