<イベントレポ>長尾謙杜(なにわ男子)、ディーン・フジオカから「愛してるよ!」とラブコールが!? 映画『おいしくて泣くとき』完成披露試写会



長尾謙杜(なにわ男子)が劇場映画初主演を務める映画【おいしくて泣くとき】が、2025年4月4日(金)より全国公開される。劇場公開に先駆け、完成披露試写会が開催され、主演の長尾をはじめ、ヒロインの當真あみ、長尾演じる心也の父親を演じた安田顕、30年後の心也を演じたディーン・フジオカ、横尾初喜監督が登壇した。

主人公・心也を演じるのは、国内外に多くのファンを抱える「なにわ男子」のメンバーである、長尾謙杜。俳優としても躍進する長尾が本作で初の劇場映画主演を務める。さらに、ヒロイン・夕花を演じるのは、アニメ映画『かがみの孤城』(22)で主人公の声を務め、「カルピスウォーター」14代目CMイメージキャラクターに抜擢されるなど活躍目覚ましい、當真あみ。フレッシュかつ強烈に“今”を感じさせる注目の若手俳優2人が、一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。

主演の長尾は「今日はお足元が悪い中、大切な時間を僕たちのために使ってくださり、本当にありがとうございます。僕にとって劇場初主演映画、そして監督にとっては5年もの長い年月をかけて作ってきたかけがえのない作品が今日完成したということで、とても嬉しく思います。」と挨拶。

改めて初主演について聞かれると「11年かな、この事務所に入ってやってきて、ようやく劇場で初主演をさせていただけて、すごく嬉しいなと思っております。そして、こんなにもたくさんの方々に集まっていただいてて、愛されてるなと感じております。」と満面の笑顔を見せた。



コメントを言い終えると、ディーンから「愛してるよ!」のラブコールが!長尾は「ありがとうございます!嬉しい(笑)」とニカニカ笑顔を見せた。

話は映画に戻り、本作の撮影はアクション映画『室町無頼』の撮影後だったということで「少しギャップはありましたし時代も少し違うんですけど、最初の感想は『現代はいいな』と思いましたよ(笑)」と口にすると会場からは笑いが。さらに「アクションも辛かったですし、寒かったしっていうような感じでしたけども・・・」と振り返っていると、30年後を演じたディーンから「未来はもっといいぞ!」とのエールが。「メイクも3時間もかからないですし、朝早くもないし、土埃も立ってなかったですね。」「現代に戻ってきて、こういったラブストーリーをさせていただけるっていうのは、すごく嬉しく感じております。」と本作に出演した喜びを語った。



ヒロインを演じた當真からは「初めましての俳優さん方にはやっぱり緊張するんですけど、同級生役ということで、(長尾が)夕花と心也の空気感を作るためにも話しかけてくださったりして、そのおかげで緊張もちょっとなくなって、良い雰囲気で作品作りができたんじゃないかなと思っています。」と、長尾の現場づくりを絶賛していた。

そんな長尾は、現役高校生である當真との共演で学生らしく振る舞えるか心配だったというが「完成した作品を見てくださった方々が『めちゃくちゃ15歳だったよ!』って言ってくださって、すごい嬉しく感じてます。」と笑顔を見せた。

一方、當真については「すごい精神年齢も高くて、しっかりとしてて、落ち着きのあるおしとやかな方。」「もしかしたら精神年齢はもっと僕より上かもしれないですけど、同級生役を演じて違和感がなかったですね。」と當真の内面に触れ、自然に役に入り込めたと語った。

撮影現場について聞かれた當真は「毎日明るく温かい現場でした。その空気を作ってくださるのも、長尾さんが現場で本当に明るく笑顔でいてくださったおかげなのかなっていう風に思っています。」と長尾の座長としての立ち振舞いについて再び言及。すると、30年後の心也を演じたために撮影で長尾と会うことがなかったというディーンが「それ見たかったな・・・」と羨ましそうな表情を見せ笑いを誘った。



長尾を実の息子のように見ていたと語るのは、心也の父親役を演じた安田。そんな安田に長尾はなぜか怖い印象があったようだが「いざ会ってみるとすごい優しい方で、演じてくださったお父さんと一緒ですごい温かい方だなってのは感じましたね。僕ら2人を本当にお父さんかのように見てくださってるのがすごい頼りがいもあり撮影しやすかったですね。」と褒めちぎる。すると安田からは「嬉しいね〜」と笑顔がこぼれ落ちていた。

この話をする前、長尾は安田とのエピソードで「お会いするまではもちろんテレビの画面越しで見させていただいたりだとか、カメラ屋さんで見させていただいてたんですけど・・・」と切り出した。笑いがほんのりと起こっていた雰囲気を察してなのか、安田が「ちなみにカメラ屋さんの補足をしますと、中古買い取りもしておりますので、(記者の)みなさんぜひそこのところは書いていただきたい。」と自身がイメージを務めるカメラのキタムラのことであることを説明。長尾も記者カメラマンに向けて「そのカメラがいらなくなったら持ってってください(笑)」と重ねると、会場は大きな笑いに包まれた。

長尾が安田になぜか怖いイメージを持っていたことについても、京都の撮影所ですれ違ったときに武士の格好をして、眉毛を潰していたためではないかと補足。「そのことも覚えててくださっていたし、現場でも本当に主役として、座長として、そういう佇まいをされてましたのですごく素晴らしい方だなと思ってます。」と長尾の人柄を絶賛していた。



続いて安田との話を振られたディーンは「ベッドの中でも安田さんはとても優しかったですよ。ベッドインしたんです僕ら2人で!」「ジョンとヨーコみたいなところから親子になりましたね。」と、ディーン節を炸裂。安田から1969年のイベント「ジョンとヨーコのベッドイン」をパロディ化した連載企画でベッドに入ってパジャマトークをしていたと解説が入ると「そこに仕込んでおいたネタがやっとここで回収された。」と、共演を喜んでいた。



そんなディーンは長尾に対して「メンタル的には今日初めましてっていう感じですね」「今日こうやって隣に並ばせていただいて、必ず似てるかチェックをされるんだろうなと思って心してきました。」とややドキドキしていた様子。

一方、長尾は「僕の未来がディーンさんだったらいいなって思います。」と憧れをにじませていた。加えて「役が決まって母親に伝えたんですよ。そしたらすごい喜んでて『あなたもディーンさんみたいに育ったらいいね』って、小さい声で言ってましたね。『(作中で)すごい良い育ち方してるね』っていうのは言ってくださいました。映画の感想を聞くと、僕の感想よりも『ディーンさんどうだった?』ってお母さんが聞いてくるんですよ。ある意味の形で親孝行はできたかなとは思います(笑)」と長尾の母親がディーンに夢中であったことを告白。すると、ディーンは、長尾と肩を組み「お母さん、素晴らしい息子に育って僕は親の顔が見てみたいです。」とカメラに向かって甘いセリフを投げかけていた。



ここまで多くの笑いを誘ってきたディーンだったが、改めて本作の見どころを解説。こども食堂が1つのキーワードでもあること、そして自身が行っているフードドライブ活動と関連づけて「この作品がもつ大きな優しさっていうものが、少しでも多くの方にこの作品と一緒に届いたらいいなと思って、この作品の一翼を担わせていただければいいなと思って、そして今日劇場の舞台の上に立たせていただいております。」と本作に出演した経緯を語る。そして「皆さんぜひ映画の素晴らしさを堪能していただいた後は、もちろん本屋さん行って原作を買うっていうのも含めてなんですけど、なぜ人は支えわなければいけないのか、なぜ自分の力では抜け出せない負のスパイラルみたいなものがあって、なぜそれを社会が、周りの人間が手を差し伸べなければいけないのかっていうところを、ぜひこの映画を通して感じていただいて、皆さんそれぞれの答えを見つけていただけたら嬉しいなと思います。」と投げかけた。



監督からは本作に取り組んだきっかけを「恋から始まるんですけどそれだけじゃない形で勇気を出して行動した結果は必ず報われるんだっていう救いのあるお話で、そこに1番僕も感銘を受けて、僕は絶対にやりたいと決めたっていうのが1番の思い出です。」と明かしてくれた。



また、台本を読んだ当時の心境を聞かれた當真は、演じる夕花が家や学校に居場所がない中、こども食堂を拠り所にする姿について触れ「人との繋がり、誰かを思う気持ちっていうのがすごく素敵な描き方をされていたので、そこがすごくいいなという風に思っていましたね。」と感想を吐露。

長尾も「切ない物語なんですけどその中に温かさがあって、静かな物語でありつつも、みんなの強い意志であったりだとか、大きな鼓動が聞こえてくる作品だなってのは感じました。」と温かみのある作品であることを語った。

安田も同様に「現場でも漂ってる雰囲気っていうのはすごく温かかったですね。」とコメント。「僕は3日間しかいなかったんだけど、音声さんなりスタッフさんみんながこの作品に対して1つの思いを持ってる。監督そして主演のお2人を筆頭に、役者も全員なんですけど、作品に対して思いを持って取り組んでる現場だったっていうのが1番スクリーンに結果が出てると思います。みんなで作ったんだっていう、みんなで作ったものをこれから見てくださいっていう、そういう思いがすごく強いです。」と一丸となって作った作品であることを力説した。



イベント中盤、映画タイトルにちなみ「○○で泣くとき」と題し、それぞれが涙を流す瞬間を明かすコーナーを実施。監督は『原作者に泣いた!』と回答。「森沢先生の作品をやらせていただくのは2作目なんですけれども、お話をさせていただいた時に『もう信頼をしているから、脚本も一切見ないので楽しみにしてます』とおっしゃってくださって、プレッシャーでもあったんですけれども、この前に初号試写ってのがありまして、その時にすごい泣いてくださっていて。その思いを受け止められて、家でちょっと泣いたっていう(笑) よかったなと、ほっとしたっていうところもありました。」と、原作者とのほっこりエピソードを語った。



ディーンは『日本語のボイスメッセージで泣いた!』と普段日本語を使う生活をしていないという自身の娘が、頑張ってボイスメッセージを送ってくれたことを告白。「やっぱり1番食らったのは『大好き』っていう言葉ですね。」としみじみしながらも笑顔をみせた。



安田は『学び舎の校歌に泣いた』。廃校になってしまったという母校の小学校にロケで訪れた際に、建物の形がきれいに残っていたのだそう。体育館に入った瞬間に記憶が蘇り、体育館の壁に書かれていた校歌をふと歌ってみたところ思わず泣いてしまったのだとか。



當真の回答は『SNSに出てくる動物の動画で泣いた』。「動物のアニメーションだったんですけど、亡くなった動物が残していった飼い主を想っているっていう動画が出てきて、動物を飼ってないのに泣いちゃって・・・」とピュアな内面が伺えるエピソードが語られた。その回答を聞いた安田が「動物が好きってほんとに良いと思うね。動物は嘘つかないからね。人間は全員嘘をつくからね。」と人間の暗い部分について言及すると、すかさず長尾から「そんなことないですよ!嘘をつかない方もたくさんいらっしゃいますから!!」とフォローが入り、まるで親子のようなやりとりに会場は和んだ。

そんな長尾は「當真あみに泣いた」と回答。當真が撮影現場で四葉のクローバーを探し、クランクアップの日にスタッフを含めた全員にメッセージつきで配っていたことが明かされた。あまりにも長期間探していたとのことで「『どんだけ探すんだろう、どんだけ夢叶えたいんや』って、僕はちょっと心の中で思ってたんですけど、最終日にそういうサプライズをしてくださって。その4つ葉のクローバーの裏側には、1人1人スタッフさんにメッセージを書いてお渡ししてて、なんていい子なんだってのは感じました。」とコメント。最初は一人で探していたそうだが、最終的には長尾やスタッフなどで30個以上見つけたのだとか。

この日、実物を持ってきた長尾は、クローバーの裏面に「心也くん ありがとうございました。 夕花」と書いてあることを見せてくれた。

寂しげな表情のディーンが「一緒に探したかったな。」とボソリと口にすると、長尾は「確かに一緒にできなかったですもんね。残次は5人で探しに行きましょう。」と誘っていた。



最後に、主演の長尾からメッセージ。「この作品は切なさの中にすごい温かさが詰まった作品だなと思っております。僕が夕花に対して芽生えた愛、そしてお父さんが僕に対して思ってくれてる親子の愛もそうですし、ディーンさんが演じてくださった心也が夕花に対して30年間思い続けてくれた愛、たくさんの愛が詰め込まれたラブストーリーになっております。」と本作の魅力をアピール。加えて「日本が今社会の問題として抱えてるこども食堂であったりだとか、家庭環境もこの作品では描かれています。ラブストーリーを純粋に楽しんでいただけたらすごく嬉しいと思いますし、そういった現状を少しでも皆さんの元に届けて、心に何か残ったらいいなと思ってます。なので皆さん、この作品を純粋に楽しんで、皆さんに広めてくださったら嬉しいなと思っております。よろしくお願いします!」と呼びかけ、本イベントは幕を閉じた。

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<ストーリー>
幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花。同級生の2人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった2人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密。その秘密を知った時、あなたもきっと涙する─。

■詳細
【映画「おいしくて泣くとき」】
公開日:2025年4月4日(金)全国公開
出演:長尾謙杜、當真あみ、水沢林太郎、芋生悠、池田良、田村健太郎、篠原ゆき子、安藤玉恵、美村里江、安田顕、ディーン・フジオカ
原作:森沢明夫「おいしくて泣くとき」(角川春樹事務所刊)
監督:横尾初喜
脚本:いとう菜のは
音楽:上田壮一
主題歌:Uru「フィラメント」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
配給:松竹

©2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会

Photo/Text:Shohei.I

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