【樋口幸平インタビュー】「今自分がやりたいこと、出て欲しい人、行きたい場所、本当にすべてを詰め込んだ一冊」運命を変えた作品との出会い・理想の俳優像のお話も。<1st写真集「treasure-宝物-」>
2024.11.4
スーパー戦隊「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で主人公を務め、さらにドラマ「体感予報」で人気を確実なものにし、今や日本のみならず、アジア圏にも多くのファンがいる【樋口幸平】くん。そんな彼が待望の1st写真集を9月20日に発売!写真集への想いをEmo!miuに明かしてくれました。
待望の1st写真集「treasure-宝物-」は、出身地である神戸を中心に撮影。地元・神戸では、母校やよく訪れていた思い出の地をめぐり、地元ならではのゆったりとした飾らない表情を楽しむことができちゃいます!また東京での撮影カットは、普段の生活を連想させるようなシチュエーションが盛りだくさん。愛猫・モモちゃんも登場し、樋口くんと“同棲生活”を送っているような感覚にさえなってしまうファン必見の1冊になっています。
みんなにとっても、自分にとっても“宝物”になったらいいな
■1st写真集発売、おめでとうございます! まずはどのような写真集になったか、教えていただけますか?
樋口幸平 今の自分をすべて出しきった写真集になっているかと思っています。これまで、クールな表情を求められることが多かったのですが、この写真集はいつものスタッフさんたちと、緊張せず自然な感じで撮影できました。自分の素が自然と出ているので是非見ていただきたいです。
■タイトル「treasure-宝物-」に込めた想いとは?
樋口 写真集は一生残っていくものだから、みんなにとっても、自分にとっても“宝物”になるような、そんな写真集になったらいいなと思ってこのタイトルに決めました。
■1st写真集を出すことが決定したときのお気持ちは?
樋口 写真集を出せるって、簡単なことではないので、このお話をいただいたときはすごく嬉しかったです。いつものスタッフさんたちが集結してみんなで作り上げた写真集です。今、こうして一冊にまとまった写真集が皆様の手元に届いてるのかと思うと、ほっとしています!
中学の友人も出演!「地元の友達には絶対出てほしい!とお願いしました。」
■写真集を出すことになり、樋口くんから要望したことはありましたか?
樋口 いつものスタッフさんだったので僕がやりたいことは基本分かってくれていて、特に僕から何か言うことはなかったですね。一つだけ、写真集には僕の親友たちに出てもらいたい!ということは、お願いさせてもらいました。
■写真集に地元のお友達が登場するってレアですよね!
樋口 そうなんです!地元の友達には絶対出てほしい!とお願いしました。中学時代の友達のうちの2人は、今漫才師として今がんばって活動しているんですよ。最近デビューしたばかりで地元に帰ったら絶対に会う友達でもあるんです。
■どんな学生時代を送っていましたか?
樋口 ずっとこのままな感じです(笑)友だちからはめっちゃイジられてて、あだ名とかめちゃくちゃつけられてました。
■なんと呼ばれていたんですか?
樋口 ここでは言えないので秘密(笑)。
予定になかったダーツカットがお気に入り。
■お気に入りのカットは?
樋口 元々撮る予定でなかったダーツのカットですね。ちょっとクールな写真もあってもいいかなと思ってカメラマンさんとスタッフさんたちにクールビューティーな感じの写真も撮りたいとお願いしたら、OKが出たんです!撮影は雰囲気、空気感をしっかりと捉えて下さってかっこよく撮影できました。ちなみにこのカットを撮っているとき、スタッフさんたちはダーツに夢中になっていて、気づいたら大盛り上がりしてました(笑)。
■きっと樋口くんが“完璧”だったので、安心しきっていたんですね(笑)。そんなスタッフさんから評判のいいカットは?
樋口 なんでかわからないのですが、歯磨きしているカットがいいと言ってくれました(笑)。
■自分で一番“素”が出ているなと思うカットは?
樋口 卓球のカットですね。これ、普通に卓球を楽しんでいるので(笑)。こんな無邪気な笑顔、ほんと新鮮です。
「体感予報」との出会い。自分の意識が変わっていったように感じています。
■ではここからは少し俳優のお話を。ドラマ「体感予報」でさらに注目を浴びるようになった今、何か変化はありましたか?
樋口 すべてが変わりました、本当に。「体感予報」に出演させてもらったことで、一気に環境が変わったなと感じています。この作品に出会えたことによって、俳優としてのマインド、意識も変わったと思います。また、自分に足りないこと、自分の強みなど、そういうものが少しずつ見えて来るようになってきました。たくさんのファンに応援されることによって大袈裟ではなく、自分を信じられるようになったし、自分に期待できるようにもなったので、今の自分にワクワクしています。
■「体感予報」に出る前は自分に自信がなかった?
樋口 自信がある・ない以前に、未知すぎる世界だったのでよくわからなかったんです。スーパー戦隊のドラマを撮影していたときは、1年間この作品だけに集中していました。その後、「体感予報」に出会ってから、世界が広がりいろんな人たちとお仕事をさせてもらうことができました。そうしているうちに、自分の意識が変わっていったように感じています。これから先、自分自身を成長させたいと強く思えるようになったので、僕に学びを与えてくれた作品でもあります。
■それほど大きな変化を感じていたんですね。
樋口 みなさんから応援してもらえることがこんなにも嬉しいんだと思いましたね。今、「体感予報」に出会えたというのはすごいことなんだと思えるし、それをひしひしと感じながらがんばろうって今を生きてます(笑)。
■出演を機に、見えてきたもの、見つけたものはなんだったのでしょうか?
樋口 目標、課題というものは一生持ち続けていけないと思いました。「体感予報」を出演させてもらって日本だけでなく、海外でもイベントができましたし、いろんな人が応援してくれるようになったので、だからこそ自分の軸の部分というか、芯をしっかりとしていかなくちゃいけないなと思いました。お芝居のことも、また人間力もこれから本当に鍛えていかないといけない!と気づきましたし。これから先、みんなの期待を裏切らないためにも、もっとがんばっていかないといけないと思っています。今はまだその実力が足りていないので、来年25歳にもなるのを機にもっと意識をして力をつけていかないといけないと感じています!
あまり気負わずに覚悟と責任を持った上でやっていきたい
■理想としている俳優像は?
樋口 信頼をおける俳優になりたいと思っています。樋口幸平が出ているんだったらあの作品は見てみたいとか面白いよねとか、僕という俳優を信頼という目で見てもらえるようになったら嬉しいですね。そのためにも実力も人間力もそうだし、とはいえあまり気負わずに覚悟と責任を持った上でやっていきたいと思っています。理想として名前を挙げさせていただくなら、鈴木亮平さんです。主演を任されたら、念入りに準備をしてくると聞きましたので、「シティーハンター」を観たときは、鈴木亮平さんがこれだけやっているんだから、自分はもっともっとがんばらなくちゃ!と奮い立ちました。
■ご自身のことを客観視することができる冷静な性格なんですね。
樋口 どうなんですかね(笑)。でも分析するとかと言うより、なるようになる!と思うタイプだと思います。しっかりと前を向いていれば大丈夫と考えるようにしています。今、年齢的にも大事な時期だとは思うけれど、人をしっかりと見て接して、信頼を得て、それを恩で返していく、これを続けていれば大丈夫だ!と。あまり気負わずに素直に生きていこうとは思っています。
一番高ぶるのは、オールアップの瞬間
■俳優という職業、一番“高ぶる”瞬間は?
樋口 やっぱり、オールアップの瞬間ですかね。あの瞬間って本当に素晴らしくて。ドラマは撮影に入るまでたくさんの準備が行われ。その後、俳優部、演出部、メイク部、撮影部、いろんな部署の人がみんなひとつの方向に向かって進んでいくんです。そして3,4ヶ月の撮影期間がオールアップしたときの達成感は本当に言葉にできないし、この瞬間はほかのお仕事では味わえないものなんじゃないかなと思っています。
最近出演をさせていただいたドラマ「約束~16年目の真実~」で、主演の中村(アン)さんがオールアップの瞬間、肩の荷が下りた表情をされていて、「この作品を背負ってくださっていたんだ」ということをすごく感じました。打ち上げのときの、プロデューサーさんの挨拶もとても感動で、感謝を述べるその姿が本当に、この仕事のすべてだなと感じました。僕にとっての大切な作品に出会うこと、出会い続けることが、俳優の醍醐味なんじゃないかなと思っています。
■そんな俳優業の合間、息抜きになっていることは?
樋口 友人とサウナに行くこと! なにも考えずにいられるので、いいんですよ。
■私、サウナの良さをあまり理解していなくて(笑)。サウナの良さを教えてください!
樋口 本当に1度行ってみたほうがいいですよ。心身ともにリフレッシュできます。いわゆる“整う”なんですけど、サウナの後は冷静に物事を考えられるような気がするので、本当にオススメします!
■ではお休みの日は決まってサウナですか?
樋口 休みの日だけじゃなく、今は週4ペースです(笑)。
■週3でサウナなんですね。
樋口 最近はドラマの撮影などで、少なくはなっているんですけど。
今自分がやりたいこと、出て欲しい人、行きたい場所、本当にすべてを詰め込んだ一冊
■では最後に、Emo!miuというサイト名にかけて最近エモいと思ったこと、心が揺さぶられたことを教えてください。
樋口 やっぱりこの写真集です! 地元に仕事として帰って、高校に行ったり、地元の友達と会って撮影したり。学生のころはまさかこんなことになるなんて思ってもいなかったので、本当にエモかったですね。
■たくさんのお話をありがとうございました! Emo!miu読者にメッセージをお願いします。
樋口 この写真集は今自分がやりたいこと、行きたい場所、僕の友人たち、と僕の大切なものをすべてを詰め込んだ一冊になっています。ぜひこの写真集を見て元気に明るくなってくれたら嬉しいし、この写真集を“宝物”にしてくれたら嬉しいです。
■たくさんの素敵なお話をありがとうございました!
取材現場にゼリーを差し入れさせていただきました。樋口くんがそのゼリーを見つけると、「なんですかー!!??」と目をキラッキラと輝かせていらっしゃった樋口くん。そしていくつかあるゼリーのなかから、食べたいものを見つけると「これにしちゃおう、ボクはこーれ♪」と、なんともかわいい一言が飛び出していました!
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樋口幸平
2000年11月30日生まれ。兵庫県出身。
2022年、テレビ朝日「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」スーパー戦隊シリーズで初主演を務めるなど、俳優として幅広く活躍中。
サッカー選手への夢を追い上京し、Jリーグの育成選手になるも怪我により断念。しかしその後、芸能事務所からのスカウトをきっかけに芸能界へ進出。高身長を生かしモデルとして活躍していた中、テレビ朝日「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(2022)のオーディションで、ドンモモタロウ(レッド)/桃井タロウ役を射止め、その後「体感予報」(2023)でW主演を務め話題に。モデルから俳優まで活躍の場を広げている。
[Instagram] @higuchi_kouhei1130
[X] @kouheihiguchi99
―INFORMATION―
【『樋口幸平ファースト写真集 treasure-宝物-』】
価格:3,300円(税込)
撮影:コザイリサ
発売日:2024年9月20日(金)
体裁:B5判96ページ
発行:株式会社主婦と生活社
<INTERVIEW CREDIT>
Photo:須田卓馬、Text:Kyoko Fuse