【Sakurashimeji 田中雅功×髙田彪我インタビュー】海斗と亮は、ほぼ雅功と彪我!?「もしも僕らが普通に大学生だったらきっとこうなんだろうな」約1ヶ月で仕上げた主題歌の制作秘話・10周年の振り返りetc.<水ドラ25「カプカプ」>



2024年11月27日(水)よりテレ東にて絶賛放送中の水ドラ25「カプカプ」で、主演&主題歌を務めるギターデュオ・Sakurashimejiのメンバー【田中雅功】×【髙田彪我】にロングインタビュー!

今作は、休憩エリアあり、飯あり、酒あり、⾵呂あり、サウナあり、そしてひとりの寝るスペースありの究極の癒しのエンターテインメント施設となったカプセルホテルを舞台にした大学生2人の愛くるしいロードムービーとなっている。

Emo!miuでは、そんな本作で主演を務めるSakurashimejiのお2人に、もはや怖くなるレベルで普段のお二人のままだったという海斗と亮の役柄について、もっと早く気づきたかったと話すカプセルホテルの魅力、制作期間約1ヶ月だったという主題歌「いつかサヨナラ」の制作秘話についてなど本作についてたっぷり語ってもらいました。
ラストには、10周年にちなんだ振り返りトークや、2025年のお話も。

テキストからも伝わってくるような、お二人の温かい雰囲気とさすが10周年!! と言いたくなるような、息ぴったりなお二人の魅力をたっぷりお届けします♪



海斗と亮は、ほぼ雅功と彪我



■それぞれのキャラクターの印象や、演じてみてやっぱりここ似ているなと思うところは?

髙田彪我 それで言うと、自分そのものが投影されているような感覚でした。役の亮くんは勉強ができるという点を除いては僕とほぼ同じで。
やっぱり自分にすごく馴染むというか、すごく台本も読みやすくて、自然と役がすっと入ってくるので、演じるのがすごい楽しみだなって思っていました。

■田中くんからみても似ていると思いますか?

田中雅功 似ていますね。彪我が言うようにちょっと知的なところは違うんですけど(笑)。

髙田 そうですね(笑)。

田中 でもパーソナルな部分でいうと、人に対する接し方とか結構似てますね。僕はもう10年一緒にいるので、彪我が何を考えているのかとかわかりますけど、初対面の人からは割とわかりづらいと言われるタイプの人間なので、そういう部分も結構似てる感じがします。本当に一緒に演じていて、彪我と会話をしている気持ちにもなりますね。

■田中くんご自身はいかがですか?役と似ていると感じる?

田中 僕との違いもほとんどないんじゃないかなっていうぐらい似ています。僕サッカーはやってないので、違いはそれくらいですかね。
そこまでお芝居経験がない中、ほとんど2人芝居だから必然的にセリフが多くなってくるんですよ。だから初めて台本を読んだときは「これ、いけるかな?」と思ったんですけど、自分だったらどう答えるかなと考えてみると割とリンクしていて、そういう意味ではすごくやりやすかったですし、この役ができてよかったなと思っています。

■髙田くんから見て、田中くんのこんなところが役と似ているなと思う部分はありますか?

髙田 劇中でゲストの俳優さんと絡むシーンがいっぱいあるんですけど、そこでの立ち回りだったり、僕の役の喋る具合と雅功の役の喋る具合が、本当に普段の僕らが外部の方々と接したときに喋る量と同じぐらいなんです。
名前が違うだけで、そういうところもすごく馴染があるというか。いつも僕らがやってるやつだ!って思いました。

田中 こういうときに喋りたいと思ったら、本当に海斗が喋ってるし、こういうときはちょっと彪我に喋ってほしいなって思ったときは亮が喋ってるしっていう、本当に面白かったです。

■それは脚本家さんとのディスカッションで生まれたんですか?

田中 脚本家のまんぼうやしろさんとは実はお会いしたことはないんですけど、どうやら当てて書いていただいているんです。最初はそれを知らなかったので、まず設定を読んだときにあれ?って思って、さらに読み進めていくうちにこれ俺らだなってなって。よくよく聞いたら、当てて書いてくださっていたということで、もはや怖くなるレベルで本当にまんまだったので、すごくありがたいですね。

似ているけれどここが違うのは、勉強とお酒?



■普段のお2人とほぼ同じだったということですが、演じていて意外だったことはありますか?

髙田 それでいうと、どちらかといえば勉強は雅功が演じた海斗の方ができなくて、亮くんの方ができる方なんですけど、そこが逆でしたね(笑)。
雅功、どちらかというとできる方だもんね?

田中 まあ、そうね。でも亮くんは本当に頭がいいので、僕がやってって言われてもちょっと無理ですけど(笑)。

髙田 亮くんって博識なところがあるんだよね。だからセリフを覚える上でちょっと大変な思いをしていますね(笑)。

■田中くんはいかがですか?

田中 亮は意外と度胸があるというか。そんなに性格的に喋らないタイプではあるんですけど、何か思ったことがあったら結構ズケズケ言うタイプなんですけど、彪我はそこはあまりないかもしれない。

髙田 確かに。

田中 あと亮くんはお酒を飲むよね。

髙田 あー!ビールをね。

田中 そうそう。ビールが好きなんですけど、彪我は全然飲まないので、亮くんが酔っ払ってちょっと気分良さそうな感じは普段の彪我じゃ見られないところではあったので、そこは違いましたね。

いつものSakurashimejiが出ちゃった瞬間



■役を演じているのに普段のお二人がでてきちゃったみたいなことはありましたか?

田中 1個あるんですけど、僕ら普段一緒にいるときはずっとふざけてるんですよ。あまり真面目に会話しないんですけど(笑)、ちょくちょく僕のその感じが、、、別に監督に言われたとかではないんですけど、今の違うなっていう、僕のふざけたニュアンスがちょこちょこ出ちゃうときがあって、それはちょっと気をつけなきゃなとは思っていますね。普通に言えばいいところを、変に声かけちゃったりとか(笑)、そういうときがあって、さりげなく監督に「あ、そこは普通で」って言われまして(笑)、気をつけなきゃなと思ってます。

髙田 1個、セリフで何回かNGというか噛んだところがあって。年金の話とかをするシーンだったんですけど、「僕は働いていく上で」みたいな。

田中 頭いい役だからね。

髙田 普段考えたことない。年金ってなんだ?みたいな感じでした。

田中 あははは(笑)。

髙田 て、いうところがちょっと難しかったですね(笑)。あははは。もっと勉強しとけばよかったなって思いました。



■撮影に入る前に特別な準備はされましたか?

田中髙田 そうですね~(ハモり)

田中 ほとんど2人芝居だったので、セリフが多いっていうのもあるんですけど、別現場の控え室とかメイク中とかいつでもどこでも、ずっと読み合わせはしています。

髙田 あと、サウナに入るシーンとか大浴場に入るシーンがあるので、体作りぃー

田中 (間髪入れずに即答)してないよ。

一同 (笑)。

田中 どうせOAでバレるんだから(笑)。

髙田 普段ジムは1週間に1回ぐらいなんですけど。

田中 ジムの契約もしてないだろ。

髙田 ジムに1週間に3回行きましたね。

田中 ウソつくなよ。

髙田 ウソです、すみません。

一同 (笑)。

髙田 でも雅功がむしろ行き始めたよね。

田中 本当に余計なことを言うな(笑)。

髙田 そこも期待していただけると。

一同 (笑)。

「皆さんすごく演技が自然体なんです」



■今回お2人は初主演にして座長ということになりますが、周りを固めるのは本当に素晴らしい役者さん揃いで。その中で心がけたことや、現場で学んだことをお伺いできますか?

田中 簡単な言葉にはなってしまうんですけど、本当にすごい方たちとやらせていただく上で、やっぱり少しでも何か自分の中に残るようにしようということはずっと考えていました。もちろん主役をさせていただく上で、自分の120%を出せるようにという気持ちでやっているんですけど、本当に錚々たる方々とやっていく中で、足りない部分も如実に見えてくるので、きっともっと深いところもあったりするんですけど、とにかく全部のセリフを聞き逃さないようにっていうのは、ずっと考えてやってますね。

■共演者の方の言葉で心に残っていることはありますか?

田中 直接何かを言っていただくみたいなことはそんなにないんですけど、やっぱりちゃんと相手のセリフを聞いて、感情に乗せてレスポンスするところの丁寧さと速さみたいなのがやっぱり格段に違うので、そういうのをこの距離で見れたのはよかったなって思ってますね。



髙田 すごい、ア、アクターさん…じゃなくて俳優さんか(笑)、

田中 亮が出ちゃってるよ(笑)。

一同 (笑)。

髙田 (笑)。皆さんすごく演技が自然体なんですよね。最初に段取りを確認するときに、セリフじゃないみたいな感じでやられるので、こういうことなのかって思いましたね。その自然な感じを出すというか、もはやセリフを本当に自分のものにしてしまう力だったり、その場の空気を一変させるくらいの空気作りとか、間近で感じることができました。

■そんな中で座長風を吹かす機会は?

髙田 あ、なかったです(笑)。
今、座長って言われて、ハッ!ビクッてしました(笑)。

田中 本当にビクッてなったね(笑)。
経験もない中、本当にいろんな方に助けていただいて、もう感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ若輩(弱輩)もいいところなので、そんな中で共演者の方だったり、スタッフさんにも助けていただいます。現場の空気が本当に良くて、みんなすごく温かく接してくださるんですよ。

…そうですよね、座長ですもんね(しみじみ)。頑張ります(笑)。

過去2人カプセルホテルに泊まったことも!?「もっと早くカプセルホテルの魅力に気づいていればよかった」



■実際に撮影に入られて、カプセルホテルのイメージが変わった部分があれば教えてください。

髙田 カプセルホテルの印象はもうガラッと変わりましたね。1回だけ2人でカプセルホテルに泊まったことがあるんですけど、ただそれは本当に緊急で泊まったものだったので。

田中 大雪の日に、次の日朝から撮影だから電車が動かないかもしれないってなって。今から泊まれるホテルなんだ?って調べたらカプセルホテルだったっていうことが1回だけあって。

髙田 そうなんですよ。だから本当にこの作中で出てくるところがね、すごくいいとこすぎてびっくりしました。

田中 いや本当に。前に泊まったところももっと探索したら、いろいろあったんじゃないのかなって思うよね。

髙田 ねぇー。当時はまだ何もカプセルホテルを楽しめてなかったんだっていう(笑)。

田中 その時も僕らカプセルホテルはただ寝るためだけの場所という認識しかなかったからね。朝早かったっていうのもありますけど、いろいろ見て回れば良かったよねっていう話をしていました。

髙田 ご飯も美味しいもんね。

田中 そうなんですよ。お風呂もあったりサウナもあったりで、本当に娯楽施設です。
イメージ的にも割と緊急処置で泊まったり、あと男性が多いイメージが結構あったんですけど、そんなことなくて。今までなんてもったいないことをしてたんだろうって。カプセルホテルって聞いただけでちょっと狭いしなって思ってたんですけど、逆にその狭さが居心地よかったりもするし、もっと早くカプセルホテルの魅力に気づいていればよかったなって思いました。

サウナ室がライトアップ!?「カプカプ」知られざるカプセルホテルの魅力



■作中でも冒険心を持ちながら2人はカプセルホテル内を探索しますが、今回の撮影で印象に残っているのは?

髙田 大阪の「カプセルイン大阪」でのセットチェンジのときに、普通にお風呂だけ浸かりに行ったんですけど、もうね、すごいんですよ。サウナとかが4種類ぐらいあって。撮影は半分ぐらい終わって、一旦バラして、また再開するまでの空き時間に行ったんですけど、その後のお風呂のシーンがやっぱり変わりましたね。

田中 自分で勝手を知ってるからね。

髙田 そう。このサウナはこれだけ暑いんだとか。
この温泉はどれだけ気持ちいいんだとかっていうのを知れるタイミングがあったので。

田中 すごいドヤ顔で、「こここうだから」って言ってましたからね(笑)。

髙田 普通に楽しんじゃいましたね(笑)。

■田中くんは?

田中 ご飯が美味しいんですよ。撮影でも実際に食べるんですけど、撮影外でも撮影で余ったご飯は全部食べてるよね。

髙田 食べてるよね。

田中 カプセルホテルのご飯は本当に美味しいので、いいなと思いますね。



■どこのカプセルホテルが一番印象に残っているなどありますか?

田中 彪我が行きたくなったっていうお風呂は本当にすごかったですね。

髙田 三階層あるんだよね。

田中 もうとにかく大きいんですよ。プールもあるし。大阪はやっぱり印象的でしたね。

でも一番ってやっぱり決めがたいですね。
確か、船橋の「ジートピア」が初日だったのかな。僕らも1回しかカプセルホテルに泊まったことがなかったので、実質カプセルホテルを堪能するのは初めてだったので、ロッカーが多いとか、やっぱりいろいろ初めてのことが多くて。作中でも海斗と亮が話したりするんですけど、荷物をどうすればいいのか、これどこまで館内着でどこまで私服でいいのかな?とかすべてがすごい新鮮でした。割とカプセルホテルというものに対しての新鮮さで言うと、やっぱり「ジートピア」が一番印象深かったかなって思います。

髙田 確かに。

田中 それ以降の撮影は割ともう知ってるぜっていう顔をしてやってましたね(笑)。

髙田 (笑)。

■髙田くんは?やはり大阪ですか?

髙田 そうですね。大阪のサウナにはロウリュパフォーマンスみたいのがあったんですけど、毎回決まった時間にサウナ室がライトアップされるんですよ。そしたら、シャーって水が出てきて、温かい風が吹いて、クラブみたいな音楽が流れて。

田中 サウナで!? 結構パリピだね(笑)。

髙田 そう、結構パリピで(笑)。へえっていう驚きもありました(笑)。
あとは、上野のカプセルホテルSmart Stay SHIZUKUさんですね。SHIZUKUさんは、カプセルルームのエリアが他のカプセルと結構違ったよね。普通に部屋みたいな。

田中 あーキャビンの中がってことね。

髙田 そう、キャビンの中が高級マンションの一室みたいな壁というか。

田中 モダンな感じはしたね。

髙田 そうそう。いい暮らしって感じ(笑)。それは個人的に結構好きでしたね。

「もしも僕らが普通に大学生だったらきっとこうなんだろうな」「別の世界線の自分」



■ご自身と年代の近い大学生役を演じられていかがでしたか?

田中 大学4年生で社会人目前っていう設定を踏まえた上で、その頃にしかできない無茶みたいなものがやっぱりたくさんあると思っていて。僕らは中学生の頃からずっとこの生活をやってきてるので、あまりそういう無茶を知らずに生きてきた部分はあって。改めて青春をやり直すって言ったらちょっと語弊があるかもしれないんですけど、僕らが知らなかった青春を今やるんだっていう気持ちでやってますね。
年齢も性格も近いからこそ、もしも僕らが普通に大学生だったらきっとこうなんだろうなみたいな。そういう感覚でずっと撮影しています。

髙田 僕らも社会人と言ってもね、就職活動をしたこともないですし。ていう面では、あの2人の方が偉いのかもしれない(笑)。
雅功も言っていた通り、別の世界線の自分のような感覚ではあるので、やっぱり脚本を読んでいても、演じていて発見というか、こっちの世界線では、もしかしたら本当にこうだったのかもしれないなっていろんなことを思いながらやっていますね。

現場終わりに2人で2キロの散歩!?「毎回いやいや言いながら、結局ついて来ます」



■2人で自転車旅しながら各地のカプセルホテルに泊まるストーリーということで、すごくフットワークの軽い役柄かと思いますが、お二人はいかがですか?

田中 僕は割と思ったが吉日みたいなところがあって、フットワークは軽いので、こういうのもやりそうだと思いますね。

髙田 亮は海斗について行っている役ではあるんですけど、普段も結構雅功が先導を切って行っている部分はあるよね。僕はどちらかというとインドアですね。自分から行動はしない方かな。

■でも誘われたらついていく?

髙田 気分によります(笑)。

田中 割といつも無理やり連れ出してる感はありますね(笑)。毎回2、3回は断られます(笑)。
例えば現場終わりにひと駅歩いて話そうぜって僕から誘って、1駅どころじゃないときもあるよね。2キロぐらい(笑)。

髙田 ねー。あるよねぇ。

田中 2キロぐらい連れ回すみたいなときもあるんですけど、でも毎回いやいや言いながら、結局ついて来ますね。

髙田 ね!

一同 (笑)。



■2キロも!? ということは話が尽きないということですよね。

田中 話は尽きないよね。なんでなんだろうね。

髙田 いやもう本当に適当に喋ってるからね(笑)。

田中 会話の内容はほとんど覚えてないんです(笑)。
でも割と作中通りですね、海斗が引っ張って亮がそれについてくるみたいな。

■作中の2人の関係性でいうと、亮は海斗のお守り役でもありますが、お二人もそうだったりしますか?

田中 あーでも、新幹線のチケットとかはいつも全部彪我に持ってもらってます。

髙田 そうなんですよー。持たされてて。

田中 僕はすぐ無くすので(笑)。
あとは初めて行くスタジオとかだと最寄りの駅で待ち合わせして、彪我がナビしてくれるとかもよくありますね。

■彪我くんがいるから安心して先陣を切っていけるというのもあるんですかね。

田中 そうですねぇ?

髙田 そうですね!

一同 (笑)。

「温泉に行けなかった思い出もちょっと愛おしい」高校3年生の年越しエピソードがエモい。



■就職活動を終え、卒業を控えた海斗と亮は自転車旅をしますが、お二人は、何かの節目に普段はちょっとしないような行動だったり体験みたいなことをしたことはありますか?

田中 僕は割と国内だったら1人で行くことが多くて。福岡行きたいなと思ったから1人で福岡に行ったりとか。

髙田 すごいよね。

田中 ライブ観に行きたいなと思って、愛媛に行ったりとか。年末年始は友達とよくコテージみたいなところに行ってグランピング的なことをしたり、割といろんなところには行ってますね。

■何か記念というよりはもう思い立ったら?

田中 そうですね。節目の年末年始とかはありますけど、他はもう本当に思い立ったらその日に飛行機とってとかしちゃいますね。

髙田 僕は意外とあって、それまではしたことなかったんですけど、高校を卒業をする年の年末年始に、男3人で年越しを箱根で過ごしました。

田中 それ、結構前じゃない?

髙田 そう結構前。卒業のタイミングで、それこそ卒業旅行的な感じで。
それまで年越しを家族以外と過ごしたことがなかったので、初めてその友達と年を越すというイベントをして、みんな多分初めてだったんですけど、男3人でああでもないこうでもないってしながら箱根でそばを食べましたね。



■年越しそばを。お正月にかけてっていうことですよね?

髙田 そうですね。大晦日から1月1日の元旦にかけて行きました。
温泉が有名なんですけど、温泉入れなかったですね。

田中 人が多くて?

髙田 人も多かったし…

田中 計画性?

髙田 そう。箱根は2日じゃ足りないんですよ。

田中 そうか?(笑)

髙田 意外と足りなくて。もちろん泊まったところで温泉に入ったりはしたんですけど、ちょっと離れたところにある有名なところ。燻製の卵があるようなところには入れなくて。

田中 あるね。

髙田 行きたかったんですけど、意外と行けなかったんです。でも楽しかったですね。
行けなかったっていう思い出もちょっと愛おしいです。

主題歌もSakurashimejiが担当!制作秘話に迫る



■主題歌「いつかサヨナラ」もお二人で一から作られたとお聞きしたのですが、どんな風に制作されたんですか?

髙田 制作が始まったのはこの話をいただいてからで、概要や台本などいろいろな資料を読ませていただいて、そこから歌詞も詰めていった感じですね。

田中 2人で何曲か持ち寄って、コンペ形式で決めたんですけど、やっぱり彪我のが良かったですね。デモとはいえ完成系に近い状態で、歌詞もあって。
厳密に言うと、そのコンペで彪我が出してくれた何曲かのうちの2曲をピックアップしてこの曲のAメロとこっちの曲のサビをくっつけようみたいな感じで作りました。そこから歌詞をブラッシュアップして。

■では歌詞は2人で?

田中 とはいえ、僕的には彪我の言葉を使って欲しかったというか、ドラマの雰囲気的にも彪我が書く言葉の方が合いそうだなと思ったので、僕はもう文章を整えたりするぐらいで、ほとんど彪我の詩ではあります。

■ちなみにどういう歌詞に?

髙田 大まかに言うと旅をテーマにした歌詞になっていて。ドラマに、卒業旅行に2人で自転車旅をするっていうテーマがあるので、その旅道中で年頃の不器用さや、未来に希望はあるけれど、それとともに不安もあって、そんな進みづらさだったりを曲に落とし込んで書いてます。

■ちなみに主題歌も作るというのは、ドラマの主演と合わせて知ったんですか?

田中 一緒だったよね。

髙田 そうだね。でもなんか途中で自分たちが作った曲になるのか、ならないみたいな話もあったよね。

田中 あったね。でも自分たちの曲で、主に彪我が作った曲になってよかったなとは思ってます。元々ギターロックをメインにした曲を作りたいっていうのがあったので、今回はお願いをして、アレンジにOKAMOTO’Sのギターのオカモトコウキさんに入っていただきました。

■髙田くんが作ってきた曲がいいなと思った決め手はなんだったんですか?

田中 僕が割と不得手な分野の曲だったので、最初から彪我の曲に期待していたというのもあって。あ、そのやる気がなかったわけじゃないですよ、自分は自分でベストを尽くしたんですけど(笑)。

髙田 いや、雅功のも良い曲でしたよ。

田中 でも彪我の曲がいいだろうなと思っていたので、期待通りでよかったですね。

ここ10年で一番濃い期間



■お二人で主演もやりつつ、しかもその主題歌も担当したというのは、アーティストと俳優業もされている方にとって夢のような話ですよね。

田中 本当に嬉しいことですし、最高の日々を過ごしてるんですけど、お芝居も曲も全部が同時進行で進んでいくので、そこの切り替えがやっぱり難しかったですね。ここまでやってこれて本当に良かったです。ちょうど昨日トラックダウンして(11月の上旬に取材を実施)、もう完パケ間近って感じなので。いやーここまでこれて良かったなと思ってます。

■ドラマや主題歌が決まってからこれまで、結構あっという間な感じですか?

田中 どう?

髙田 長かったは長かったんですけど、今思い返すと意外とあっという間な気分でもあるんですよ。

田中 不思議だよね。まだ撮影中(※取材時)なので、まだまだ夢を見てる感覚ではあります。
だから本当にこれが夢でしたとか、ドッキリでしたって言われても、そりゃそうだよなってなっちゃうくらい(笑)。ずっと不思議な感覚ですね。まさか2人で主演をやって主題歌を歌えるなんて思ってもみてなかったので、夢のような感覚にはなってますね。
だからそういう意味ではいつドッキリでしたって言われるのか、まだハラハラしてます(笑)。

髙田 まじか(笑)。

■髙田くんはもう実感できてる?

髙田 実感は湧いて…いたいよね(笑)。

田中 そりゃそうだよね。もう結構撮影してるもんね(笑)。

髙田 ここでドッキリでした!ってこられたらちょっと…(笑)

田中 へこむよね(笑)。

髙田 へこむなー。えーってなるよね(笑)。
でも本当にいろんな経験を短い間にギュッとさせてもらっていて、ここ10年で一番濃い期間な気がしますね。

田中 うん。

デモから完パケまで1ヶ月!! 主題歌「いつかサヨナラ」



■ドラマ主演&主題歌のお話は、いつ頃聞いたんですか?

髙田 確か今年10周年迎えた6月あたりから聞いてはいて。でもそのときはカプセルホテルがテーマとかも決まってない状態で、ドラマ主演!っていう話は何となく聞いていたくらいで。

田中 改めてこういうテーマですって決まったタイミングで、ちゃんと正式に呼び出されて、みたいな感じでしたね。

■そこから曲も作られてってことですもんね。本当に濃い期間ですね。

田中 前にリリースした曲は半年かけて作ったので、ギャップがすごくて。

■今回はどのくらいの期間で作られたんですか?

田中 1ヶ月ぐらいで全部作りました。デモから完パケまで全部。前回が半年だから温度差で風邪ひいちゃいそうなんですけど(笑)。

髙田 半年も長いけどね(笑)。

田中 そもそもね(笑)。
ドラマをイメージしながら書くこともなかなかないので、やっぱり面白かったですね。だって好きなドラマをテーマにして書くのとはまた違いますから。それはただの趣味だけど、これはそういう意味合いとは違うからやっぱり緊張感もあるし、楽しさもあるし、すごく充実していましたね。

■この10年間で見ても、濃い期間だったんですね。

髙田 ですね。

田中 忘れないと思いますね。

「お互いがお互いに自由にやらせた方がいいって多分わかっているんでしょうね(笑)。」




■2024年に10周年ライブも開催されたお二人ですが、何かSakurashimejiにとって大きなイベントが終わったあとに、お2人でお祝いをした想い出があれば教えていただきたいです。

髙田 小声)あったかなぁ

田中 小声)2人でお祝いとかやったことあるっけ?

髙田 小声)えええ。

一同 (笑)。

田中 でも、20歳になりたてのときに、ライブ終わりに2人でお酒を飲みに行ったりとかはあったけどね。

髙田 あったねー。その時は飲めた(笑)。

田中 20歳のなりたてのときは打ち上げみたいなのを2人でしてました。
あ、全然不仲じゃないんですよ(笑)。

■わかってます(笑)。一緒にいる時間が長いから改まってそういう機会がないってことですかね?

田中 そうなんですよ。毎日一緒にいるから(笑)。
でもたまに節目とかではないんですけど、服を買うからついてきてとかはあります。でも、それぐらい?ご飯もたまに行くか?

髙田 そうね。

田中 お互いがお互いに自由にやらせた方がいいって多分わかっているんでしょうね(笑)。別に曲を作るってなっても足並み揃えることもあまりないというか、各々が勝手に作って、勝手に聴かせてみたいな感じです。

髙田 放任主義ですからね(笑)。

10年を振り返り「自分の目指すところが決まった瞬間」「これが正解じゃなかったのかもしれない」




■この10年間を振り返って、沢山の想い出があると思いますが、今思い返してみて特に印象に残っていることは?

田中 去年の夏かなぁ。

髙田 去年の夏!?

田中 フェスに出たときに大トリを観て、ここだなと思ったのが去年の夏でしたね。
それまでは何か漠然としていたんです。フェスに出たいとか、この会場でやりたいとか、漠然と思っていたんですけど、去年の夏にようやく具体的になったというか。自分でそこに立っている姿を想像できたというか。
去年の夏のフェスは、想い出深いですね。

■10周年目前に、ある意味ちょっと夢というか目指す先が決まったんですね。

田中 そうですね。ぶっちゃけそんなに10周年にこだわりがあったわけじゃないんですけど、でもこのタイミングで決まったので運命めいたものを感じますよね。ようやく自分の目指すところが決まった感じは、去年ぐらいからあります。

髙田 僕は、えーとあれどこだっけ?

田中 エピソードだけちょうだい。俺覚えてるかもしれないから。

髙田 HAKUBA。

田中 2年前の夏?

髙田 また夏か!

田中 やっぱり夏にいろいろあるね(笑)。

髙田 梅雨時期の夏だったっけな。ちょっと前かな。初夏ぐらいかな。

田中 いいよ、そこまで細かくなくて(笑)。

髙田 (笑)。それもちょっとしたフェスというか、いろんなアーティストさんが出られるライブイベントがあったんですけど、そのときですね。ちょっと洗礼を受けたというか。

田中 打ちのめされたね。

髙田 かなりくらいまして。僕ら以外に出られているアーティストさんがすごすぎるっていうのもあるんですけど、アコースティックだったりバンド編成だったり、もう会場を沸かせまくっていて。

田中 2日間あって、僕らは初日に出たんですけど、2日間ちゃんと観たもんね。

髙田 2日間ちゃんと最初から最後まで全部観たんですけど、そのときの自分たちのライブといったらもうね(笑)。

田中 もう3年近く前か。

髙田 そうだね。当時から観てくれていた方からすると、それがしめじだったのかもしれないけど、そのライブイベントでって考えると、そうじゃなかったんだって。これが正解じゃなかったのかもしれないって思わされました。

田中 あの頃は19歳とか20歳なりたてとかのときで。

髙田 そうだったね。

田中 ちょっと大人になった気でいたんですよね、きっと。でも違ったんだってあそこで感じましたね。そういうことじゃないんだなって。

2025年のSakurashimeji



■最後にもうすぐ今年も終わるってことで2025年の抱負をお聞きしてもいいですか?

髙田 終わる!?

田中 そうだよ、今年終わるよ。

髙田 もう終わっちゃうんですか。はやいなぁ。

田中 毎年言ってることなんですけど、やっぱりずっとわくわくはしていたいなと思っています。
どこまでいっても自分と向き合う作業が多い職業ではあるので、何でもそうですけど、やり続けることに飽きたくないから、あれも面白いこれも面白いってずっと思っていられるように、自分と向き合って自分の機嫌を取りながら、楽しくいろいろ追求していきたいなと思ってます。

髙田 今年10周年を迎えて、ようやく一歩目を踏み出したぐらいのそんなテンション感で。

田中 ずっとそれ言ってるな(笑)。

髙田 一歩一歩ではあるんですけど、ちょっとようやく2歩目を。

田中 お、ようやく来年は(笑)。

髙田 はい、来年は2歩目を検討しようかと。

田中 検討かぁ(笑)。

髙田 2歩目を検討する年にしたいですね(笑)。

田中 じゃあ2歩目は再来年だね(笑)。

■慎重さも大事ですよね。

田中 はい。慎重にいきます(笑)。

■たくさんの素敵なお話、ありがとうございました!

★おまけ★




取材終わりに、番組のプロデューサーさんから「真矢ミキさんが、2人の演技が自然ですごくやりやすかった」という追加エピソードが披露され、「いやいやいやいやいやいやいや」と全力で気の合ったリアクションをするお2人。
続けて田中くんは「真矢ミキさん、本当に優しくて、ずっとカメラ回ってないときも喋りかけてくださったりとか、彪我がさっき共演者の皆さんが素のままみたいなことを言ってましたけど、真矢さんは特にそうなんですよ。そのまま画面から出てきたみたいな感じで。でもお芝居中、普段の真矢さん通りの自然体ではあるんですけど、やっぱりキリッとなる瞬間もあって、すごい勉強になりましたし、僕らとの違いをやっぱり感じた瞬間でもありました。本当に真矢さんお優しいんで、僕らの事をそう話してくださったんですけど、まだまだな部分はたくさんあるので、これからも頑張りたいなと思ってます」と、取材会の最後に、現場の温かさが伝わってくるお話と想いを語ってくれた。


【Message Movie】
coming soon…


【Making Movie】
coming soon…




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応募締切:2025年1月8日(水)


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―PROFILE―




Sakurashimeji(さくらしめじ)
2014年に田中雅功と髙田彪我の2人で結成。
優しく寄り添う「そよ風」のように、
力強く背中を押す「追い風」のように。
誰かのそばで鳴り続ける音楽を奏でる「Sakurashimeji」
等身大の楽曲を歌い続け、同世代を中心に共感を呼んでいる。

[HP] https://sakurashimeji.com/
[X] @sakurashimeji
[Instagram] @sakurashimeji_official


―INFORMATION―



水ドラ25「カプカプ」
毎週水曜深夜25:00〜25:30放送中
放送局:テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビせとうち、TVQ九州放送
テレビ大阪:2025年1月11日(土)~毎週土曜深夜26:25~26:55
配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Prime Video」にて順次見放題配信
主演:田中雅功、髙田彪我
ゲスト:[1話]小手伸也、[2話]真矢ミキ、山中聡、[3話]近藤芳正、宍戸美和公、[4話]山崎樹範、[5話]松尾諭、ベンガル
ナレーター:田中要次
脚本:マンボウやしろ(「お耳に合いましたら。」「量産型リコ」シリーズ)、映月(「たまごっちショートアニメ」「COCHO COCHO」)
監督:八重樫風雅(「別に、友達とかじゃない」「ひだまりが聴こえる」)
主題歌:Sakurashimeji「いつかサヨナラ」(SDR)
プロデューサー:漆間宏一(テレビ東京)、千葉貴也(テレビ東京)、加藤伸崇(SDP)、古賀奏一郎(SS工房)
制作:テレビ東京、SDP
制作協力:SS工房
製作著作:「カプカプ」製作委員会

Ⓒ「カプカプ」製作委員会



Photo:MADOKA YASUDA、Text:Editor O.E


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