俳優・アーティストとしてだけでなく、ファッションアイコンとしても大きな支持を集める桜田通が、自身3冊目となる写真集『33(サーティースリー)』を発売し、その写真集のお渡し会イベントが東京・渋谷で2025年3月15日(土)に開催された。

写真集のテーマは、タイトルの通り『33』。昨年33歳を迎えた桜田が、国際電話識別番号“33”のフランス・パリ、そして東京の2都市で撮影を行い、自身初参加となる2024年6月のパリファッションウィークでは「Louis Vuitton」「Dior」、9月には「Messika」のShowに参加し、その様子も収録。

そのタイミングで撮り下ろされたパリの街並みを背景に撮影したカットや、フランス中世の町並みを残す田舎町「プロヴァン」で撮影したカットも収録されている。純粋太陰暦(月の進行に基づいた暦)では、33年で季節がー巡すると言われ、“33”歳という年齢を人生の大きな分岐点と捉える桜田が、“33”ルックの衣装を見に纏い、“3名”のカメラマンと“3”度に渡る撮影を行うなど、タイトル通り『33』にこだわって制作された本作は、人生における一巡目の集大成に仕上がっている。



Q.5年ぶり3冊目となる写真集のタイトルが「33(サーティースリー)」ということで、タイトルに込められた意味を、教えてください。

桜田　1番わかりやすいのは、自分が33歳になる年なので、その33という数字をつけさせていただきました。あとは、フランスで撮影した場所の国際番号が33だったり、あと、自分のこだわっている“33”という数字にまつわる、エネルギーと言いますか、そういった意味合いも込めています。あとはいろんな33をパリで見つけて撮っていて、それをこの1冊にまとめあげたということでこの名前になりました。

Q.特にこだわったポイントなどはどのあたりになりますか。

桜田　撮影をしたヨーロッパの建物には33とか住所が表記してあったりするので、そういう場所を見つけては一緒に写真を撮ってみたり、あとは、着ている洋服のルックスが33だったり。それと写真集の33ページ目をどういう写真にしようか考えた結果、写真を使用していなかったりとか、色々とこだわらせていただきました。



Q.その中でお気に入りの写真とその時の撮影エピソードなどあれば。

桜田　お気に入りの写真は、パリにあるオルセーという美術館の時計台で撮った1枚です。僕はシルエットだけですが、やっぱりここはすごく綺麗で、ほんとに存在感がある場所でした。もちろんフランス・パリを象徴する場所はエッフェル塔だったり、セーヌ川だったり、凱旋門だったりいろんな場所があるんですけど、ここは特にすごくいいなと思いました。

また、エッフェル塔と写ってる写真も結構好きなんですけど、僕が今回学んだことがあって。カメラマンさんと話しながら撮影してたんですけど、これからもしパリで写真集など撮られる人がいた場合、いい情報だと思うんですけど、エッフェル塔がくっきり写ってると、すごく観光写真みたいになるんです。でもエッフェル塔のピントが少し合ってないぐらいがいい写真になるなってことを今回発見しました。

Q.今回の写真集がこだわりが詰まっていますが、特にこだわったポイントは？

パリにいる時に、昔の洋書みたいなものに結構触れる機会があって、レストランとかに置いてあったりもするんですが、その中でこういうエンボス加工がされていたり、いわゆる普通のツルッとしてる紙じゃないものもあったり、確実にそこからインスピレーションはいただいてるかなっと。

あとは、僕の中で特別な1つの数字、節目ではあった「33」を箔押しにしてこの写真集を象徴するようなデザインにしました。また、この写真集を手に取っていただいた方達に、いい影響というか、エネルギーみたいなものを与えられるような、そんな特別な1冊にしました。

個人的にも写真集は自分の人生で3冊目だったりするので、節目として大事な1冊にしたいなという意味も込めて、こういうデザインになりました。

Q.パリで撮影したのはいつ頃だったんでしょうか。

桜田　去年のちょうどファッションウィークの時期だったので、7月頃です。実はその後にもう1度パリに行っていて、それが9月〜10月頃で、計2回に分けてパリで撮影しました。

Q.その頃ですと、パリ五輪？

桜田　そうでした！1回目はパリ五輪期間中でしたね。それこそエッフェル塔に五輪のマークがついていたり、ファッションウィークの時期に行くだけでも、少し街が混んでいたりするんですけど、活気がある状態でしたね。ただ、オリンピックという特別な期間だったのでちょっとお祭りムードじゃないんですが、明るく活気と熱気がある、そんなパリでした。そんなタイミングでパリへ行けたのは嬉しかったです。

Q.「33」がこだわり数字ということで、他にもこだわりの数字はありますか？

桜田　そうですね、「3」だったりあと「9」も好きです。僕のファンクラブの中でもモチーフとして使用している数字です。

Q.今回の写真集に点数をつけるとすると？

桜田　この写真集においては33点が僕にとって1番相応しい数字だと思うので、「33」を今回与えたいです。

Q.33万点ではなく？

桜田　33万点ということにしたいなと思います！ありがとうございます！

Q.今年でデビュー20周年にあたりますか？

桜田　曖昧なんですが、今の事務所に入ったのが11歳の頃ではあるので、芸歴で言うと22年ぐらいなんですよね。ただデビューで数えると20周年ぐらいかもしれないです。あまり意識したことがなくて。でも節目ではあると思います。

Q.振り返ってみてどんな人生でしたか？

桜田　自分なりにいいこともあれば、頑張ったなっていう時もあるなと思いつつ。大きく悔いがない33年間かなとは思っています。これからもその33年間を無駄にしないと言いますが、いい33年間だったなって思うたびにこれからも頑張んなきゃいけないなと思っています。



Q.もうすぐ桜が開花してまさに＜桜田通り＞が全国あちこちでみられるかと思いますが、今後に向けてどう飛躍していきたいですか？

桜田　全国の桜と同じように、この写真集や自分の存在を知っていただける機会が増えたらもちろんいいなと思っています。実は今回の写真集の中に、僕のことを何かの作品なのかな。見て知って下さっている人が僕を撮ってくれて、最初はすごくびっくりしたんですが、それもまた向こうの方達なりの応援の仕方なのかなって思って、その時の写真も今回載せてあるんです。僕にとっても見返すのが嬉しくなるような、そんな写真集になったかなと思っています。

そう言う意味では、日本だけでなく海外の方で僕のことを知って下さっている皆さんともう少し近い距離でお会いできる機会が増えていったらいいなと思ってます。もちろん自分でちゃんとそれを掴みにいけるよう頑張りたいなとは思っています。

Q.今回フランス・パリで撮影した感想は？

桜田　歩いているだけでいろんな観光名所にも行ける街でした。しかもファッションの祭典が行われる場所っていう意味で、流行に敏感な気がしましたね。建物も日本には日本の良さがあると思いますが、ヨーロッパならではの雰囲気や、石で作られた建造物はパリならではといった感じでした。

僕が普段から好きなブランドのビルもパリにあって、その建物が古き良き歴史を感じさせる面持ちで、日本には少ない雰囲気とスケールを持っていうので、ただパリにいるだけでも、ものすごくいい刺激になりました。

Q.今回の写真集を作る上で参考にされたものはありますか？
桜田　今までパリでどんな方が写真集やカレンダーを撮影しているのかなと、色々見させていただいて、本当に皆さん素敵な写真を撮られている方が多かったのは、パリという街で撮る力もあるのかなと思っていて。

33年生きてきても写真を撮るということがちょっと慣れないと言いますか、少し恥ずかしい瞬間もあるんですが、このパリの街だからこそ撮れた写真だったりこの街が持つ魅力は、今回撮影場所にパリを選んでよかったなと感じました。

すごくトレンチコートとかパリに合うなとか、自分の好きなファッションと相乗効果があって、パリという街の力を感じました。



Q.パリで行った1番思い出に残った場所はどこですか。

桜田　オルセーもすごくよかったんですが、プロヴァンですね。パリの中心部から車で1時間くらいの場所なんですが、少し自然もあって高台と言いますか、丘の上にあるようなそんな場所なんですが、今まで自分が行ったことがない非常に印象的な地でした。僕を撮っていただいている写真集ではあるんですが、やっぱり引きと言いますか、パリの背景がしっかり見えるようなそんな写真を採用するのが多かったなと、完成したのを見て思いました。

Q.自分の部屋にも飾ってあるんですか？

桜田　いや、流石に自分の部屋にこれがあるのは恥ずかしい。でも普段応援して下さっている皆さんに1番に手に取っていただけたらと思っているので、皆さんにはずっと飾ってもらえたら嬉しいです。アートを参照にと言いますか、表紙の加工だったりはそういうのを見てインスピレーションを得て作ったので、アートのような雰囲気のある写真集になっていると思います。

Q.この5年間で変化した部分などはありますか。

桜田　自分的にはそんなに多く変化を感じてはいないのですが、その頃に始めたことだったり、こういうお仕事をしてみたいなというものが、形にできたのにかかった年数だとは思っています。自分が10代の頃に憧れていたファッションブランドの皆さんとお仕事をいつかしてみたいと思ってから、それが実際に叶い始めたのがちょうどこの5年目ぐらいなのかなと。写真集内で着たルック数が33着とスタイリストさんとも相談しながら決めたんですが、その衣装も憧れていたブランドの皆さんの協力を得て、着ることができ、1つの節目として自分の中でも思い出に深く残る記念すべき写真集になったと感じています。

この5年間でやりたいことだったり、もちろんまだ叶っていないこれから叶えたいこともあるんですが、それもこの5年間の中で見えてきたので、そういった意味でもこの5年が1つの集大成になったと実感しています。

Q.本作で3冊目ということで、自身で成長したなと思う部分はどこでしょうか。

桜田　やっぱり年齢を重ねていくにあたって、自分の老いを感じると言いますか、30を超えて、より自分の健康にも気をつけだした、元々健康志向ではあるんですが、やっぱり感じていて。

成長と言っていいのか、メイクへのこだわりは増えました。美容に対しスキンケアやメイク、コスメのお仕事もたくさんこの5年の間でさせていただいて、勉強もしているので、それが今回顕著に現れているとは思います。



Q.最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

自分が3冊も写真集を出せたのがちょっと信じられないと言いますか。毎回こういった場所に立つと思い出すんですが、自分だけが載っている写真集やカレンダーなどを個人的にはなかなか抵抗があるというか、僕ひとりだけだったら絶対に作ることがないものではあります。ただ、写真集を作る理由として、待っていてくださるファンの皆さんがいるからこそで、この後のイベントもすごく楽しみです。

僕が色々と挑戦したり、お芝居の作品を通して知って下さって、美容に興味がある、ファッションに興味がある、いろんな分野に興味があるものを一緒に追いかけて楽しんでくださっている皆さんがいるからこそ、僕もいろんなことを諦めずに追いかけ続けられていると思っています。

本当に1番に感謝を伝えたいですし、皆さんに今日届けることがまたできるのがすごく嬉しいです。