<イベントレポ>数原龍友「本当にGENERATIONSっておかしな奴らの集まりだな」初フォトエッセイ『ついてきて』発売記念会見



デビュー12年目となるGENERATIONSボーカリスト・数原龍友の初フォトエッセイ【ついてきて】が2024年8月8日(木)より発売中。発売の翌日8月9日(金)に発売記念会見が行われた。

代表質問



■まずはじめに。

数原龍友 31年間の人生と、あとは自分の大好きなことに没頭しているだけの1冊となっております。自分としても、すごく面白い31年を生きてきたんだなという風に思っておりますし、趣味の世界たくさんありますけども、 あ、こんな感じなんだと興味を持っていただければいいかなと思っております。

■率直な今の気持ちをお聞かせください!

数原 自分の今まで歩んできた人生の語らなかった部分、多くは捨てていた部分を全てさらけ出した、そんな1冊になってるので、少しの恥ずかしさと照れだったりもあったりするんですけども、それ以上にこれだけ時間をかけて制作させていただいたフォトエッセイなので、発売してまだすぐなんですけども、すごくいい1冊だという声は自分の耳にも届いてるので。少しの恥ずかしさと嬉しさが入り混じった、そんなハーフ&ハーフな感情です。すいません、まだちょっと留学帰りで英語が絶賛隠れてました(笑)



■最初は本を出すのを断ったとのことですが、今回出そうと決めたきっかけは何でしたか?

数原 写真集を出してほしいっていうのはファンの皆さんにも言われてたんですけども、シャワー浴びてるシーンみたいなこととかも撮るのかって思ったらちょっと照れがあったりとか、そもそも脱げないっていうコンプライアンス問題が色々ありましてですね、シャワーシーンとかまず撮れないじゃないかっていう、いろんな問題があったりとかしまして、お断りさせていただいてました。「写真集は嫌や」とずっと言ってたんですけども、自分が20代後半、27ぐらいの頃から30歳をどう迎えようか、もっと人間力がある状態で30代をスタートしたいなという目標があったので、ちょっと準備をしてるからもうちょっとだけ時間をくださいと。30とか31ぐらいの頃には、おそらく今よりももっと深みのある人間になれていると思うので、その時に作っていただくお気持ちがまだあるのであれば、ぜひ一緒にどうですか。ということで、3年ぐらい時間をいただきまして、自分の趣味の方も没頭して、趣味の方も真面目に遊びながら取り組ませていただいて、やっとの思いで出させていただいたい1冊になります。



■ご家族やメンバーからの反応はいかがですか?

数原 さっきメンバーに会ったんで渡したんですけども、まず「荷物になるからいらない」って(白濱)亜嵐から言われて「ふざけるな!」と思ったんですけど、メンバーの(中務)裕太っていうやつは「これバーベキューとかの時に火を燃やすのに使っていい?」とか、わけのわからんこというやつばっかりなんで、本当にGENERATIONSっておかしな奴らの集まりだなということを理解しながらも「すごいな!すごいな!」って言いながら目の前で読んでくれたりとか、写真とかを見て「わーアメリカじゃん!」とか言ってくれたりとかしてるの見るとすごい嬉しかったです。まだ発売して日が浅いので、世の中にはまだ届いたけど読めてないっていう方もたくさんいらっしゃるとは思うんですけども、一気に読んじゃったっていうコメントだったりとか反響がすごくいいなという風に自分は感じてるので、素直に嬉しいですね。



■ご自身で読まれてみていかがでしたか?

数原 自分でも不思議な経験をしたんですけども、エッセイを発売する前に、色校チェックみたいなことで、文言だったりとか写真とかもチェックさせていただいたんですけど、自分の人生のことを振り返って自分で話した言葉なのに、不思議と「あんなことあったな」「こんなことあったな」と、色校チェックをしながら涙が出てきました。それはすごく不思議な経験だったので、講談社の方に「自分の歩んできた道を言葉で見返して涙が出るのは、これは正解なのか間違いなのか、どっちなんだろう」っていう質問をさせてもらったら「作った方としてはこれ以上にない嬉しい言葉だよ」という風に言っていただけましたので、そこで自分が今まで隠してたというか、あまり表に話してこなかった部分を伝えるということに自信と言いますか、これを伝えていくことで、もしかしたら誰かの救いになったりとか、誰かが勇気を振り絞る第1歩になるんじゃないかという風に一気に考えが変わりました。



■制作にあたって苦労したことやこだわったことがあれば教えてください!

数原 苦労したことって全くなくて。唯一活字が元々苦手で、読むのも書くのも苦手だったんで、最初色校チェックのときに「ながっ!」とか思いながら読んでたら、あっという間に読めちゃったという感じだったんですけど。

苦労したのはどちらかというと自分というよりも、制作の皆様で。自分の趣味に没頭しているのを切り抜いていただいたような1冊にしたいっていうのは、自分もお話していたので、ただただ自分がやりたいこと、アメリカで憧れてた、叶えたかった夢についてきてもらって。バイクで走り回るし、気づいたら海に飛び込んでサーフィンし出すし、自転車乗るし、スケボーするしとか、どちらかというとスタッフの皆さんが数原龍友という人間に振り回され、翻弄され、だからこそリアルな写真がたくさんあるなっていう風には感じたんで。自分の苦労としては、文字のチェック。あとはもうスタッフの皆さんが本当にご尽力いただいて完成した1冊だなと思ってます。

■ついていくの本当に大変でした!(制作の方の声)

数原 ね。「ついてきて」って安易に言うのは気をつけようと思いました(笑) カメラマンの方が自分より10個ぐらい年上なんですかね。結構膝が悲鳴を上げてたみたいですけど、皆さんよくついてきてくれましたね。いぇーい!



■現地・アメリカでの印象深いエピソードがあれば教えてください!

数原 流れ星を撮れたシーンがあるんですけど、あれはたまたまジョシュアツリーというところで撮影をしてて、スタッフの皆さんとAirbnbで泊まったんですよ。夜バーベキューも撮影したりとかして、夜はほどほどに空見たりとか焚き火したりとかしてたんですけど、すごく星が綺麗なところで。空を見てたら「流れ星とか見えそう」とか言ってたら、火の粉みたいなのがぶぉーって。全員が見れるぐらい長い時間、ぼわーって火の玉が見れて、それが写真として収められてるんですけど、あれは奇跡の1枚だったなと思って、自分は忘れられない貴重な1枚かなと思ってます。

■どんな方に読んでいただきたいですか?

数原 自分もファンの方とコミュニケーションを取る場で、龍友くんみたいに趣味がたくさんある方が羨ましいですとか、趣味がないのが悩みですっていう方とかいらっしゃるんですけど、僕は「どんどん知らないところに、知らないカルチャーに飛び込んでいった方がいいですよ」って。「そこには歴史を、カルチャーを大事にしてきた人たちがいて、専門の人たちがいっぱいいて、いろんな面白い世界が自分の知らないところには転がっているんですよ」っていうのを、よく口にはするんですけどね。なかなか行動に移すのは難しいと思うんですけど、自分がそういう発言をする理由がこの1冊には詰まってると思うので。(僕は)31歳で学校入学して留学してるわけですから「挑戦することに年齢なんて関係ないんですよ」というのを伝えられたらなと思います。



■「ついてきて」というタイトルに込めた思いを教えてください

数原 経緯といたしましては、GENERATIONSとしてもメンバーが1人卒業ということもありまして、自分は永遠というものは存在しないという風に思い生きている人間ではあるんですけども、改めてそこで痛感しました。世の中の声、DREAMERS(ファン)の皆様、普段からGENERATIONSを応援してくださる皆様かも、不安の声だったりとか、悲しみ、そんな思いが自分たちにも届いてですね、申し訳なさと自分たちもここからそんな皆さんにまた元気になってもらうために頑張らないと、といういろんな感情が入り混ざってたりもしたんですけども、元気になってもらったりとか笑顔になってもらったりっていうことがエンターテイメントの醍醐味だと思うので、いろんなことがあって心配されたかもしれないですけど、安心してついてきていただきたいなという、そんな思いを込めさせていただきました。

GENERATIONSとしても「ついてきてください」っていう思い。そして数原龍友という1人の人間としてどう生きていくのかということをすごく真剣に考えた時に、なかなか面白い人生を歩んでいますし、自分が没頭している趣味というのは、間違いなくかっこいいことをやっているという自信があるので、 趣味だったりとか何か悩んでる方は「とりあえずついてきてみてくださいよ」っていう、そんな自分らしい意味を込めさせていただき、このタイトルとなりました。



■GENERATIONSの楽曲「エンドレス・ジャーニー」エンドレスジャーニーが応援ソングとなっている、パリオリンピックの体操の選手たちがとても活躍されているそうですが。

数原 実はさっき会ったんですよ。一瞬、中目黒に戻って皆さんの金メダルを見せてくれたんですよ。かっこよかったですね。

■自身でこの本にメダルを授けるとすれば何色になりますか?

数原 もう金メダル!どう考えても金メダルですよこれは。金メダル8個で!

■選手たちはいかがでしたか?

数原 選手たちがパリに行く前にも、ボーカルの相方の片寄とインタビューみたいな形でお話しさせていただいたんですけど、最初は緊張感があるんですよ。でも話してると普通の男の子なんですね。世代も近かったりするんで共感できることとか「普段ゲームするんだ!」とか、そういうやり取りがあって。次見る時には「頑張ってきてください」って送り出して、テレビで見て、あんな感動的な金メダルを獲得して、岡(慎之助)選手に関しては、1人で4枚とかあるじゃないですか。帰ってきたらなんか別人のように見えて、でも喜んで僕たちに金メダルを見せてくれたりとか、笑顔で話しているところは、本当にあどけない年相応の少年な感じもあったりとかするんですけど、日の丸を背負って戦ってきてくれてたんだなとか、テレビの中だとめちゃくちゃおっきく見えるというか、やっぱそれだけ責任を背負って国を背負って戦う姿っていうのはかっこいいなと思いましたし、すごく眩しかったです。



■今のお仕事やプライベートでのそれぞれの夢や目標を教えてください

数原 ずっとこれは言い続けてるんですけども、やっぱ自分はGENERATIONSっていうメンバーがいて、GENERATIONSという存在があっての数原龍友という1人の人間だと思ってるので、やっぱり最優先事項、第1に叶えたい夢としては、やっぱりGENERATIONSというグループで国民的ヒット曲を作るということなんですね。過去にドームツアー をやらせていただいたこととかもあって、華々しい過去の経歴だったりとかもあるんですけど、それはもう過去の話なので、また今、新しい時代に歴史を捉えるような、そんなヒット曲をGENERATIONSとして残したいなという風に 思っております。

個人としても自分がいなくなってからもずっと歌い継がれるような、カラオケの履歴を開くと数原龍友という名前がいつも入ってるような、そんなような音楽を作っていけたらなと思ってますね。音楽を通して夢を叶えたいなという風に思ってます。

■音楽が好きであることに改めて気づかれたと伺いましたが。

数原 13年とか音楽に向き合って活動してると、本当に大事なこととかをどうしても見失いがちになるんですけど。たった3ヶ月だったんですけど、全てのお仕事から1度離れさせていただいて。途中1回緊急で帰ってこなきゃいけなくなっちゃったんですけど、1人いきなり辞めるみたいなことがあって、大変だったんですけど、ほぼずっとオフな状態でやらせていただいてて。毎日のように、学校終わったらサーフィンしてとかクラシックカー見に行ってはバイク乗って撮影したりとかしてたんですけど、音楽があるところに行くとうずくんですよね1か月目以降ぐらいから。「歌いてえな」とか思う自分がやっぱりいることにも気づきましたし。音楽がないと自分はダメなんだなっていうのは、再確認できるきっかけはこの3ヶ月ですごいたくさんあったので。いっぱい経験してきたいろんな思いとかいろんな出来事、自分が見て聞いて感じたものをここから表現していくので、今後の活動に期待していただきたいなと思ってるわけでございます。

記者質問



■今ハマりかけてる趣味などはありますか?

数原 それこそオリンピックでもめちゃめちゃ盛り上がってたと思うんですけどスケートボード!アメリカにいた時にやっぱりサーファーの方々みんなスケボーとかそういう横乗りスポーツがすごい上手だったんですよ。日本ってスケートパークみたいなのってあんまり文化としてないので、スケートパークっていう施設としてはあったりとかすると思うんですけど、アメリカの西海岸って本当あちこちにスケートパークみたいなのがあって、無料でいつでも遊べるような状態なんですね。自分もサーフィンする時に、波がなかったりとかしたら陸でスケボーとか練習するんですけど、いわゆるバンクがあるところって行ったことがなかったんですけど、アメリカでちょっと行ってみようと。現地でやってるローカルのスケーターの子に話しかけて、サーフィンにも生きる動きだったりとか、サーファーがなんでスケートが上手なんだっていうことを答え合わせできたりとかしたんで、今はちょっと時間があったらスケートボードを練習したりとかそういうことをやってますね。



■お気に入りのページに選んだ理由を教えて下さい!

数原 あれはジョシュアツリーに向かってる時に撮影で、車も使いたかったんですよ。いわゆるアメ車ですね。スタッフの方と色々写真とか見ながら選んだ1台なんですけど、自分水色すごい大好きで、この車がいいですって選んだ実物がめちゃくちゃに可愛くて、すごくいい水色で、内装とかもすごいこだわられてる車両で、オーナーさんが多分80歳とかそれぐらいだと思うんですけど、その方の持ち物だっていう。とても80代のおじい様が持たれてる車だとは思えないぐらい、良い状態の車両で憧れの一台だったので、それに乗って、アメリカの地を走りながら撮影させていただいて、コーヒー休憩しましょうということで止めた駐車場で撮った1台なんですけど、本当に自然な一台で、日本じゃあんな砂漠地帯でコーヒー飲みましょうなんていうことはできないと思うんですけど。本当にトリップの途中をリアルに切り抜いた1枚なので。かっこいい自分の憧れの一台に乗れて、まさにアメリカの荒野みたいな、ああいう雰囲気の場所でも写真が撮れてっていう、いろんなお気に入りが詰まった1枚ですね。あれは本当にただコーヒーをみんなで飲みましょうって休憩してただけです。

■本の帯に「ドームのステージに初めて立った時に、父親を許そうと思った」という言葉があるんですけれども、複雑な思いがあったのかなと思うんですが、ご説明いただけますか?

数原 自分の父親は僕とか妹だったりとか、あとは自分の母にすごい迷惑をかけて、自分勝手に出て行った父親だったので、腹が立ってる部分がたくさんあったんですけど。それも含めて自分がその悔しさをばねにできたので、そういった意味でドームのステージまで行けて、もう父親を許そうかなと思えたという、そんな意味が込められております。本書で答え合わせができますので、読んでいただけると嬉しいです。



■「音楽を聞いててうずいた」っていうことを言われてましたけども。その時にどういう音楽を聞かれたんですか?

数原 カラオケみたいなのに学校の友達と行ったんですよ。 週末の夜にクラブに行こうということで行って、その流れでバーみたいなところに行って。向こうのカラオケってライブハウスみたいな感じで、カラオケするってなったら、ステージに上がって歌うっていう感じなんですけど、それを見てた時にめっちゃ楽しそうなんですよ。皆さんお酒にも容易言われてて。1人ですごい上手に歌うような人もいれば、女の子3人で叫ぶように歌うみたいな、一体何があったんだというような人がいたりとか。音楽ってこういうことなんやろなっていうのをそこで体感して、ちょっと1曲ぐらい歌おうかなとか思ったんですけど、いかんせん自分も歌ってない時間が長かったんで、下手くそな感じで歌って変に悔しい思いをしてトラウマなるのも嫌だなとか思ったんで、一旦こらえて。その後に楽曲の制作も控えてたので、そこに向けて燃える要素をそのカラオケで得られたっていうことがあったりとか。

あとは、個人的に自分がすごい大好きで、サーフィン行く時とかに聞いてた音楽のアーティストがいるんですけど、「やっぱサンディゴでも合うなこの人の音楽」とかって思って出身調べたらサンディゴだったりとか、「そりゃこういう音楽作るよな」っていう答え合わせができた時に、やっぱり自分もサンディエゴで感じた音楽とか、こういう音色使いたいなとかっていうのがたくさんあったっていう感じです。

■ちなみにどなただったんですか?

数原 Albert Posis(アルバート・ポシス)っていうアーティストが作る音楽が自分は大好きで、よく聞いてたんで。サンディゴ出身であの景色見てたら、それはこういうサウンドになるよなっていう答え合わせが偶然あったりとか。自分でも今感じたことを音に乗せたいみたいなことがありましたね。



■最後にひとことお願いします!

数原 本当に今身の1冊となっております。皆さんお忙しいとは思うんですけども、なかなか面白い人生を歩んできた男なんだなという風に読んでいただけたら感じていただけるのではないかなと思います。これは個人として表現してるものですけども、そんな自分がGENERATIONSというフィルターを通したらどうなるのかというのも今後期待していただければと思っております。ぜひ、こんな僕でよければ“ついてきて”。数原龍友でした。

おまけ♡



イベント開始前、MCが記者へ向かってイベントの流れを説明する中、出番前にもかかわらずびょこっと顔をのぞかせおちゃめな姿をみせた数原。フォトセッション時にも、記者に「Tシャツかわいいですね」と呼びかけ場を和ませたりと、ユーモアあふれる振る舞いで温かな雰囲気をかもしだしていた。それとは対照的に、1つ1つの質問に丁寧に受け答えし、内なる思いを熱く語る情熱的な姿も印象的で、数原の人柄がよく感じられる記者会見であった。

■詳細
【数原龍友フォトエッセイ「ついてきて」】
価格:3,000円(税込)
発売日:2024年8月8日(木)

©「ついてきて」数原龍友/講談社

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