<ライブレポ>ERIC「7年目の歌手だけど、まだ赤ちゃんです♡」ボーイズグループ、THE BOYZ (ドボイズ)日本ツアー「THE BOYZ WORLD TOUR:ZENERATION Ⅱ IN JAPAN」を圧巻のパフォーマンスで会場中を魅了
2024.8.26
今年デビュー7年目を迎えてもなお、グローバルに活躍を続ける韓国のボーイズグループ、THE BOYZ (ドボイズ)が2024年8月10日(土)と11日(日)の2日間、ぴあアリーナMMで、日本ツアー【THE BOYZ WORLD TOUR:ZENERATION Ⅱ IN JAPAN】をスタートさせた。Emo!miuでは8月11日(日)、2日目の公演の様子をちょっとお届け!
4F席まで埋め尽くしたTHE B(ドビ/公式ファンネーム)の熱気が会場内に充満するなか、真っ白の衣装を纏い、ステージ上のブリッジに姿を現したTHE BOYZのメンバー11人。1列に並んだその姿は、大所帯グループならではの迫力があり、7年目の余裕すら感じさせるその姿に会場からは歓声が上がった。そして1曲目となる「Diamond Life」で本公演の幕を開けた。ダンサーたちを従え、ファイナミックなパフォーマンスで「Out Of Control」「MAVERICK」と立て続けに披露し、会場を圧倒してくるその姿はまさに“パフォーマンス職人”と言われる所以だ。MCを挟むことなく、VCRに突入。そのまま衣装チェンジタイムに入り、「パフォーマンスを見てくれ!」という思いが強く伝わってくる。
黒×白の衣装にチェンジし、再登場したメンバーたちは続けて2曲披露し終えると「暑い!」「暑い!」「もちもち(おそらく蒸し蒸しとの可愛らしい言い間違い)」と、メンバーたちが口を開いた。先ほどまでのパワフルなパフォーマンスとは対照的に可愛らしい日本語を話す姿に会場からは黄色い歓声が上がる。そしてメンバーたちは新しい挨拶を準備してきたといい、「こーんにーちはー!」と、まさかの芸人・錦鯉の挨拶をポーズ付きで披露。ERICは「THE Bー‼︎ だーいすーきー!」と続けて叫び、ファンとの再会を喜んだ。また個人挨拶ではSANGYEONが「1・2ー⁉︎」と叫ぶと、ファンが「SANGYEON――!」と応えるも、「みんなはSANGYEONですか?」とツッコむ場面も。またQは「今日、コンディションは大丈夫ですかぁ?本当⁇」と公演2日目になることを気遣うもTHE Bからは割れんばかりの歓声があがり、「よかったね♡」と笑顔を覗かせた。さらにQからは「それガーチャー!ほんまにゴメンやで」と流行語まで飛び出し、高い日本語能力を見せつける。JACOBは「今日はみなさんと勝負したい!誰がよく遊ぶの?戦いましょう!僕は勝ちますよ‼︎」とTHE Bと全力で楽しむことを宣言。あいさつに続いて披露した「Back All Black」のパフォーマンス中、NEWがイヤモニを外し、もっと声を聞かせてと言わんばかりのアクションを取ると、会場からは割れんばかりの歓声が上がった。
公演中、メンバーがトロッコに乗り込み、会場を巡る演出も。トロッコは2F席とほぼ同等の高さがあり、2F席とメンバーの近さたるや。ファンサをしたり、ハイタッチしながら会場内を巡り、たくさんのTHE Bとの交流を楽しんだ。またメンバーたちの要望でセトリ入りしたという、7月に発売したJAPAN Full Album『Gibberish』から「Shout it out」を初披露。途中、EDMのサウンドに合わせ、まさかのクラブ風の演出が‼︎ ステージ上のライトも落とされ、メンバーたちの姿はシルエットでしか確認ができない。アイドルのコンサートらしからぬ演出に、会場のボルテージは最高潮!THE Bが振るペンライトが光り輝くなか、メンバーは飛び跳ね、水をぶちまけ、大盛りあがり。ERICは暗転したステージ上で側転まで披露するのほどの盛り上がりを見せていた。曲が終わっても会場からは「もう1回!」のコールが湧き上がるほど。THE Bにとっても最高の演出となったことは間違いない。会場の一体感をより高めたのはPOPメンバーの「D.D.D」。THE Bを巻き込んだダンスバトルが開催され、LEDスクリーンに映し出されたTHE Bがダンスを披露するひと幕も。その姿にメンバーからは「ダンサーですか?」と質問が上がっていた。
コンサートは中盤に入り、白×ベージュのナチュラルな雰囲気たっぷりの衣装にチェンジ。これまではパフォーマンスで魅せていたのなら、ここからはしっかりと歌を聴かせるフェーズに突入。「Walkin’ In Time」、「Horizon」など高い歌唱力を見せつけ、しっとりと聴かせる曲が続く。メンバーたちの歌声が優しい「Survive The Night」ではグループのERICが涙を見せる場面も。のちに、その時の心境を「メンバー10人を目に焼き付けようとしていた」と明かした。
THE Bが振るペンライトで会場が真っ赤に染まったとき、黒を基調としたクールな衣装チェンジをしてメンバーたちが再びステージに登場し、コンサートもいよいよ終盤戦へ。「REVEAL」、「The Stealer」と激しいダンスナンバーで、“パフォーマンス職人”の名に相応しい圧巻の舞台を披露。盛り上がりも最高潮に達するなか、本編最後の曲は「WATCH IT」。NEWが高音シャウトを会場中に響かせて会場を圧倒。最後までエナジー溢れるパフォーマンスを魅せ、全23曲を披露して本編を締めくくった。
THE Bのアンコールに応え、JAPAN Full Alubmのタイトル曲「Gibberish」でアンコールステージに登場。メンバーたちの熱いパフォーマンスに応えるかのように、THE Bの掛け声、声援も大きくなる。さらに未発表曲「Bite Back」をサプライズ披露。イントロが流れると同時に会場は大歓声に包まれた。
またアンコールステージでも、トロッコや客降りの演出で最後の最後までファンを楽しませる。大盛り上がりのアンコールステージを見て、ファンからは「もう1回!」のコールが再び沸き起こった。JU HAKNYEONは「もう1度したいですかー?」と煽ると、割れんばかりの歓声が起こり、JUYEONが「今日は最後の日ですよね?」というと再び「Fire Eyes」で楽しませてくれる優しい対応を見せた。最後は1人ずつ、ファンへの想いと気持ちを伝えると、アンコール最後の曲として「B.O.Y (Bet On You)」を披露。デビューから今日に至るまでの楽曲を詰め込んだセットリスト全28曲で、ステージの幕を閉じた。
THE BOYZはこの後、バンコク、マニラなどツアーを周り、9月22日(日)、23日(月)に大阪城ホールにて公演を行う予定だ。
おまけ
さすが7年目!を随所に感じた今回のコンサート。パフォーマンス、歌唱力、MC力はもちろんのこと、「Right Here」ではQのイヤモニが外れ、なかなか戻すことができなくても動揺する素振りはないし、KEVINは自分のファンを見つけて指を指しながらパフォーマンス。手で照明の光を遮りながら、2階、3階にいるファンすらも見つけてしまうその能力はあっぱれ!JUYEONはアンコールステージの最後に持っていたタオルを「ほしい人?」と尋ねるようなリアクションを取り、ファンに渡す神ファンサも。さらに渡せなかった子には「ごめんね」と…ファンサがすごすぎました…。
【THE BOYZ WORLD TOUR:ZENERATION Ⅱ IN JAPAN】
公演日:2024年8月10日(土)〜11日(日)
場所:ぴあアリーナMM
<大阪公演>
場所:大阪城ホール
公演日:2024年9月22日(日・祝)
時間:OPEN 18:00、START 19:00
公演日:2024年9月23日(月・休)
時間:OPEN 15:00、START 16:00
Photo(1、2、5枚目):釘野孝宏
Photo(3、4、6枚目):小境勝巳
Text:Kyoko Fuse