「仮面ライダーギーツ」で仮面ライダーバッファ役を好演、「最高の生徒 ～余命1年のラストダンス～」など話題作への出演が絶えない多忙ぶりでありながら、7人組ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」でアーティストしても活躍中！今注目のイケメン俳優【杢代和人】くんにインタビュー！

今回のインタビューでは、手塚治虫の名作『新選組』を元にしたドラマ「君とゆきて咲く　〜新選組青春録〜」で松永新之丞（まつなが しんのじょう）役を演じ、初めての時代劇に挑んだ杢代くんに、撮影現場でのお話をたっぷり伺いました。

男女問わず惹きつけてしまう色気を醸しながらも本人にその自覚はなく、自分よりも他人を優先するほど優しい心の持ち主という役どころに初めは苦戦したという杢代くん。
撮影中ずっと一緒だった羽谷勝太くんや、「仮面ライダーギーツ」からの再共演となった簡秀吉くんをはじめ、同世代の共演者たちと仲を深めるなかで役も深まっていったそう。
なかでも羽谷くんとは、オフの日も丸一日デートするほどの仲良しになったのだとか……！

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プレッシャーも感じつつ、同世代の皆様とのお芝居、共演なので「どんな化学反応が起きるんだろうな」

■「君とゆきて咲く　〜新選組青春録〜」は、手塚治虫の名作『新選組』初の映像化作品です。出演が決まったときの感想は？

杢代和人　感想から言うと、初めての時代劇、プラス手塚治さん原作の作品なので、プレッシャーを感じていました。

不安もありましたが、同世代の皆様とのお芝居、共演なので「どんな化学反応が起きるんだろう」というか。「これは全員が全員で頑張らないと難しいぞ」という思いもありしました。

だからクランクインするまでは緊張していました。自分のなかで役がまだ落とし込めていないというか、そういう感じはありました。

■現場に入ってからようやく自身の役を実感したという感じでしょうか？

杢代　僕の役は原作にも登場しないキャラクターなので、新之丞というキャラクターが固まってないと作品としてあまり面白くないなと思ったので、やっぱり悩みもありました。ギリギリまで落とし込めなくて「どうしようどうしよう」とずっと思っていて。

でも現場入って河合監督や、共演している南無之介役の羽谷くん（羽谷勝太）と話して、 徐々に新之丞のキャラクターが固まったなと思います。

■なかなか役のイメージを掴めないという経験はこれまでにもありましたか？

杢代　あまりなかったんです。比較的、台本読んでいて「こういう感じかな」みたいなイメージをして現場に行って「やっぱりこれよりはもうちょいこうか」「こういう感じか」というのが自分の中ではあったんですけど、今回は本当に難しかったです。

■今までの役との違いは、自分の中でどう感じていますか？

杢代　今までの役との違いでいうと、セリフや性格っていうよりかは、男性も女性もどちらも惹きつけてしまうような雰囲気っていうのをどう出せばいいんだ？とか……なぜ南無之介がこんなにも新之丞のことを信頼しているのかだったり……そういうところが難しかったです。

でも新之丞という役は、台本読んでいても優しくて自分のことより他人のことを考えているイメージがずっとあったので、そういうところを落とし込みつつ、自分の中でしっかり腑に落ちるようにできていったのかなって思います。

結構僕、情に厚いんですよ

■そんな新之丞と、杢代くんご自身に共通点はありますか？

杢代　共通する点でいうと、やっぱり、パッと見で惹かれるものがあるところとか。

■確かに。

杢代　いやウソウソ！冗談です（笑）。
共通点ですよね。自分で言うのもあれですけど、結構僕、情に厚いんですよ。
新之丞と南無之介は、身分は違えどすごく仲が良くて。数年ぶりに再会した時もしっかり通じるものがあったじゃないですか。新之丞は会わない間も南無之介のことを思って過ごしていたと思うので、そういうところが自分と近いんじゃないかなと思います。そこは共通している部分なのかなと思います。

■色気があるという点も共通していそうですよね。杢代くんはこれまでにも色っぽい役が多かったイメージがあります。

杢代　以前取材いただいたドラマでも、ちょっと年齢が上の役を演じていましたし、その時も雰囲気だったり、パッと見で色気があることが必要とされていたんですけど、でも今回はまたちょっと違ったんですよね。
男性っぽい色気じゃなくて、女性っぽさも兼ね備えつつの色気だったので、表現の引き出しがなかったです。 「あれ、どんな引き出しを出せばいいんだ？」というか。難しかったです。

■演じて印象に残っているシーンはありますか？

杢代　4話のラストシーンなんですけど、鵺野（鵺野義正／演・渡辺いっけい）の屋敷で戦ったあと、南無之介の介護をしながら心を通わせるシーンというか、改めて「南無之介に会えてよかった」ってことを言うシーンがあるんですけど、印象に残っているシーンでもあり、自然と感情が入りました。そこはみどころというか、観てほしいシーンになっています。

好きなご飯が全部一緒なので、一緒にご飯食べていて超楽しいです！

■南無之介役の羽谷くんとのシーンが多かったかと思いますが、演じるうえで2人で話し合いなどをすることはありましたか？

杢代　「もっとこうして」とかは全然ないです。僕も言うタイプでもないですし、羽谷くんも全然ないですし。お互い序盤の頃から自分が持ってきたものを出し合って調整するみたいな感じです。お芝居に関して「ここをこうして」だったり「ここはこうするから」みたいな話はお互いにあまりしてないです。

■話さずとも演じられるって素敵ですね。

杢代　羽谷くんはすごく読解力があるというか、もうそのまま南無之介なんですよ。だからこそ僕も新之丞でぶつかれるというか。ありがたいです。それが大きいです。

■羽谷くんとの共演は今回が初めてですか？

杢代　初めてです。

■初めてお会いしたときの印象はいかがでしたか？

杢代　優しさ溢れる方だなって思いました。ムードメーカー的存在ですし、面白いなと感じる部分もあったり。
あとは好きなご飯が全部一緒なので、一緒にご飯食べていて超楽しいです！

■食の好みが合うって大切ですよね。

杢代　めちゃくちゃ大切です。

■ちなみに、お2人はどんなご飯がお好きなんですか？

杢代　いろいろ好きなんですけど、水炊きとかが大好きで。鍋だったら水炊き。
最近は鉄板焼きにハマっていました。 鉄板焼きをよく食べに行ってました。その前は焼肉です。



■ご飯に行くときはどちらから誘うんですか？

杢代　最初は羽谷くんから僕に「ご飯行かない？」っていうのもあったし、僕からも「ご飯行きましょうよ」っていうのがあったけど、最近は撮影終わって、普通に何も言わずに帰り道に「今日どうする？」「今日どこで食べる？」みたいな。「いや今日はここでしょ」「じゃあそこ行こ」って言って行くみたいな。お互いに現場にいる時は一緒に食べるのが基本です。
中空きで食べているご飯も一緒ですからね。
撮影所の近くにご飯屋さんがあるんですけど、中空きで僕がそこのご飯屋さんに1人で行こうと思ったんですよ。さすがに中空きだから、お互い休んだりもするじゃないですか。寝たりもするし。でも僕が行こうと思ってたら「なんで言わないの」「行くなら言ってよ。俺も行くよ」って。それで一緒に行くみたいな（笑）。

■仲良しですね。

杢代　ものすごく仲いいです！

■初共演でそこまで意気投合するのもすごいです。

杢代　なかなかないです。
しかも羽谷くんはジムによく行くんですよ。筋肉がもうすごいんですけど、これだけの期間一緒に生活していたら、僕もジム行き始めますよね（笑）。

■影響を受けているんですね。

杢代　はい（笑）。影響受けてジムに行って、僕自身もどんどん仕上がってきてます。だから今年の夏は結構、いい感じの体になっていると思いますよ（笑）。

■（笑）。今後肌を見せる役も来るかもしれないですね。

杢代　確かに！ありそうです！

簡の力も借りてみんなと仲良くなれました。

■主演の前田拳太郎くんと奥智哉くんの印象を教えてください。

杢代　拳ちゃん（前田拳太郎）は仮面ライダーの先輩で、共演シーンはなかったんですけど2年前ぐらいに映画で一緒になって。元々面識があって、お互い共通の友人も何人かいたので、共演した時は元々知っていたからこそ「初めての感じがしないな〜、でも初めてだよね」みたいな。なんかちょっと不思議な感覚でした。
印象で言うと、拳ちゃんはすごいスタミナの持ち主です。体力がすごいなと思います。現場にいてもおっきい存在で、弱音を吐かないというかかっこいいです。しかも優しい。常に優しさがあります。

おっくん（奥智哉）は僕と同い年なんですけど、本当にユーモア溢れる方です。人とは違う考え方を持ってるというか。それが個人的にはとっても面白い。
最初はいじられ系ではないのかな？と思ってたんです。でも今現場でいじられていて、可愛らしいというか……無邪気さ溢れる方だなと思います。
でもお芝居になると真剣ですし、全力で演じているのが伝わってくるので、とってもまっすぐな方だなっていう印象があります。

■つい最近まで共演されていた簡くん（簡秀吉）とは再共演になりますが、どんなお気持ちですか？

杢代　ノーコメントでお願いします（笑）。

■あれ（笑）？ここだけシークレット（笑）。

杢代　冗談です（笑）。簡はもう本当に、共演できて嬉しかったです。
安心感ありましたね、正直。
知っている方も何人かいましたけど、でも初めての京都での現場で緊張感もプレッシャーもあったんですが、現場に簡っていう1年半以上ずっと一緒に共にしてきた人がいるとちょっと安心感があるというか。しかも序盤は簡とは仲がいいので、簡の力も借りてみんなと仲良くなれました。

■簡くん、距離感を縮めるのが上手そうですよね。

杢代　距離感がすごく近いのでありがたいです。感謝していますし、いい刺激になりました。



■再び共演するとわかって連絡を取り合ったりはしましたか？

杢代　僕たち、連絡取らないんですよ（笑）。
たま〜に簡から連絡が来ても、本っ当にしょうもないことなので（笑）。

仕事の話は一切したことがないですし、仮面ライダーの期間中も連絡取ったことないですし。だから今回ももちろん（連絡を）取ってないです。現場で会ったら話すっていう感じです。
でもあれですよ、1回誘われましたよ。現場終わったあとに「もっちゃん、清水寺行かねえか〜？行こうよ〜」みたいな。丁重にお断りしました。

■（笑）。忙しかったんですか？

杢代　ちょっと今気分じゃないんだよね。と言って断りました（笑）。

■簡くんは断っても怒らなそうな雰囲気を持っているというか、優しい方ですよね。

杢代　はい、すごく優しいです。

■現場のお話を伺っていると、年代の近い役者たちが集まっていて楽しそうですね。

杢代　笑いが絶えないです（笑）。

■思い出深いハプニングなんかも起きたり？

杢代　川遊びのシーンが出てくるんですけど、僕たち着物じゃないですか。着物の素材で水に濡れると縮んでしまうものがありまして。川で遊んでいたんですけど、どんどん拳ちゃんの着物が本当に3分の1ぐらいに小っちゃくなっちゃって（笑）、アンバランスだったんです。

■着物を着用する時代劇ゆえのハプニングですね（笑）。

杢代　「拳ちゃんおかしいよそれ」って言いながら。時代劇ならではのハプニングでした（笑）。川遊びしてたらどんどん着物が小っちゃくなってくるっていう、面白かったです。

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