ONE N’ ONLYが『コカ・コーラ SUMMER STATION音楽LIVE』に登場!超満員のオーディエンスと最高の盛り上がりを見せた真夏のプレミアムライブ!!
2024.8.3
LIVEONE N' ONLYコカ・コーラコカ・コーラ SUMMER STATIONライブワンエン音楽
南米やアジアを中心に海外でも高い人気を誇り、TikTokフォロワー数は国内男性アーティスト1位の580万人超。ブラジルでのラテンツアーも成功させた6人組ダンス&ボーカルグループのONE N’ ONLY(ワンエン)が、2024年8月3日(土)に【コカ・コーラ SUMMER STATION音楽LIVE】に出演した。
毎年7~8月に開催されている『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION』(通称“サマステ”)の一環として行われ、多数のアーティストが日替わりで登場する人気ライブだが、彼らが参加するのは3年連続3度目。ハードでアグレッシブなパブリックイメージのみならず、SWAGと呼ばれるファンと共に楽しめるナンバー、昨年の南米ワンマンツアーを経てLatinカルチャーを取り込んだ独自のスタイル“Jatin Pop”と、多彩な表情と引き出しで満場のSWAG(ONE N’ ONLYファンの呼称)の心と身体を躍らせた。
いきなりサイレンが鳴って、メンバー紹介のオープニング映像と共に現れた6人は斜め一列に並び、最新ラテンナンバー「DOMINO」をいきなりドロップ。ブラジリアンファンクのサウンドに乗ってパワフルなステップで腰を揺らし、メンバー同士で細部まで動きをシンクロさせ直列の動きを表して、倒れ行くドミノの先の新世界を体現する。鮮やかなオレンジでそろえた衣装で繰り出されるスキルフルなダンスはきらびやかで、YouTubeに公開されたMVの再生数が200万回を突破しているのも納得の中毒性。2曲目の「Departure」ではHAYATOとKENSHINを筆頭に、次々とマシンガンラップを放って、空気を切り裂かんばかりに鋭いアクションで悪辣なムードを醸す。さらに、「サマステ、まだまだいけるぜ!」となだれ込んだ「YOUNG BLOOD」では、野生をむき出しにするようなアグレッションを放ちながら、鮮やかなポジションチェンジで飛び出す絵本のように躍動し、SWAGは“La la la la”の大合唱。ドープで不遜、パワフルで俺様な、ワンエンらしいナンバーを序盤からぶつけまくり、普段のライブよりもステージとの距離が近いぶんSWAGの目と心を奪いまくる。
しかしMCに入れば、そんな闘争心はどこへやら。気温の高さを慮って「俺たちとSWAGの熱気もムチャクチャ熱いんでね」とリーダーのHAYATOが言い、TETTAは「1回みんなで乾杯しようか!」と親切にも水分補給を促し、SWAGもろともペットボトルを掲げて「サマステ盛り上がっていきますか!」と乾杯。サマステでの“乾杯!”は、もはやワンエンにとって夏の風物詩になりつつあり、水ではなく1人オレンジジュースを飲んだEIKUは「美味い!」と笑顔を見せる。「夏と言えばサマステですから、冬からスケジュール帳見てましたよ。今年も呼んでいただきありがとうございます!」と礼儀正しく感謝を示し、HAYATOは「いろんなアーティストが六本木を盛り上げてると思うんですけど、SWAGと俺らが一番ヤバいんだぞ!ってところを見せていきたい」と宣言。そして、ここからはアグレッシブなパフォーマンスで圧倒するのではなく、「一緒に楽しめる曲をいっぱい持ってきた」というHAYATOの言葉通り、SWAGと一緒に声を出して踊れる楽曲が続いていく。
まずは「HOLIDAY」で、TETTAが「メチャクチャ熱いと思いますが関係ない! 盛り上がっていきましょう!」と音頭を取り、客席に“HOLIDAY”の大合唱を巻き起こせば、KENSHINは“ワンエン”“サマステ”のみならず“かき氷”“夏祭り”といったコールも先導。さらに名前をコールされたメンバーが順にモニターに抜かれ、バッチリとポーズを決めてSWAGの心を撃ち抜く。続く「Nice Guy」でもポップな可愛い仕草がオレンジで統一した衣装に映えて、HAYATOがNAOYAとロータッチする微笑ましい光景も。「サマステ楽しんでる?まだまだ俺たちと一緒に最高の夏、過ごそうぜ!」(NAOYA)と贈った「Call me」では、レゲエ調のポップチューンで大きく手を振り、二手に分かれたメンバーがステージの端から端まで移動してSWAGの間近に迫るのだから、客席は色めきたつばかりだ。曲終わりには「今日からこの夏で俺たちとSWAGの恋、始まっちゃったね」とNAOYAが悩殺し、ダメ押しとばかり始まったのは「My Love」。TETTA、REI、EIKUの3ボーカリストがピュアな愛の物語を抜群の歌唱力でなめらかに歌い上げ、その世界観の通り「シンプルに愛してるよ!」と指ハートを飛ばしたNAOYAにHAYATO、KENSHINのダンスも柔らかく、表情からして優しい。そんな6人のパフォーマンスは激しい恋情ではなくむしろ慈愛に満ちて、SWAGと共に左右を手に振る景色が温かな幸せを胸に満たしていく。最後に6人で作るハートは、この場に居合わせられることの幸運を証明しているかのようだ。
昨年秋から今年の4月末まで47都道府県ツアーを行い、ライブ漬けの毎日を送ってきた彼らだが、それだけに「次のライブまで1ヶ月空いただけで長く感じた」(HAYATO)とのこと。さらに、その47都道府県ツアーにテレビ朝日が密着した番組の完全版が、8月4日(日)にCSテレ朝ch1で放送されるとのこと。また、8月後半には東名阪でFCツアー、9月からは10月2日に発売する3rd EP『Fiesta』のリリースイベントも始まるとのことで、「これからワンエンに会える機会も盛りだくさんある」とSWAGを喜ばせる。
そして「ラストスパート、楽しんでいこうぜ!」とラテンフレーバー濃厚な「Get That」を投下。ラテンビートで体を妖しく揺らし、危険な愛をささやくが、英詞がメインの「LUCKY」に続けば一転、西海岸のような爽快さを演出する。TETTAの歌声も心地よく伸びて、ワンエンのボーカルスキルの高さを証明すると、今度はREIの語り聞かせるような歌い口から「Last Forever」がスタート。そこからEIKU、TETTAへと繊細に歌をつなぐが、後半に向かってデジタリックに展開するにしたがい、夢へと突き進む意志を提示する決意の歌へと変貌する。その想いをラッパー陣が喜色豊かに切り込み、締めくくりのダンスも6人全員が指先まできっちりとそろえて隙はゼロ。久々の披露となる楽曲を最終ブロックで並べてSWAGを沸かせながら、改めて未来への目線を1時間のイベントでしっかり入れ込んでくるのがニクい。
フィナーレに向けて投入された「Step Up」では、NAOYAの「Put your hands up!」という声であがったSWAGの手に、グループカラーである白のペンライトとタオルが。「サマステまだまだいけんだろ! 回せ!」という彼の煽りに応えるSWAGにHAYATOは「いいね!」と満面の笑みを見せ、たとえ躓いても進み続けると歌い上げるTETTAのフェイクが胸に響く。そしてKENSHINが「これがラストの曲だ! 暴れろ!」と号令をかけ、放たれたのはスパイシーなレゲトン曲「EVOL」。ワンエンとラテンを本格的に結びつけた記念すべきナンバーで、SWAGは“Hey!”とコールを入れながらペンライトを持った腕を大きく振り上げ、30度を超す気温と太陽光に負けない激熱の一体感を作り上げていく。6人はステージいっぱいに広がってさらにSWAGを煽り立て、その熱狂にKENSHINは「SWAG愛してるぜ!」と想いを吐露。そしてHAYATOが“Please join us”と呟いて曲を締めくくるが、ライブのラストにこれほどふさわしいフレーズはないだろう。ワンエンの世界に、ライブに参加してほしい――その想いがその一言からあふれ出て、オーディエンスを惹きつけていくのだから。
「またライブで会おうぜ!」と約束して全員で深々一礼すると、TETTAとEIKUがステージを去るギリギリまで「大好きだぞ」「愛してるよ」とSWAGにアピール合戦する場面も。年相応の等身大の素顔と、ひとたびスイッチが入ったときの近寄りがたいライブパフォーマンス、そのどちらもがONE N’ ONLYの実体であり魅力である。FCツアーとリリースツアーのみならず、9月27日からは東名阪を回るホールツアー『¿Fiesta?』を開催。年明け2025年1月18日にはグループ史上最大キャパシティとなる東京ガーデンシアターでのファイナル公演も決定しており、さらに大きな空に向かって、ONE N’ ONLYの旅はまだまだ続く。
〜セットリスト〜
M1 DOMINO
M2 Departure
M3 YOUNG BLOOD
M4 HOLIDAY
M5 Nice Guy
M6 Call me
M7 My Love
M8 Get That
M9 LUCKY
M10 Last Forever
M11 Step Up
M12 EVOL
文:清水素子
カメラマン:米山三郎