<ライブレポ>世が世なら!!!「みんなが楽しかったなら、それでOKです」新挑戦の連続!Zepp Shinjuku『世が世なら!!!新挑戦-NEW SUPER LIVE SHOW』



世が世なら!!!が2024年11月1日(金)、Zepp Shinjukuにて【世が世なら!!!新挑戦-NEW SUPER LIVE SHOW-】を開催した。「新挑戦」を掲げたライブはまさに「新しさ」だらけのライブとなった。一夜限りのライブの模様をレポートする。



ステージ上には大きな櫓に和太鼓、提灯。そして「今までの“世が世なら!!!”の常識を覆す」と大きく書かれた看板が。それを見るだけでも何か楽しいことが起こりそうだ、というというワクワク感が募ってくる。

開演時刻。大きな太鼓の音が響き渡り、グッと期待が高まっていく。櫓に姿を表したのは上裸の内藤五胤。「ifif、後ろに注目だ!」というと客席中央通路には同じく上裸の橋爪優真、笠松正斗、添田陵輔、中山清太郎が。客席を突っ切りステージに上がるとそこに大谷篤行も加わる。内藤の「ソーラン節じゃ!」という号令に合わせて、大谷と内藤が太鼓を打ち鳴らす。そんな音頭に合わせてソーラン節を力強く舞う。



「どっこいしょ、どっこいしょ!」という内藤の声にififも呼応。内藤が「男と女の子に別れてコーレス対決だ!」と言うと、内藤の声に応じてどちらも負けじと声を張り上げる。会場の熱気が一気に盛り上がっていく。前代未聞?なソーラン節でライブが開幕したところで、素肌にジャケットを羽織ると、そのままの勢いで「世が世なら!!!」へ。パワーある6人の歌声が会場に響き渡る。そして「俺ならやれそうじゃん?」「EGUI」とダンスナブルな楽曲を立て続けに披露。さらに、Dance numberで魅せていく。



熱量あるステージで冒頭からififの心を鷲掴みにしたとろで改めてご挨拶。それぞれが自己紹介し、客席とコール&レスポンスしていく。そんな中でやはり特筆すべきは橋爪優真のステージ復帰だ。橋爪が自己紹介をすると、客席からは「おかえり!」の声が飛ぶ。中山が橋爪の肩を抱いて「久しぶりのライブで、6人でやっていくっていうことで」と言い、「俺がせぇのって言うから、みんな大きな声で『おかえり』って言ってほしい」。ififの特大の「おかえり!」に橋爪も嬉しそうに顔をほころばせた。

6人でのステージを噛み締めつつ、ライブは進んでいく。今回のライブのテーマでもある「新挑戦」。冒頭から度肝を抜いたが、ここからさらに新挑戦を重ねていく。まずは「倍速コーナー」を「無理無理無理」からスタートさせる。その言葉の通り、楽曲を倍速でパフォーマンスしていくわけだが、歌が倍速になるのはもちろん、ダンスも倍速になる。もともと迫力ある楽曲だが、切れ味が増したようだ。そんな倍速楽曲にifif のコールもしっかりついていく。楽曲に釣られて、不思議とボルテージが上がっていくのが感じられるようだ。ここから「ウオー!サオー!」、「Nyokki」と続くが、ますます会場がヒートアップしていくようだし、ififたちのコールも大きくなっていく。メンバーの運動量も凄まじそうだ。倍速でパフォーマンスを終えると、思わずメンバーからは「よっしゃあ!」の声が響いた。



そんな激しいパートから、続いては打って変わってしっとりと。「たりないぶんはキスをして」をピアノの生演奏と共に届けた。スタンドマイクでじっくり歌い上げた。が、実はスタンドマイクを使うのも初挑戦だ。初めてのスタンドマイクに、MCで中山は「これ、楽しい!」とにっこり。

新挑戦はまだまだ続く。続いて橋爪が「初のソロコーナー!」とコールすると、大歓声が上がった。実はメンバーそれぞれのソロコーナーも初めての試み。リハで互いのコーナーについては見ているようで、自信ありげの様子が見られる。



「それぞれ個性出ていた」とメンバーが口々に言うソロコーナーのトップバッターは内藤。まず、ステージに出てきた内藤はオレンジ色にペンライトに染まった客席に感激しつつ、「意地でも買えないオタク最高です」とにっこり笑顔を浮かべた。ステージ上には机とフィギュアが並ぶ。内藤が持ち込んだソロコーナーはアニソンイントロドンだ。「俺より先に分かった人は、先に答え言ってくれていいから」と自信満々の様子。ちなみに、解答席に並べられているフィギュアは「俺の嫁」だそう。一曲目はYOASOBIの「アイドル」と多くの人に聴き馴染みがある楽曲だったが、次第に難易度もアップ。内藤にとって思い入れがあるアニメの挿入歌なども飛び出し、難易度と比例し内藤のテンションが上がっていく。しかし、途中からはアニソンではないが国民の大半が知っているような楽曲も飛び出し、混乱する場面もあった。



二番手は中山。照明が当たると机の前に座っていた中山だが、今度はイントロドンではない。ビートボックスでグラスに酒を注ぐ音や、スマホをフリックする音を作り出し、大人っぽい演出を。そこでスマホに着信が。電話に出ると「もうみんな準備ができたみたい」と言い、ビートボックスショーがスタート。サングラスをかけ、クールにパフォーマンスを展開。さまざまなテクニックを駆使し、ififを沸かせた。



得意なジャンルで見せていくのだろうか、と次のソロコーナーの内容を予想してしまうが、続いてはスタンドマイクにピンスポットが当たる。添田が登場しソロで何か歌い上げるのか、と思っていると「聴いてください、『崖の上のポニョがけ』」とポニョの格好で披露。振りつきでステージを縦横無尽に動き回り、「今度はみんなのところに泳ぎに行っちゃうよ」と言ってステージから客席へ行き、ififとハイタッチを交わした。



添田の出番が終わっても客席のざわつきがなかなか収まらない中、「よいしょ、よいしょ」登場したのは幼稚園児姿の笠松。「幼稚園生に生まれかわった4歳のまさちゃんです」「好きな食べ物はいちごです」「将来の夢はショートケーキ屋さんでおいしいケーキを作ってたくさんみんなに配ることです」とかわいささく裂。「今日はママにお使いを頼まれたので頑張って買い物に行きたいと思います」と三輪車を漕ぎ始める笠松。途中でカラーボールを客席に投げたり、障害物を乗り越えて、お使いを終えて帰っていった。ソロコーナーに個性が出まくりである。



そして大谷は「日本一イケてる高身長イケメンとは俺のことだぜ!」とダンボールを手に登場。「みんなにいいもの見せようと思って頑張って作ってきたんです」とまずは「いいもの」と書いたダンボール見せる。と、これはもちろん掴みである。大谷は自作のショートコント「釣り」、「300回目のおつかい」、「釣り」、「放課後」、「釣り」……と間で「釣り」を挟み、見事な三段落ちで伏線回収をして客席を笑わせた。



ラストは橋爪。鳴り響くチャイム。「おはようございま~す!」と体操服で入場。用意された机に着席すると「僕はみんなが知ってる通り、頭が人一倍悪すぎるので……今日やってくのは、橋爪の偏差値はいくつなんだ!?学力テスト」とタイトルコール。「全国1位の馬鹿なんじゃないかな、と思っててワンチャン1位狙えるんじゃないかなと思ってる」と言い、「もし合ってたら、パチパチして僕を褒めてください!」天の声による問題に次々と答えていくわけだが、そんな第一問目は「1+1は?」。あまりの簡単さに拍子抜けする橋爪だったが、2問目の「7の段を言いなさい」で早速つまずく。「13の二乗は?」「太陽はどこからのぼってどこに沈む?」と続き、「『私は元気です』を英語で答えなさい」には「アイムーマッスル!」と回答。ことわざの問題では、「『かわいいこには○○をさせろ』○○に当てはまる単語は?」に「カチューシャ」と回答し、天の声からは「そういう子が好きなんですね」とツッコまれる場面も。そんな橋爪を温かく見守るififという図がなんとも穏やかな時間となった。




と、橋爪のソロコーナー終わりで登場したのは、金髪リーゼントに特攻服姿のメンバーたち。体操着姿の橋爪に絡み、ステージ上で生着替えをすることに。この生着替え中には、メンバー同士が互いのソロコーナーを褒め合うなどリーゼント姿だが和やかだ。それにしてもこのリーゼント姿に何の意味があるのか……。全員がお揃いの格好になったところでカバーコーナーへ。氣志團の「ワンナイトカーニバル」のイントロがかかると歓声が上がる。




ドスのきいた声でしっかりと盛り上げたと思ったら、ステージ上で暗い中、リーゼントを外し、手にはメンバーカラーのポンポンを。超ときめき♡宣伝部の「すきっ!」という先ほどとは真逆の楽曲を披露し、ラストはモーニング娘。「LOVEマシーン」。さすが国民的人気曲。ififのサビのコールもバッチリで大いに盛り上がった。



再びジャケットを身につけ「おったまげ」でお祭り気分を盛り上げていく。最初は橋爪を除く5人でのパフォーマンスだったが、終盤で「ちょっと待ったー!」という声が。橋爪が登場し、6人揃って「てっぺん目指していっくぞー!」と声を揃えた。金テープも舞い華やかに彩る。さらに「オレらがYES」でテンションをあげていき、ライブもラストパート。もう一度声出しをしたところで「Plain Black」へ。新たな「世が世なら!!!」を見せるような、またこれまでとは異なるようなスタイリッシュなパフォーマンスを披露した。

大谷が「優真を含めて6人で曲をやれたっていうのがやっぱりさ……」と噛み締めるようにして言ったが、このステージを最高にしたいという思いが伝わってくるような迫真のステージが続く。「最後は世が世らしく、声を出していきましょう」といったあと、「下剋上、はじめました」。鬼気迫るパフォーマンスに、ififも大きなコールで応える。ピークの熱気を保ったまま、本編を締め括った。



アンコールは「人生上々」からスタート。みんなで楽しげに手拍子で楽しみ、メンバーは客席に降り、イフイフと交流をしつつ、歌声を届けていく。撮影OKな「Winter Prince」ののち、改めてアンコールのお礼を伝えた6人。内藤が「最後はやっぱり声を出して終わりたいんで」と言って、メンバーそれぞれの音頭のもと、6回声出し。内藤が「今後、世が世なら!!!を」と言い、全員で「『何卒!!!』よろしくお願いいたします」と続け、「何卒!!!」を最後に元気いっぱいに届け、渾身の変顔で締めくくった。



最後はメンバーそれぞれからメッセージが届けられた。大谷は「本当に今日のワンマンライブ、最高でした!」と笑顔を弾けさせ、橋爪は「久しぶりのライブだったんですけど、嬉しいことに全曲入れてもらえて、またここでライブすることができてとても楽しかったです!」。「シンプルにififのみなさん大好きです!」と添田。中山は「今回は最後までステージに立つことができてよかったです」笠松は「たのしかったですか?」と呼びかけ、ififのレスポンスに満足気。「みんなが楽しかったならそれでOKです」と言い、最後に「まさちゃんもよろしくお願いします」とソロコーナー登場したキャラクターについてもアピールした。ラスト、内藤は「みなさんが好きな曲、やってない曲もあるんじゃないですか、まだまだまだ!」「まだまだ物足りないでしょ?」と言い、「だったら次のライブ行くしかねぇよな!」。「次のライブ待ってます!」と次回のライブを約束した。



早くも次のライブの発表も行われた世が世なら!!! 新挑戦の先にはどのようなステージが広がっているのか、またすぐに体感することができそうだ。

■詳細
【世が世なら!!! 新挑戦 – NEW SUPER LIVE SHOW -】
開催日:2024年11月1日(金)
時間:開場 18:00、開演 19:00
会場:Zepp Shinjuku(東京)
チケット:全自由 6,300円(税込) ※ドリンク代別途必要


Text:ふくだりょうこ

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