<イベントレポ>鈴木伸之・草川拓弥(超特急)&主題歌を歌った白濱亜嵐・片寄涼太(GENERATIONS)ら登壇!映画『サラリーマン金太郎【魁】編』公開記念舞台挨拶



シリーズ累計3000万部、連載開始から30年の時を経て、本宮ひろ志の原作マンガ「サラリーマン金太郎」が令和の時代に新たに映画化!しかも新たな金太郎の誕生を告げる【暁】編と、金太郎が日本を牛耳る巨大利権に立ち向かう【魁】編の前後編2部作にて連続公開中。【魁】編の公開を記念して、公開記念舞台挨拶が2025年2月8日(土)に東京・新宿で開催され、鈴木伸之をはじめ、榎木孝明、本田博太郎、草川拓弥(超特急)、白濱亜嵐(GENERATIONS)、片寄涼太(GENERATIONS)、下山天監督らキャスト陣・監督・主題歌アーティストが登壇した。



暁編に引き続いての舞台挨拶となった本イベント。主演の鈴木は「今回は2部構成の作品になっていたので、ようやくこの後編を見ていただけたのが何よりすごく嬉しいなと思っております。」と今の心境を明かした。

サラリーマン金太郎の誕生までが描かれた暁編と打って変わり、その後のサラリーマン金太郎が描かれている魁編。下山監督は「サラリーマン金太郎の仕事っぷりを今回はガチで見てもらえたらなと思います。」と見どころをアピール。また主題歌についても触れ「ハチャメチャないろんな部分を主題歌がしっかりと包み込んで終わってくれて、(本作は)破壊的な演技が多いんですけど、音楽と相まって最後は我々が本当に描きたかった“優しさ”が皆さんにちょっと伝わったかなと思っております。」と語り、映画と主題歌が良い化学反応を生み出していた様子。


撮影を振り返り、鈴木は「本田さん演じる三田善吉さんとお芝居させていただけたのはすごく嬉しくて光栄でしたし、なかなかない貴重な経験をさせていただいたなと思っております。」と述べると、その本田は「もったいない言葉です。」と恐縮そうなリアクション。そんな鈴木について「お会いした時にパワフルで、あ、金太郎ここにいるじゃんって感じがまずしまして、手を見たら手が大きいんですよ。これで殴られたらいてた痛いだろうなとすごく感じました(笑)」と返した。

暁編と魁編は同時期の撮影であったそうだが、鈴木は役作りにおいて「遠方から出てきたやんちゃ感みたいなものは、サラリーマンとして立場が偉くなっても、変わっちゃいけない部分なのかなと僕は思っていたので、魁編も変わらずにたくさんパワフルに暴れさせていただいたなと思ってます。」と当時を振り返る。



加えて、本来右利きの鈴木だが、役に合わせて左利きとして演技に挑んでいたことが明かされ「ピンポンは結構簡単というか、ゆるいラリーだったので大丈夫だったんですけど、掃除とかお風呂磨きとかの方が、利き腕じゃない方でやるって、こんな慣れないんだなっていうのはすごく感じましたね。」と以外にも掃除に苦戦していたようだ。



30年以上前に連載がスタートした原作。令和でどうなるんだろうという不安も少しあったという榎木だが「全然関係なく、むしろ今の時代だからこそ、こんな金太郎は必要なんだなというそういう思いを、現場にいてもそうでしたけど、試写を見て特にそれ感じました。彼のパワフルなところ、まさに令和の金太郎が誕生したと思いました。」と舌を巻いていた。



撮影では天候に恵まれない日もあったのだとか。草川は「最後の方で崖を降りていくシーンを、実際に腰にロープを巻いて、ほんとに崖を下っていくんですけども、その時もちょっと天気があまりよろしくなくて、ずっと撮影にいつ行けるかみたいな状況だったでした。でも『今だ!』ってなって皆さんのスイッチが入って、崖をみんなで登っていって撮影したのは、役者人生の中でもなかなかない経験だったので、すごく楽しかったですし、壮絶でしたけどすごく良い画になっていたので、よかったですね。」と振り返った。

鈴木とのエピソードについては、連日の撮影での疲れもあったためか、休憩時に鈴木が楽屋で大の字になって寝ていたことを暴露。「元々すごく身長がある方なので、すごいでかく感じて『あ、きんちゃんが寝てる!』と思って、すごい僕は興奮してました。」とここでも鈴木の金太郎らしさが言及された。

一方鈴木は、草川に対し「爽やかな印象」と一言。また、役柄的には対立関係にある2人だが、作品が進むにつれて絆が生まれていくところも大きな見どころの1つだとし「一番最後、ちょっと飛んでるみたいなところで、絆が生まれるシーンみたいのはすごく今でも覚えてますね。すごく良いシーンだったなって思いますね。」と語った。

また、温泉街で撮影が行われたということで、鈴木はお芝居中に温泉に入ることもあったそう。草川も堪能したようで「最高でした。」と笑顔を見せた。



続いて、本作の主題歌を担当したGENERATIONSにはこの曲に込めた思いをアスク。白濱は「“僕”とか“あなた”って言葉が入ってなくて、とにかく2人っていう言葉にフォーカスしている曲なんですけど、それこそ組合側と会社側が対立していて、そのわだかまりがなくなる瞬間とか、心と心の繋がりだったり、温かさっていうものがあったからこそなんだろうなっていうのを、僕自身そういうイメージで楽曲を提供したつもりはなかったんですけど、作品を見ることによって、この楽曲ってそういう風に自然な流れで生まれたんだなっていうのを、この映画を見て感じることができたんで良かったです。」と曲が映画に自然とマッチしていったと明かす。



同じく片寄も「楽曲自体はそんなに突飛なことを歌った曲ではなくて、すごく当たり前な瞬間であったりとか、温かな日常みたいなものを歌っていて。その当たり前みたいなことをいかに日常で大切にするかとか、人との繋がりを大切にするかみたいなところが、金太郎のまっすぐさと、金太郎がこれからの時代に届けてくれるメッセージと、すごく重なる部分があるんじゃないかなって、映画を観てすごく感じました。」と映画と主題歌のリンクする部分について触れた。



下山監督は、映画の編集中にこの音源が届き、完成前の映画のラストに当ててみると夜中にも関わらず涙が止まらなくなったのだとか。「俺のための曲だ、というくらい自分にありがとうなのか、お疲れ様なのか言ってくれてるようなぐらい」と個人的な感想に加えて「聴けば聴くほど深くて、金太郎ってどっちかっていうと破壊・突破っていう感じで、前編の曲はまさに突破っていう曲だったんですけど、破壊に対してしっかりキャッチしてと言いますか、場外ホームランでガラスが割れた家にちゃんと謝りに行ってくれるみたいな、すごく受け止めてくれて、最後に、金太郎の大切な部分ってなんだろうって思ったら、やっぱり優しさに完結するなと思って、ほんとにお話以上に得るものがあるエンディングだったなと思った。」と熱く語った。

エンディングだけではもったいないということで急遽、挿入歌にもなるほど気に入ったそうで、白濱と片寄はすごく嬉しそうにしていた。




そんな2人は鈴木とは10代からの仲だそうで「あ、のぶ!久しぶり!!」とフランクに呼びかける場面も。そんな同士からアクションや演技について絶賛を受けると、鈴木も「個人的にGENERATIONSsのメンバーの方々は10代からご一緒していて、それぞれ道は違えど、こういう作品で楽曲のおかげで作品も盛り上げていただきましたし、一緒に舞台に登壇させてもらえる日が10代の時に来ると思わなかったので、僕個人的にはすごく嬉しい日になりました。」と笑顔。

「一緒にダンスレッスンしてました」「よく中目黒の帰り、ハンバーガー屋さんに寄ったりしたよね」などと昔を懐かしむ瞬間もあり、会場からは温かな空気に包まれていた。

本作を観て印象に残ったシーンについては「うるせぇじじい」というセリフが印象的だったという片寄。本田も「こういう人物に直球で腹の底からうるせえなじじいって言えるパワーの方が勝ちですね。忖度な世の中よりはいいんじゃないですかね。」とさすがの一言。

その他、監督による演出のない放りっぱなしな撮影方法もいくつかあったとのことで、宴会のシーンでは実際の宴会のシーンに急遽頼み込んで撮影をしたり、草川の崖のシーンも「救ってきてください」との一言のみで、実際に草川のアドリブで作りあげたものだったと明かされた。



イベント後半、映画にちなんで『自身にとって最大の敵、もしくはライバル的存在は?』をお題に各キャストが発表。

鈴木は「僕は人物じゃないんですけど・・・」と最近ジムで鍛えることにハマっていることを明かし、めんどくさがる自分がライバルだと回答。「行くまでがちょっと腰が重いというか、迷う時があるので、毎日自分の中で小さな戦いがありますね。」と自身との葛藤を語った。

本田も「客観的に自分の中に最大の敵がいるっていうことですね。それを乗り越えなきゃ前進まねえだろうっていうようなことで、金太郎ちゃんと一緒です。」と鈴木に便乗。



「本田さんの後で恥ずかしいんですけど」と話し始めた草川は「アンケートとかの色々な締め切りが綺麗になかなか守れなくて、結構過ぎちゃうんですよ。そことの戦いです。すみませんと思いながらもどうしても忘れちゃってて、そことの戦いはずっとしてます。」と可愛らしい一面が明かされた。



犬を飼っているという白濱は「犬が落とす、暗がりに落ちてるうんちをよく踏んじゃうんですよ。ちゃんとトイレでしてるつもりなんですけど、ちょっと歩いちゃって、いろんなところに落としちゃうんですよ。僕はそれを気づかずに結構3日に1回ぐらい踏んでるんで、それとの戦いが激しいですね。」との愛犬とのエピソードを語った。


一方、片寄は「せっかくなので、この中で拓弥くん。」と、同い年で7、8年の付き合いになる草川を指名。「今日、衣装が若干かぶった(笑)」と、この日の衣装が似ていることについて言及すると、草川も「今日会ってすぐ、第一声そう言われたの(笑) 衣装が被ってるって。」と反応。

そんな草川について「拓弥くんは7、8年前からほんとに美しくて、歳を重ねても今も変わらず美しいので、ライバルだなと思います。」とその美形っぷりを絶賛。「もう大変光栄ですね。」と照れる草川は「7、8年前はこうして同じ作品で登壇したこともありましたし、それぶりに登壇することになって、すごく僕の中でも光栄ですし、感慨深いなと思ってます。」と2人の再開を噛み締めた。

トリの榎木は「敵でもライバルでもないんですけど」と宮本武蔵をピックアップ。「若い頃の映画は、いっぱい戦いのシーンがあるんですけど、実は彼は63歳まで生きた方で、60歳で五輪書というのを書いた方なんで、私、目標として演じたらいいなとまだ思ってます。」と野望を語った。



最後に下山監督と主演の鈴木からメッセージ。
下山監督は「これは僕の個人的な願いではありますが、金太郎のこの戦いを終わらせたくない、終わりなき戦いを続けたいと思っておりますので、この先の金太郎の世直しだったり皆さんが望むようなことをスクリーンで実現してくれるはずなので、それをぜひ皆さんとまたこの先の景色を見たいと思いますので、ぜひ皆さん、いろんなところでちょっと広めていただきつつ、ちょっと長いお付き合いでよろしくお願いします。」

鈴木も「この作品は漫画も歴史が長くて、日本を代表する漫画の1つを今回令和で実写化させていただいたので、1人でも多くの方にこの令和の時代にも愛される作品になってほしいですし、暁編でもそうだったんですけど、魁編ではGENERATIONSの楽曲もお借りし、そしてお2人にもこういう風に一緒に登壇していただいて、とても僕としても感慨深いので、ぜひぜひこの作品が1人でも多く愛されるようにというのをすごく僕は願っております。」と投げかけた。

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■詳細
【映画『サラリーマン金太郎』【暁】編 【魁】編】
公開日:【暁】編:公開中/【魁】編 2月7日(金)より公開 前後編2部作 新宿バルト9他にて連続劇場公開
キャスト:【暁】編 鈴木伸之、城田優 石田ニコル、文音、影山優佳、竹島由夏、米倉れいあ、山口大地、斎藤さらら、前田瑞貴、川合智己、佳久創、橋本じゅん、尾美としのり、浅野温子、榎木孝明
キャスト:【魁】編 鈴木伸之、城田優、石田ニコル、文音、影山優佳、竹島由夏、米倉れいあ、山口大地、斎藤さらら、前田瑞貴、川合智己、佳久創、草川拓弥、水谷果穂、勝矢、斉藤陽一郎、八⽊将康、市川知宏、中⽥喜⼦、本田博太郎、尾美としのり、浅野温子、榎木孝明
原作:「サラリーマン金太郎」/本宮ひろ志(集英社刊)
監督:下山 天
脚本:田中眞一
企画・製作:TIME
制作:楽映舎
主題歌:【暁】編 BALLISTIK BOYZ「Get Wild」【魁】編:GENERATIONS「Cozy」
配給:ライツキューブ ティ・ジョイ

©本宮ひろ志/集英社・映画「サラリーマン金太郎」製作委員会

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