<イベントレポ>高橋文哉「圭さんみたいな体になりたくて」田中圭「ずきゅん」映画『あの人が消えた』完成披露上映会



映画【あの人が消えた】が2024年9月20日(金)より全国公開される。公開に先駆け、東京・TOHOシネマズ日比谷にて【完成披露上映会】が行われ、主演の高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、染谷将太、田中圭、監督の水野格が登壇した。



本作がはじめて一般公開となったこの日。高橋は「ドキドキとワクワクが募っているんですけれども」と心境を明かして挨拶。

構想から約4年かかったということで監督も「時間がかかったからこそ最高のメンバーでつくれた」と感慨深げに語り、学生時代も振り返りながら「TOHOシネマズのスクリーン12って旧スカラ座っていう劇場ですごい来てたんですよね。映画を観に来てたんでここで舞台挨拶させていただけるのはすごく感無量です。」と喜びを語った。



まずは作品についてトーク。高橋が映像に落とし込むのに緻密な計算が必要だと感じるほど、台本の時点で細かな内容だったそう。「現場で細かいところまでスタッフ・キャスト含めみんなが突き詰めながら作ってる姿を見てたので、スクリーンで観た時にここまで綺麗に決まるかと、ここまで観終わった時に観客を気持ちよくできる映画があるんだなと思わせていただきました。観終わった後に気持ちよかったんですよね。いろんなものがカチカチっとはまっていくのと、何回もひっくり返されながら、演じていて見てないシーンもあったりとかしたんですけど、すごく楽しく見れたな、気持ちよかったなっていう印象です。」と作品の出来栄えを絶賛した。

また「(撮影に入る前から)ドキドキしてましたね。素敵なキャストの皆さんとスタッフの皆さんの中で、作品の真ん中に立たせていただくっていうのは、今でも気が引けますけど・・・」とほかのキャストに視線をむけつつ「現場にいながらも僕が演じる丸子だからこそ出るものをちゃんと作っていきたい。当たって砕けながら、いろんな人からエネルギーをもらいながら日々撮影してたんで、今日この日を迎えることができてよかったなとは思っています。」と撮影を振り返った。


共演経験のある先輩・田中については「安心感がありました!」と口にすると、田中は「そうでしょう。」と満足げな表情に。以前は田中の主演作で共演し、今回は高橋の主演作で共演というドラマティックな展開だが、加えて、田中が今作への出演を決めたのは高橋が主演であったからだったとか。

「ほぼ4年前か。共演した時もすごく可愛いらしくて。慣れない現場で、慣れないお芝居で、でもすごい一生懸命ひたむきに、本当に真っ直ぐ向き合ってて可愛いなって思ってたんですよ。結構トリッキーで普通の現場じゃなかったんで、結構大変な中頑張ってるなって思って。そっから他の作品でどんどんキャリアを積んでいくのをみてたし。」と高橋への溺愛っぷりがダダ漏れ状態に。

「僕が決めた理由はですね、あるパーソナルトレーナーがいるジムに文哉がいたんですよ。『若い時からジムなんか行っちゃダメ!』って怒ったら、文哉が『圭さんみたいな体になりたくて通ってるんすよ』って。それで俺もう、ずきゅん・・・。すごいそれが可愛くて、そっから贔屓にしてました(笑)」と、本作への出演背景を明かした。



続いて、ストーリー内で重要な役・小宮を演じる北は「小宮という役はすごく生活感がないというか、普段何してる人なんだろうってバックボーンが見えない役だったので、演じるのに色々考えて、ちょっと苦戦したりして、できるだけまっさらな、そこらじゅうにいそうな女性を演じるっていう気持ちでやったんですけど、それが逆にすごく難しかった。」と役を演じる難しさを語った。


一方、癖の強いキャラクターを演じた坂井は、とにかく猫が好きな役を演じ、袴田も「わちゃわちゃして終わったみたいな感じなんで、よくわかってないんですけど」とクセの強いキャラクターを演じたそう。高橋はクランクインした日が袴田との共演シーンだったそうだが「(袴田が演じる)沼田がうるさくて慌ただしいので引っ張られそうになりながら、初日の丸子の魅力を掴むために当たって砕けて整形してを繰り返しました」と当時を振り返った。



台本の時点で色々騙されたという染谷は「水野さんが言ってる細かいディテールを役者がクリアしないとOKが出ないっていう、ずっと楽しかったです。」と嬉しげに語った。



水野監督の現場は少し独特と言われているそうだが、初参加の田中は想像していた空気感とのギャップを感じたようで「撮影の終盤に現場に入って『文哉に会えるの久しぶりだな、頑張っているかな』と思って、撮影現場に入っていったら、思ってた以上にちゃんとピリピリしてる現場だったんですよ。」と驚いていた様子。「タイトなスケジュールの中、水野さんの鬼才感溢れる演出が僕はすごく好きで、監督の演出を文哉がちゃんと受けて、本番終わってもう1回って言われた時にずっと練習したり、頭の中でイメージトレーニングしてるのずっと目の前で見てたんで、僕は見てて楽しかった。」と現場の様子を明かしながら、ここでも高橋への溺愛っぷりが漏れ出ていた。



続いて、映画の見どころをネタバレギリギリのトークで伝えるフリップコーナーを実施。ネタバレに差し掛かると、プロデューサーからブザー音で強制ストップがかかるというルールつき。



トップバッターの染谷は「沈黙の10秒」と回答。「とあるシーンで、本当に沈黙の1秒が訪れるんですよ。映画でこんな沈黙は見たことないですよ自分は。10秒間あって、そっから10秒経つとガラッと・・・」と言いかけたところでブザー音が鳴り響く。「今日、俺ここに立って何も言ってない(笑)」と少し悔しそうな表情をみせた。



2番目の袴田は「事故物件」と回答。「マンションがですね・・・事故物件なんです。」「マンションで人が消えていってさ、怖いなって言って・・・」とやや中身が薄いトークが繰り広げられたかと思いきや、袴田が本編をまだ観ていないことが発覚。「みなさんと同じ気持ちでさ、今日観てくから空いてるところで!」と、観客と一緒に映画を観て帰ることを宣言していた。



一方、坂井の回答は「発音」。「ある人とある人とある人の発音を、よくセリフを聞き逃さずにぜひご覧ください。」と投げかけ、付け加えるように田中が「聞き間違い・・・」と言いかけると、ブザー音が鳴り響いた。



「俺のタイミングじゃないじゃん!なんで俺でブッブー何だよ!(笑)」と悔しそうな表情を見せる場面も。



続いて、北は「猫」と回答。ネタバレに気をつけながら「猫が鍵を握ってますね。猫をちゃんと見てください、可愛いとかじゃないです。」と語った。



田中は「エンドロール」。「席を立てません皆様。エンドロールまで含めて1つの作品になってしまっているので、すごく楽しいエンドロールなので、最後まで楽しみにしていてほしいんですけれども。」と投げかけた後「1つだけ納得いってないことがありまして、エンドロールで俺絶対いじられてるんですよ。」と不満を暴露。「みんなかっこいいエンドロールになってるのに俺だけ・・・。」と言いかけたところでブザー音が鳴った。「こんなに救われたエンドロール、僕は初めて見たんで。ただ感情が皆さんもどうにかなっちゃうと思います。」と絶賛(?)するほどのエンドロールは、ぜひ劇場で!



最後、高橋は「ハリウッド」と回答。「どういうことかわからないっすよね。仕掛け、違うか、やり方、違うか・・・(笑)」とどう話を広げようか悩みながらも「まだどこにも情報の出てないあの人とか。シークレットゲストの方とか。丸子の物語の中にハリウッドが深く関わっているかも・・・」と語ったり「ハリウッド級のヒットも狙いながらね」と付け加えた。



そしてイベント終盤、キャスト・スタッフを代表して田中・監督・高橋の順番でメッセージが。

田中は「僕らも台本を読んでワクワクしたし、現場で水野さん演出のもと、みんなで一生懸命作ってる時もワクワクしたし、僕自身、自分が撮影に携わってないところで皆さんのお芝居を見てすごくワクワクして、見ていくたびに気持ちよく裏切られ、最後はえー?あー?からのエンドロールでふぁん!ってなるので(笑) すごい素敵な映画になっております。本当に面白いと思いますので、ぜひ楽しんでください。」とワクワクがいっぱいの作品になっているそう。

監督は「僕自身が映画を観終わった後に誰かとあれってこういうことだったよねとか、あれってどういうことだったんだろう、みたいなことを話すのが結構好きで、だからそういうことを話せるような作品になってると思います。何回観ても違う発見があるようにも作ったつもりなので、ぜひお友達・ご家族と一緒に観て、観終わった後も色々お話していただけると嬉しいなと思いました。」

そして最後に高橋が「撮影から時間も経ってますけど、現場で水野さんをはじめとするスタッフの皆さんとキャストの皆さんが現場で一生懸命、スクリーンの前にいる人が楽しむためにはこの瞬間どうするべきなのかっていうのをそれぞれが考えながら、1分1秒大切にこの現場でこの作品作りを必死に頑張っていたなって。僕もすごく救われた一部だったりもしました。やっと今日皆さんに観ていただくということで、僕自身ドキドキワクワク色々あるんですけれども、本当に素直に楽しんでいただいて。先読み不可能って言われてますけど、好きなだけ先読みしてください。絶対に読めないんで(笑) それぐらい胸を張ってお届けできる映画ができたと思っておりますので、ぜひこの最高の復讐回収劇を映画館で楽しんでいただければなと思います。」



最後に、高橋の掛け声でキャノン砲が発射され、イベントは幕を閉じた。

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<ストーリー>
「次々と人が消える」と噂されるいわくつきのマンションの担当になった配達員・丸子(高橋文哉)。日々マンションに出入りして荷物を届ける彼は、その住人のひとり・小宮(北香耶)は自身が愛読しているWEB小説の作者ではないか?と察して、密かに憧れを抱いていく。しかしその一方で、挙動不審な住人の島崎(染谷将太)に小宮のストーカー疑惑が持ち上がり・・・。丸子は運送会社の先輩で小説家志望の荒川(田中圭)の協力を仰ぎ、他の住人たちに聞き込みを開始。引っ越し先を探しているという沼田(袴田吉彦)や、詮索好きのおしゃべりな女性・長谷部(坂井真紀)から「島崎の部屋に血だらけの女がいた」「血痕が付いた服を着た姿を見た」というとんでもない目撃情報を聞き、彼を危険人物と断定する丸子。小宮を守りたい一心で部屋に単身侵入を試みるが、運悪く帰宅した島崎と鉢合わせてしまう!時を同じくして、世間を揺るがす大事件を追っていた警視庁がマンションに接近!? 一触即発の緊張感が流れ始めるなか、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく——。

■詳細
【映画『あの人が消えた』】
公開日:2024年9月20日(金)全国公開
出演:高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、菊地凛子、染谷将太/田中圭
監督・脚本:水野 格
主題歌:NAQT VANE「FALLOUT」(avex trax)
配給:TOHO NEXT
上映時間:104分

©2024「あの人が消えた」製作委員会

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