幻冬舎とTHE RAMPAGEがタッグを組み毎月1冊、12ヵ月連続で刊行する大型企画「GL-16～THE RAMPAGE BOOKS～」。本プロジェクトの10作目としてボーカル川村壱馬の2nd フォトエッセイ【PROMISE】を2025年4月4日(金)に発売し、翌5日(土)に発売を記念したイベントが開催された。

本書のエッセイページは、インタビューの書き起こしではなく川村壱馬自らが執筆。原稿用紙57枚にわたる原稿には、自分との約束、ファンへのメッセージ、メンバーへの思い、そして未来の自分に向けた心の内を赤裸々に綴っている。また、撮影地のイギリスでは、以前から訪れてみたかったというグラストンベリーでの写真のほかに、ロンドンの街や公園を散歩する時間、ホテルでのリラックスした表情や妖艶な姿などを収録。それぞれのシーンでまったく異なる川村壱馬の、「個」の魅力が溢れている。



Q.完成した本誌を手に取った時の印象を教えてください。
川村壱馬　まず手触りとか完成度がすごく高く、本当にこだわって作らせていただいたので、手に取った瞬間から満足感があるなと思いました。それこそ内容もやりたいようにやらせていただいて、エッセイ部分も文章的に日本語がおかしい部分などを編集さんが修正されたくらいで作ったので、自分としては満足感のいく製作ができたなと感じてます。

Q.実際に筆を取ってご自身で書かれるという形を選んだ理由と、その手応えについて教えてください
川村　自分でどうしても伝えたいことというか、本当日頃から思ってることをはめ込んでいくことだったり、それをとにかくちゃんと伝えたかったというか。メールより手紙、手紙より直接と、告白したい時もそうだと思うんですが、その方がすごく伝わるのかなって思っている部分があるので、そういう意味として手書きでちゃんと自分で、時間をかけたかったって言ったらおかしいかもしんないですけど、そういった一手間を大事にしたかったというか、そういう部分がありましたね。

あと理由としては、僕が普段アーティストという仕事をやらせていただいている中でも、本を書かせてもらえるのは当たり前なことではないので。いろんな作家さんや作家を目指してる人とかが原稿用紙を持ち込んでって、僕も昔から漫画が好きだったりして、出版社さんへのアピールの仕方みたいな、ちょっとだけ知っている部分もあり、そういう背景も考えながら良くも悪くも全部そのまま綴りました。



Q.本のタイトル「プロミス(約束)」と付けた理由は
川村　エッセイを書き終わってから、最初の方にある程度書くことは想定していて、総じて＜約束＞っていうものが1番しっくりくるなとは思っていたんですが、書き終わってからより一層しっくりきすぎちゃって、他には考えられないくらいハマりすぎちゃってました。

Q.今回撮影地がイギリスということで、初めて行かれたイギリスはいかがでしたか
川村　めちゃくちゃいい街でした。これがここに合ってとか、イギリス
=何があるか、ということは実はあまり詳しくわかっていなかったんですが、自分が好きなアニメの聖地ということを漠然とイメージしながら、行きました。食事も意外と言ったら悪いかもしれないですが、行く先々どこも美味しかったですし、街並みもずっと見ててテンション上がっちゃうというか、風景もまさにヨーロッパって感じで。あの世界観を題材にしたゲームや漫画といった作品も大好きだったりするので、たまりませんでしたね！見ても(街を)歩いてもたまらなかったし、あと現地の方も奥ゆかしすぎず、それでもイエ〜イってパーリーピーポーみたいな感じもない。本当に英国紳士っていう言葉があるように落ち着いた空気感でしたね。だからなのか、僕としても落ち着いていられました。普段僕もイエ〜イって感じじゃないんですが、心地よくいられた(滞在)なっていう感じで、いろんな意味ですごかったです。

Q.メンバーには出来上がった本誌を見せられましたか
川村　まだメンバーの誰1人にも渡せていなんですよね。でも陣さんに関しては、僕がエッセイを書いていることを知っていてくれて、「俺もめっちゃ楽しみにしてるわ〜」って言ってくれていたので、読んでもらえるのが楽しみです。



Q.5年ぶり2冊目のフォトエッセイですが、本を作るという話しがあった時の気持ちは
川村　一番最初に思ったので、5年くらい経ってるのか！っていう、率直に感じました。

Q.イギリスには何日間くらい滞在されたのでしょうか
川村　10月にイギリスへ行って、4泊6日滞在しました。ちょうどハロウィン時期と被ってましたね。

Q.イギリスでの滞在時のエピソードなどありますか
川村　先ほども言ったように街並みはとにかくすごく良かったのと、ファミリーで仮装されている方がいらっしゃったりとかして、そういう雰囲気がすごく良かったですね。純粋にハロウィンを楽しまれている感じで、とても印象に残っています。落ち着いた雰囲気で、いいなと思いました。



Q.ちなみに、先ほど好きなアニメの聖地ということで、なんのアニメでしょうか
川村　Fate(フェイト)というアニメです。



Q.お気に入りの写真の理由について教えてください
川村　僕が一番行きたかった場所・グラストンベリーっていう所でもありますし、衣装も王族っぽくてすごく気に入ってます。あと烏が好きなので、今回烏と一緒に撮影したいですって提案させてもらって可愛かったです。

Q.またイギリスへはプライベートとかで行きたいですか
川村　そうですね、もう1回グラストンベリーにも行きたいですし、あと時計塔周辺も行きたいと思ってます。それと教会などへももっと時間をかけてゆっくりと巡ってみたいですね。

Q.エッセイはどのくらいのペースで仕上げたのでしょうか
川村　大体ここまでに仕上げようみたいな話しがあって、締切までは大体3〜4ヶ月くらいでした。書くペースとしては仕事と仕事の合間に毎日の時もあれば、少し間が開いてしまう時もあってその時その時のスケジュールや気持ちだったり、気づいたら朝になっていたって時もありましたね。



Q.読者の方にここが1番伝わればいいなというところはありますか
川村　大前提として、自分がこれからもこうやって活動していければ良いなと思っていることでもありつつ、ある種、哲学書ではないですが読んでいただいた方にこういう価値観があるんだとちょっと試しに見てもらって、その人の人生が豊かになったらと思っています。あとは信頼ですね。ファンの人だったら改めて信頼を強く構築できたらと思ってます。すでに多くの方が読んでくださっている中で、ストレートに受け取ってくださってより信頼が高まっていると思っているので、対人として改めて向き合えるように、普段伝えていることをより事細かに記した内容になっています。その部分がちゃんと伝われば良いかなと思っています。

Q.新年度という意味合いを兼ねて、今年お仕事的に、プライベート的にやってみたいことがあれば
川村　仕事ではライブツアーがあって今年はいろんな所に行かせていただくんですよ。47都道府県、今年は行けたらいいなと。ただ47都道府県にライブ公演で行くっていうことは多分できないかとは思うんですが、ライブ公演で行った県のすぐ隣の県とかに開き日を利用して行けたらなと思ってます。

Q.最後にメッセージをお願いします
川村　みなさんとの信頼関係をより強固にするものになればいいなとすごく思っています。自分の奥底にある意図が伝わればいいと思いますし、この本をきっかけに世界の役に立つ、そんなものになればいいなと思います。ぜひたくさんの人に勧めていただけたら嬉しいです。何より受け取ってくださった方の人生に役に立つものであることを願っています。